人生山あり谷あり奈落あり

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30:人生山あり谷あり奈落あり 姉のうららは少なくとも第一回放送時刻の時点では生きている。 犬耳少女浅井さららは微かな喜びを噛み締めた。 しかし同時に最初に見せしめで殺害された川越佳世を含め14人が死亡している事実に衝撃を受けた。 それは共に放送を聞いた二人、滝沢晶子と能登和久も同じである。 三人は食事を取り始めた。 腹が減っては戦は出来ぬと言う言葉があるように、どんな状況でも食事は取っておいた方が良い。 もっとも食べ物を味わう気は無く、ほとんど無口で口の中に詰め込んでいる状態。 (こんなに雰囲気的においしくないご飯は久し振りだわ……) 晶子がサンドイッチを頬張りながら思った。 和久は干し肉らしい物をかじりながら首輪の事について考える。 (どうにかして首輪手に入れたいけど…どうすれば良いだろ。 首輪、首輪…ああそう言えばこの前クラスメイトの高町から借りたエロゲまだ返してなかった…。 ここで俺が死んだら、あいつのエロゲはどうなるんだ…?) しかし段々と違う事を考え始めるようになってしまった。 「うぐっ」 「! どうしたの滝沢さん」 「ちょ…ちょっとお腹痛い、トイレ行ってくる」 ここで晶子が急に便意を催し手洗い場へ向かった。 部屋には犬耳少女とハイエナ獣人の少年が残される。 「……」 「………」 「…………」 「……………」 「・-・-・-・・-・・--・-・・--・・・---(ナニカシャベレ)」 「-・-・・・・-・-・-・・・・・・・-・・・・・・----・・・(キミカラドウゾ)」 「…能登君って、どこの学校通ってるの? 見た事無い制服だけど」 「俺は…」 和久が自分の通う学校の名前を言おうとしたその時。 ダダダダダダダダダッ!! 「!!」 「え…!?」 手洗い場の方から銃声が聞こえる。晶子も、ここにいる二人も持っていない機関銃の音。 それは第三者による襲撃を意味していた。さららと和久が手洗い場に向かう。 古びた木造扉に幾つか穴が空いていた。 「滝沢さん! 滝沢っ……ああああ!!」 「…う、うわっ」 さららが便所の扉を開けると、ズルッと身体に穴の空いた晶子が通路に倒れてきた。 壁にも穴が空いていた。その向こうに僅かに見える外に動く影が一瞬。 外からの銃撃のようだった。 「滝沢さん…駄目、死んでる……」 「そ、それより早く逃げた方が良いんじゃねぇ!?」 「! 死んだんだよ! 人が目の前で一人死んだんだよ!! そんな言い方酷いよ!」 「い、いや…ごめん、でも」 「…まあ確かに逃げなきゃまずいってのは分かる」 「切り替え早いなー」 玄関――駐在所交番部分の方からガタガタと足音が聞こえる。襲撃者が侵入してきたようだ。 晶子の死体をそのままにしておくのは気が引けたが、 自分達まで死んでしまっては元も子も無い。二人は急いで荷物を取りに戻る。 桃色髪の全裸エルフ少女、イヴは廃屋と化した駐在所の住居部分、 便所に入っていた何者かを銃撃した後、駐在所交番部分から内部へと侵入した。 「!」 そしてデイパックを持って建物裏手へ逃げようとする二人を発見する。 その二人に手にしたIMIウージー短機関銃の銃口を向け、引き金を引いた。 ダダダッ!! 「弾切れ…!?」 しかしここでウージーの弾倉が空になる。 デイパックから予備の弾倉を取り出そうとしている間に、二人の姿を見失ってしまった。 悔しさのあまり渋い表情になるイヴだったが、先程銃撃した便所に向かうと、 一人の女性が死んでいたので満更無駄な攻撃でも無かったと知る。 ウージーの弾倉を交換し、空になった弾倉をデイパックの小さなポケットに突っ込んだ。 「…寒いなぁ…服欲しいけど…無いよねぇ…我慢しよ」 豊満な乳房を揺らしながらイヴは、部屋の古い畳の上に座る。 「…しばらくここにいようかな」 ◆◆◆ どれぐらい走っただろうか。 さららと和久は廃集落の中にいた。懐中時計を見るとエリアD-5と表示されている。 「はぁ、はぁ、はぁ……追ってきては、いないね……」 「ゼェ、ゼェ……」 「…エリアD-5なら…近くに学校があるみたい、行ってみようか」 「……ああ」 二人は廃校に向け歩き出した。 &color(red){【♀10番:滝沢晶子  死亡】} &color(red){【残り15人】} 【午前/D-5廃集落】 【♀02番:浅井さらら】 [状態]健康 [装備]日本刀「梅雪」 [持物]基本支給品一式(食糧少量消費) [思考・行動] 0:殺し合いはしない。姉(浅井うらら)、殺し合いに乗っていない人を捜す。 1:能登君と行動。廃校へ行ってみる。 [備考] ※D-4廃校へ向かっています。 【♂13番:能登和久】 [状態]健康 [装備]54式拳銃(8/8) [持物]基本支給品一式(食糧少量消費)、54式拳銃予備マガジン(3)、ノートパソコン [思考・行動] 0:殺し合いはしたくない。首輪を調べたいけど…。 1:さららさんと行動。 [備考] ※ノートパソコンには特別な機能は入っていないようですが、もしかしたらまだ何かあるかもしれません。しかし、無いかもしれません。 ※D-4廃校へ向かっています。 【午前/D-6廃駐在所】 【♀03番:イヴ】 [状態]お尻に傷、全裸 [装備]IMIウージー(32/32) [持物]基本支給品一式、IMIウージー予備マガジン(3)、シグザウエルP228(13/13)、 シグザウエルP228予備マガジン(3)、コルトガバメント(7/7)、コルトガバメント予備マガジン(3) [思考・行動] 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。 1:しばらく駐在所待機。 [備考] ※特に無し。 ※D-6廃駐在所に滝沢晶子の死体及び所持品が放置されています。 |029:[[痛みの数だけ強くなるとも限らない]]|目次順|031:[[大丈夫じゃない、問題だ]]| |022:[[INCONVENIENT IDEAL]]|浅井さらら|032:[[街角は色めく少女らの縄張り]]| |022:[[INCONVENIENT IDEAL]]|&color(red){滝沢晶子}|&color(red){死亡}| |022:[[INCONVENIENT IDEAL]]|能登和久|032:[[街角は色めく少女らの縄張り]]| |021:[[とても怖くて、勇気が無くて]]|イヴ||
30:人生山あり谷あり奈落あり 姉のうららは少なくとも第一回放送時刻の時点では生きている。 犬耳少女浅井さららは微かな喜びを噛み締めた。 しかし同時に最初に見せしめで殺害された川越佳世を含め14人が死亡している事実に衝撃を受けた。 それは共に放送を聞いた二人、滝沢晶子と能登和久も同じである。 三人は食事を取り始めた。 腹が減っては戦は出来ぬと言う言葉があるように、どんな状況でも食事は取っておいた方が良い。 もっとも食べ物を味わう気は無く、ほとんど無口で口の中に詰め込んでいる状態。 (こんなに雰囲気的においしくないご飯は久し振りだわ……) 晶子がサンドイッチを頬張りながら思った。 和久は干し肉らしい物をかじりながら首輪の事について考える。 (どうにかして首輪手に入れたいけど…どうすれば良いだろ。 首輪、首輪…ああそう言えばこの前クラスメイトの高町から借りたエロゲまだ返してなかった…。 ここで俺が死んだら、あいつのエロゲはどうなるんだ…?) しかし段々と違う事を考え始めるようになってしまった。 「うぐっ」 「! どうしたの滝沢さん」 「ちょ…ちょっとお腹痛い、トイレ行ってくる」 ここで晶子が急に便意を催し手洗い場へ向かった。 部屋には犬耳少女とハイエナ獣人の少年が残される。 「……」 「………」 「…………」 「……………」 「・-・-・-・・-・・--・-・・--・・・---(ナニカシャベレ)」 「-・-・・・・-・-・-・・・・・・・-・・・・・・----・・・(キミカラドウゾ)」 「…能登君って、どこの学校通ってるの? 見た事無い制服だけど」 「俺は…」 和久が自分の通う学校の名前を言おうとしたその時。 ダダダダダダダダダッ!! 「!!」 「え…!?」 手洗い場の方から銃声が聞こえる。晶子も、ここにいる二人も持っていない機関銃の音。 それは第三者による襲撃を意味していた。さららと和久が手洗い場に向かう。 古びた木造扉に幾つか穴が空いていた。 「滝沢さん! 滝沢っ……ああああ!!」 「…う、うわっ」 さららが便所の扉を開けると、ズルッと身体に穴の空いた晶子が通路に倒れてきた。 壁にも穴が空いていた。その向こうに僅かに見える外に動く影が一瞬。 外からの銃撃のようだった。 「滝沢さん…駄目、死んでる……」 「そ、それより早く逃げた方が良いんじゃねぇ!?」 「! 死んだんだよ! 人が目の前で一人死んだんだよ!! そんな言い方酷いよ!」 「い、いや…ごめん、でも」 「…まあ確かに逃げなきゃまずいってのは分かる」 「切り替え早いなー」 玄関――駐在所交番部分の方からガタガタと足音が聞こえる。襲撃者が侵入してきたようだ。 晶子の死体をそのままにしておくのは気が引けたが、 自分達まで死んでしまっては元も子も無い。二人は急いで荷物を取りに戻る。 桃色髪の全裸エルフ少女、イヴは廃屋と化した駐在所の住居部分、 便所に入っていた何者かを銃撃した後、駐在所交番部分から内部へと侵入した。 「!」 そしてデイパックを持って建物裏手へ逃げようとする二人を発見する。 その二人に手にしたIMIウージー短機関銃の銃口を向け、引き金を引いた。 ダダダッ!! 「弾切れ…!?」 しかしここでウージーの弾倉が空になる。 デイパックから予備の弾倉を取り出そうとしている間に、二人の姿を見失ってしまった。 悔しさのあまり渋い表情になるイヴだったが、先程銃撃した便所に向かうと、 一人の女性が死んでいたので満更無駄な攻撃でも無かったと知る。 ウージーの弾倉を交換し、空になった弾倉をデイパックの小さなポケットに突っ込んだ。 「…寒いなぁ…服欲しいけど…無いよねぇ…我慢しよ」 豊満な乳房を揺らしながらイヴは、部屋の古い畳の上に座る。 「…しばらくここにいようかな」 ◆◆◆ どれぐらい走っただろうか。 さららと和久は廃集落の中にいた。懐中時計を見るとエリアD-5と表示されている。 「はぁ、はぁ、はぁ……追ってきては、いないね……」 「ゼェ、ゼェ……」 「…エリアD-5なら…近くに学校があるみたい、行ってみようか」 「……ああ」 二人は廃校に向け歩き出した。 &color(red){【♀10番:滝沢晶子  死亡】} &color(red){【残り15人】} 【午前/D-5廃集落】 【♀02番:浅井さらら】 [状態]健康 [装備]日本刀「梅雪」 [持物]基本支給品一式(食糧少量消費) [思考・行動] 0:殺し合いはしない。姉(浅井うらら)、殺し合いに乗っていない人を捜す。 1:能登君と行動。廃校へ行ってみる。 [備考] ※D-4廃校へ向かっています。 【♂13番:能登和久】 [状態]健康 [装備]54式拳銃(8/8) [持物]基本支給品一式(食糧少量消費)、54式拳銃予備マガジン(3)、ノートパソコン [思考・行動] 0:殺し合いはしたくない。首輪を調べたいけど…。 1:さららさんと行動。 [備考] ※ノートパソコンには特別な機能は入っていないようですが、もしかしたらまだ何かあるかもしれません。しかし、無いかもしれません。 ※D-4廃校へ向かっています。 【午前/D-6廃駐在所】 【♀03番:イヴ】 [状態]お尻に傷、全裸 [装備]IMIウージー(32/32) [持物]基本支給品一式、IMIウージー予備マガジン(3)、シグザウエルP228(13/13)、 シグザウエルP228予備マガジン(3)、コルトガバメント(7/7)、コルトガバメント予備マガジン(3) [思考・行動] 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。 1:しばらく駐在所待機。 [備考] ※特に無し。 ※D-6廃駐在所に滝沢晶子の死体及び所持品が放置されています。 |029:[[痛みの数だけ強くなるとも限らない]]|目次順|031:[[大丈夫じゃない、問題だ]]| |022:[[INCONVENIENT IDEAL]]|浅井さらら|032:[[街角は色めく少女らの縄張り]]| |022:[[INCONVENIENT IDEAL]]|&color(red){滝沢晶子}|&color(red){死亡}| |022:[[INCONVENIENT IDEAL]]|能登和久|032:[[街角は色めく少女らの縄張り]]| |021:[[とても怖くて、勇気が無くて]]|イヴ|035:[[駆け引きや嘘はもう捨てて]]|

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