金色のアルベルト

19話 金色のアルベルト


俺ことアルベルトは市街地のとある釣り具屋二階の住居部分に身を潜めていた。
この殺し合いが始まってもう一時間ぐらいにはなるか。
時折、遠くから銃声や悲鳴らしいものが聞こえてくる。

「ザックの奴は大丈夫だろうか……」

俺の仲間である勇者のザック。恐らくそう簡単にはやられはしないと思うが、
早めに見付けて合流したい所だ。

最後の一人になるまで殺し合え――比叡憲武と名乗ったあの狼は、
確かにそう言っていた。
このクソッタレなゲームは一体どうやったら発案出来るんだろうな。
首には無理矢理外そうとしたり、逃げようとしたり、
主催者に刃向かったり――つってもゲームの進行の邪魔にならなければセーフらしいが、
そういった事をすると、爆発する、とてもおっかねえ首輪がはめられている。
多分この首輪は監視装置も兼ねてるんだろう、この首輪のおかげで、
俺達は殺し合いを強要されるという訳だ。

俺はこんな殺し合いに興じるつもりは全く無い。
どうにかして、この殺し合いを潰してやる。
名簿を見る限りじゃ、ザックの他にも、ザックのライバル的存在勇者アレックスの仲間数人と、
魔王城の連中、アンデッドナイ軍の二人もいるらしい。
アンデッドナイ軍の二人は良く知らないから分からないが、
リリア、ブライアン、ヘレン、ムシャ、ダーエロ、弟子五郎の6人は、
俺が知る限りじゃ殺し合いをするような奴じゃない……と思う。
もっとも実際はどうなっているかは分からないが……とにかく、
見掛けたら協力を願おう。
その他の参加者の中にも、殺し合いに乗っていない奴はいる筈だ。
まあ、乗っている奴も多いだろうな、銃声やら悲鳴やらも聞こえるし。

俺のランダム支給品はマグロ切り包丁と、防弾チョッキ。
マグロ切り包丁はまあその名の通りマグロをさばくのに使う、
まるで刀みてえな包丁だ。これは剣として使えそうだな。
防弾チョッキは拳銃弾程度なら防げるらしい。服の下に着ておこう。
ちょっと重いな……でも……。

「さてと、いつまでも隠れててもしょうがない。外に出るか……」

俺は荷物を纏め、一緒に殺し合いを潰してくれそうな仲間を捜すために外へ出た。



【一日目/朝方/F-6市街地西部】
【アルベルト@VIPRPG】
[状態]健康
[装備]マグロ切り包丁、防弾チョッキ
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。仲間を集める。ザックと合流したい。
 1:殺し合いに乗っている者に対しては出来るだけ説得、
 駄目なら戦闘もやむを得ない
[備考]
 ※防弾チョッキは衣服の下に身に着けているので外見からは分かりません。


≪支給品紹介≫
【マグロ切り包丁】
マグロをさばくためのまるで刀のような包丁。
刀身が若干しなるように作られている以外はほとんど刀。

【防弾チョッキ】
拳銃弾程度なら防げる特殊繊維製のチョッキ。やや重い。



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