変態、狂喜乱舞

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「何あれ何あれ何あれえええええ!!」 小林あかねは、必死に逃げていた。 何故彼女は逃げているのか?そして何から逃げているのか? それを語るには、少し時間を戻さなくてはならない。 では、小林が目覚めたところまで少し時間を戻そう。 「いったいなんなのこれ…?」 目の前で起きた惨劇。 それに小林の頭はしばし固まってしまっていた。 頬をつねった時に感じた痛みは、これが確かに現実である事を示していた。 その事実に、小林は背筋が凍る思いをした。 とはいえ、常日頃からアルバイト(とても一般女子高生がやるようなものじゃないものも多々ある)をこなしていた彼女は出来る限り冷静になろうとしていた。 「みかセンセ、北川、工藤…おやじまでいるのね。なんで私までここにいんのよ!」 成績優秀な北川達三人に比べると、小林はお世辞にも成績が良いとは言えない。 そんな彼女が脱出への打開策をあげることなどできるのだろうか? 答えは、ノーだ。 ならば、どうするか。 早いうちに北川達と合流して首輪をなんとかしなくてはいけない。 そして鈴木みか。 非常時に弱く、とても頼りない人間ではあったが、かけがえのない大切な担任だった。 彼女がいなくては、興津高校2年A組はA組じゃなくなってしまう。 小林は、みかの保護も目指し歩いていた。 そして、出会ってしまった。 袴を脱いで褌をもろに出している、長身痩躯の銀髪の男に。 小林は、こういう人間を何と呼ぶか知っていた。 そう、それは…… 「へ、変態だー!!」 その絶叫を聞くや否や、その銀髪の男がすっ飛んできた。 「やあ、こんにちはお嬢さん。」 その声は不気味に暗く、小林の背筋をぞっと凍らせる。 そして何より目の前の男は下は褌一丁というどう見ても不審者ルックス。 小林は貞操の危機すら覚えた。 「ここに来て初めて人に出会えましたよ。」 「あああ、あんたなんでそんな恰好してんのよ!変態!」 「いえ、これはとあることを試していたのですよ。」 そう言うと目の前の男は懐から小さな六角形の金属を取り出した。 「私に支給されたものはこれでしてね…」 「何それ?」 「私にもよくは分かりませんが、見て下さい。」 そう言うと目の前の男はその金属を胸にあてがい力を込めた。 「武装…錬金!!」 しゅるしゅると、目の前の男の生足から四つのアームがのび出す。 そして『それ』は全容を現した。 バルキリースカート。 その処刑鎌は、人一人殺す事など簡単にできるものだと小林は理解できた。 「…な、ななな……」 「どうです?素晴らしいでしょう。この武器は本来服の上からでも出せるのですが自分の肌から直接出せば更に精密な動きができるとありましたので試そうと思っていたのです。」 試す? この男何を言っているんだ? 「で、誰か試せそうな人がいないものかと思っていたのですが……ちょうどいいところに来てくれましたね。」 その言葉に、小林はぞわりと背筋に寒いものが走る感触を覚えた。 「この武器を……試させて頂きたい!!」 その言葉が引き金となり、小林は脱兎のごとく逃げ出した。 この男は、確実に乗っている。 それも、本気で。 それを察知してしまった以上、ここにいては殺される。 だから、逃げ出した。 そして、今に至る。 決して運動が得意なわけではない小林だったが、そんな事を言っている場合ではない。 今はとにかく逃げなくては。 逃げなければ、殺される。 それだけはごめんだ。 だが、今彼女が走っているこの場所は足場が非常に悪い岩場。 「…!!」 小林は、岩に足をぶつけて盛大に転んでしまった。 「追いつきましたよ。」 その声は、まるで地獄から呼び寄せる声のようで。 恐怖から眼から涙があふれた。 「逃げ足が速いのは良いですが…もっと注意深くなった方が良いですよ、お嬢さん。」 「や、やめ……」 ざくり 小林の胸に、二本の鎌が突き刺さる。 そしてその二本の鎌は小林の身体を引き裂き…… 小林あかねは、臓物をぶちまけながら、死んだ。 「…やはり、この武器は実にすばらしい。まさかここまで精密な動きができるとは。」 くくく、と怪しく微笑むその男の名は明智光秀。 彼が望む事はただ一つ、殺す事。 ここには奥州の筆頭も、甲斐の若虎も、竜の右目もいる。 そして何より、自分も知らなかった強力な武器がある。 それは何を意味するか? すなわちそれは、この武器を使いこなせるものもいる、という事。 「くくくくく……実に……実にすばらしい……!!」 血にまみれた処刑鎌を振り上げ、光秀は高らかに笑った。 &color(red){【小林あかね@せんせいのお時間 死亡】} 【G-3岩場/1日目朝】 【明智光秀@戦国BASARA】 [状態]:健康、精神高揚 [装備]:バルキリースカート@武装錬金、袴はいてない [道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)、小林の支給品一式(アイテム未確認) [思考]1:殺し合いを楽しむ。    2:政宗、幸村、小十郎とも戦いたい 【備考】 核鉄に制限がかけられています。 G-3岩場に小林の死体が放置されています。 |017:[[竜の右目と燃える戦国作法]]|投下順|019:[[リベンジャー]]| |017:[[竜の右目と燃える戦国作法]]|時系列順|019:[[リベンジャー]]| |&color(cyan){GAME START}|小林あかね|&color(red){GAME OVER}| |&color(cyan){GAME START}|明智光秀|[[]]|
「何あれ何あれ何あれえええええ!!」 小林あかねは、必死に逃げていた。 何故彼女は逃げているのか?そして何から逃げているのか? それを語るには、少し時間を戻さなくてはならない。 では、小林が目覚めたところまで少し時間を戻そう。 「いったいなんなのこれ…?」 目の前で起きた惨劇。 それに小林の頭はしばし固まってしまっていた。 頬をつねった時に感じた痛みは、これが確かに現実である事を示していた。 その事実に、小林は背筋が凍る思いをした。 とはいえ、常日頃からアルバイト(とても一般女子高生がやるようなものじゃないものも多々ある)をこなしていた彼女は出来る限り冷静になろうとしていた。 「みかセンセ、北川、工藤…おやじまでいるのね。なんで私までここにいんのよ!」 成績優秀な北川達三人に比べると、小林はお世辞にも成績が良いとは言えない。 そんな彼女が脱出への打開策をあげることなどできるのだろうか? 答えは、ノーだ。 ならば、どうするか。 早いうちに北川達と合流して首輪をなんとかしなくてはいけない。 そして鈴木みか。 非常時に弱く、とても頼りない人間ではあったが、かけがえのない大切な担任だった。 彼女がいなくては、興津高校2年A組はA組じゃなくなってしまう。 小林は、みかの保護も目指し歩いていた。 そして、出会ってしまった。 袴を脱いで褌をもろに出している、長身痩躯の銀髪の男に。 小林は、こういう人間を何と呼ぶか知っていた。 そう、それは…… 「へ、変態だー!!」 その絶叫を聞くや否や、その銀髪の男がすっ飛んできた。 「やあ、こんにちはお嬢さん。」 その声は不気味に暗く、小林の背筋をぞっと凍らせる。 そして何より目の前の男は下は褌一丁というどう見ても不審者ルックス。 小林は貞操の危機すら覚えた。 「ここに来て初めて人に出会えましたよ。」 「あああ、あんたなんでそんな恰好してんのよ!変態!」 「いえ、これはとあることを試していたのですよ。」 そう言うと目の前の男は懐から小さな六角形の金属を取り出した。 「私に支給されたものはこれでしてね…」 「何それ?」 「私にもよくは分かりませんが、見て下さい。」 そう言うと目の前の男はその金属を胸にあてがい力を込めた。 「武装…錬金!!」 しゅるしゅると、目の前の男の生足から四つのアームがのび出す。 そして『それ』は全容を現した。 バルキリースカート。 その処刑鎌は、人一人殺す事など簡単にできるものだと小林は理解できた。 「…な、ななな……」 「どうです?素晴らしいでしょう。この武器は本来服の上からでも出せるのですが自分の肌から直接出せば更に精密な動きができるとありましたので試そうと思っていたのです。」 試す? この男何を言っているんだ? 「で、誰か試せそうな人がいないものかと思っていたのですが……ちょうどいいところに来てくれましたね。」 その言葉に、小林はぞわりと背筋に寒いものが走る感触を覚えた。 「この武器を……試させて頂きたい!!」 その言葉が引き金となり、小林は脱兎のごとく逃げ出した。 この男は、確実に乗っている。 それも、本気で。 それを察知してしまった以上、ここにいては殺される。 だから、逃げ出した。 そして、今に至る。 決して運動が得意なわけではない小林だったが、そんな事を言っている場合ではない。 今はとにかく逃げなくては。 逃げなければ、殺される。 それだけはごめんだ。 だが、今彼女が走っているこの場所は足場が非常に悪い岩場。 「…!!」 小林は、岩に足をぶつけて盛大に転んでしまった。 「追いつきましたよ。」 その声は、まるで地獄から呼び寄せる声のようで。 恐怖から眼から涙があふれた。 「逃げ足が速いのは良いですが…もっと注意深くなった方が良いですよ、お嬢さん。」 「や、やめ……」 ざくり 小林の胸に、二本の鎌が突き刺さる。 そしてその二本の鎌は小林の身体を引き裂き…… 小林あかねは、臓物をぶちまけながら、死んだ。 「…やはり、この武器は実にすばらしい。まさかここまで精密な動きができるとは。」 くくく、と怪しく微笑むその男の名は明智光秀。 彼が望む事はただ一つ、殺す事。 ここには奥州の筆頭も、甲斐の若虎も、竜の右目もいる。 そして何より、自分も知らなかった強力な武器がある。 それは何を意味するか? すなわちそれは、この武器を使いこなせるものもいる、という事。 「くくくくく……実に……実にすばらしい……!!」 血にまみれた処刑鎌を振り上げ、光秀は高らかに笑った。 &color(red){【小林あかね@せんせいのお時間 死亡】} 【G-3岩場/1日目朝】 【明智光秀@戦国BASARA】 [状態]:健康、精神高揚 [装備]:バルキリースカート@武装錬金、袴はいてない [道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)、小林の支給品一式(アイテム未確認) [思考]1:殺し合いを楽しむ。    2:政宗、幸村、小十郎とも戦いたい 【備考】 核鉄に制限がかけられています。 G-3岩場に小林の死体が放置されています。 |017:[[竜の右目と燃える戦国作法]]|投下順|019:[[リベンジャー]]| |017:[[竜の右目と燃える戦国作法]]|時系列順|019:[[リベンジャー]]| |&color(cyan){GAME START}|小林あかね|&color(red){GAME OVER}| |&color(cyan){GAME START}|明智光秀|036:[[剣と鎌と 前編]]|

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