Road to death

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13:Road to death 白い毛皮を持つ人狼、クルーゲはホテルの廊下を歩いていた。 右手には支給された自動拳銃S&WM459が握られている。 「人間の雌の臭いがするな…」 鋭敏な鼻が、人間の女性の気配を感じ取る。 「ヤっちまうか…」 ペロリと舌舐めずりをし、嫌らしい笑みを浮かべる白い人狼。 ガチャッ 「!」 前方の客室のドアが開いた。 中から拳銃らしきものを持った、緑髪の全裸の少女が出てくる。 「…っ!」 少女もクルーゲに気付いたらしく持っていた拳銃――ルガーP08の銃口を白い人狼に向けた。 互いに銃口を相手に向けたまま事態は膠着の様子を見せる。 「藤島正子か? お前、名簿にあった」 「そう言うあなたは、クルーゲ、かしら」 「そ。マッパで寒くねえの?」 「寒いけど、我慢出来る」 「寒いのかやっぱ…まあいいや。殺し合いに乗ってるのか?」 「……乗ってる」 「そうか、俺もだよ」 そして再び膠着する。 ダァン! 先に動き発砲した者は、クルーゲだった。 M459の引き金を引き、9㎜パラベラム弾の弾丸が正子に向けて発射される。 正子の左脇腹が切り裂かれたように裂け血が噴き出た。 「っ…! このっ…!!」 負けじと正子も激痛に耐えながらルガーP08を発砲する。 三発の銃弾がクルーゲに襲い掛かり、胸や腹に穴が空き出血するが、 人狼であるクルーゲにとってはまだ大した傷では無い。 「痛ぇな、コラ!」 傷の痛みに耐えながらクルーゲがもう一発発砲した。 今度は正子の右頬を掠める。 「女の子の顔に、傷付けんじゃないわよ!!」 顔を傷付けられ、激怒した正子がP08の引き金を弾倉が空になるまで引いた。 「ガッ……!」 P08のトグルが持ち上がり弾切れを知らせたのと同時に、 クルーゲの首筋から鮮血が噴き出し彼の白い身体が赤く染まる。 今まで胴体を撃たれてもそれ程動じなかったクルーゲだったが、 頸動脈を損傷し血液を急激に失った事で流石によろめいた。 「うっ…や、やるじゃねーか……だがこれぐらいじゃ俺は……うっ」 眩暈を感じ、クルーゲが片膝をつく。 その間に正子はP08のマガジンを交換していた。 「この……!」 クルーゲはM459を正子に向け直そうとしたが、それよりも早く、 正子がP08の引き金を引く方が早かった。 ダァン! ダァン! ダァン! 「ぐ……あ……!」 さしもの生命力と耐久力に優れる人狼種と言えど、胸や頭に銃弾を何発も食らえば、 命に関わる。 「ア゛……ア゛ッ……ご、のぉ、アマ……」 「冥途の土産に、良い事教えてあげる」 P08の照準をクルーゲの頭に合わせ、正子が言う。 「…私は95歳の、おばあちゃんなのよ」 「……は? 何だって――――」 ダァン! 額辺りに殴打されたような衝撃を感じる。 それがクルーゲの最期の知覚になった。 「痛いな…もう…折角若い身体を手に入れたのに……」 浅くはあったがそれなりに出血している脇腹と頬の傷を忌々しげな顔で触りながら、 正子はクルーゲの持っていた拳銃、そしてデイパックの中に入っていた予備のマガジンを回収する。 今装備しているルガーP08、自分のデイパックの中に入っている、 ダガーナイフと合わせればかなりの武装になるだろう。 「若返る事が出来たんだから…こんな場所で死にたくないのよ……」 95歳になり間も無く人生を終えようとしていた自分であったが、 脳の移植手術により10代の美少女の身体を得る事が出来た。 第二の人生を謳歌していたと言うのに、こんな殺し合いで命が終わるのは勘弁だった。 「さて…どうしようかな、取り敢えず傷の手当てしとこうか…。 事務室辺りに無いかな、手当て出来る物」 傷の手当てのため、正子は一階にあると思われる事務室へと向かい始めた。 &color(red){【クルーゲ  死亡】} &color(red){【残り36人】} 【早朝/B-6ホテル三階】 【藤島正子】 [状態]左脇腹、右頬に銃撃による傷 [服装]全裸 [装備]S&WM459(5/14) [持物]基本支給品一式、S&WM459予備マガジン(3)、ルガーP08(4/8)、 ルガーP08予備マガジン(2)、ダガーナイフ [思考] 1:新しい人生を謳歌するために殺し合いに優勝する。 2:傷の手当てをしたい。 [備考] ※特に無し。 ※銃声は外には漏れていないようです。 ※B-6ホテル三階廊下にクルーゲの死体、クルーゲのデイパック(基本支給品一式入り) が放置されています。 【名前】クルーゲ 【性別】♂ 【年齢】28歳 【職業】野生の人狼 【身体的特徴】白い毛皮の筋肉質な人狼。赤い瞳 【性格】陽気 【備考】ヤリ○ン。人間の女性が好み。かつて軍で戦闘獣として戦っていたため、 戦い慣れしている 【名前】藤島正子(ふじしま まさこ) 【性別】女 【年齢】外見年齢10代半ば(実年齢95歳) 【職業】大学生 【身体的特徴】緑髪の美少女。豊乳 【性格】明朗 【備考】脳移植手術の実験に志願し、見事若返った老婆。 性的な事を含め色々な事をヤり第二の人生を謳歌していた |[[意識の果てへ]]|時系列順|[[]]| |[[意識の果てへ]]|投下順|[[]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|クルーゲ|&color(red){死亡}| |&color(aqua){ゲーム開始}|藤島正子|[[]]|
13:Road to death 白い毛皮を持つ人狼、クルーゲはホテルの廊下を歩いていた。 右手には支給された自動拳銃S&WM459が握られている。 「人間の雌の臭いがするな…」 鋭敏な鼻が、人間の女性の気配を感じ取る。 「ヤっちまうか…」 ペロリと舌舐めずりをし、嫌らしい笑みを浮かべる白い人狼。 ガチャッ 「!」 前方の客室のドアが開いた。 中から拳銃らしきものを持った、緑髪の全裸の少女が出てくる。 「…っ!」 少女もクルーゲに気付いたらしく持っていた拳銃――ルガーP08の銃口を白い人狼に向けた。 互いに銃口を相手に向けたまま事態は膠着の様子を見せる。 「藤島正子か? お前、名簿にあった」 「そう言うあなたは、クルーゲ、かしら」 「そ。マッパで寒くねえの?」 「寒いけど、我慢出来る」 「寒いのかやっぱ…まあいいや。殺し合いに乗ってるのか?」 「……乗ってる」 「そうか、俺もだよ」 そして再び膠着する。 ダァン! 先に動き発砲した者は、クルーゲだった。 M459の引き金を引き、9㎜パラベラム弾の弾丸が正子に向けて発射される。 正子の左脇腹が切り裂かれたように裂け血が噴き出た。 「っ…! このっ…!!」 負けじと正子も激痛に耐えながらルガーP08を発砲する。 三発の銃弾がクルーゲに襲い掛かり、胸や腹に穴が空き出血するが、 人狼であるクルーゲにとってはまだ大した傷では無い。 「痛ぇな、コラ!」 傷の痛みに耐えながらクルーゲがもう一発発砲した。 今度は正子の右頬を掠める。 「女の子の顔に、傷付けんじゃないわよ!!」 顔を傷付けられ、激怒した正子がP08の引き金を弾倉が空になるまで引いた。 「ガッ……!」 P08のトグルが持ち上がり弾切れを知らせたのと同時に、 クルーゲの首筋から鮮血が噴き出し彼の白い身体が赤く染まる。 今まで胴体を撃たれてもそれ程動じなかったクルーゲだったが、 頸動脈を損傷し血液を急激に失った事で流石によろめいた。 「うっ…や、やるじゃねーか……だがこれぐらいじゃ俺は……うっ」 眩暈を感じ、クルーゲが片膝をつく。 その間に正子はP08のマガジンを交換していた。 「この……!」 クルーゲはM459を正子に向け直そうとしたが、それよりも早く、 正子がP08の引き金を引く方が早かった。 ダァン! ダァン! ダァン! 「ぐ……あ……!」 さしもの生命力と耐久力に優れる人狼種と言えど、胸や頭に銃弾を何発も食らえば、 命に関わる。 「ア゛……ア゛ッ……ご、のぉ、アマ……」 「冥途の土産に、良い事教えてあげる」 P08の照準をクルーゲの頭に合わせ、正子が言う。 「…私は95歳の、おばあちゃんなのよ」 「……は? 何だって――――」 ダァン! 額辺りに殴打されたような衝撃を感じる。 それがクルーゲの最期の知覚になった。 「痛いな…もう…折角若い身体を手に入れたのに……」 浅くはあったがそれなりに出血している脇腹と頬の傷を忌々しげな顔で触りながら、 正子はクルーゲの持っていた拳銃、そしてデイパックの中に入っていた予備のマガジンを回収する。 今装備しているルガーP08、自分のデイパックの中に入っている、 ダガーナイフと合わせればかなりの武装になるだろう。 「若返る事が出来たんだから…こんな場所で死にたくないのよ……」 95歳になり間も無く人生を終えようとしていた自分であったが、 脳の移植手術により10代の美少女の身体を得る事が出来た。 第二の人生を謳歌していたと言うのに、こんな殺し合いで命が終わるのは勘弁だった。 「さて…どうしようかな、取り敢えず傷の手当てしとこうか…。 事務室辺りに無いかな、手当て出来る物」 傷の手当てのため、正子は一階にあると思われる事務室へと向かい始めた。 &color(red){【クルーゲ  死亡】} &color(red){【残り36人】} 【早朝/B-6ホテル三階】 【藤島正子】 [状態]左脇腹、右頬に銃撃による傷 [服装]全裸 [装備]S&WM459(5/14) [持物]基本支給品一式、S&WM459予備マガジン(3)、ルガーP08(4/8)、 ルガーP08予備マガジン(2)、ダガーナイフ [思考] 1:新しい人生を謳歌するために殺し合いに優勝する。 2:傷の手当てをしたい。 [備考] ※特に無し。 ※銃声は外には漏れていないようです。 ※B-6ホテル三階廊下にクルーゲの死体、クルーゲのデイパック(基本支給品一式入り) が放置されています。 【名前】クルーゲ 【性別】♂ 【年齢】28歳 【職業】野生の人狼 【身体的特徴】白い毛皮の筋肉質な人狼。赤い瞳 【性格】陽気 【備考】ヤリ○ン。人間の女性が好み。かつて軍で戦闘獣として戦っていたため、 戦い慣れしている 【名前】藤島正子(ふじしま まさこ) 【性別】女 【年齢】外見年齢10代半ば(実年齢95歳) 【職業】大学生 【身体的特徴】緑髪の美少女。豊乳 【性格】明朗 【備考】脳移植手術の実験に志願し、見事若返った老婆。 性的な事を含め色々な事をヤり第二の人生を謳歌していた |[[意識の果てへ]]|時系列順|[[馬突き]]| |[[意識の果てへ]]|投下順|[[馬突き]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|クルーゲ|&color(red){死亡}| |&color(aqua){ゲーム開始}|藤島正子|[[Ways To Destroy Your Ambition]]|

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