スタートの合図

第一話 「スタート」

目が覚めると、そこはとても固い床だった。
何だろう……。
とても嫌な予感がする。いや、あの日から嫌なことばっかりだ。日記とか、由乃のこととか……。
僕の名前は、天野雪輝。
ある日から、「未来日記」と呼ばれる未来予知の力を手にして、僕のクラスメイト………いや、
僕のストーカーの「我妻由乃」と一緒に、戦ってきた。
でも、僕は既に二人、殺してしまっている。いや、正確には”消滅”させてしまった。
通り魔、火山高夫と、御目方教の教祖、春日野椿さん。
――――――――――――――――でも、今ここで起きていることの方が、重大かもしれない。
何故なら、目の前の鷹野と名乗る女の人は、ここにいる全員で殺し合わせるというのだから。
「と、いう訳よ。私の、個人的興味のために、貴方たちには殺しあってもらう」
鷹野三四。
彼女はそう名乗っていて、まず軽い自己紹介をしたあと、言った。
『あなたたちには、これから殺し合いをして貰います』と。
そして更に鷹野は語った。
自分の神になるという野望を。
そして、殺し合いで生き残った人物には、願いを叶える特権を与えると。
「さて、それじゃあゲームの説明よ。…………といきたいけれど、基本事項は説明しないわ。
各自配布した名簿の裏を見て確認して頂戴」
次の瞬間、鷹野は客席の一人の女を指差した。
「桜田のりさん」
「え?は、はい?」
のりと呼ばれた女の人……いや、女の子の方が正しいかな?は、
体を少し震わせていた。…………怯えているんだろうな。
鷹野は返事を聞くと、ニコッ、と微笑んだ。
そして、
「爆破」


ドゴオォォォォォォォォォォォォォォオオオンンンンッッッッッッ!!!!!!!!!!

と、轟音が響き渡った。
「姉ちゃん!!」
少年の悲鳴。
のりという少女の首は、完全に粉砕されていた。
僕はゾッとした。この首についている首輪は、爆弾なんだ。

「お分かりいただけたかしら?私たちにとって、」


「生と死は、等価値なのよ」

そして、全てが暗転した。

【天野雪輝@未来日記】
【状態】健康、動揺
【支給品】不明
【基本方針】不明
【思考・状況】完全暗転。
1.――――――――――――――――。

【桜田のり@Rozen maiden】 死亡確認

【独断と偏見のバトルロワイヤル スタート】

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最終更新:2011年08月07日 22:47
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