OP(俺オリロワ2nd)

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0:OP(俺オリロワ2nd) 古びた木造校舎の教室に、首に黒い金属製の首輪をはめた、42人の男女が集められていた。 種族も年齢も様々だったがほとんどの者は困惑や動揺の表情を浮かべている。 静かに事態を静観している者も数人いたが。 誰も、自分がいつ、どうやって連れて来られたのかその記憶は全く無かった。 教室には前方に古い木造教室に似つかわしくない最新式の大型モニターが設置されている。 窓や扉は固く閉ざされていて開かない。ガラスも有り得ない程の強度でヒビ一つ入らない。 おまけにガラスは真っ黒に塗り潰されており外の様子も全く分からない。 突然、モニターに映像が映し出される。 画面に現れたのは顔に包帯を巻いたスーツ姿の人間の男だった。 『えー、見えてるかな…どーも、初めまして。 悪いね皆さん突然集まって貰っちゃって、俺は宮原克行。宜しく』 「…何だ、あいつ」 「何かムカツク」 モニターの向こうの宮原克行と名乗った包帯男に対し教室内の人々の多くは、 その馴れ馴れしい口調から不快感を覚えた。 『皆さんには、これからちょっと、あるゲームをして貰おうと思いまして。 ……バトルロワイアルって小説知ってる? だいぶ昔だけどさ…中学生が最後の一人になるまで 殺し合うって内容の小説。映画にもなったんだぜ』 宮原が口にした小説の事を知っている者は少なからずいた。 だが、それがどうしたと言うのか――――まさか――――? 『予想ついた人もいるかな…? そう、皆さんにはそのバトルロワイアル、 即ち、殺し合いをして貰います。最後の一人になるまで。反則無し! わーw』 パチパチと拍手する宮原。彼が映るモニターを見る人々の表情は凍り付いていた。 「…ふ、ふざけんな! いい加減にしろよ! 冗談にも程あんだろ!」 一人の男が耐え切れなくなったのか怒声を上げた。 無論その声はモニターの向こうの宮原には届かないのだがそれでも叫ばずにはいられなかったのだろう。 『信じられないって人多いよねぇ。だ、か、ら……はい、皆さん、自分の首に首輪が はめられてるだろー? それ、絶対に無理矢理外そうとしたりとか逃げようとしたりとか しないでね。さもないと……爆発するぞ』 「!!」 「ひっ」 首輪に触れていた者達が一斉に手を下ろした。 『その首輪特別製でね、耐水性耐衝撃性抜群、絶対外れないよ。 皆さんの生死判定や現在位置をこっちに随時知らせてくれる良い子なんだぁ。 んで、ゲームから逃げようとしたり、ゲームを台無しにしようとしたり、無理矢理外そう、 なんて言う悪い子に、きつーいお仕置きを与えるんだ、ナ♪ どうなるか知りたい? 知りたいよねぇ? うん、そうかそうか、教えてあげよう』 一定しない口調でそう言うと、画面が突如切り替わる。 洋服店によく置かれているようなマネキンが映し出された。 首には人々と同じ黒い首輪がはめられている。 ピィーーーーーーーバァン!!! 「うわああ!?」 「きゃああああ!!」 「ひぃ…! う、嘘…」 「マジかよ…」 短い電子音の後、マネキンの首輪の丁度喉元に当たる部分が炸裂した。 人々は戦慄する。 首輪が爆発したマネキンの喉元には大きな穴が空いた。 あれが生きている人間や獣だとしたら、待っているのは間違い無く、死。 理解したく無くとも、理解せざるを得まい。 画面が切り替わり、再び包帯顔の男がモニターに映し出される。 『…まあこんな感じで、首輪はね。んじゃルール簡単に説明するから聞いてね。 さっきも言ったけど最後の一人になるまで殺し合って貰うから。 最後まで生き残った一人が優勝、家に帰れるよ。約束だ。 基本的に反則何てものは無いからね。ゲームの会場にある施設とかの利用も自由よ。 首輪についてはさっきも言ったけどもう一度言っておくわ。 無理に外そうとしたり、禁止エリアに入ったり、ゲーム進行に大幅な支障を来すような行動を取った場合、 さっきのマネキンみたいになるから。気を付けてな。 ゲーム開始の際、支給品の入ったデイパック渡すよ。特別製でな、死体を含む参加者、 明らかに規格外の物以外は何でも入れる事が出来るんだ、重量も変わらないんだぜ。 凄いだろ。市販されてないぞ。 最初から入っている物はゲーム会場の地図、参加者名簿といった、 基本支給品一式、あと武器等のランダム支給品が1~2個だな。 ランダム支給品は色々入れてあるから、これハンデ無くすためな。ちゃんと確認してよ。 0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00の四時間おきに定時放送するぞ。 内容はその時刻までの新たな死亡者、禁止エリアの発表だ。 禁止エリアはその名の通り、入ると首輪が作動するエリアな。地図の外と上空100メートル以上も 禁止エリアになるから気ィ付けろよ。 12時間、新しい死人が出なかったら、生存者全員の首輪爆破するから。ゲームオーバーね。 優勝者無し。あ、参加者全員死亡でも同じだから。こんなもんかな。 デイパックの中にルール書いた冊子も入れたから分からなくなったらそれ見てくれい』 知り合いがいる者もいない者も、周囲の人々と顔を見合わせる。 これから自分はこれらの人々と、知り合いと、殺し合いをしなければならないのか。 一体なぜ、何のために。なぜ殺し合いをしなければいけないのか。 モニターの向こうの包帯男にその理由を是非問いたいが、それは叶わない。 『それじゃ、バトルロワイアルスタートだ。第一回目の放送で会おうぜ。 生きていたら、な……アハハハハハハハハハハハ!!!』 宮原が耳障りな笑い声を上げるのとほぼ同時に、どこからかシューッと言う、 空気が漏れるような音が響き、人々は強烈な眠気に襲われた。 「何だ、う、眠……」 「ねむ、い……」 「……っ」 「う………あ………」 次々と床に伏し、眠りに就く人々。 そして、全員が深い眠りに落ちた。 「……始まったな……柴田のアホのトコのは新藤真紀とか言う女が優勝したらしいけど。 こっちはどうなるんだぁ…? あっは、楽しみだ…楽しみだぁ」 &color(red){【ゲーム開始】} &color(red){【残り42人】} |&color(blue){GAME START}|時系列順|[[想像を絶する現実]]| |&color(blue){GAME START}|投下順|[[想像を絶する現実]]| |&color(blue){GAME START}|宮原克行|[[]]|
0:OP(俺オリロワ2nd) 古びた木造校舎の教室に、首に黒い金属製の首輪をはめた、42人の男女が集められていた。 種族も年齢も様々だったがほとんどの者は困惑や動揺の表情を浮かべている。 静かに事態を静観している者も数人いたが。 誰も、自分がいつ、どうやって連れて来られたのかその記憶は全く無かった。 教室には前方に古い木造教室に似つかわしくない最新式の大型モニターが設置されている。 窓や扉は固く閉ざされていて開かない。ガラスも有り得ない程の強度でヒビ一つ入らない。 おまけにガラスは真っ黒に塗り潰されており外の様子も全く分からない。 突然、モニターに映像が映し出される。 画面に現れたのは顔に包帯を巻いたスーツ姿の人間の男だった。 『えー、見えてるかな…どーも、初めまして。 悪いね皆さん突然集まって貰っちゃって、俺は宮原克行。宜しく』 「…何だ、あいつ」 「何かムカツク」 モニターの向こうの宮原克行と名乗った包帯男に対し教室内の人々の多くは、 その馴れ馴れしい口調から不快感を覚えた。 『皆さんには、これからちょっと、あるゲームをして貰おうと思いまして。 ……バトルロワイアルって小説知ってる? だいぶ昔だけどさ…中学生が最後の一人になるまで 殺し合うって内容の小説。映画にもなったんだぜ』 宮原が口にした小説の事を知っている者は少なからずいた。 だが、それがどうしたと言うのか――――まさか――――? 『予想ついた人もいるかな…? そう、皆さんにはそのバトルロワイアル、 即ち、殺し合いをして貰います。最後の一人になるまで。反則無し! わーw』 パチパチと拍手する宮原。彼が映るモニターを見る人々の表情は凍り付いていた。 「…ふ、ふざけんな! いい加減にしろよ! 冗談にも程あんだろ!」 一人の男が耐え切れなくなったのか怒声を上げた。 無論その声はモニターの向こうの宮原には届かないのだがそれでも叫ばずにはいられなかったのだろう。 『信じられないって人多いよねぇ。だ、か、ら……はい、皆さん、自分の首に首輪が はめられてるだろー? それ、絶対に無理矢理外そうとしたりとか逃げようとしたりとか しないでね。さもないと……爆発するぞ』 「!!」 「ひっ」 首輪に触れていた者達が一斉に手を下ろした。 『その首輪特別製でね、耐水性耐衝撃性抜群、絶対外れないよ。 皆さんの生死判定や現在位置をこっちに随時知らせてくれる良い子なんだぁ。 んで、ゲームから逃げようとしたり、ゲームを台無しにしようとしたり、無理矢理外そう、 なんて言う悪い子に、きつーいお仕置きを与えるんだ、ナ♪ どうなるか知りたい? 知りたいよねぇ? うん、そうかそうか、教えてあげよう』 一定しない口調でそう言うと、画面が突如切り替わる。 洋服店によく置かれているようなマネキンが映し出された。 首には人々と同じ黒い首輪がはめられている。 ピィーーーーーーーバァン!!! 「うわああ!?」 「きゃああああ!!」 「ひぃ…! う、嘘…」 「マジかよ…」 短い電子音の後、マネキンの首輪の丁度喉元に当たる部分が炸裂した。 人々は戦慄する。 首輪が爆発したマネキンの喉元には大きな穴が空いた。 あれが生きている人間や獣だとしたら、待っているのは間違い無く、死。 理解したく無くとも、理解せざるを得まい。 画面が切り替わり、再び包帯顔の男がモニターに映し出される。 『…まあこんな感じで、首輪はね。んじゃルール簡単に説明するから聞いてね。 さっきも言ったけど最後の一人になるまで殺し合って貰うから。 最後まで生き残った一人が優勝、家に帰れるよ。約束だ。 基本的に反則何てものは無いからね。ゲームの会場にある施設とかの利用も自由よ。 首輪についてはさっきも言ったけどもう一度言っておくわ。 無理に外そうとしたり、禁止エリアに入ったり、ゲーム進行に大幅な支障を来すような行動を取った場合、 さっきのマネキンみたいになるから。気を付けてな。 ゲーム開始の際、支給品の入ったデイパック渡すよ。特別製でな、死体を含む参加者、 明らかに規格外の物以外は何でも入れる事が出来るんだ、重量も変わらないんだぜ。 凄いだろ。市販されてないぞ。 最初から入っている物はゲーム会場の地図、参加者名簿といった、 基本支給品一式、あと武器等のランダム支給品が1~2個だな。 ランダム支給品は色々入れてあるから、これハンデ無くすためな。ちゃんと確認してよ。 0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00の四時間おきに定時放送するぞ。 内容はその時刻までの新たな死亡者、禁止エリアの発表だ。 禁止エリアはその名の通り、入ると首輪が作動するエリアな。地図の外と上空100メートル以上も 禁止エリアになるから気ィ付けろよ。 12時間、新しい死人が出なかったら、生存者全員の首輪爆破するから。ゲームオーバーね。 優勝者無し。あ、参加者全員死亡でも同じだから。こんなもんかな。 デイパックの中にルール書いた冊子も入れたから分からなくなったらそれ見てくれい』 知り合いがいる者もいない者も、周囲の人々と顔を見合わせる。 これから自分はこれらの人々と、知り合いと、殺し合いをしなければならないのか。 一体なぜ、何のために。なぜ殺し合いをしなければいけないのか。 モニターの向こうの包帯男にその理由を是非問いたいが、それは叶わない。 『それじゃ、バトルロワイアルスタートだ。第一回目の放送で会おうぜ。 生きていたら、な……アハハハハハハハハハハハ!!!』 宮原が耳障りな笑い声を上げるのとほぼ同時に、どこからかシューッと言う、 空気が漏れるような音が響き、人々は強烈な眠気に襲われた。 「何だ、う、眠……」 「ねむ、い……」 「……っ」 「う………あ………」 次々と床に伏し、眠りに就く人々。 そして、全員が深い眠りに落ちた。 「……始まったな……柴田のアホのトコのは新藤真紀とか言う女が優勝したらしいけど。 こっちはどうなるんだぁ…? あっは、楽しみだ…楽しみだぁ」 &color(red){【ゲーム開始】} &color(red){【残り42人】} |&color(blue){GAME START}|時系列順|[[想像を絶する現実]]| |&color(blue){GAME START}|投下順|[[想像を絶する現実]]| |&color(blue){GAME START}|宮原克行|[[第一回放送(俺オリロワ2nd)]]|

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