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「精神崩壊クラッシュミタル」(2011/01/22 (土) 01:30:52) の最新版変更点
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15話:精神崩壊クラッシュミタル
「はぁ…困った事になったちょ」
教え子達から「馬鹿春巻」と呼ばれなめられまくっている小学校教諭、
春巻龍は突然殺し合いの場に立たされ途方に暮れていた。
「小鉄と土井津もいるみたいだし…取り敢えずあいつらを捜すかちょー。
……その前にこのボロボロの校舎みたいな建物に入ってみるちょ」
春巻は朽ち果てた木造校舎――分校跡へと足を踏み入れた。
そして。
「うわあああああああああ!!?」
とある教室で、青と白の狼男の死体と、スーツ姿の若い男の死体を発見した。
前者は喉に大きな傷があり、後者は頭から血を流していた。
生まれて初めて見る死体に春巻は口をパクパクさせ動揺する。
「し、死体、本物の死体ちょ…! う、うああ」
しかも二つの死体は死んでまだ間も無いようだった。
そう言えばこの廃校舎に来る途中、何か叫び声のようなものを聞いた気がする。
あれは気のせいでは無かったらしい。
一体ここで何があったと言うのだろう。
「ん…」
ふと、春巻は床に落ちた五枚の紙を見付けた。
春巻は、何と無しにそれを読んでしまった。
「…………」
◆◆◆
土井津仁は森の中を歩き、木造の廃墟を発見した。
「あれは…分校?」
沼から歩いてきた方向などを考えると、恐らくエリアB-4の廃分校だろう。
仁は先に殺した年上の女性から奪った小型回転式拳銃を携え、分校の中へと入った。
外観同様、内部も酷い有様だ。床板は腐食しいつ抜けるか分からない。
窓枠も歪みガラスが割れている箇所が多々、木造の机や椅子、地球儀や定規などの教材が、
至る所に散らばっている。
「ああああああああああうあううああああああぁぁぁぁあああああ!!!!!」
「!!?」
突然奥から響いた絶叫に驚く仁。
しかしよく聞くとその声色に覚えがあった。
ドゴォン!!
奥の教室の扉を突き破り、一人の男が廊下に飛び出した。
「あは、はははは」
「……! 春巻先生」
それは紛れも無く仁の担任教諭の春巻龍であった。
しかし様子が明らかにおかしい。木くずやガラス片が身体に刺さっていると言うのに、
どこかを見詰めてケタケタと笑っている。
「土曜日は給食が無いから辛いちょおおっ、い、みんなー! ウチ餃子パーティーやるちょ、
ちょ、お、ゥゥ、う゛奈々子先生~奈々子先生先生ぃぃぃぃ」
「……!?」
涎を垂らし、ふらふらと歩きながら支離滅裂な言葉を吐く春巻。
仁はその姿に恐怖が込み上げてくるのを感じた。
「……お前がああ!! 汚い!! ああ!? どうしてこんな事するんだよお!!!?
ああ、俺らに掃除なんて無理ちょー、掃除ィ゛っが大変だ…恥ずかしいと思えよ!!!
……ああああああぁアアアアァアァァアアア――――――――!!!!」
凄まじい絶叫を上げながら、血走った目の春巻が仁に向かって突進してきた。
「う、うわああああ!!」
ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! カチッ、カチッ……。
弾倉内の全ての弾を撃ち尽くし、春巻龍は全身を血塗れにし、ごぼっと血の塊を吐いて、
その場にうつ伏せに倒れ、動かなくなった。
「はぁ、はぁ………春巻先生……」
殺し合いに乗っているとは言え、自分の知り合いを手に掛けるのは気分が悪かった。
◆◆◆
かつての担任教諭が持っていたデイパックの中には、
基本支給品の他、ボルトアクションライフルである三八式騎兵銃と予備弾が入っていた。
それを回収し、教諭の死体に軽く手を合わせた後、仁は教諭――春巻が出てきた教室に入った。
「……!」
そこには死体が二つ転がっていた。
青と白の人狼とスーツ姿の青年。どちらも大量の血を流して死んでいる。
春巻はこの死体を見て気が狂ってしまったのだろうか。
よく見ると、紙が燃えたようなカスが落ちていたが、特に気にする必要は無いと判断する。
仁は二人の死体の所持品は漁る。
すると青年の方のデイパックに、マチェットナイフが入っていた。
「貰っておこう…」
仁はマチェットナイフを自分のデイパックの中に突っ込んだ。
人狼の方のデイパックに入っていた特殊警棒と防犯ベルよりは役に立つだろう。
「…行こう」
もうここでするべき事は無いと、仁は分校の正面玄関へ歩いて行った。
&color(red){【春巻龍@浦安鉄筋家族 死亡】}
&color(red){【残り37人】}
【一日目/早朝/B-4分校跡】
【土井津仁@浦安鉄筋家族】
[状態]良好
[装備]コルトディテクティヴスペシャル(6/6)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(12)、三八式騎兵銃(5/5)、
三八式実包(15)、マチェットナイフ
[思考]
1:優勝して大金持ちにして貰う。
2:小鉄っちゃんには……会いたくない。
[備考]
※特に無し。
※B-4分校跡周辺に銃声が響きました。
※B-4分校跡内に春巻龍、ガロン、田々邊福男の死体、三人のデイパックが放置されています。
≪支給品紹介≫
【三八式騎兵銃】 支給者:春巻龍(予備弾15発とセット)
1905年(明治38年)に旧日本陸軍制式となったボルトアクション小銃の短縮型。
性能はほぼ変わらず、取り回しが向上したため騎兵だけでなく一般兵にも人気だったと言う。
【犠牲者の手記】 支給者:田々邊福男
コープスパーティーBCRFより。全部で五枚あり最後まで読むとバッドエンドになる。
ロワ内では一枚目から読むように、また、最後まで読むと精神が崩壊し自害や錯乱を起こすよう、
強力な呪いが掛けられている。但し三人読むと燃えて無くなる。
【マチェットナイフ】 支給者:田々邊福男
主に農業や林業で用いられる大型の刃物。
鉈のように重量を利用して叩き切るといった用途に使う。
|[[ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる]]|時系列順|[[狂わば死鐘、狂わば笑え]]|
|[[ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる]]|投下順|[[狂わば死鐘、狂わば笑え]]|
|&color(aqua){ゲーム開始}|春巻龍|&color(red){死亡}|
|[[手に届かないものほど愛おしい]]|土井津仁|[[あの日貴方を塗り替えた幻]]|
15話:精神崩壊クラッシュミタル
「はぁ…困った事になったちょ」
教え子達から「馬鹿春巻」と呼ばれなめられまくっている小学校教諭、
春巻龍は突然殺し合いの場に立たされ途方に暮れていた。
「小鉄と土井津もいるみたいだし…取り敢えずあいつらを捜すかちょー。
……その前にこのボロボロの校舎みたいな建物に入ってみるちょ」
春巻は朽ち果てた木造校舎――分校跡へと足を踏み入れた。
そして。
「うわあああああああああ!!?」
とある教室で、青と白の狼男の死体と、スーツ姿の若い男の死体を発見した。
前者は喉に大きな傷があり、後者は頭から血を流していた。
生まれて初めて見る死体に春巻は口をパクパクさせ動揺する。
「し、死体、本物の死体ちょ…! う、うああ」
しかも二つの死体は死んでまだ間も無いようだった。
そう言えばこの廃校舎に来る途中、何か叫び声のようなものを聞いた気がする。
あれは気のせいでは無かったらしい。
一体ここで何があったと言うのだろう。
「ん…」
ふと、春巻は床に落ちた五枚の紙を見付けた。
春巻は、何と無しにそれを読んでしまった。
「…………」
◆◆◆
土井津仁は森の中を歩き、木造の廃墟を発見した。
「あれは…分校?」
沼から歩いてきた方向などを考えると、恐らくエリアB-4の廃分校だろう。
仁は先に殺した年上の女性から奪った小型回転式拳銃を携え、分校の中へと入った。
外観同様、内部も酷い有様だ。床板は腐食しいつ抜けるか分からない。
窓枠も歪みガラスが割れている箇所が多々、木造の机や椅子、地球儀や定規などの教材が、
至る所に散らばっている。
「ああああああああああうあううああああああぁぁぁぁあああああ!!!!!」
「!!?」
突然奥から響いた絶叫に驚く仁。
しかしよく聞くとその声色に覚えがあった。
ドゴォン!!
奥の教室の扉を突き破り、一人の男が廊下に飛び出した。
「あは、はははは」
「……! 春巻先生」
それは紛れも無く仁の担任教諭の春巻龍であった。
しかし様子が明らかにおかしい。木くずやガラス片が身体に刺さっていると言うのに、
どこかを見詰めてケタケタと笑っている。
「土曜日は給食が無いから辛いちょおおっ、い、みんなー! ウチ餃子パーティーやるちょ、
ちょ、お、ゥゥ、う゛奈々子先生~奈々子先生先生ぃぃぃぃ」
「……!?」
涎を垂らし、ふらふらと歩きながら支離滅裂な言葉を吐く春巻。
仁はその姿に恐怖が込み上げてくるのを感じた。
「……お前がああ!! 汚い!! ああ!? どうしてこんな事するんだよお!!!?
ああ、俺らに掃除なんて無理ちょー、掃除ィ゛っが大変だ…恥ずかしいと思えよ!!!
……ああああああぁアアアアァアァァアアア――――――――!!!!」
凄まじい絶叫を上げながら、血走った目の春巻が仁に向かって突進してきた。
「う、うわああああ!!」
ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! カチッ、カチッ……。
弾倉内の全ての弾を撃ち尽くし、春巻龍は全身を血塗れにし、ごぼっと血の塊を吐いて、
その場にうつ伏せに倒れ、動かなくなった。
「はぁ、はぁ………春巻先生……」
殺し合いに乗っているとは言え、自分の知り合いを手に掛けるのは気分が悪かった。
◆◆◆
かつての担任教諭が持っていたデイパックの中には、
基本支給品の他、ボルトアクションライフルである三八式騎兵銃と予備弾が入っていた。
それを回収し、教諭の死体に軽く手を合わせた後、仁は教諭――春巻が出てきた教室に入った。
「……!」
そこには死体が二つ転がっていた。
青と白の人狼とスーツ姿の青年。どちらも大量の血を流して死んでいる。
春巻はこの死体を見て気が狂ってしまったのだろうか。
よく見ると、紙が燃えたようなカスが落ちていたが、特に気にする必要は無いと判断する。
仁は二人の死体の所持品は漁る。
すると青年の方のデイパックに、マチェットナイフが入っていた。
「貰っておこう…」
仁はマチェットナイフを自分のデイパックの中に突っ込んだ。
人狼の方のデイパックに入っていた特殊警棒と防犯ベルよりは役に立つだろう。
「…行こう」
もうここでするべき事は無いと、仁は分校の正面玄関へ歩いて行った。
&color(red){【春巻龍@浦安鉄筋家族 死亡】}
&color(red){【残り37人】}
【一日目/早朝/B-4分校跡】
【土井津仁@浦安鉄筋家族】
[状態]良好
[装備]コルトディテクティヴスペシャル(6/6)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(12)、三八式騎兵銃(5/5)、
三八式実包(15)、マチェットナイフ
[思考]
1:優勝して大金持ちにして貰う。
2:小鉄っちゃんには……会いたくない。
[備考]
※特に無し。
※B-4分校跡周辺に銃声が響きました。
※B-4分校跡内に春巻龍、ガロン、田々邊福男の死体、三人のデイパックが放置されています。
≪支給品紹介≫
【三八式騎兵銃】 支給者:春巻龍(予備弾15発とセット)
1905年(明治38年)に旧日本陸軍制式となったボルトアクション小銃の短縮型。
性能はほぼ変わらず、取り回しが向上したため騎兵だけでなく一般兵にも人気だったと言う。
【犠牲者の手記】 支給者:田々邊福男
コープスパーティーBCRFより。全部で五枚あり最後まで読むとバッドエンドになる。
ロワ内では一枚目から読むように、また、最後まで読むと精神が崩壊し自害や錯乱を起こすよう、
強力な呪いが掛けられている。但し三人読むと燃えて無くなる。
【マチェットナイフ】 支給者:田々邊福男
主に農業や林業で用いられる大型の刃物。
鉈のように重量を利用して叩き切るといった用途に使う。
|[[ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる]]|時系列順|[[狂わば死鐘、狂わば笑え]]|
|[[ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる]]|投下順|[[狂わば死鐘、狂わば笑え]]|
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|[[手に届かないものほど愛おしい]]|土井津仁|[[解らない訊きたくないまだ真実は]]|