サイレントライブラリー

「サイレントライブラリー」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

サイレントライブラリー」(2011/03/31 (木) 00:22:07) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

2:サイレントライブラリー 着崩したスーツ姿の男、今林健晃は公民館内の会議室に掲げられた絵画を見ていた。 「うん、良い絵だ…じゃなくてだな! 全く…これはどう言う事なんだ」 軍人である彼は久々の休暇を取っていた。ところが気付けば首輪をはめられ殺し合いをさせられている。 理不尽極まりない仕打ちに健晃は憤慨する。休暇を邪魔された事が更にそれに拍車をかけた。 公民館で彼はゲームを開始した。事務室にあった電話や廊下にあった公衆電話など、 外部への連絡手段はどれも使えなくなっているようだった。 「支給品が当たりだったのは良かったが」 デイパックの中に入っていたトカレフ拳銃の旧ユーゴスラビア製コピー、 ツァスタバM57自動拳銃を見ながら健晃は言う。 これを使って殺し合いをする気などは彼には無かったが。 (…そう言えば図書館もあるみたいだな、この公民館は。 行ってみるか…読書でもして心を落ち着かせた方が良いかもしれん) 館内案内図で見掛けた図書館へ健晃は向かった。 扉を開けると、テーブルの椅子、カウンター、沢山の書物が所蔵された幾つもの本棚と言う、 典型的な図書館の光景が目に入った。 「…!」 「……」 テーブル席には、一人の白馬獣人の男がいた。どうやら何か本を読んでいるようだ。 「ああ、待て。俺は殺し合うつもりは無い」 「…そうですか、俺もですよ」 「俺は今林健晃。陸軍大尉だ。休暇中だけどな。お前は…吉田賢治、だな?」 「え? 何で俺の名前を?」 「名簿見てないのか? 顔写真と名前が載っているだろ」 「ああ…いや、見たんですけどね、自分の知り合いがいない事だけ確認してすぐしまったんで」 「…何読んでるんだ?」 健晃が健治に問う。健治が読んでいるものは古い文庫本のようだった。 「宮沢健治とか、太宰治とか、そんなんです」 「好きなのか」 「まあ…」 「…折角だ、俺も何か読むか」 触発されたのか健晃も本棚に向かい本を選び始めた。 そして数冊選び、健治の傍の席に座り読み始める。 「俺はこの殺し合いを潰そうと思ってるんだが…協力してくれないか」 「俺で良ければ…良いですけど」 「そうか、ありがとう」 「…でも、どうするんです? 首には爆弾付きの首輪がはめられていますし…」 「そうだな…機械に詳しい奴でもいればいいんだが…捜すしかないだろうな。 ……ところで吉田。お前は何を支給されたんだ? 俺はこいつだが」 ツァスタバM57をテーブルの上に置き健治に見せる健晃。 本物の拳銃に少し驚きつつも、健治も自分のデイパックから支給品を取り出し、 テーブルの上に置いて健晃に見せた。 「…酒の空瓶と、ダーツセット…これは酷い」 「外れですよね…どうしろって言うんだか」 「後で公民館内を回ってみよう。調理室に包丁があるかもしれん」 「そうですね…もうちょっと読んで良いですか」 「…ああ」 健晃と健治はしばらく読書に耽る事にした。 【早朝/D-4公民館付属図書館】 【今林健晃】 [状態]良好、読書中 [服装]私服代わりのくたびれたスーツ(着崩している) [装備]ツァスタバM57(9/9) [持物]基本支給品一式、ツァスタバM57予備マガジン(9×3) [思考] 1:殺し合いを潰す。首輪を解析出来る人物を捜す。 2:吉田と行動。しばらく読書でもするか。 [備考] ※特に無し。 【吉田賢治】 [状態]良好、読書中 [服装]私服 [装備]酒の空瓶 [持物]基本支給品一式、ダーツセット(ダーツ残り3本) [思考] 1:殺し合いはしたくない。 2:今林さんと行動。しばらく読書でもしよう。 [備考] ※特に無し。 ≪オリキャラ紹介≫ 【今林健晃(いまばやし たけあき)】 27歳の人間の男。陸軍大尉。祖父も父も軍人と言う家庭で育った。 短く刈った黒髪と筋肉質な身体を持つ好青年風の外見。度量が大きく判断力に優れるため、 部下からの信頼は厚い。軍人故格闘技や武器の扱いに熟練しているため戦闘能力は高い。 クラシック音楽鑑賞や読書をたしなんだりと、脳筋と言う訳では無いようだ。 【吉田賢治(よしだ けんじ)】 19歳の馬獣人の青年。白馬の獣人で、地方の大学に通っている。幼い頃から読書が好きで、 読書感想文で何度か賞を取ったりもしている。暇さえあれば何かしら文庫本を読んでいるが、 漫画は余り読まないらしい。性格は大人しい。 |[[想像を絶する現実]]|時系列順|[[思いも寄らない、夢にも思わない]]| |[[想像を絶する現実]]|投下順|[[思いも寄らない、夢にも思わない]]| |&color(blue){GAME START}|今林健晃|[[]]| |&color(blue){GAME START}|吉田賢治|[[]]|
2:サイレントライブラリー 着崩したスーツ姿の男、今林健晃は公民館内の会議室に掲げられた絵画を見ていた。 「うん、良い絵だ…じゃなくてだな! 全く…これはどう言う事なんだ」 軍人である彼は久々の休暇を取っていた。ところが気付けば首輪をはめられ殺し合いをさせられている。 理不尽極まりない仕打ちに健晃は憤慨する。休暇を邪魔された事が更にそれに拍車をかけた。 公民館で彼はゲームを開始した。事務室にあった電話や廊下にあった公衆電話など、 外部への連絡手段はどれも使えなくなっているようだった。 「支給品が当たりだったのは良かったが」 デイパックの中に入っていたトカレフ拳銃の旧ユーゴスラビア製コピー、 ツァスタバM57自動拳銃を見ながら健晃は言う。 これを使って殺し合いをする気などは彼には無かったが。 (…そう言えば図書館もあるみたいだな、この公民館は。 行ってみるか…読書でもして心を落ち着かせた方が良いかもしれん) 館内案内図で見掛けた図書館へ健晃は向かった。 扉を開けると、テーブルの椅子、カウンター、沢山の書物が所蔵された幾つもの本棚と言う、 典型的な図書館の光景が目に入った。 「…!」 「……」 テーブル席には、一人の白馬獣人の男がいた。どうやら何か本を読んでいるようだ。 「ああ、待て。俺は殺し合うつもりは無い」 「…そうですか、俺もですよ」 「俺は今林健晃。陸軍大尉だ。休暇中だけどな。お前は…吉田賢治、だな?」 「え? 何で俺の名前を?」 「名簿見てないのか? 顔写真と名前が載っているだろ」 「ああ…いや、見たんですけどね、自分の知り合いがいない事だけ確認してすぐしまったんで」 「…何読んでるんだ?」 健晃が健治に問う。健治が読んでいるものは古い文庫本のようだった。 「宮沢健治とか、太宰治とか、そんなんです」 「好きなのか」 「まあ…」 「…折角だ、俺も何か読むか」 触発されたのか健晃も本棚に向かい本を選び始めた。 そして数冊選び、健治の傍の席に座り読み始める。 「俺はこの殺し合いを潰そうと思ってるんだが…協力してくれないか」 「俺で良ければ…良いですけど」 「そうか、ありがとう」 「…でも、どうするんです? 首には爆弾付きの首輪がはめられていますし…」 「そうだな…機械に詳しい奴でもいればいいんだが…捜すしかないだろうな。 ……ところで吉田。お前は何を支給されたんだ? 俺はこいつだが」 ツァスタバM57をテーブルの上に置き健治に見せる健晃。 本物の拳銃に少し驚きつつも、健治も自分のデイパックから支給品を取り出し、 テーブルの上に置いて健晃に見せた。 「…酒の空瓶と、ダーツセット…これは酷い」 「外れですよね…どうしろって言うんだか」 「後で公民館内を回ってみよう。調理室に包丁があるかもしれん」 「そうですね…もうちょっと読んで良いですか」 「…ああ」 健晃と健治はしばらく読書に耽る事にした。 【早朝/D-4公民館付属図書館】 【今林健晃】 [状態]良好、読書中 [服装]私服代わりのくたびれたスーツ(着崩している) [装備]ツァスタバM57(9/9) [持物]基本支給品一式、ツァスタバM57予備マガジン(9×3) [思考] 1:殺し合いを潰す。首輪を解析出来る人物を捜す。 2:吉田と行動。しばらく読書でもするか。 [備考] ※特に無し。 【吉田賢治】 [状態]良好、読書中 [服装]私服 [装備]酒の空瓶 [持物]基本支給品一式、ダーツセット(ダーツ残り3本) [思考] 1:殺し合いはしたくない。 2:今林さんと行動。しばらく読書でもしよう。 [備考] ※特に無し。 ≪オリキャラ紹介≫ 【今林健晃(いまばやし たけあき)】 27歳の人間の男。陸軍大尉。祖父も父も軍人と言う家庭で育った。 短く刈った黒髪と筋肉質な身体を持つ好青年風の外見。度量が大きく判断力に優れるため、 部下からの信頼は厚い。軍人故格闘技や武器の扱いに熟練しているため戦闘能力は高い。 クラシック音楽鑑賞や読書をたしなんだりと、脳筋と言う訳では無いようだ。 【吉田賢治(よしだ けんじ)】 19歳の馬獣人の青年。白馬の獣人で、地方の大学に通っている。幼い頃から読書が好きで、 読書感想文で何度か賞を取ったりもしている。暇さえあれば何かしら文庫本を読んでいるが、 漫画は余り読まないらしい。性格は大人しい。 |[[想像を絶する現実]]|時系列順|[[思いも寄らない、夢にも思わない]]| |[[想像を絶する現実]]|投下順|[[思いも寄らない、夢にも思わない]]| |&color(blue){GAME START}|今林健晃|[[撲殺天使ヒムロちゃん]]| |&color(blue){GAME START}|吉田賢治|[[撲殺天使ヒムロちゃん]]|

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。