艶めかしいその手を振り払って

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24:艶めかしいその手を振り払って エリアB-7市街地の道路。遊園地を後にした石川聖美と日純龍牙の二人。 しかし、聖美は全裸では無くなっている。 「余り着心地は良く無いわね」 「そりゃあ、地肌に直接着るもんじゃねーだろ、防弾チョッキは」 日純龍牙のもう一つの支給品、防弾チョッキを聖美は着ていた。 巨乳である彼女は少し窮屈そうだった。 「あら、前から誰かが…」 「あ? …本当だ」 聖美が道路を前方から歩いてくる、紫髪の露出の高い格好をした、 爆乳の美女を発見する。翼と尻尾も持っているので人間では無いようだ。 手には短機関銃と思われる物を持っている。 「……!」 紫髪のサキュバス、ローレライも前方の聖美と龍牙に気付いた。 (……) しばし思考を巡らし、ローレライは持っているPPSh41短機関銃を使う事はせずに、 友好的な雰囲気で聖美と龍牙に接触した。 「あ…こんにちわ。あの、あなた方もこの殺し合いの参加者ですか?」 「あ、ああ、そうだよ」 「あなたもね……ええと、ローレライさんかな? 名簿にあったわ」 「はい…サキュバスのローレライです」 「サキュバスって…エッチな夢男に見せて精を吸い取るアレか?」 龍牙がローレライに尋ねる。その視線はローレライの、聖美よりも僅かに大きいと 思われる爆乳や股間に向いている。 「ああ、そんなに見ないで下さい…ちょっと恥ずかしい」 「ちょっと龍牙君、露骨よ。私のおっぱいじゃ不満?」 「い、いやあ……」 「…好きなだけ、私の身体いじらせてあげますよ」 ドォン! 「……あ」 一発の銃声と共に、防弾チョッキの上から聖美の胸元に銃弾が撃ち込まれた。 その銃弾は大きくめり込み、傍から見れば防弾チョッキを貫通したのではと思わせる程。 そうでなくとも至近距離から銃撃された衝撃は強力で、 聖美は短い悲鳴をあげ、その場に崩れ落ち意識を失った。 「い、石川、さ……」 駆け寄ろうとした龍牙だったが、ローレライの右手が龍牙の顎を捉える。 そして、淫魔としての魅力に満ちた瞳と、龍牙の瞳が合ってしまった。 「うふふ……折角だし、愉しも…?」 「……」 龍牙は自分でも分からない内に、ローレライの言いなりになり、 持っていたM1897をその場に落とし、すぐ近くにあった路地裏へ連れ込まれてしまった。 ◆◆◆ 「…うーん」 どれくらい時間が経った頃だろうか、聖美が意識を取り戻す。 胸元が痛むが防弾チョッキにより、痣程度で済んだようだ。 「…石川さん」 「! 龍牙く――――!! ど、どうしたの!?」 龍牙の声に、聖美が声の方向に振り向くと、 衣服が乱れ、血塗れになった竜人の少年がそこに立っていた。 しかし良く見ると、龍牙自身は大した怪我は追っておらず、服に着いた血は、 どうやら他人の血液のようだった。 「大丈夫か?」 「え? あ、うん、私は大丈夫、龍牙君がくれた防弾チョッキのおかげよ。 それよりどうしたの…、あ、ローレライは!?」 「……死んだよ。俺が、殺した」 「ええっ!?」 「…石川さんを気絶さして、あいつ、俺を誘惑して、路地裏に連れ込んで、犯したんだ…」 龍牙の言葉に、聖美が彼の股間を良く見ると、白く濁った液が付着している。 「それで、俺の意識が朦朧とした時に、あいつ、ナイフで俺を刺し殺そうとして……。 後は良く覚えてねえけど…気が付いたら…」 「……」 龍牙を伴って聖美が路地裏の奥へ行くと、 「うっ…」 全裸となった、紫髪のサキュバスの女が、腹にナイフを刺され、 血溜まりの中で冷たくなっていた。 どうやら龍牙を殺そうとして、返り討ちにされたらしい。 「…殺しちまった…俺…他人を……」 「龍牙君…」 龍牙は震えていた。聖美と初めて会った時、銃を使って脅したが発砲する勇気は、 はっきり言って無かった。ましてや人を殺す覚悟など。 人では無く淫魔だが――それでも自分は他人を殺した。正当防衛だったのかもしれないが、 命を奪った感触は恐らく一生忘れ去る事など出来ないだろう。 ガクガクと震え、涙目になっている龍牙を、聖美は何とかして慰めようとする。 「龍牙君、抱え込んじゃ駄目よ。仕方無かったんだよ…そうしなきゃ龍牙君が」 「……石川さん……」 まるで最初会った時とは別人のように涙を流す竜人の少年を、 聖美は防弾チョッキを脱ぎ、豊満な胸で抱き締めた。 (結構、脆いのね、この子……強がっていたみたいだけど……。 放っておけないな…ついていてあげなきゃ…この子のダッチワイフにもなってるしね) &color(red){【ローレライ  死亡】} &color(red){【残り27人】} 【朝方/B-7市街地】 【石川聖美】 [状態]胸元に痣 [服装]全裸防弾チョッキ [装備]改造スタンガン、防弾チョッキ [持物]基本支給品一式、使い捨て小型催涙スプレー(3) [思考] 1:殺し合いはしたくない。生き残りたい。そしてヤりたい。 2:龍牙君……。 [備考] ※特に無し。 【日純龍牙】 [状態]肉体疲労(大)、精神的ショック(大)、嗚咽 [服装]高校制服(乱れ、返り血少量) [装備]無し [持物]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(15) [思考] 1:死にたくない。生き残る。 2:……。 [備考] ※ウィンチェスターM1897(5/5)はすぐ近くに落ちています。 ※B-7一帯に銃声が響きました。 ※B-7市街地のとある裏路地にローレライの死体と所持品が放置されています。 |[[Land of the Free]]|時系列順|[[僕らはみんな生きている、生きているから……。]]| |[[Land of the Free]]|投下順|[[僕らはみんな生きている、生きているから……。]]| |[[煌めく滅びの遊園地]]|石川聖美|[[]]| |[[煌めく滅びの遊園地]]|日純龍牙|[[]]| |[[幸せな夢を]]|ローレライ|&color(red){死亡}|
24:艶めかしいその手を振り払って エリアB-7市街地の道路。遊園地を後にした石川聖美と日純龍牙の二人。 しかし、聖美は全裸では無くなっている。 「余り着心地は良く無いわね」 「そりゃあ、地肌に直接着るもんじゃねーだろ、防弾チョッキは」 日純龍牙のもう一つの支給品、防弾チョッキを聖美は着ていた。 巨乳である彼女は少し窮屈そうだった。 「あら、前から誰かが…」 「あ? …本当だ」 聖美が道路を前方から歩いてくる、紫髪の露出の高い格好をした、 爆乳の美女を発見する。翼と尻尾も持っているので人間では無いようだ。 手には短機関銃と思われる物を持っている。 「……!」 紫髪のサキュバス、ローレライも前方の聖美と龍牙に気付いた。 (……) しばし思考を巡らし、ローレライは持っているPPSh41短機関銃を使う事はせずに、 友好的な雰囲気で聖美と龍牙に接触した。 「あ…こんにちわ。あの、あなた方もこの殺し合いの参加者ですか?」 「あ、ああ、そうだよ」 「あなたもね……ええと、ローレライさんかな? 名簿にあったわ」 「はい…サキュバスのローレライです」 「サキュバスって…エッチな夢男に見せて精を吸い取るアレか?」 龍牙がローレライに尋ねる。その視線はローレライの、聖美よりも僅かに大きいと 思われる爆乳や股間に向いている。 「ああ、そんなに見ないで下さい…ちょっと恥ずかしい」 「ちょっと龍牙君、露骨よ。私のおっぱいじゃ不満?」 「い、いやあ……」 「…好きなだけ、私の身体いじらせてあげますよ」 ドォン! 「……あ」 一発の銃声と共に、防弾チョッキの上から聖美の胸元に銃弾が撃ち込まれた。 その銃弾は大きくめり込み、傍から見れば防弾チョッキを貫通したのではと思わせる程。 そうでなくとも至近距離から銃撃された衝撃は強力で、 聖美は短い悲鳴をあげ、その場に崩れ落ち意識を失った。 「い、石川、さ……」 駆け寄ろうとした龍牙だったが、ローレライの右手が龍牙の顎を捉える。 そして、淫魔としての魅力に満ちた瞳と、龍牙の瞳が合ってしまった。 「うふふ……折角だし、愉しも…?」 「……」 龍牙は自分でも分からない内に、ローレライの言いなりになり、 持っていたM1897をその場に落とし、すぐ近くにあった路地裏へ連れ込まれてしまった。 ◆◆◆ 「…うーん」 どれくらい時間が経った頃だろうか、聖美が意識を取り戻す。 胸元が痛むが防弾チョッキにより、痣程度で済んだようだ。 「…石川さん」 「! 龍牙く――――!! ど、どうしたの!?」 龍牙の声に、聖美が声の方向に振り向くと、 衣服が乱れ、血塗れになった竜人の少年がそこに立っていた。 しかし良く見ると、龍牙自身は大した怪我は追っておらず、服に着いた血は、 どうやら他人の血液のようだった。 「大丈夫か?」 「え? あ、うん、私は大丈夫、龍牙君がくれた防弾チョッキのおかげよ。 それよりどうしたの…、あ、ローレライは!?」 「……死んだよ。俺が、殺した」 「ええっ!?」 「…石川さんを気絶さして、あいつ、俺を誘惑して、路地裏に連れ込んで、犯したんだ…」 龍牙の言葉に、聖美が彼の股間を良く見ると、白く濁った液が付着している。 「それで、俺の意識が朦朧とした時に、あいつ、ナイフで俺を刺し殺そうとして……。 後は良く覚えてねえけど…気が付いたら…」 「……」 龍牙を伴って聖美が路地裏の奥へ行くと、 「うっ…」 全裸となった、紫髪のサキュバスの女が、腹にナイフを刺され、 血溜まりの中で冷たくなっていた。 どうやら龍牙を殺そうとして、返り討ちにされたらしい。 「…殺しちまった…俺…他人を……」 「龍牙君…」 龍牙は震えていた。聖美と初めて会った時、銃を使って脅したが発砲する勇気は、 はっきり言って無かった。ましてや人を殺す覚悟など。 人では無く淫魔だが――それでも自分は他人を殺した。正当防衛だったのかもしれないが、 命を奪った感触は恐らく一生忘れ去る事など出来ないだろう。 ガクガクと震え、涙目になっている龍牙を、聖美は何とかして慰めようとする。 「龍牙君、抱え込んじゃ駄目よ。仕方無かったんだよ…そうしなきゃ龍牙君が」 「……石川さん……」 まるで最初会った時とは別人のように涙を流す竜人の少年を、 聖美は防弾チョッキを脱ぎ、豊満な胸で抱き締めた。 (結構、脆いのね、この子……強がっていたみたいだけど……。 放っておけないな…ついていてあげなきゃ…この子のダッチワイフにもなってるしね) &color(red){【ローレライ  死亡】} &color(red){【残り27人】} 【朝方/B-7市街地】 【石川聖美】 [状態]胸元に痣 [服装]全裸防弾チョッキ [装備]改造スタンガン、防弾チョッキ [持物]基本支給品一式、使い捨て小型催涙スプレー(3) [思考] 1:殺し合いはしたくない。生き残りたい。そしてヤりたい。 2:龍牙君……。 [備考] ※特に無し。 【日純龍牙】 [状態]肉体疲労(大)、精神的ショック(大)、嗚咽 [服装]高校制服(乱れ、返り血少量) [装備]無し [持物]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(15) [思考] 1:死にたくない。生き残る。 2:……。 [備考] ※ウィンチェスターM1897(5/5)はすぐ近くに落ちています。 ※B-7一帯に銃声が響きました。 ※B-7市街地のとある裏路地にローレライの死体と所持品が放置されています。 |[[Land of the Free]]|時系列順|[[僕らはみんな生きている、生きているから……。]]| |[[Land of the Free]]|投下順|[[僕らはみんな生きている、生きているから……。]]| |[[煌めく滅びの遊園地]]|石川聖美|[[A boon or bone]]| |[[煌めく滅びの遊園地]]|日純龍牙|[[A boon or bone]]| |[[幸せな夢を]]|ローレライ|&color(red){死亡}|

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