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45話 悲しき終わりの後の小話
「おっす、明日葉来てたのか」
「あ、両津さん」
久しぶりにあった気がするな。
当たり前だ。あれからもう一週間経つんだし。
あれからいろいろあった。
「わしのところは、麗子やらいろいろ悲しんでた、くそ!もう少し何かできたかもしれない」
「…僕のところは」
鏑木さんが、今までにないくらいに泣いていて、藤君も焦ったような顔をして。
他の人にも回ったが、見ていられないような顔をしていた。
「……忘れとけ」
「え?」
「これから生きる上で、つらいだけだぞ」
「……はい」
両津が立ちあがる。
「じゃあ、またなんかあったら携帯にかけてくれ」
「はい」
そして、両津が去っていった。
「僕は……守られてばっかだったな」
銀さんに、守ってもらい死んでしまい、両さんに守ってもらい、死ぬ寸前までいってしまった。
「よし!今日も生きていこう」
僕は立ちあがり、歩き出していった。
&color(aqua){【完】}
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