いつだって気付いた時には遅い

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6:いつだって気付いた時には遅い 島役場のロビーにて、黒い竜種の少年、片山長晟は震えていた。 怖かった。いつ襲われるか分からない、いつ死ぬか分からない想像を絶する恐怖。 帰りたい、日常に。だが、恐らくそれはもう――――。 「死にたくない…死にたくない…死にたくないぃ」 椅子に座り頭を抱えガチガチと震える竜の少年。 「ねえ…君」 「!!」 「あ…驚かしてごめんね」 そんな長晟に不用意に声を掛けたのは、白衣姿の犬獣人の女性。 「その、私は宮崎嘉乃、君は――――」 「うああああああああああああ!!!!」 「!?」 突然長晟は絶叫し、傍に置いてあった自分の支給品、コルトM1911A1ガバメントを手に取り、 銃口を嘉乃に向けた。 「来るな! 来るな来るな来るな、向こうへ行けえ!!!」 「待って! 落ち着いて! 私は殺し合う気は――――」 「あああああああああああ!!!」 ダァン!! 「きゃっ!」 一発の銃声が鳴り響く。銃弾は嘉乃の顔面のすぐ横を掠めた。 恐怖で思考が麻痺した長晟はもは自分に近付く者全てを「自分を殺しに来た敵」としか 認識出来なくなっている。 (この子、とてもまともに話が出来る状態じゃない…でも、放っておく訳にも…!) 中学校にて保健医として勤務し生徒を性的に食べている淫乱な彼女だったが、 根はあくまで誠実である。自分の学校の生徒と同年代と思われる目の前の黒竜の少年を、 このままにして見捨てる事など出来なかった。 「大丈夫、大丈夫だから、私の話を――――」 ダァン!! もう一発の銃声が鳴り響く。 「……ァ」 嘉乃は喉元に熱を感じた。喉の奥から熱い液体が溢れ息が出来ない。 両手で喉元を押さえるととても生温かい液体が溢れ出している。止まらない。 身体から力が抜ける。床に倒れる。意識が遠くなっていく。 「…ゴホッ……ケヒッ………ッ…………」 しばらく痙攣していたが、やがて永遠に静止した。 「…あ…」 長晟が我に返った時にはもう全てが終わっていた。 「あ、あの、ごめんなさい、だ、大丈夫です…か………あ?」 恐る恐る床に血塗れで倒れた犬獣人の女性に近寄るが、既に事切れているのは明らかだった。 ここに来て、自分がとんでも無い事をした事に気付いた。 「……あ、ア……アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」 目の前の現実に耐えられず、凄まじい絶叫を上げながら、 長晟は島役場の出口へと駆け出した。 逃げたかった。無かった事にしたかった。死体から、血の臭いから、逃れたかった。 「ああぁぁぁああああああぁぁあああ、あ、うあああああああ」 走って行く内に、竜の少年の目から大粒の涙が流れていた。 &color(red){【宮崎嘉乃  死亡】} &color(red){【残り39人】} 【早朝/E-6島役場】 【片山長晟】 [状態]錯乱 [服装]無し(服を着る習慣無し) [装備]コルトM1911A1ガバメント(5/7) [持物]基本支給品一式、コルトM1911A1ガバメント予備マガジン(3) [思考] 1:(錯乱中のため何も考えられない) [備考] ※特に無し。 ※E-6島役場周辺に銃声が響きました。また、島役場ロビーに、 宮崎嘉乃の死体及び所持品が放置されています。 【名前】片山長晟(かたやま ながあきら) 【性別】♂ 【年齢】14歳 【職業】中学二年生 【身体的特徴】黒い身体に白髪の竜種。巨根 【性格】優しいが繊細 【備考】まだあどけなさが残る外見に似合わない立派な雄を持っている。童貞 【名前】宮崎嘉乃(みやざき よしの) 【性別】女 【年齢】22歳 【職業】中学校保健医 【身体的特徴】明るい茶色の毛皮の雑種犬獣人。豊乳スタイル抜群でエロい 【性格】博愛主義者 【備考】勤務している中学校で生徒を性的に食べる淫乱保健医 |[[紫影の爪牙]]|時系列順|[[生まれ持った不平等]]| |[[紫影の爪牙]]|投下順|[[生まれ持った不平等]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|片山長晟|[[]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|宮崎嘉乃|&color(red){死亡}|
6:いつだって気付いた時には遅い 島役場のロビーにて、黒い竜種の少年、片山長晟は震えていた。 怖かった。いつ襲われるか分からない、いつ死ぬか分からない想像を絶する恐怖。 帰りたい、日常に。だが、恐らくそれはもう――――。 「死にたくない…死にたくない…死にたくないぃ」 椅子に座り頭を抱えガチガチと震える竜の少年。 「ねえ…君」 「!!」 「あ…驚かしてごめんね」 そんな長晟に不用意に声を掛けたのは、白衣姿の犬獣人の女性。 「その、私は宮崎嘉乃、君は――――」 「うああああああああああああ!!!!」 「!?」 突然長晟は絶叫し、傍に置いてあった自分の支給品、コルトM1911A1ガバメントを手に取り、 銃口を嘉乃に向けた。 「来るな! 来るな来るな来るな、向こうへ行けえ!!!」 「待って! 落ち着いて! 私は殺し合う気は――――」 「あああああああああああ!!!」 ダァン!! 「きゃっ!」 一発の銃声が鳴り響く。銃弾は嘉乃の顔面のすぐ横を掠めた。 恐怖で思考が麻痺した長晟はもは自分に近付く者全てを「自分を殺しに来た敵」としか 認識出来なくなっている。 (この子、とてもまともに話が出来る状態じゃない…でも、放っておく訳にも…!) 中学校にて保健医として勤務し生徒を性的に食べている淫乱な彼女だったが、 根はあくまで誠実である。自分の学校の生徒と同年代と思われる目の前の黒竜の少年を、 このままにして見捨てる事など出来なかった。 「大丈夫、大丈夫だから、私の話を――――」 ダァン!! もう一発の銃声が鳴り響く。 「……ァ」 嘉乃は喉元に熱を感じた。喉の奥から熱い液体が溢れ息が出来ない。 両手で喉元を押さえるととても生温かい液体が溢れ出している。止まらない。 身体から力が抜ける。床に倒れる。意識が遠くなっていく。 「…ゴホッ……ケヒッ………ッ…………」 しばらく痙攣していたが、やがて永遠に静止した。 「…あ…」 長晟が我に返った時にはもう全てが終わっていた。 「あ、あの、ごめんなさい、だ、大丈夫です…か………あ?」 恐る恐る床に血塗れで倒れた犬獣人の女性に近寄るが、既に事切れているのは明らかだった。 ここに来て、自分がとんでも無い事をした事に気付いた。 「……あ、ア……アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」 目の前の現実に耐えられず、凄まじい絶叫を上げながら、 長晟は島役場の出口へと駆け出した。 逃げたかった。無かった事にしたかった。死体から、血の臭いから、逃れたかった。 「ああぁぁぁああああああぁぁあああ、あ、うあああああああ」 走って行く内に、竜の少年の目から大粒の涙が流れていた。 &color(red){【宮崎嘉乃  死亡】} &color(red){【残り39人】} 【早朝/E-6島役場】 【片山長晟】 [状態]錯乱 [服装]無し(服を着る習慣無し) [装備]コルトM1911A1ガバメント(5/7) [持物]基本支給品一式、コルトM1911A1ガバメント予備マガジン(3) [思考] 1:(錯乱中のため何も考えられない) [備考] ※特に無し。 ※E-6島役場周辺に銃声が響きました。また、島役場ロビーに、 宮崎嘉乃の死体及び所持品が放置されています。 【名前】片山長晟(かたやま ながあきら) 【性別】♂ 【年齢】14歳 【職業】中学二年生 【身体的特徴】黒い身体に白髪の竜種。巨根 【性格】優しいが繊細 【備考】まだあどけなさが残る外見に似合わない立派な雄を持っている。童貞 【名前】宮崎嘉乃(みやざき よしの) 【性別】女 【年齢】22歳 【職業】中学校保健医 【身体的特徴】明るい茶色の毛皮の雑種犬獣人。豊乳スタイル抜群でエロい 【性格】博愛主義者 【備考】勤務している中学校で生徒を性的に食べる淫乱保健医 |[[紫影の爪牙]]|時系列順|[[生まれ持った不平等]]| |[[紫影の爪牙]]|投下順|[[生まれ持った不平等]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|片山長晟|[[慟哭と去りぬ]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|宮崎嘉乃|&color(red){死亡}|

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