特命リサーチ

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26:特命リサーチ いつも男に後門を掘られたり、女に上で上下運動されたりして生活費を稼いでいたが、 まさか、人間の首を切り落とす日が来るとは、と、狐の獣人糸賀昌明は、 血塗れの首輪とレザーソーを手にし同行者である少女宮崎眞由美の元へ戻りながら思った。 首輪を手にし戻った昌明を最初見た眞由美は余りの凄惨な様子に言葉を失い、 実行してくれた狐の青年にただただ感謝するしか無かった。 市役所二階のとある部屋で、眞由美は同施設内で見付けた工具を使い首輪を分解していた。 昌明はトンプソンM1921短機関銃を携え窓の外を眺める。 (こんな構造なんだ…) まだそれ程分解してはいないが、眞由美はそれだけでも、参加者用の首輪の構造がおおよそ想像出来た。 予想通り複雑である。高度な技術力で首輪の各部品及び構造は形成されていると言う事も分かった。 幾つかはその辺のジャンクショップでも手に入るような部品だが、全く出所の見当も付かない部品もある。 (ふんふん) 更に分解を進める眞由美。 (あ~…これが爆薬ね……それでこれが……ああ……生体反応感知センサー…) 起爆用の爆薬や主催側に参加者の生死を知らせるためと思われるセンサー部分を発見する。 (ん…これ、何?) と、ここで眞由美はある物に興味を引かれた。 そしてそれが何なのかを理解すると、主催者宮原克行はあえてその事を伝えなかったのかと憤る。 それは脱出を目指す者にとって大きな障害なり得る物だった。 「糸賀さーん、ちょっと良いですか…」 「ん? 何?」 何事かと窓の外を見ていた昌明が眞由美の方を振り向くと、眞由美が何やら手招きしている。 首輪の事で何か発見したのかと、昌明が眞由美の元へ近寄る。 「どうした、何か分かった?」 「……」 「?」 尋ねる昌明の前で眞由美は近くにあったコピー用紙を一枚、そしてペンケースに入ったボールペンを取り出し、 何やら文を書き出した。それに目をやる昌明。 〔首輪調べて分かった事書きます。ここからは筆談でお願いします〕 「??」 何故急に筆談を要求するのか最初昌明は疑問に思ったが、きっと重要な意味があるのだろうと、 大人しく従い自分もコピー用紙とペンを手に取りペンを走らせる。 〔これで良いか?〕 〔はい…ありがとうございます。手っ取り早く言います。首輪から盗聴されてるみたいです〕 「……!」 首にはめられた首輪に触れる昌明。この首輪から盗聴されている、 つまり、参加者の会話が傍受されていると言う事だ――どこに? ここで考えられるのは一つしか無い。 〔運営に参加者間の会話が聞かれてるって事か〕 〔そうだと思います。でもこの事はあの宮原と言う人も言っていなかったし、ルール冊子にも、 何も書かれていませんでした。教えるつもりは無かったのでしょう〕 〔だよなぁ…盗聴してる事始めから言ったら盗聴じゃなくなるしな〕 〔…首輪の中身を調査してると言う事を向こうに聞かれたら何が起こるか分かりません。 だから筆談にした、と言う事なんですが…〕 〔成程分かった。これから気をつけよう。それで、解除出来そう、なのか?〕 昌明が核心部分に触れる質問をする。眞由美は少し考えた後、新たな一文を書いた。 〔もうちょっと調べてみないとまだ…〕 〔あ、そうか…ごめん、勇み足だったね〕 〔いえ…頑張ります〕 〔そうか…俺は見張り続けるよ。放送まで、ここにいようか、下手に動かない方が良いでしょ〕 〔そうですね…〕 そこで二人は筆談を切り上げ、眞由美は首輪の調査、昌明は見張りに戻った。 もっとも昌明の見張りについては、敷地が広く一人では見張り切れないと言う最大の欠点があったが、 しないよりはマシだと昌明と眞由美は考えていた。 【早朝/F-1市役所二階部屋】 【宮崎眞由美】 [状態]良好、青木勝昭の首輪を調査中 [服装]中学校制服 [装備]QSZ-92-5.8(16/20) [持物]基本支給品一式、QSZ-92-5.8予備マガジン(20×3)、青木勝昭の首輪(分解調査中) [思考] 1:殺し合いからの脱出。首輪を解除したい。 2:糸賀さんと行動。首輪を調べ解除出来るかどうか探る。 [備考] ※首輪による盗聴に気付きました。 【糸賀昌明】 [状態]良好 [服装]裸の上に浴衣っぽい着物 [装備]トンプソンM1921(21/50)、 [持物]基本支給品一式、トンプソンSMGドラムマガジン(50×2)、ワルサーP99(15/15)、 ワルサーP99予備マガジン(15×3)、即席爆薬セット(起爆信管、リモコン、C4爆薬)、レザーソー [思考] 1:生き残る。出来る限り殺したくは無い。 2:眞由美ちゃんと行動。出来る限り見張る。放送を待つ。 [備考] ※首輪による盗聴に気付きました。 ※青木勝昭の死体は首が切断された状態で市役所一階のどこかの部屋に安置されています。 |[[遠いね…こんな近いのに…遠いね…。]]|時系列順|[[]]| |[[遠いね…こんな近いのに…遠いね…。]]|投下順|[[]]| |[[嵐の入口]]|糸賀昌明|[[]]| |[[嵐の入口]]|宮崎眞由美|[[]]|
26:特命リサーチ いつも男に後門を掘られたり、女に上で上下運動されたりして生活費を稼いでいたが、 まさか、人間の首を切り落とす日が来るとは、と、狐の獣人糸賀昌明は、 血塗れの首輪とレザーソーを手にし同行者である少女宮崎眞由美の元へ戻りながら思った。 首輪を手にし戻った昌明を最初見た眞由美は余りの凄惨な様子に言葉を失い、 実行してくれた狐の青年にただただ感謝するしか無かった。 市役所二階のとある部屋で、眞由美は同施設内で見付けた工具を使い首輪を分解していた。 昌明はトンプソンM1921短機関銃を携え窓の外を眺める。 (こんな構造なんだ…) まだそれ程分解してはいないが、眞由美はそれだけでも、参加者用の首輪の構造がおおよそ想像出来た。 予想通り複雑である。高度な技術力で首輪の各部品及び構造は形成されていると言う事も分かった。 幾つかはその辺のジャンクショップでも手に入るような部品だが、全く出所の見当も付かない部品もある。 (ふんふん) 更に分解を進める眞由美。 (あ~…これが爆薬ね……それでこれが……ああ……生体反応感知センサー…) 起爆用の爆薬や主催側に参加者の生死を知らせるためと思われるセンサー部分を発見する。 (ん…これ、何?) と、ここで眞由美はある物に興味を引かれた。 そしてそれが何なのかを理解すると、主催者宮原克行はあえてその事を伝えなかったのかと憤る。 それは脱出を目指す者にとって大きな障害なり得る物だった。 「糸賀さーん、ちょっと良いですか…」 「ん? 何?」 何事かと窓の外を見ていた昌明が眞由美の方を振り向くと、眞由美が何やら手招きしている。 首輪の事で何か発見したのかと、昌明が眞由美の元へ近寄る。 「どうした、何か分かった?」 「……」 「?」 尋ねる昌明の前で眞由美は近くにあったコピー用紙を一枚、そしてペンケースに入ったボールペンを取り出し、 何やら文を書き出した。それに目をやる昌明。 〔首輪調べて分かった事書きます。ここからは筆談でお願いします〕 「??」 何故急に筆談を要求するのか最初昌明は疑問に思ったが、きっと重要な意味があるのだろうと、 大人しく従い自分もコピー用紙とペンを手に取りペンを走らせる。 〔これで良いか?〕 〔はい…ありがとうございます。手っ取り早く言います。首輪から盗聴されてるみたいです〕 「……!」 首にはめられた首輪に触れる昌明。この首輪から盗聴されている、 つまり、参加者の会話が傍受されていると言う事だ――どこに? ここで考えられるのは一つしか無い。 〔運営に参加者間の会話が聞かれてるって事か〕 〔そうだと思います。でもこの事はあの宮原と言う人も言っていなかったし、ルール冊子にも、 何も書かれていませんでした。教えるつもりは無かったのでしょう〕 〔だよなぁ…盗聴してる事始めから言ったら盗聴じゃなくなるしな〕 〔…首輪の中身を調査してると言う事を向こうに聞かれたら何が起こるか分かりません。 だから筆談にした、と言う事なんですが…〕 〔成程分かった。これから気をつけよう。それで、解除出来そう、なのか?〕 昌明が核心部分に触れる質問をする。眞由美は少し考えた後、新たな一文を書いた。 〔もうちょっと調べてみないとまだ…〕 〔あ、そうか…ごめん、勇み足だったね〕 〔いえ…頑張ります〕 〔そうか…俺は見張り続けるよ。放送まで、ここにいようか、下手に動かない方が良いでしょ〕 〔そうですね…〕 そこで二人は筆談を切り上げ、眞由美は首輪の調査、昌明は見張りに戻った。 もっとも昌明の見張りについては、敷地が広く一人では見張り切れないと言う最大の欠点があったが、 しないよりはマシだと昌明と眞由美は考えていた。 【早朝/F-1市役所二階部屋】 【宮崎眞由美】 [状態]良好、青木勝昭の首輪を調査中 [服装]中学校制服 [装備]QSZ-92-5.8(16/20) [持物]基本支給品一式、QSZ-92-5.8予備マガジン(20×3)、青木勝昭の首輪(分解調査中) [思考] 1:殺し合いからの脱出。首輪を解除したい。 2:糸賀さんと行動。首輪を調べ解除出来るかどうか探る。 [備考] ※首輪による盗聴に気付きました。 【糸賀昌明】 [状態]良好 [服装]裸の上に浴衣っぽい着物 [装備]トンプソンM1921(21/50)、 [持物]基本支給品一式、トンプソンSMGドラムマガジン(50×2)、ワルサーP99(15/15)、 ワルサーP99予備マガジン(15×3)、即席爆薬セット(起爆信管、リモコン、C4爆薬)、レザーソー [思考] 1:生き残る。出来る限り殺したくは無い。 2:眞由美ちゃんと行動。出来る限り見張る。放送を待つ。 [備考] ※首輪による盗聴に気付きました。 ※青木勝昭の死体は首が切断された状態で市役所一階のどこかの部屋に安置されています。 |[[遠いね…こんな近いのに…遠いね…。]]|時系列順|[[気付いた時には遅過ぎる]]| |[[遠いね…こんな近いのに…遠いね…。]]|投下順|[[気付いた時には遅過ぎる]]| |[[嵐の入口]]|糸賀昌明|[[]]| |[[嵐の入口]]|宮崎眞由美|[[]]|

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