餓えた獣に近づいてはいけない

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「これは一体どういう事アルか!」 真っ赤なチャイナ服を着た少女、神楽は怒っていた。 それも相当怒っていた。 「許さないアル……マジで許さんアルよ!」 その心に湧きでた感情の一切を、神楽は隠そうとしなかった。 許せない、純粋に許せない。 許すわけにはいかなかった。 例え何を許しても、この目の前にある現状を許すことはすなわち、神楽が神楽でなくなってしまう。 彼女は何をそこまで怒っているのだろうか。 知らない間に自分が殺し合いの場に立たされていたからか? 目の前で何の罪もなさそうな女性の首が吹き飛ばされたからか? 否。 確かにそれらに対する怒りもあったが、それ以上に彼女を怒らせていたのは―― 「何でホテルの厨房に食料が一個もないアルかー!!」 …神楽の前には哀れにも木っ端微塵になった冷蔵庫の残骸があった。 神楽は夜兎族である。 その習性として高い戦闘力とそれに比例するかのような旺盛な(彼女に限っては旺盛すぎる)食欲、そして直射日光に弱いという性質を持つ彼女の初期位置がホテルだったのは幸運だったと言って良い。 「全く、あのクソメガネヤロー、私から傘を奪うとはほんとに良い度胸してるアルね。」 腹立ちまみれに厨房を破壊しつくした後、神楽はホテル最上階にある最高級スイートルームで優雅な時を過ごしていた。 とはいえ、支給された食糧、成人男性に換算すればおよそ二日分の食料を一気に食らいつくしてその食べかすが口許についたその姿には優雅さはあまり感じられなかったが。 「にしても銀ちゃんと新八……それにマダオまでいるアルか。ほんとにあのクソメガネヤロー、許さんアルよ。」 名簿に書かれていた大事な仲間の名前を見た時は、流石の神楽も驚いた。 そしてそれと同時に湧きあがるのはあの大広間でのメガネの男への激しい怒り。 神楽は、戦う事を既に決意していた。 「にしてもあのクソメガネヤロー、私に何支給してるアルか。こんなの支給する暇があったらケンタッキーの皮でも支給しろアル。」 神楽に支給されていた品は3つあった。 一つはごくごく普通の巫女服。 サイズもほぼぴったりだったため袖を通す事も神楽は考えたのだが、彼女は着つけの仕方を知らなかったので無造作にベッドの上に放り投げた。 もう一つは薄い水色を基調としたワンピースタイプの学校の制服。 こちらもサイズはほぼぴったりだったのだが、スカート丈が短いのが気に入らず、こちらもベッドの上に放り投げた。 そして、最後の一つは―― 「レディにあんなの支給するなんてあのクソメガネヤロー、泣いて謝ってももう許さんアル。」 それは、いわゆる薄い本――同人誌だった。 興津高校2年A組の渡部匠が描いているそれは、放送コードに引っかかってしまうような代物……まぁぶっちゃけR指定の入るものだった。 これもまた神楽の手によってベッドの上に放り投げられていた。 「あんのクソメガネー!!」 神楽の怒りは沸点を超えていた。 「おいおい、何だこりゃ?」 新堂誠の目の前には無残に破壊しつくされた厨房があった。 特に冷蔵庫だったと思われるものはその面影を残していない。 わずかに取っ手と思われる欠片だけがそれが冷蔵庫だったと主張していた。 「何だかやばそうな奴がいるみたいだな……」 新堂は額の汗を払うと、逆の手で握っている銃を握りなおした。 「ま、やばかったら逃げりゃいいか、どっちにしろ殺す事に変わりはないんだがな。」 新堂誠、彼もまた福沢玲子や細田友晴のように殺人クラブに所属していた。 彼自身、他の参加者と同じように首輪をつけられての参加と言うのは少々不満ではあったが、それでも殺せると言うのならば別にかまわない。 「どの部屋に居やがる……まぁ、しらみつぶしに探してやるよ。」 殺人者は、狩りを遂行する。 新堂は知らない。 今同じ建物にいるものは、人間をはるかに超える力を持っている事を。 そして、彼女は今猛烈に怒っている事を。 【F-5ホテル/1日目朝】 【神楽@銀魂】 [状態]:健康、激しい怒り、正直食い足りない [装備]:なし [道具]:基本支給品一式(食料なし) [思考]1:クソメガネヤロー(日野)をギタギタにぶちのめす    2:銀時、新八と合流したい、マダオは保留    3:食料が欲しい    4:傘も欲しい 【新堂誠@学校であった怖い話】 [状態]:健康 [装備]:ベレッタM92F@BATTLE ROYALE [道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み) [思考]1:殺し合いに乗る    2:厨房を破壊したものに警戒 【備考】 神楽の支給品は鷹宮神社の巫女服@らき☆すた、青華短大付属高校の制服(夏服)@まほらば、渡部の同人誌(R指定)@せんせいのお時間、の三つでした。 それらは最上階のスイートルームのベッドに放置されています。 ホテル一階の厨房が滅茶苦茶に破壊されました。 |011:[[Where is daughter?]]|投下順|013:[[バトロワのエイリアン]]| |011:[[Where is daughter?]]|時系列順|013:[[バトロワのエイリアン]]| |&color(cyan){GAME START}|神楽|[[]]| |&color(cyan){GAME START}|新堂誠|[[]]|
「これは一体どういう事アルか!」 真っ赤なチャイナ服を着た少女、神楽は怒っていた。 それも相当怒っていた。 「許さないアル……マジで許さんアルよ!」 その心に湧きでた感情の一切を、神楽は隠そうとしなかった。 許せない、純粋に許せない。 許すわけにはいかなかった。 例え何を許しても、この目の前にある現状を許すことはすなわち、神楽が神楽でなくなってしまう。 彼女は何をそこまで怒っているのだろうか。 知らない間に自分が殺し合いの場に立たされていたからか? 目の前で何の罪もなさそうな女性の首が吹き飛ばされたからか? 否。 確かにそれらに対する怒りもあったが、それ以上に彼女を怒らせていたのは―― 「何でホテルの厨房に食料が一個もないアルかー!!」 …神楽の前には哀れにも木っ端微塵になった冷蔵庫の残骸があった。 神楽は夜兎族である。 その習性として高い戦闘力とそれに比例するかのような旺盛な(彼女に限っては旺盛すぎる)食欲、そして直射日光に弱いという性質を持つ彼女の初期位置がホテルだったのは幸運だったと言って良い。 「全く、あのクソメガネヤロー、私から傘を奪うとはほんとに良い度胸してるアルね。」 腹立ちまみれに厨房を破壊しつくした後、神楽はホテル最上階にある最高級スイートルームで優雅な時を過ごしていた。 とはいえ、支給された食糧、成人男性に換算すればおよそ二日分の食料を一気に食らいつくしてその食べかすが口許についたその姿には優雅さはあまり感じられなかったが。 「にしても銀ちゃんと新八……それにマダオまでいるアルか。ほんとにあのクソメガネヤロー、許さんアルよ。」 名簿に書かれていた大事な仲間の名前を見た時は、流石の神楽も驚いた。 そしてそれと同時に湧きあがるのはあの大広間でのメガネの男への激しい怒り。 神楽は、戦う事を既に決意していた。 「にしてもあのクソメガネヤロー、私に何支給してるアルか。こんなの支給する暇があったらケンタッキーの皮でも支給しろアル。」 神楽に支給されていた品は3つあった。 一つはごくごく普通の巫女服。 サイズもほぼぴったりだったため袖を通す事も神楽は考えたのだが、彼女は着つけの仕方を知らなかったので無造作にベッドの上に放り投げた。 もう一つは薄い水色を基調としたワンピースタイプの学校の制服。 こちらもサイズはほぼぴったりだったのだが、スカート丈が短いのが気に入らず、こちらもベッドの上に放り投げた。 そして、最後の一つは―― 「レディにあんなの支給するなんてあのクソメガネヤロー、泣いて謝ってももう許さんアル。」 それは、いわゆる薄い本――同人誌だった。 興津高校2年A組の渡部匠が描いているそれは、放送コードに引っかかってしまうような代物……まぁぶっちゃけR指定の入るものだった。 これもまた神楽の手によってベッドの上に放り投げられていた。 「あんのクソメガネー!!」 神楽の怒りは沸点を超えていた。 「おいおい、何だこりゃ?」 新堂誠の目の前には無残に破壊しつくされた厨房があった。 特に冷蔵庫だったと思われるものはその面影を残していない。 わずかに取っ手と思われる欠片だけがそれが冷蔵庫だったと主張していた。 「何だかやばそうな奴がいるみたいだな……」 新堂は額の汗を払うと、逆の手で握っている銃を握りなおした。 「ま、やばかったら逃げりゃいいか、どっちにしろ殺す事に変わりはないんだがな。」 新堂誠、彼もまた福沢玲子や細田友晴のように殺人クラブに所属していた。 彼自身、他の参加者と同じように首輪をつけられての参加と言うのは少々不満ではあったが、それでも殺せると言うのならば別にかまわない。 「どの部屋に居やがる……まぁ、しらみつぶしに探してやるよ。」 殺人者は、狩りを遂行する。 新堂は知らない。 今同じ建物にいるものは、人間をはるかに超える力を持っている事を。 そして、彼女は今猛烈に怒っている事を。 【F-5ホテル/1日目朝】 【神楽@銀魂】 [状態]:健康、激しい怒り、正直食い足りない [装備]:なし [道具]:基本支給品一式(食料なし) [思考]1:クソメガネヤロー(日野)をギタギタにぶちのめす    2:銀時、新八と合流したい、マダオは保留    3:食料が欲しい    4:傘も欲しい 【新堂誠@学校であった怖い話】 [状態]:健康 [装備]:ベレッタM92F@BATTLE ROYALE [道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み) [思考]1:殺し合いに乗る    2:厨房を破壊したものに警戒 【備考】 神楽の支給品は鷹宮神社の巫女服@らき☆すた、青華短大付属高校の制服(夏服)@まほらば、渡部の同人誌(R指定)@せんせいのお時間、の三つでした。 それらは最上階のスイートルームのベッドに放置されています。 ホテル一階の厨房が滅茶苦茶に破壊されました。 |011:[[Where is daughter?]]|投下順|013:[[バトロワのエイリアン]]| |011:[[Where is daughter?]]|時系列順|013:[[バトロワのエイリアン]]| |&color(cyan){GAME START}|神楽|032:[[アイオブザハリケーン]]| |&color(cyan){GAME START}|新堂誠|032:[[アイオブザハリケーン]]|

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