ボーイ・ミーツ・ボーイ

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「クソっ……クソッ!」 七原秋也。 大東亜共和国で行われた狂気のプログラム――中学校のとあるクラスを対象とした、殺し合いから脱出した彼は、ショックを隠せないでいた。 川田の死を乗り越え、中川典子と共に国を転覆させるために戦おうとしていたのに、いつの間にか、どういうわけか拉致されて―― そして、また殺し合え、と言われた。 それに反抗した女性の死は、プログラムに反抗して殺された親友の姿をダブらせる。 「クソッ……!」 地面を一発、殴ると七原はデイパックを引き寄せた。 そしてそこにあった名簿を見た七原は驚愕した。 杉村弘樹、滝口優一郎、相馬光子、千草貴子。 あの殺し合いで死んでいった、クラスメートの名前がそこにあった。 どういうわけだ? 同姓同名か、と一瞬思ったが自分の知り合いの同姓同名が、一度に四人も集まるなんてそんなのはまず起こり得ない。 そして何より今ここにいる自分は『七原秋也』であり名簿にもその名前はある。 考えたくはないが、本人だと考えるのが妥当だろう…認めたくなかったが。 名簿を確認し終えると、七原は武器になりそうなものがないかデイパックを漁った。 出てきたのは大きな鉈。 殺人鬼、才堂の愛用していたその鉈は、かつて自分が事故とは言え犯してしまった殺人の感触を手に思い出させる。 だが贅沢も言っていられない。 七原はその大鉈を手にあたりを探索する事にした。 道を歩き続けていくと、七原は一つの人影を発見した。 膝を抱え、ピクリとも動かないその様を見て七原は一瞬思案したが、その人はどうやら泣いているようだった。 七原は放っておくわけにもいかず、彼に声をかける事にした。 その男――白鳥隆士は先程の光景にショックを受けていた。 桃乃さんが、死んだ。 それも、首輪を爆破されて呆気なく死んだ。 まだ桃乃さんは、遠くにいる恋人にあってもいないのに。 桃乃さんは、死んでしまった。 何故あの時僕は動く事が出来なかったんだ? 僕は―― 考えれば考えるほどに、涙は止まらなくなる。 それほどまでに、白鳥の中で桃乃恵という人間は大きな存在だった。 桃乃だけではない。 この殺し合いの場には、かけがえのない恋人である蒼葉梢も連れてこられている。 だが――白鳥は、どうしようもないほどに無力だった。 「あ、あの」 不意に耳に入る、若い男の声で白鳥の意識は覚醒する。 涙を拭いてその方向を見ると、やや髪の長い端正な顔立ちの少年がそこにいた。 「俺はこの殺し合いに乗る気はありません…一緒に行動しませんか?」 七原は直感する。 この目の前にいる人は、かつての自分によく似ている――大切な人を失ってしまっている事に。 そして、手を差し伸べずにはいられない何かを持っている事に。 【C-7住宅街/1日目朝】 【七原秋也@BATTLE ROYALE】 [状態]:健康 [装備]:才堂の大鉈@クロックタワーゴーストヘッド [道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み) [思考]1:殺し合いには絶対のらない    2:目の前の男と情報交換 【白鳥隆士@まほらば】 [状態]:泣き疲れ、精神的ショック(大) [装備]:なし [道具]:基本支給品一式(アイテム未確認) [思考]1:目の前の少年と情報交換 |019:[[リベンジャー]]|投下順|021:[[神様、あなたってとっても残酷]]| |019:[[リベンジャー]]|時系列順|021:[[神様、あなたってとっても残酷]]| |[[ごちゃ混ぜロワOP]]|七原秋也|[[]]| |&color(cyan){GAME START}|白鳥隆士|[[]]|
「クソっ……クソッ!」 七原秋也。 大東亜共和国で行われた狂気のプログラム――中学校のとあるクラスを対象とした、殺し合いから脱出した彼は、ショックを隠せないでいた。 川田の死を乗り越え、中川典子と共に国を転覆させるために戦おうとしていたのに、いつの間にか、どういうわけか拉致されて―― そして、また殺し合え、と言われた。 それに反抗した女性の死は、プログラムに反抗して殺された親友の姿をダブらせる。 「クソッ……!」 地面を一発、殴ると七原はデイパックを引き寄せた。 そしてそこにあった名簿を見た七原は驚愕した。 杉村弘樹、滝口優一郎、相馬光子、千草貴子。 あの殺し合いで死んでいった、クラスメートの名前がそこにあった。 どういうわけだ? 同姓同名か、と一瞬思ったが自分の知り合いの同姓同名が、一度に四人も集まるなんてそんなのはまず起こり得ない。 そして何より今ここにいる自分は『七原秋也』であり名簿にもその名前はある。 考えたくはないが、本人だと考えるのが妥当だろう…認めたくなかったが。 名簿を確認し終えると、七原は武器になりそうなものがないかデイパックを漁った。 出てきたのは大きな鉈。 殺人鬼、才堂の愛用していたその鉈は、かつて自分が事故とは言え犯してしまった殺人の感触を手に思い出させる。 だが贅沢も言っていられない。 七原はその大鉈を手にあたりを探索する事にした。 道を歩き続けていくと、七原は一つの人影を発見した。 膝を抱え、ピクリとも動かないその様を見て七原は一瞬思案したが、その人はどうやら泣いているようだった。 七原は放っておくわけにもいかず、彼に声をかける事にした。 その男――白鳥隆士は先程の光景にショックを受けていた。 桃乃さんが、死んだ。 それも、首輪を爆破されて呆気なく死んだ。 まだ桃乃さんは、遠くにいる恋人にあってもいないのに。 桃乃さんは、死んでしまった。 何故あの時僕は動く事が出来なかったんだ? 僕は―― 考えれば考えるほどに、涙は止まらなくなる。 それほどまでに、白鳥の中で桃乃恵という人間は大きな存在だった。 桃乃だけではない。 この殺し合いの場には、かけがえのない恋人である蒼葉梢も連れてこられている。 だが――白鳥は、どうしようもないほどに無力だった。 「あ、あの」 不意に耳に入る、若い男の声で白鳥の意識は覚醒する。 涙を拭いてその方向を見ると、やや髪の長い端正な顔立ちの少年がそこにいた。 「俺はこの殺し合いに乗る気はありません…一緒に行動しませんか?」 七原は直感する。 この目の前にいる人は、かつての自分によく似ている――大切な人を失ってしまっている事に。 そして、手を差し伸べずにはいられない何かを持っている事に。 【C-7住宅街/1日目朝】 【七原秋也@BATTLE ROYALE】 [状態]:健康 [装備]:才堂の大鉈@クロックタワーゴーストヘッド [道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み) [思考]1:殺し合いには絶対のらない    2:目の前の男と情報交換 【白鳥隆士@まほらば】 [状態]:泣き疲れ、精神的ショック(大) [装備]:なし [道具]:基本支給品一式(アイテム未確認) [思考]1:目の前の少年と情報交換 |019:[[リベンジャー]]|投下順|021:[[神様、あなたってとっても残酷]]| |019:[[リベンジャー]]|時系列順|021:[[神様、あなたってとっても残酷]]| |[[ごちゃ混ぜロワOP]]|七原秋也|038:[[トラブル・イン・ホスピタル]]| |&color(cyan){GAME START}|白鳥隆士|038:[[トラブル・イン・ホスピタル]]|

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