撲殺天使ヒムロちゃん

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28:撲殺天使ヒムロちゃん 今林健晃と吉田賢治の二人は、公民館を後にし西へ向かっていた。 図書室にて読書をした後、賢治の武器の代わりになる物は無いかと館内を見て回ったが、 調理室の包丁収納場所には何故か一本も包丁が置いておらず、他の部屋を探しても武器になりそうな物は見付からなかった。 「結局、俺の武器は酒の空瓶と、ダーツの矢ですか…」 「どこかで探さないとな」 空瓶を右手に持ち溜息をつく馬獣人の青年を励ます健晃。 「ん……」 「どうしました? 今林さん……あ、橋の向こうから人が…」 前方の川に架かる橋の向こうから、銀髪の人間の青年が歩いてくるのが二人に見えた。 手には金属バットを持っている。 「どうします?」 「…話し掛けてみよう」 健晃は前方の青年に接触する事を選び、賢治はそれに従う。 「なぁ、そこの君!」 「……ん」 銀髪の青年は健晃の呼び掛けにそれまで伏せがちだった視線を真っ直ぐ前方に向ける。 黒髪短髪のスーツ姿の男と、馬獣人の男が立っている。そして自分の方に歩み寄ってきた。 「……ふぅん」 この時、青年――氷室勝好の興味は、人間の男の方が持っている物――ツァスタバM57自動拳銃に向いていた。 「君もこの殺し合いの参加者か」 「…そうだけど。あんたらは…」 「俺は今林健晃。んでこっちが同行している吉田だ」 「吉田賢治です」 「…俺は氷室勝好」 互いに自己紹介を交わす。その時健晃は勝好の持っている金属バットを見た。 (……?) 金属バットは妙に凸凹していた。まるで何かを何度も叩いたようなそんな形状である。 元々そういう形状だったのだろうか、使い込まれた中古のバットならそう言う形になる事もあるのかもしれないが。 だが、目の前の男が持っているそれは中古と言うには真新しい金属光を放っている。 いや――何か赤い物が ビュンッ 風を切る音が聞こえた。いつの間にか健晃の視界からバットが消えていた。 直後、顔の左辺りに衝撃を感じ、それが今林健晃の最期の知覚となった。 「……え? あ、ああああ!?」 銀髪の青年が突然、金属バットで同行者の頭を殴りつけ、その様子を目撃した賢治は悲鳴をあげた。 地面に倒れた健晃は頭からドクドクと赤い液体を流し、泡を拭きガクガクと震え起き上がらない。 明らかに致命傷だった。 「ホームラーンってかぁー!?」 ついさっきまでとは打って変わって妙なテンションになった勝好は狼狽している賢治に襲い掛かった。 ガツン!! 「ぎゃ、ヒ」 渾身の力で金属バットが馬獣人の脳天に振り下ろされた。 賢治はその場に卒倒し、勝好は執拗に金属バットを振り下ろし続ける。金属と肉体がぶつかる嫌な音が何度も響いた。 そして、全身をマグロの叩きのように叩かれ、血塗れとなった馬獣人は血反吐を吐き、動かなくなった。 更に勝好は虫の息となっている健晃の頭部に、金属バットを振り下ろし、止めを刺した。 「好調だねェ~イ☆良いね良いね良いよ~。調子良いよ俺~」 ニヤニヤと笑みを浮かべながら、二人の荷物を漁る。 そして自動拳銃ツァスタバM57と予備マガジンを入手した。 「おお、銃、来たよこれ。これで勝つる! バーン! なーんてwあはははっ。 うひwwあはwwwふぅ……よし、金属バットと刃物だけじゃ、心許無かったからな…」 血と体液塗れとなった金属バットを、先刻の少女の時と同じように死体となった二人の衣服で拭き取り、 それをデイパックの中に突っ込むと、装備をM57に切り替え、勝好は橋を東に渡り始めた。 &color(red){【今林健晃  死亡】} &color(red){【吉田賢治  死亡】} &color(red){【残り24人】} 【朝/D-3橋】 【氷室勝好】 [状態]良好 [服装]私服 [装備]ツァスタバM57(9/9) [持物]基本支給品一式、ツァスタバM57予備マガジン(9×3)、金属バット(かなり凹んでいる) 、短ドス刀、硫酸瓶(3) [思考] 1:殺し合い楽しいぞこれ、良いねこれ。 2:♪~ [備考] ※特に無し。 ※D-3橋の上に今林健晃、吉田賢治の死体及び二人のデイパックが放置されています。 |[[気付いた時には遅過ぎる]]|時系列順|[[今そこにある危機]]| |[[気付いた時には遅過ぎる]]|投下順|[[今そこにある危機]]| |[[サイレントライブラリー]]|&color(red){今林健晃}|&color(red){死亡}| |[[サイレントライブラリー]]|&color(red){吉田賢治}|&color(red){死亡}| |[[Freeze My Heart]]|氷室勝好|[[]]|
28:撲殺天使ヒムロちゃん 今林健晃と吉田賢治の二人は、公民館を後にし西へ向かっていた。 図書室にて読書をした後、賢治の武器の代わりになる物は無いかと館内を見て回ったが、 調理室の包丁収納場所には何故か一本も包丁が置いておらず、他の部屋を探しても武器になりそうな物は見付からなかった。 「結局、俺の武器は酒の空瓶と、ダーツの矢ですか…」 「どこかで探さないとな」 空瓶を右手に持ち溜息をつく馬獣人の青年を励ます健晃。 「ん……」 「どうしました? 今林さん……あ、橋の向こうから人が…」 前方の川に架かる橋の向こうから、銀髪の人間の青年が歩いてくるのが二人に見えた。 手には金属バットを持っている。 「どうします?」 「…話し掛けてみよう」 健晃は前方の青年に接触する事を選び、賢治はそれに従う。 「なぁ、そこの君!」 「……ん」 銀髪の青年は健晃の呼び掛けにそれまで伏せがちだった視線を真っ直ぐ前方に向ける。 黒髪短髪のスーツ姿の男と、馬獣人の男が立っている。そして自分の方に歩み寄ってきた。 「……ふぅん」 この時、青年――氷室勝好の興味は、人間の男の方が持っている物――ツァスタバM57自動拳銃に向いていた。 「君もこの殺し合いの参加者か」 「…そうだけど。あんたらは…」 「俺は今林健晃。んでこっちが同行している吉田だ」 「吉田賢治です」 「…俺は氷室勝好」 互いに自己紹介を交わす。その時健晃は勝好の持っている金属バットを見た。 (……?) 金属バットは妙に凸凹していた。まるで何かを何度も叩いたようなそんな形状である。 元々そういう形状だったのだろうか、使い込まれた中古のバットならそう言う形になる事もあるのかもしれないが。 だが、目の前の男が持っているそれは中古と言うには真新しい金属光を放っている。 いや――何か赤い物が ビュンッ 風を切る音が聞こえた。いつの間にか健晃の視界からバットが消えていた。 直後、顔の左辺りに衝撃を感じ、それが今林健晃の最期の知覚となった。 「……え? あ、ああああ!?」 銀髪の青年が突然、金属バットで同行者の頭を殴りつけ、その様子を目撃した賢治は悲鳴をあげた。 地面に倒れた健晃は頭からドクドクと赤い液体を流し、泡を拭きガクガクと震え起き上がらない。 明らかに致命傷だった。 「ホームラーンってかぁー!?」 ついさっきまでとは打って変わって妙なテンションになった勝好は狼狽している賢治に襲い掛かった。 ガツン!! 「ぎゃ、ヒ」 渾身の力で金属バットが馬獣人の脳天に振り下ろされた。 賢治はその場に卒倒し、勝好は執拗に金属バットを振り下ろし続ける。金属と肉体がぶつかる嫌な音が何度も響いた。 そして、全身をマグロの叩きのように叩かれ、血塗れとなった馬獣人は血反吐を吐き、動かなくなった。 更に勝好は虫の息となっている健晃の頭部に、金属バットを振り下ろし、止めを刺した。 「好調だねェ~イ☆良いね良いね良いよ~。調子良いよ俺~」 ニヤニヤと笑みを浮かべながら、二人の荷物を漁る。 そして自動拳銃ツァスタバM57と予備マガジンを入手した。 「おお、銃、来たよこれ。これで勝つる! バーン! なーんてwあはははっ。 うひwwあはwwwふぅ……よし、金属バットと刃物だけじゃ、心許無かったからな…」 血と体液塗れとなった金属バットを、先刻の少女の時と同じように死体となった二人の衣服で拭き取り、 それをデイパックの中に突っ込むと、装備をM57に切り替え、勝好は橋を東に渡り始めた。 &color(red){【今林健晃  死亡】} &color(red){【吉田賢治  死亡】} &color(red){【残り24人】} 【朝/D-3橋】 【氷室勝好】 [状態]良好 [服装]私服 [装備]ツァスタバM57(9/9) [持物]基本支給品一式、ツァスタバM57予備マガジン(9×3)、金属バット(かなり凹んでいる) 、短ドス刀、硫酸瓶(3) [思考] 1:殺し合い楽しいぞこれ、良いねこれ。 2:♪~ [備考] ※特に無し。 ※D-3橋の上に今林健晃、吉田賢治の死体及び二人のデイパックが放置されています。 |[[気付いた時には遅過ぎる]]|時系列順|[[今そこにある危機]]| |[[気付いた時には遅過ぎる]]|投下順|[[今そこにある危機]]| |[[サイレントライブラリー]]|&color(red){今林健晃}|&color(red){死亡}| |[[サイレントライブラリー]]|&color(red){吉田賢治}|&color(red){死亡}| |[[Freeze My Heart]]|氷室勝好|[[狂人は狂人によって葬られその狂人は虚空に消える]]|

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