刻銘学園

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第零章 刻銘学園(こくめいがくえん)  □ 遠いようで近い。 近いようで遠い。 そんな未来のお話。  ◇ まだ俺が中学生の頃。 その時はまだ夏休みの時だったか。 俺はこんな名前の学校を見つけた。 国立 「刻銘学園」 そう。これが、この名前を知ったのが、俺の人生で最高に最低な失敗だった。 この名前さえ知らなければ俺の人生はこんなに狂うことはなかった。断言できる。 しかしそんな馬鹿な俺でもなんの魅力も感じない学校に行くまで落ちぶれてはいない。 こんなとても『魅力的』な紹介文が書いてあったから、俺はこの学校に決めた。 1:入試試験無し。しかも定員無しです。興味をもったらぜひこの学校に入学しよう。 2:なお授業料他高校を通うにあたって必要なお金は全て国が払うので、お金がなくても安心です。 3:本校は全寮制であり、そのため勉強、スポーツ。どちらにも力を入れられます。 他々。 今思えば確かに『魅力的』でこそあるが、その分怪しすぎるじゃないか。 考えれば考えるほど後悔しか残らない。 まぁそれを言ったところで遅いのだけど。 …。 さてそんな感じで、この「刻銘学園」に入学しようと決めた俺である。 親の許可も(お金が掛からないので)案外簡単に通り、先生も少し顔を引きつらせていたが、許可をくれた。 そんなこともあり、 今の現状を知らない間抜けな俺は。 俺の未来は、 「よ~し。高校生活、存っ分にエンジョイするぞ~!」 希望に満ちていた。  ◇ 「え~。では新入生の皆さん。あなたたちはこれから殺し合いをしてもらいます」 時は少し経ち、あのあとホントに試験がなく入学できてしかも金もかからないらしい。 そして今俺は入学式に出ていた。 今は学園長の話の時間である。 ある。あった。あったのか? 今学園長から殺し合いしろ。なんて…。 …。 「「「は?」」」 俺の声と他の何百人かの声が重なった。 このジジィ今なんつった?殺し合い?馬鹿なのこいつ? 「いえ、今のは確かに失言でしたね。言い変えましょう。 あなたたちはまず2年間人の殺め方を学び、 3年生になったら、実戦演習をしてもらうだけです。演習とはいっても死にますけどね(笑)」 いやいや(笑)じゃねぇよ! 意味分かんない。意味分かんない。意味分かんない! 何それ!? 説明しろ! 「では私の話は異常…ではなく以上です。 詳しい説明は今後の授業で聞くこととなるでしょう。それではよりよい学園生活を」 そして学園長の話が終わったらしい。 まて。俺の高校生活は何を捻じ曲げたところでこんなことになるわけがないだろ!? なぁ!? …。 なんかやってて悲しくなったのでやめるけど、何これ? どこのバトロワだよ。 小説じゃねぇんだぞ! ここは現実。合ってるはずだ。 頬をつねると痛いし。 そして俺の視界がフェードアウトした。 …というのは比喩だが。 しかし一つだけ言える。 たった今。 俺の心は。 俺の未来は。 希望の色から、 絶望の色へと、塗り替えられた。 第零章 終わり。 |&color(cyan){GAME START}|投下順|[[入学完了]]| |&color(cyan){GAME START}|岡崎龍之介|[[]]| |&color(cyan){GAME START}|春日正樹|[[]]|
第零章 刻銘学園(こくめいがくえん)  □ 遠いようで近い。 近いようで遠い。 そんな未来のお話。  ◇ まだ俺が中学生の頃。 その時はまだ夏休みの時だったか。 俺はこんな名前の学校を見つけた。 国立 「刻銘学園」 そう。これが、この名前を知ったのが、俺の人生で最高に最低な失敗だった。 この名前さえ知らなければ俺の人生はこんなに狂うことはなかった。断言できる。 しかしそんな馬鹿な俺でもなんの魅力も感じない学校に行くまで落ちぶれてはいない。 こんなとても『魅力的』な紹介文が書いてあったから、俺はこの学校に決めた。 1:入試試験無し。しかも定員無しです。興味をもったらぜひこの学校に入学しよう。 2:なお授業料他高校を通うにあたって必要なお金は全て国が払うので、お金がなくても安心です。 3:本校は全寮制であり、そのため勉強、スポーツ。どちらにも力を入れられます。 他々。 今思えば確かに『魅力的』でこそあるが、その分怪しすぎるじゃないか。 考えれば考えるほど後悔しか残らない。 まぁそれを言ったところで遅いのだけど。 …。 さてそんな感じで、この「刻銘学園」に入学しようと決めた俺である。 親の許可も(お金が掛からないので)案外簡単に通り、先生も少し顔を引きつらせていたが、許可をくれた。 そんなこともあり、 今の現状を知らない間抜けな俺は。 俺の未来は、 「よ~し。高校生活、存っ分にエンジョイするぞ~!」 希望に満ちていた。  ◇ 「え~。では新入生の皆さん。あなたたちはこれから殺し合いをしてもらいます」 時は少し経ち、あのあとホントに試験がなく入学できてしかも金もかからないらしい。 そして今俺は入学式に出ていた。 今は学園長の話の時間である。 ある。あった。あったのか? 今学園長から殺し合いしろ。なんて…。 …。 「「「は?」」」 俺の声と他の何百人かの声が重なった。 このジジィ今なんつった?殺し合い?馬鹿なのこいつ? 「いえ、今のは確かに失言でしたね。言い変えましょう。 あなたたちはまず2年間人の殺め方を学び、 3年生になったら、実戦演習をしてもらうだけです。演習とはいっても死にますけどね(笑)」 いやいや(笑)じゃねぇよ! 意味分かんない。意味分かんない。意味分かんない! 何それ!? 説明しろ! 「では私の話は異常…ではなく以上です。 詳しい説明は今後の授業で聞くこととなるでしょう。それではよりよい学園生活を」 そして学園長の話が終わったらしい。 まて。俺の高校生活は何を捻じ曲げたところでこんなことになるわけがないだろ!? なぁ!? …。 なんかやってて悲しくなったのでやめるけど、何これ? どこのバトロワだよ。 小説じゃねぇんだぞ! ここは現実。合ってるはずだ。 頬をつねると痛いし。 そして俺の視界がフェードアウトした。 …というのは比喩だが。 しかし一つだけ言える。 たった今。 俺の心は。 俺の未来は。 希望の色から、 絶望の色へと、塗り替えられた。 第零章 終わり。 |&color(cyan){GAME START}|投下順|[[入学完了]]| |&color(cyan){GAME START}|岡崎龍之介|[[]]| |&color(cyan){GAME START}|春日正樹|[[始業式後]]|

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