I protect a younger sister

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8:I protect a younger sister 俺の妹のめぐみは、可愛いシェパード種犬獣人の美少女だ。 …俺は人間だ。なぜ種族が違うのか、腹違いなんだ。俺の母親は俺が4歳の時に病死して、 その後俺の父親はシェパード種犬獣人の女性と再婚し、生まれたのがめぐみだ。 …別に継母と上手く行っていない訳じゃない。むしろとても仲は良好だ。父親ともな。 そして俺の可愛い妹のめぐみ。甘えん坊だけどしっかりもの。自慢の妹だよ。 良く朝起こしに来てくれるんだよな、ボディプレスで。 俺が風呂入っているとたまに全裸で突入してきたり。 それをこんな殺し合いで失いたくなんか無い。 支給されたのはリボルバー拳銃のS&WM686プラス。 実弾に、実銃。首には爆弾内蔵の金属製の首輪。夢だったら良いのにな、殺し合いなんて。 だけど、いくら頬を抓ろうが目の前の風景は変わってはくれない。 「めぐみ…」 俺はどうすれば良いのだろう。生きて帰れるのは一人だけ。 勿論、めぐみを殺す事なんて出来やしない。 ――逆を言えば、めぐみ以外の人間を殺す事には特に躊躇は無い。 ならば……。 ◆◆◆ C-2市街地。 「……くそっ」 黒と白の毛皮を持つ狼獣人の青年、黒部直高は悪態をついた。 「殺し合いって何だよ…何でこんな…」 まさか天罰が下ったとでも言うのだろうか、振り込め詐欺グループに所属し、 金を騙し取って豪遊したりしていたから? 直高はそう考えるようになっていた。 「まさかんな訳…それだったら俺以外のメンバーだって……いや、んな事より…」 ふと、自分が手にしているM16A1突撃銃に目をやる。 この銃のエアガンを所持していた事があったが、今持っているのは紛れも無く本物。 20発入り予備マガジンが5個セットで支給された。 「本物かよ…やべぇな…」 老人などから孫や息子を騙って金を騙し取る事は平気で行えても、 銃で人を撃ち殺すような度胸など彼には無い。彼は大悪人では無い。所詮普通の人間(獣人)に過ぎないのだ。 「畜生…畜生畜生、死にたくねぇ…どうすりゃ良いんだよ…夢だったら良いのによぉ」 狼獣人の口から出るのは泣き事ばかりだったが、とにかく何か喋って気を紛らわせない事には、気が狂いそうだった。 無駄に声を出すと言うのが殺し合いにおいて危険な行為だと言う事に直高は気付くはずも無い。 恐怖によって思考が平時より上手く働かなくなっていた。 彼が通り過ぎた民家の門の陰から、一人の人間の青年が姿を現す。 何かの覚悟を決めたと思われるその表情に浮かぶ殺気の籠った眼差しは狼獣人の青年の背中に向けられている。 右手に持った回転式拳銃をゆっくりと狼獣人に向けた。 「おーい」 「?」 背後から掛けられた声に、思わず直高は身体ごと後ろに振り向いた。 「……? !? は!?」 直後、直高は自分の目の辺りに強烈な衝撃を感じ――そのまま意識は消失した。 「……」 左目を撃ち抜かれ即死した狼獣人の青年の死体を見下ろしながら、 人間の青年杉原豊和はもう後戻り出来ないと感じていた。 自分は最愛の妹を生き残らせるために、優勝させるために、修羅になると決めたのだ。 「めぐみ…お前を死なせるもんか…めぐみ」 どこか狂気さえ感じる光をその目に宿しながら呪詛のように豊和は呟き続ける。 &color(red){【黒部直高  死亡】} &color(red){【残り38人】} 【早朝/C-2市街地】 【杉原豊和】 [状態]狂気 [服装]私服 [装備]S&WM686プラス(6/7) [持物]基本支給品一式 [思考] 1:妹のめぐみを優勝させる。自分は自害するつもり。 2:めぐみ以外は殺す。 [備考] ※杉原めぐみは義理の妹です。 ≪オリキャラ紹介≫ 【杉原豊和(すぎはら とよかず)】 19歳の人間の青年。大学生。茶髪の中肉中背でそれなりにイケメン。 教師を目指し勉強中。甘えん坊の腹違いの妹めぐみを非常に大切にしている。 最近は妹に対し兄妹という感情以上の何かを抱くようになってきた。 【黒部直高(くろべ なおたか)】 22歳の狼獣人の青年。黒と白の毛皮。目付きが悪い。とある振り込め詐欺グループの一人で、 かなり荒稼ぎして豪遊している。小悪人と言う言葉がぴったりくるような男。 中学、高校ともにいじめの対象にされていた過去を持つ。 |[[愚奔舞狐]]|時系列順|[[ある日森の中、猫に出会った]]| |[[愚奔舞狐]]|投下順|[[ある日森の中、猫に出会った]]| |&color(blue){GAME START}|杉原豊和|[[]]| |&color(blue){GAME START}|&color(red){黒部直高}|&color(red){死亡}|
8:I protect a younger sister 俺の妹のめぐみは、可愛いシェパード種犬獣人の美少女だ。 …俺は人間だ。なぜ種族が違うのか、腹違いなんだ。俺の母親は俺が4歳の時に病死して、 その後俺の父親はシェパード種犬獣人の女性と再婚し、生まれたのがめぐみだ。 …別に継母と上手く行っていない訳じゃない。むしろとても仲は良好だ。父親ともな。 そして俺の可愛い妹のめぐみ。甘えん坊だけどしっかりもの。自慢の妹だよ。 良く朝起こしに来てくれるんだよな、ボディプレスで。 俺が風呂入っているとたまに全裸で突入してきたり。 それをこんな殺し合いで失いたくなんか無い。 支給されたのはリボルバー拳銃のS&WM686プラス。 実弾に、実銃。首には爆弾内蔵の金属製の首輪。夢だったら良いのにな、殺し合いなんて。 だけど、いくら頬を抓ろうが目の前の風景は変わってはくれない。 「めぐみ…」 俺はどうすれば良いのだろう。生きて帰れるのは一人だけ。 勿論、めぐみを殺す事なんて出来やしない。 ――逆を言えば、めぐみ以外の人間を殺す事には特に躊躇は無い。 ならば……。 ◆◆◆ C-2市街地。 「……くそっ」 黒と白の毛皮を持つ狼獣人の青年、黒部直高は悪態をついた。 「殺し合いって何だよ…何でこんな…」 まさか天罰が下ったとでも言うのだろうか、振り込め詐欺グループに所属し、 金を騙し取って豪遊したりしていたから? 直高はそう考えるようになっていた。 「まさかんな訳…それだったら俺以外のメンバーだって……いや、んな事より…」 ふと、自分が手にしているM16A1突撃銃に目をやる。 この銃のエアガンを所持していた事があったが、今持っているのは紛れも無く本物。 20発入り予備マガジンが5個セットで支給された。 「本物かよ…やべぇな…」 老人などから孫や息子を騙って金を騙し取る事は平気で行えても、 銃で人を撃ち殺すような度胸など彼には無い。彼は大悪人では無い。所詮普通の人間(獣人)に過ぎないのだ。 「畜生…畜生畜生、死にたくねぇ…どうすりゃ良いんだよ…夢だったら良いのによぉ」 狼獣人の口から出るのは泣き事ばかりだったが、とにかく何か喋って気を紛らわせない事には、気が狂いそうだった。 無駄に声を出すと言うのが殺し合いにおいて危険な行為だと言う事に直高は気付くはずも無い。 恐怖によって思考が平時より上手く働かなくなっていた。 彼が通り過ぎた民家の門の陰から、一人の人間の青年が姿を現す。 何かの覚悟を決めたと思われるその表情に浮かぶ殺気の籠った眼差しは狼獣人の青年の背中に向けられている。 右手に持った回転式拳銃をゆっくりと狼獣人に向けた。 「おーい」 「?」 背後から掛けられた声に、思わず直高は身体ごと後ろに振り向いた。 「……? !? は!?」 直後、直高は自分の目の辺りに強烈な衝撃を感じ――そのまま意識は消失した。 「……」 左目を撃ち抜かれ即死した狼獣人の青年の死体を見下ろしながら、 人間の青年杉原豊和はもう後戻り出来ないと感じていた。 自分は最愛の妹を生き残らせるために、優勝させるために、修羅になると決めたのだ。 「めぐみ…お前を死なせるもんか…めぐみ」 どこか狂気さえ感じる光をその目に宿しながら呪詛のように豊和は呟き続ける。 &color(red){【黒部直高  死亡】} &color(red){【残り38人】} 【早朝/C-2市街地】 【杉原豊和】 [状態]狂気 [服装]私服 [装備]S&WM686プラス(6/7) [持物]基本支給品一式 [思考] 1:妹のめぐみを優勝させる。自分は自害するつもり。 2:めぐみ以外は殺す。 [備考] ※杉原めぐみは義理の妹です。 ≪オリキャラ紹介≫ 【杉原豊和(すぎはら とよかず)】 19歳の人間の青年。大学生。茶髪の中肉中背でそれなりにイケメン。 教師を目指し勉強中。甘えん坊の腹違いの妹めぐみを非常に大切にしている。 最近は妹に対し兄妹という感情以上の何かを抱くようになってきた。 【黒部直高(くろべ なおたか)】 22歳の狼獣人の青年。黒と白の毛皮。目付きが悪い。とある振り込め詐欺グループの一人で、 かなり荒稼ぎして豪遊している。小悪人と言う言葉がぴったりくるような男。 中学、高校ともにいじめの対象にされていた過去を持つ。 |[[愚奔舞狐]]|時系列順|[[ある日森の中、猫に出会った]]| |[[愚奔舞狐]]|投下順|[[ある日森の中、猫に出会った]]| |&color(blue){GAME START}|杉原豊和|[[気付いた時には遅過ぎる]]| |&color(blue){GAME START}|&color(red){黒部直高}|&color(red){死亡}|

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