トラウマモノが多いよWRONG END

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26話:トラウマモノが多いよWRONG END そうしなければ自分の命が危なかったからとは言え、 幼い少女を惨い方法で殺してしまった事を引き摺りつつ、 いろはは森の中を歩き続けていた。 露出の高い格好はお世辞にも森の中を歩くのに適しているとは言えず、 枝や草で、いろはの綺麗な肌には細かい傷が出来てしまっていた。 「あれは…?」 いろはは木造の廃墟を発見する。 崩れた壁から中に入れそうだった。 「……っ」 いろははその廃墟――分校跡に足を踏み入れた。 「!」 まず目に入った物は、血塗れになって死んでいる男の死体。 全身に穴が空きそこから床に血が流れ出て広がっていた。 「う、うう…もう嫌…もう嫌…」 死体から目を背け、いろはは奥の教室を探索しに向かう。 だが。 「きゃああああああ!!?」 そこでもいろはは、二人分の死体を目にする事となった。 頭が割れて死んだ青年、喉から大量に出血した狼男。 どちらもこの世のものとは思えないような表情を浮かべて息絶えていた。 「嫌だ、もう嫌だ……! う、うううう」 人を殺してしまった罪悪感、いつ殺されるか分からない不安、 凄惨な死体、主人の元へ帰りたいと言う気持ち、帰れないかもしれないと言う気持ち。 様々な思考や感情がいろはの中で入り乱れ彼女の精神を蝕んでいく。 頭を抱え、膝を突き、いろはは泣き出してしまった。 「うああああん……! どうすればいいの……! もう嫌だあああ……」 「……フフフフ」 「……アハハハハ」 「……ちょー」 「……え?」 突然、空間から笑い声が聞こえた。 だが、この廃墟内には自分以外に人はいなかったはず。 「――――!?」 気が付くと、いろはの回りに三人の男が立っていた。 身体がぼうっと、青白く光り、異様な程の寒気、そして耳鳴りがする。 頭から血を流している青年。 喉元から血を流している狼男。 身体中に空いた穴から血が出ている男。 それらは間違い無く、死体として転がっていた男達であった。 事実、青年と狼男の死体は目の前に横たわっている。 (な、何、これ……あ、あ、声が、出せない、動けない) ガチガチガチと震え、金縛りに遭っている事を自覚するいろは。 青白く光る男達は笑みを浮かべながら、濁った眼で座り込むいろはを見下ろす。 「…一緒、ニ、行こウ、ヨ、お嬢、サん」 「…ダィ、じょウ、ヴ、ァ゛。ぁくニ、ナリダいん、ァろ?」 「…解放、しテ、あげる、ちょ。ふふふふ……」 「あ……あ?」 先刻殺した少女からの捕獲品である、イングラムM11/9短機関銃を持った手が、 本人の意思とは関係無く、勝手に動き始める。 やがて、銃口が、いろはの口の中に吸い込まれていく。 (や、やだ、手が、勝手に…! 駄目! 嫌だ! 嫌……) その時、フッ、と、男達の姿が消えた。 「……!?」 いろはは一瞬だけ安堵したが、それも束の間だった。 手は相変わらず、勝手に動いた。 (…! 嘘、やめ、!!) そして、引き金が引かれた。 ダダダダダダッ!! いろはの頭部は、まるでスイカ割りを終えたスイカのように砕け散り、 教室内の死体が一つ増える事となった。 「……クククク」 「…ヨぁ、タな……モウ、ィタク、ナヒぞ?」 「……小鉄達、モ、早ク、コッチに、来れば、いいのにちょー……」 「……旦那、サま……申し訳、アりま、せん」 &color(red){【いろは@サムライスピリッツシリーズ  死亡】} &color(red){【残り28人】} |[[The great friend of mine is where.]]|時系列順|[[]]| |[[The great friend of mine is where.]]|投下順|[[]]| |[[OVERCOMING IROHA]]|いろは|&color(red){死亡}|
26話:トラウマモノが多いよWRONG END そうしなければ自分の命が危なかったからとは言え、 幼い少女を惨い方法で殺してしまった事を引き摺りつつ、 いろはは森の中を歩き続けていた。 露出の高い格好はお世辞にも森の中を歩くのに適しているとは言えず、 枝や草で、いろはの綺麗な肌には細かい傷が出来てしまっていた。 「あれは…?」 いろはは木造の廃墟を発見する。 崩れた壁から中に入れそうだった。 「……っ」 いろははその廃墟――分校跡に足を踏み入れた。 「!」 まず目に入った物は、血塗れになって死んでいる男の死体。 全身に穴が空きそこから床に血が流れ出て広がっていた。 「う、うう…もう嫌…もう嫌…」 死体から目を背け、いろはは奥の教室を探索しに向かう。 だが。 「きゃああああああ!!?」 そこでもいろはは、二人分の死体を目にする事となった。 頭が割れて死んだ青年、喉から大量に出血した狼男。 どちらもこの世のものとは思えないような表情を浮かべて息絶えていた。 「嫌だ、もう嫌だ……! う、うううう」 人を殺してしまった罪悪感、いつ殺されるか分からない不安、 凄惨な死体、主人の元へ帰りたいと言う気持ち、帰れないかもしれないと言う気持ち。 様々な思考や感情がいろはの中で入り乱れ彼女の精神を蝕んでいく。 頭を抱え、膝を突き、いろはは泣き出してしまった。 「うああああん……! どうすればいいの……! もう嫌だあああ……」 「……フフフフ」 「……アハハハハ」 「……ちょー」 「……え?」 突然、空間から笑い声が聞こえた。 だが、この廃墟内には自分以外に人はいなかったはず。 「――――!?」 気が付くと、いろはの回りに三人の男が立っていた。 身体がぼうっと、青白く光り、異様な程の寒気、そして耳鳴りがする。 頭から血を流している青年。 喉元から血を流している狼男。 身体中に空いた穴から血が出ている男。 それらは間違い無く、死体として転がっていた男達であった。 事実、青年と狼男の死体は目の前に横たわっている。 (な、何、これ……あ、あ、声が、出せない、動けない) ガチガチガチと震え、金縛りに遭っている事を自覚するいろは。 青白く光る男達は笑みを浮かべながら、濁った眼で座り込むいろはを見下ろす。 「…一緒、ニ、行こウ、ヨ、お嬢、サん」 「…ダィ、じょウ、ヴ、ァ゛。ぁくニ、ナリダいん、ァろ?」 「…解放、しテ、あげる、ちょ。ふふふふ……」 「あ……あ?」 先刻殺した少女からの捕獲品である、イングラムM11/9短機関銃を持った手が、 本人の意思とは関係無く、勝手に動き始める。 やがて、銃口が、いろはの口の中に吸い込まれていく。 (や、やだ、手が、勝手に…! 駄目! 嫌だ! 嫌……) その時、フッ、と、男達の姿が消えた。 「……!?」 いろはは一瞬だけ安堵したが、それも束の間だった。 手は相変わらず、勝手に動いた。 (…! 嘘、やめ、!!) そして、引き金が引かれた。 ダダダダダダッ!! いろはの頭部は、まるでスイカ割りを終えたスイカのように砕け散り、 教室内の死体が一つ増える事となった。 「……クククク」 「…ヨぁ、タな……モウ、ィタク、ナヒぞ?」 「……小鉄達、モ、早ク、コッチに、来れば、いいのにちょー……」 「……旦那、サま……申し訳、アりま、せん」 &color(red){【いろは@サムライスピリッツシリーズ  死亡】} &color(red){【残り28人】} |[[The great friend of mine is where.]]|時系列順|[[蒼見えぬ木下闇]]| |[[The great friend of mine is where.]]|投下順|[[蒼見えぬ木下闇]]| |[[OVERCOMING IROHA]]|いろは|&color(red){死亡}|

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