後ろの門の守りを固め、死守せよ!

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1話 後ろの門の守りを固め、死守せよ! 狐獣人の青年、高原正封は今まで生きてきた中で最悪の目覚めを迎えた。 「……」 身体を起こし周囲を見渡すと森が広がっていた。 微かに波の音が聞こえるが海が近いのだろうか。 首には金属製の首輪、頬を抓れば普通に痛い。夢でも何でも無く、現実。 「……何でだァァァァァァァァァ!!」 正封は絶叫する。 「何で殺し合い!? はぁ!? 意味分かんねーんですけど! 俺ただの貧乏な大学生だよ? 殺し合いに参加させられる理由見当たらないよ! ああああああ、夢であってくれよォォォォォ夢であって欲しいのに目の前の風景は全く変わらねぇよォォォォォ」 理不尽な事態に大声で悪態をつき悶える正封。 しばらくして少し落ち着いたのか、近くに置いてあった黒いデイパックを手に取り、中身を漁る。 名簿を開くと男女別で五十音順に名前が連なり顔写真も付いていた。 参加者は全部で46人、知っている人物は「戸高綾瀬」。廃墟で露出して一人エッチするのが趣味の変態女だ。 それで、正封の友人の一人でもある。 「綾瀬の奴いんだよな…捜してみようか…多分…こんな殺し合いに乗ったりはしないと思うし。 …にしても色々いるな…女の子…見事に美少女揃いだし…いや、それは良いだろ」 名簿を閉じ、次に地図に目を通す。 開催式の時に見せられたのだがもう一度確認する。 地図には島が描かれており、市街地や病院、交番、小中学校、展望台と言った主要な施設が掲載されていた。 今自分がいるのは恐らく海に面した森。コンパスを使って自分なりに考えた結果、 恐らくエリアG-4或いはG-5のどちらかの可能性が高い。 そして基本支給品に混じって、二つのランダム支給品を発見する。 FN ファイブセブン自動拳銃と予備マガジン3個、フラッシュグレネード3発。 「本物かよ……」 当然、入っていた拳銃が玩具などでは無い事ぐらい正封にも分かっていた。 手に持った感じは以前手にした事のあるモデルガンやガス使用のエアソフトガンと然程変わらないが。 セロテープでおざなりに貼り付けてあった取扱説明書にも目を通した。 ファイブセブンを装備し、フラッシュグレネードを一発ズボンのベルトに引っ掛け、 正封はデイパックを肩から提げ取り敢えずは北を目指す事にした。 ◆ しばらく歩くと、正封は銀色と白の人狼種の男と遭遇した。 「ん……」 「な、なあ…」 「お前さんもこの殺し合いに巻き込まれたのか」 「そうだよ。ええと、俺は高原正封。あんたは…」 「シリウスだ。正封、か……全く、参ったな。こんな殺し合いをやらされるなんて。ああ、安心してくれ。 俺はこんな殺し合いに乗るつもりは無い。お前もいきなり襲ってこなかった所を見ると……」 「ああ、乗っていないよ。つーか、そんな度胸無いし……」 「そうか……(ジィッ)」 「……?」 ふと、正封は目の前の銀色の人狼の自分の事を見る視線が、 何かとても嫌らしいものだと言う事に気付く。 股間にぶら下がる、巨根に分類されると思われる象徴が、徐々に大きくなっているような気がした。 とても嫌な予感がした。そしてすぐにその予感は的中した。 「正封」 「何?」 「や ら な い か」 「だが断る!」 次の瞬間には正封は踵を返し全速力で走っていた。 「冗談じゃねぇ! 俺にはそんな趣味はねぇよ! ケツ掘られてたまるか!」 「ハハハハハッ、逃げられると思っているのか?」 「うわあああああ追ってくんなああああ!!」 逃げる狐を欲望丸出しの狼は追い掛ける。 ただの大学生の青年である正封に対しシリウスは野生で鍛えられたたくましい身体を持っている。 当然、走るスピードもシリウスの方が早かった。 このままでは間違い無く追い付かれ、尻を犯されるであろう。 正封は泣きべそをかきながら打開策を必死に考える。 (そうだ、あれを…!) ベルトに付けていたフラッシュグレネードを思い出し、正封は急いでそれを手に取り、 安全ピンを抜いた。そしてシリウスの方に向き直る。 「これでも、食らえ!」 「!」 フラッシュグレネードをシリウスの足元に向かって投げ付けた。 バァン!! 一瞬、凄まじい閃光が辺りを包んだ。 「ぐあ…!」 一時的に視力を奪われたシリウスはその場に跪いた。 正封は目を閉じ腕で目を隠し、閃光を防いだ。 (い、今だ…!) 動けなくなっている人狼から、狐の青年は全速力で走り、どうにか逃げ切る事に成功した。 (逃げられたか…残念だ、俺好みの良い身体の狐だったのに。 まあ良い…他にも良い男は沢山いるようだし……運命が許すならまた会おうぜ、高原正封君) 視力が回復するのを待ちながら、シリウスはニヤリと牙を覗かせ笑みを浮かべた。 ◆ 「はぁ、はぁ、はぁ、も、もう大丈夫か……」 大きく肩を上下させ、正封が背後を振り向き追ってくる影が無い事を確認する。 「殺し合いに乗っている奴だけじゃなくて…ああいう奴にも注意しないといけないのか。 ああ、もう俺の未来に光が見えない…」 色々な意味でこれから先に不安を抱える狐の青年であった。 【早朝/G-4森東部】 【高原正封】 [状態]肉体疲労(中) [装備]FN ファイブセブン(20/20) [持物]基本支給品一式、FN ファイブセブン予備マガジン(3)、フラッシュグレネード(2) [思考] 1:殺し合いはしたくない。友人の綾瀬を捜す。 2:シリウスには二度と会いたくない。 [備考] ※特に無し。 【早朝/G-5森】 【シリウス】 [状態]一時的な視力喪失(回復中) [装備]??? [持物]基本支給品一式、???(1~2) [思考] 1:殺し合う気は無いが良い男を犯したい。 2:視力の回復を待つ。 3:正封は俺のお気に入りリストに加えておこう。 [備考] ※視力を一時的に失っていますが次の話までには回復します。 ※高原正封を気に入ったようです。 ※G-5森で閃光が起こりました。 ≪キャラ紹介≫ 【高原正封(たかはら まさとし)】 19歳の狐獣人の青年。大学生。ヘタレと位置付けているがいまいちヘタレっぽくない。 かつては大学受験に失敗したフリーターであったが新訳俺オリロワにて大学生に昇格し友人も出来た。 剣で身体を刺し貫かれても生き延びられる辺り結構しぶとい(無印俺得ロワ)。 主な設定は新訳俺オリロワに準拠。作者お気に入りのキャラの一人。こいつ使い易い。 【シリウス】 22歳の人狼種の男。RPGファンタジー風世界在住の野生のワーウルフ。 ケモホモ要員で、今までに登場したロワでも何人か掘っている。それが元で死亡した事もある。 女性や雌は嫌いではなく恋愛及び性的対象に見る事ができないだけ。主な設定は初登場作である、 無印俺オリロワに準拠(と言うかそれ以来特に設定は変わっていない)。一応思慮深かったりもする。 |[[殺戮及び欲望遊戯開始の刻]]|目次順|| |&color(deepskyblue){GAME START}|高原正封|| |&color(deepskyblue){GAME START}|シリウス||
1話 後ろの門の守りを固め、死守せよ! 狐獣人の青年、高原正封は今まで生きてきた中で最悪の目覚めを迎えた。 「……」 身体を起こし周囲を見渡すと森が広がっていた。 微かに波の音が聞こえるが海が近いのだろうか。 首には金属製の首輪、頬を抓れば普通に痛い。夢でも何でも無く、現実。 「……何でだァァァァァァァァァ!!」 正封は絶叫する。 「何で殺し合い!? はぁ!? 意味分かんねーんですけど! 俺ただの貧乏な大学生だよ? 殺し合いに参加させられる理由見当たらないよ! ああああああ、夢であってくれよォォォォォ夢であって欲しいのに目の前の風景は全く変わらねぇよォォォォォ」 理不尽な事態に大声で悪態をつき悶える正封。 しばらくして少し落ち着いたのか、近くに置いてあった黒いデイパックを手に取り、中身を漁る。 名簿を開くと男女別で五十音順に名前が連なり顔写真も付いていた。 参加者は全部で46人、知っている人物は「戸高綾瀬」。廃墟で露出して一人エッチするのが趣味の変態女だ。 それで、正封の友人の一人でもある。 「綾瀬の奴いんだよな…捜してみようか…多分…こんな殺し合いに乗ったりはしないと思うし。 …にしても色々いるな…女の子…見事に美少女揃いだし…いや、それは良いだろ」 名簿を閉じ、次に地図に目を通す。 開催式の時に見せられたのだがもう一度確認する。 地図には島が描かれており、市街地や病院、交番、小中学校、展望台と言った主要な施設が掲載されていた。 今自分がいるのは恐らく海に面した森。コンパスを使って自分なりに考えた結果、 恐らくエリアG-4或いはG-5のどちらかの可能性が高い。 そして基本支給品に混じって、二つのランダム支給品を発見する。 FN ファイブセブン自動拳銃と予備マガジン3個、フラッシュグレネード3発。 「本物かよ……」 当然、入っていた拳銃が玩具などでは無い事ぐらい正封にも分かっていた。 手に持った感じは以前手にした事のあるモデルガンやガス使用のエアソフトガンと然程変わらないが。 セロテープでおざなりに貼り付けてあった取扱説明書にも目を通した。 ファイブセブンを装備し、フラッシュグレネードを一発ズボンのベルトに引っ掛け、 正封はデイパックを肩から提げ取り敢えずは北を目指す事にした。 ◆ しばらく歩くと、正封は銀色と白の人狼種の男と遭遇した。 「ん……」 「な、なあ…」 「お前さんもこの殺し合いに巻き込まれたのか」 「そうだよ。ええと、俺は高原正封。あんたは…」 「シリウスだ。正封、か……全く、参ったな。こんな殺し合いをやらされるなんて。ああ、安心してくれ。 俺はこんな殺し合いに乗るつもりは無い。お前もいきなり襲ってこなかった所を見ると……」 「ああ、乗っていないよ。つーか、そんな度胸無いし……」 「そうか……(ジィッ)」 「……?」 ふと、正封は目の前の銀色の人狼の自分の事を見る視線が、 何かとても嫌らしいものだと言う事に気付く。 股間にぶら下がる、巨根に分類されると思われる象徴が、徐々に大きくなっているような気がした。 とても嫌な予感がした。そしてすぐにその予感は的中した。 「正封」 「何?」 「や ら な い か」 「だが断る!」 次の瞬間には正封は踵を返し全速力で走っていた。 「冗談じゃねぇ! 俺にはそんな趣味はねぇよ! ケツ掘られてたまるか!」 「ハハハハハッ、逃げられると思っているのか?」 「うわあああああ追ってくんなああああ!!」 逃げる狐を欲望丸出しの狼は追い掛ける。 ただの大学生の青年である正封に対しシリウスは野生で鍛えられたたくましい身体を持っている。 当然、走るスピードもシリウスの方が早かった。 このままでは間違い無く追い付かれ、尻を犯されるであろう。 正封は泣きべそをかきながら打開策を必死に考える。 (そうだ、あれを…!) ベルトに付けていたフラッシュグレネードを思い出し、正封は急いでそれを手に取り、 安全ピンを抜いた。そしてシリウスの方に向き直る。 「これでも、食らえ!」 「!」 フラッシュグレネードをシリウスの足元に向かって投げ付けた。 バァン!! 一瞬、凄まじい閃光が辺りを包んだ。 「ぐあ…!」 一時的に視力を奪われたシリウスはその場に跪いた。 正封は目を閉じ腕で目を隠し、閃光を防いだ。 (い、今だ…!) 動けなくなっている人狼から、狐の青年は全速力で走り、どうにか逃げ切る事に成功した。 (逃げられたか…残念だ、俺好みの良い身体の狐だったのに。 まあ良い…他にも良い男は沢山いるようだし……運命が許すならまた会おうぜ、高原正封君) 視力が回復するのを待ちながら、シリウスはニヤリと牙を覗かせ笑みを浮かべた。 ◆ 「はぁ、はぁ、はぁ、も、もう大丈夫か……」 大きく肩を上下させ、正封が背後を振り向き追ってくる影が無い事を確認する。 「殺し合いに乗っている奴だけじゃなくて…ああいう奴にも注意しないといけないのか。 ああ、もう俺の未来に光が見えない…」 色々な意味でこれから先に不安を抱える狐の青年であった。 【早朝/G-4森東部】 【高原正封】 [状態]肉体疲労(中) [装備]FN ファイブセブン(20/20) [持物]基本支給品一式、FN ファイブセブン予備マガジン(3)、フラッシュグレネード(2) [思考] 1:殺し合いはしたくない。友人の綾瀬を捜す。 2:シリウスには二度と会いたくない。 [備考] ※特に無し。 【早朝/G-5森】 【シリウス】 [状態]一時的な視力喪失(回復中) [装備]??? [持物]基本支給品一式、???(1~2) [思考] 1:殺し合う気は無いが良い男を犯したい。 2:視力の回復を待つ。 3:正封は俺のお気に入りリストに加えておこう。 [備考] ※視力を一時的に失っていますが次の話までには回復します。 ※高原正封を気に入ったようです。 ※G-5森で閃光が起こりました。 ≪キャラ紹介≫ 【高原正封(たかはら まさとし)】 19歳の狐獣人の青年。大学生。ヘタレと位置付けているがいまいちヘタレっぽくない。 かつては大学受験に失敗したフリーターであったが新訳俺オリロワにて大学生に昇格し友人も出来た。 剣で身体を刺し貫かれても生き延びられる辺り結構しぶとい(無印俺得ロワ)。 主な設定は新訳俺オリロワに準拠。作者お気に入りのキャラの一人。こいつ使い易い。 【シリウス】 22歳の人狼種の男。RPGファンタジー風世界在住の野生のワーウルフ。 ケモホモ要員で、今までに登場したロワでも何人か掘っている。それが元で死亡した事もある。 女性や雌は嫌いではなく恋愛及び性的対象に見る事ができないだけ。主な設定は初登場作である、 無印俺オリロワに準拠(と言うかそれ以来特に設定は変わっていない)。一応思慮深かったりもする。 |[[殺戮及び欲望遊戯開始の刻]]|目次順|[[病院には「死」と言うイメージもある]]| |&color(deepskyblue){GAME START}|高原正封|| |&color(deepskyblue){GAME START}|シリウス||

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