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「切れ者同士」(2011/06/04 (土) 00:25:47) の最新版変更点
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藤田修平は途方に暮れていた。
目が覚めたと思ったら、いきなり殺し合いをしろと言われ、今度は挙句にショッピングモールの様な所に飛ばされた。
あまりの急展開に、修平は最初こそ戸惑いを覚えたが、少しは冷静さを取り戻す事が出来た。
「……でも、ここにずっととどまるわけにはいかないな」
デイバックに入っていたPDAを弄りながら呟く。
主催者から送信されたメールには、細かいルールが書かれていた。
その中に書いてあった、『賞金20億円と好きな願いを叶える』。
ここに修平は注目していた。
当然、皆殺しにしてこれを手に入れようと考えてるわけではない。
これを手に入れるために、ゲームに乗る。
そういう人物が現れるのを警戒していたからだ。
「確かに安全かもしれないけど、絶対とはいいきれないからな……」
支給品を確認したいが、エントランスホールの中央にどかんと座っていたら、襲われても逃げれる暇がない。
デイバックを手に持ち、修平はとりあえず目の前にある出口の自動ドアへと向かった。
だが、ドアに近づいてもドアが開く様子がない。
「まさか、故障か……?いや、でも全部のドアがなんてことは……」
そして修平はようやく気づく。
周りの店が、全てシャッターを降ろしている事に。
「……停電、か」
もしくはブレーカーが落ちているのか。
ショッピングモールという店の性質上、自家発電があると最初は思ったが、電気すらついていないため、恐らくそれすら止まっているのだろう。
となると、向かう場所は発電気室。
だが、そこまでの道のりが分からない。
ここの地図はさっきすぐ近くにあったインフォーメーションルームで発見したが、流石に発電気室なんて書いているわけがなかった。
そして、仕方なく近くのベンチに腰をおろし、PDAを再び弄っていた。
「やっぱり、明るくなるまで待った方がいいか」
現在は夜なので、非常に暗く、さっきは月明かりでなんとか行動できたがこう奥まで来るとそうはいかなかった。
PDAの明かりがあるが、電池が無くなってしまえば元も子もない。
支給品の懐中電灯も、もしもの場合があるため、やはり無駄遣いは避けたい。
せめてショッピングモールから出て外で使うべき。そう思ったが、やはりこんな状況だ。そんな事を言ってる場合ではない。
さらによく考えてみれば、ここはショッピングモール。電池ぐらいどこかにあるはずだ。
「……琴美も、いるのか」
PDAの名簿には、自分の知っている名前があった。
吹石琴美。修平の幼馴染で、ほとんど家族と言っていいほどの関係だ。
そんな身内がこの殺し合いに参加していると思うと、心が重くなる。
その時だった。
「!?」
どこかで、ガタンと言う音がした。
ダンボールが崩れるような、そんな音が。
――まさか、ゲームの参加者?
修平はそんな予感を抱きながら、懐中電灯とデイバックを手に向かう。
……こんな時ぐらい、いいだろう。
そして、音の聞こえたトイレへと向かう。
「誰だ!?」
懐中電灯をトイレの中に当てると、そこには赤い蝶ネクタイをした小学一年生ぐらいの少年がいた。
江戸川コナン。
それが少年の名前だった。
近くに座れるカフェがあったので、とりあえず椅子に座り話しあうことに。
ちなみにテーブルの真ん中にはコナンに支給されたランタンが置かれてあった。
「じゃあ、修平さんも、ゲームの参加者なんだ」
「ああ。なんで、こんな事になったんだろうな……」
二人で考え込むが、答えが見つかるわけがなかった。
ただ、運悪く無作為に選ばれた。
そうとしか考え付かなかった。
「修平さんは、これからどうするの?」
「俺は、とにかくこの殺し合いから脱出したいと思ってる。
知ってる奴もこれに参加してるみたいだから、そいつはもちろん、できれば全員をつれて」
「そっか……」
「コナンの知ってる人は、この殺し合いに出てるのか」
「うん、まあ……」
――こんな小さい子供まで……。
修平はあの白衣の科学者風の男――スカリエッティに怒りを覚えた。
だが、少なくとも今の状況ではどうしようもできない。
さらに、彼が主催者ならば逆らおうとした人間、つまりあの女子高生の様になると言う事だ。
「じゃあ、まずは協力者を探そう。それと、このショッピングモールに発電機室があるはずだから、そこも探そう。
……って言っても、この暗さじゃ懐中電灯がいるから、一緒に行こう」
「分かった」
同時に椅子から立ち上がり、二人はカフェを後にした。
江戸川コナン――いや、高校生探偵である工藤新一は修平について行きながら、この殺し合いについて考え込んでいた。
彼は幼馴染である毛利蘭と遊園地へ行って、取引をしている謎の黒の組織に毒薬を飲まされ、体が縮んでしまったのだ。
そして、蘭の父親が営んでいる『毛利探偵事務所』に居候することになり、協力者である阿笠博士が開発した様々な秘密道具を駆使し、難事件を解決してきた。
だがその秘密道具は全て似た様な形の物に変えられており、残るものは名探偵として頭脳だけだった。
その頭脳が今考えているのは、目の前にいる藤田修平の事、そしてこの殺し合いの事。
確かに修平は信用できる。
殺し合いに乗っていないと『言っている』。
そして、冷静に物事を対処できる性格の持ち主。
まさにコナンが今、横に置いておきたい人物であった。
だが、絶対に信用できるわけではない。もしもの場合もある。
そして、もうひとつはこの殺し合いの事。
何故ここまでたくさんの人間をいっぺんに誘拐する事が出来たのか?
ここまで人が消えれば騒ぎになるはず。せめて4人、5人……いや、それじゃあこんな事は出来ない。
そもそも、何故彼はこんな事をやり始めたのか……。
今のコナンには、分からない事ばかりだった。
「どうした?コナン?」
「え、あ、ううん。なんでもないよ!」
コナンは修平に追いつくために駈け出した。
【ショッピングモール・エントランス/1日目/深夜】
【藤田修平@シークレットゲーム CODE:Revise】
[状態]:健康
[服装]:西扇学園の制服
[装備]:懐中電灯@現実、PDA@現実
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1個~3個(確認済)
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。協力者を探索し、殺し合いからの脱出。
1:発電機室の探索。
2:琴美の探索。
※原作開始前からの参戦です。
※コナンには名前を教えただけです。
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:健康
[服装]:いつもの私服
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、PDA@現実、ランダム支給品1個~3個(未確認)
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。協力者を探索し、殺し合いからの脱出。
1:発電機室の探索。
2:灰原の探索。
3:いったいこの殺し合いに何の意味が……?
※『天空の難破船』、及び原作53巻終了後からの参戦です。
※修平には名前を教えただけです。
※この殺し合いに何か意味があるのか考えています。
||時系列順|[[]]|
|変革の序曲-ハジマリ-|投下順|[[]]|
|&color(aqua){GAMESTART}|藤田修平|[[]]|
|&color(aqua){GAMESTART}|江戸川コナン|[[]]|
藤田修平は途方に暮れていた。
目が覚めたと思ったら、いきなり殺し合いをしろと言われ、今度は挙句にショッピングモールの様な所に飛ばされた。
あまりの急展開に、修平は最初こそ戸惑いを覚えたが、少しは冷静さを取り戻す事が出来た。
「……でも、ここにずっととどまるわけにはいかないな」
デイバックに入っていたPDAを弄りながら呟く。
主催者から送信されたメールには、細かいルールが書かれていた。
その中に書いてあった、『賞金20億円と好きな願いを叶える』。
ここに修平は注目していた。
当然、皆殺しにしてこれを手に入れようと考えてるわけではない。
これを手に入れるために、ゲームに乗る。
そういう人物が現れるのを警戒していたからだ。
「確かに安全かもしれないけど、絶対とはいいきれないからな……」
支給品を確認したいが、エントランスホールの中央にどかんと座っていたら、襲われても逃げれる暇がない。
デイバックを手に持ち、修平はとりあえず目の前にある出口の自動ドアへと向かった。
だが、ドアに近づいてもドアが開く様子がない。
「まさか、故障か……?いや、でも全部のドアがなんてことは……」
そして修平はようやく気づく。
周りの店が、全てシャッターを降ろしている事に。
「……停電、か」
もしくはブレーカーが落ちているのか。
ショッピングモールという店の性質上、自家発電があると最初は思ったが、電気すらついていないため、恐らくそれすら止まっているのだろう。
となると、向かう場所は発電気室。
だが、そこまでの道のりが分からない。
ここの地図はさっきすぐ近くにあったインフォーメーションルームで発見したが、流石に発電気室なんて書いているわけがなかった。
そして、仕方なく近くのベンチに腰をおろし、PDAを再び弄っていた。
「やっぱり、明るくなるまで待った方がいいか」
現在は夜なので、非常に暗く、さっきは月明かりでなんとか行動できたがこう奥まで来るとそうはいかなかった。
PDAの明かりがあるが、電池が無くなってしまえば元も子もない。
支給品の懐中電灯も、もしもの場合があるため、やはり無駄遣いは避けたい。
せめてショッピングモールから出て外で使うべき。そう思ったが、やはりこんな状況だ。そんな事を言ってる場合ではない。
さらによく考えてみれば、ここはショッピングモール。電池ぐらいどこかにあるはずだ。
「……琴美も、いるのか」
PDAの名簿には、自分の知っている名前があった。
吹石琴美。修平の幼馴染で、ほとんど家族と言っていいほどの関係だ。
そんな身内がこの殺し合いに参加していると思うと、心が重くなる。
その時だった。
「!?」
どこかで、ガタンと言う音がした。
ダンボールが崩れるような、そんな音が。
――まさか、ゲームの参加者?
修平はそんな予感を抱きながら、懐中電灯とデイバックを手に向かう。
……こんな時ぐらい、いいだろう。
そして、音の聞こえたトイレへと向かう。
「誰だ!?」
懐中電灯をトイレの中に当てると、そこには赤い蝶ネクタイをした小学一年生ぐらいの少年がいた。
江戸川コナン。
それが少年の名前だった。
近くに座れるカフェがあったので、とりあえず椅子に座り話しあうことに。
ちなみにテーブルの真ん中にはコナンに支給されたランタンが置かれてあった。
「じゃあ、修平さんも、ゲームの参加者なんだ」
「ああ。なんで、こんな事になったんだろうな……」
二人で考え込むが、答えが見つかるわけがなかった。
ただ、運悪く無作為に選ばれた。
そうとしか考え付かなかった。
「修平さんは、これからどうするの?」
「俺は、とにかくこの殺し合いから脱出したいと思ってる。
知ってる奴もこれに参加してるみたいだから、そいつはもちろん、できれば全員をつれて」
「そっか……」
「コナンの知ってる人は、この殺し合いに出てるのか」
「うん、まあ……」
――こんな小さい子供まで……。
修平はあの白衣の科学者風の男――スカリエッティに怒りを覚えた。
だが、少なくとも今の状況ではどうしようもできない。
さらに、彼が主催者ならば逆らおうとした人間、つまりあの女子高生の様になると言う事だ。
「じゃあ、まずは協力者を探そう。それと、このショッピングモールに発電機室があるはずだから、そこも探そう。
……って言っても、この暗さじゃ懐中電灯がいるから、一緒に行こう」
「分かった」
同時に椅子から立ち上がり、二人はカフェを後にした。
江戸川コナン――いや、高校生探偵である工藤新一は修平について行きながら、この殺し合いについて考え込んでいた。
彼は幼馴染である毛利蘭と遊園地へ行って、取引をしている謎の黒の組織に毒薬を飲まされ、体が縮んでしまったのだ。
そして、蘭の父親が営んでいる『毛利探偵事務所』に居候することになり、協力者である阿笠博士が開発した様々な秘密道具を駆使し、難事件を解決してきた。
だがその秘密道具は全て似た様な形の物に変えられており、残るものは名探偵として頭脳だけだった。
その頭脳が今考えているのは、目の前にいる藤田修平の事、そしてこの殺し合いの事。
確かに修平は信用できる。
殺し合いに乗っていないと『言っている』。
そして、冷静に物事を対処できる性格の持ち主。
まさにコナンが今、横に置いておきたい人物であった。
だが、絶対に信用できるわけではない。もしもの場合もある。
そして、もうひとつはこの殺し合いの事。
何故ここまでたくさんの人間をいっぺんに誘拐する事が出来たのか?
ここまで人が消えれば騒ぎになるはず。せめて4人、5人……いや、それじゃあこんな事は出来ない。
そもそも、何故彼はこんな事をやり始めたのか……。
今のコナンには、分からない事ばかりだった。
「どうした?コナン?」
「え、あ、ううん。なんでもないよ!」
コナンは修平に追いつくために駈け出した。
【ショッピングモール・エントランス/1日目/深夜】
【藤田修平@シークレットゲーム CODE:Revise】
[状態]:健康
[服装]:西扇学園の制服
[装備]:懐中電灯@現実、PDA@現実
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1個~3個(確認済)
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。協力者を探索し、殺し合いからの脱出。
1:発電機室の探索。
2:琴美の探索。
※原作開始前からの参戦です。
※コナンには名前を教えただけです。
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:健康
[服装]:いつもの私服
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、PDA@現実、ランダム支給品1個~3個(未確認)
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。協力者を探索し、殺し合いからの脱出。
1:発電機室の探索。
2:灰原の探索。
3:いったいこの殺し合いに何の意味が……?
※『天空の難破船』、及び原作53巻終了後からの参戦です。
※修平には名前を教えただけです。
※この殺し合いに何か意味があるのか考えています。
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|&color(aqua){GAMESTART}|藤田修平|[[]]|
|&color(aqua){GAMESTART}|江戸川コナン|[[]]|