ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる

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14話:ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる ダダダダダダダッ!! 静寂を切り裂く連射音。廃墟と化した病院内に銃声が響き渡る。 「くそっ…」 眼鏡を掛けた黒い制服姿の男、伊東鴨太郎は苦い顔をする。 短機関銃を持った、白髪の猫耳猫尻尾姿の少女に襲われていたためだ。 「…こちらには殺し合う気は無いが?」 「アンタに無くても、こっちにはあるんだよ!」 少女――シルヴィアは支給された短機関銃、PPSh41を、 伊東が隠れる曲がり角付近に向け乱射する。 ダダダダダダダッ!! 壁に無数の弾痕が空いたが何とか伊東は無傷でいられた。 しかしこのままでは距離を詰められ撃ち殺されるのは目に見えている。 現在位置は廃病院二階、下の階へ下りるための階段は少女の向こうにある。 非常階段は酷い錆に覆われており通るのは危険であった。 「あの窓から…逃げられるか?」 伊東はすぐ近くに一つだけあった窓から下の様子を見る。 薄暗いが、どうやら植え込みがあるようだ。 「あそこに飛び降りるしか無さそうだな……」 背後から足音が聞こえ、伊東は一刻の猶予も無いと、眼鏡を外しズボンのポケットに入れ、 意を決して窓から飛び降りた。 「このっ!!」 ダダダダダダダダッ!! 伊東の背後からシルヴィアがPPSh41を乱射したが、窓周辺の壁や床に細かい穴を空けるに留まった。 すぐにシルヴィアも窓から身を乗り出し、走り去っていく男に向け発砲する。 しかし、結局男を仕留める事は出来なかった。 「逃げられた…くそ…」 獲物を取り逃がした事を悔やむシルヴィア。 (前の殺し合いん時は森屋とかに邪魔されたけど…この殺し合いに森屋や仲販はいない。 代わりに私を殺した鈴木の奴はいる…やっぱり、私にはこの道しか選べないよ) 煙を噴くPPSh41を携えながら、白髪猫耳の少女は次の獲物を捜し始めた。 ◆◆◆ いつの間にか海沿いの道路に出ていた伊東。 息を整え、後ろから追ってくる者がいないと確認する。 「…サブマシンガンに真正面から突っ込むのは得策じゃないからな。 土方君ならそうするかもしれないが」 支給品の一つ、日本刀の姫鶴一文字を手にしながら伊東が言う。 デイパックの中にはインスタントカメラが入っている。もう一つの支給品だ。 「……生きているんだな、僕は…確かに死んだはずなのに……」 伊東鴨太郎は一度死んでいた。 だが、現にこうして息をして立っており、失ったはずの左腕も元に戻っていた。 傷も全て癒え、万全の状態で――この殺し合いに参加させられた。 あの暗い部屋で、テレビに血のように赤い文字で浮かび上がったメッセージ。 姿も声も分からない存在によるこの狂った殺し合いゲームに、伊東は反逆するつもりだった。 なぜ自分が生き返れたのかはこの際考え無い事にした。 今考えるべき事はそれでは無い。 「…誰だか知らないが、僕はこんな殺し合いに甘んじるつもりは無い…。 再び与えられた命で、出来る事をする」 伊東はやや荒れた海を見通しながら、殺し合いに抗う決意を新たにする。 【一日目/早朝/E-7市街地跡東南部の海沿いの道路】 【伊東鴨太郎@銀魂】 [状態]良好 [装備]姫鶴一文字 [道具]基本支給品一式、インスタントカメラ(残り使用回数5) [思考] 1:殺し合いには乗らない。首輪を何とかしたい。 2:志を同じくする仲間を捜す。 [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ※シルヴィアの外見を記憶しました。 【一日目/早朝/F-7廃病院】 【シルヴィア@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]良好 [装備]PPSh41(40/71) [道具]基本支給品一式、PPSh41のドラムマガジン(5) [思考] 1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。クラスメイトでも容赦しない。 2:獲物を捜す。 [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ※伊東鴨太郎の外見を記憶しました。 ※F-7廃病院周辺に銃声が響きました。 ≪支給品紹介≫ 【姫鶴一文字】 支給者:伊東鴨太郎 日本刀。名刀の一つ。 【インスタントカメラ】 支給者:伊東鴨太郎 撮影直後に自動的に現像を行う写真フィルムを使ったカメラ。 撮ったその場で写真を見ることができるという最大のメリットがある。 【PPSh41】 支給者:シルヴィア(予備ドラムマガジン5個とセット) 旧ソ連が1941年に制式化したゲオルグ・シュパギン技師開発の短機関銃。 PPSh41は、Pistolet-Pulemjot Shpagina (Пистолет-пулемёт Шпагина)1941: シュパギン式短機関銃1941年型という意味。堅牢かつ取り回しも良い。 |[[最後まで読んではいけない]]|時系列順|[[精神崩壊クラッシュミタル]]| |[[最後まで読んではいけない]]|投下順|[[精神崩壊クラッシュミタル]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|伊東鴨太郎|| |&color(aqua){ゲーム開始}|シルヴィア||
14話:ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる ダダダダダダダッ!! 静寂を切り裂く連射音。廃墟と化した病院内に銃声が響き渡る。 「くそっ…」 眼鏡を掛けた黒い制服姿の男、伊東鴨太郎は苦い顔をする。 短機関銃を持った、白髪の猫耳猫尻尾姿の少女に襲われていたためだ。 「…こちらには殺し合う気は無いが?」 「アンタに無くても、こっちにはあるんだよ!」 少女――シルヴィアは支給された短機関銃、PPSh41を、 伊東が隠れる曲がり角付近に向け乱射する。 ダダダダダダダッ!! 壁に無数の弾痕が空いたが何とか伊東は無傷でいられた。 しかしこのままでは距離を詰められ撃ち殺されるのは目に見えている。 現在位置は廃病院二階、下の階へ下りるための階段は少女の向こうにある。 非常階段は酷い錆に覆われており通るのは危険であった。 「あの窓から…逃げられるか?」 伊東はすぐ近くに一つだけあった窓から下の様子を見る。 薄暗いが、どうやら植え込みがあるようだ。 「あそこに飛び降りるしか無さそうだな……」 背後から足音が聞こえ、伊東は一刻の猶予も無いと、眼鏡を外しズボンのポケットに入れ、 意を決して窓から飛び降りた。 「このっ!!」 ダダダダダダダダッ!! 伊東の背後からシルヴィアがPPSh41を乱射したが、窓周辺の壁や床に細かい穴を空けるに留まった。 すぐにシルヴィアも窓から身を乗り出し、走り去っていく男に向け発砲する。 しかし、結局男を仕留める事は出来なかった。 「逃げられた…くそ…」 獲物を取り逃がした事を悔やむシルヴィア。 (前の殺し合いん時は森屋とかに邪魔されたけど…この殺し合いに森屋や仲販はいない。 代わりに私を殺した鈴木の奴はいる…やっぱり、私にはこの道しか選べないよ) 煙を噴くPPSh41を携えながら、白髪猫耳の少女は次の獲物を捜し始めた。 ◆◆◆ いつの間にか海沿いの道路に出ていた伊東。 息を整え、後ろから追ってくる者がいないと確認する。 「…サブマシンガンに真正面から突っ込むのは得策じゃないからな。 土方君ならそうするかもしれないが」 支給品の一つ、日本刀の姫鶴一文字を手にしながら伊東が言う。 デイパックの中にはインスタントカメラが入っている。もう一つの支給品だ。 「……生きているんだな、僕は…確かに死んだはずなのに……」 伊東鴨太郎は一度死んでいた。 だが、現にこうして息をして立っており、失ったはずの左腕も元に戻っていた。 傷も全て癒え、万全の状態で――この殺し合いに参加させられた。 あの暗い部屋で、テレビに血のように赤い文字で浮かび上がったメッセージ。 姿も声も分からない存在によるこの狂った殺し合いゲームに、伊東は反逆するつもりだった。 なぜ自分が生き返れたのかはこの際考え無い事にした。 今考えるべき事はそれでは無い。 「…誰だか知らないが、僕はこんな殺し合いに甘んじるつもりは無い…。 再び与えられた命で、出来る事をする」 伊東はやや荒れた海を見通しながら、殺し合いに抗う決意を新たにする。 【一日目/早朝/E-7市街地跡東南部の海沿いの道路】 【伊東鴨太郎@銀魂】 [状態]良好 [装備]姫鶴一文字 [道具]基本支給品一式、インスタントカメラ(残り使用回数5) [思考] 1:殺し合いには乗らない。首輪を何とかしたい。 2:志を同じくする仲間を捜す。 [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ※シルヴィアの外見を記憶しました。 【一日目/早朝/F-7廃病院】 【シルヴィア@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]良好 [装備]PPSh41(40/71) [道具]基本支給品一式、PPSh41のドラムマガジン(5) [思考] 1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。クラスメイトでも容赦しない。 2:獲物を捜す。 [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ※伊東鴨太郎の外見を記憶しました。 ※F-7廃病院周辺に銃声が響きました。 ≪支給品紹介≫ 【姫鶴一文字】 支給者:伊東鴨太郎 日本刀。名刀の一つ。 【インスタントカメラ】 支給者:伊東鴨太郎 撮影直後に自動的に現像を行う写真フィルムを使ったカメラ。 撮ったその場で写真を見ることができるという最大のメリットがある。 【PPSh41】 支給者:シルヴィア(予備ドラムマガジン5個とセット) 旧ソ連が1941年に制式化したゲオルグ・シュパギン技師開発の短機関銃。 PPSh41は、Pistolet-Pulemjot Shpagina (Пистолет-пулемёт Шпагина)1941: シュパギン式短機関銃1941年型という意味。堅牢かつ取り回しも良い。 |[[最後まで読んではいけない]]|時系列順|[[精神崩壊クラッシュミタル]]| |[[最後まで読んではいけない]]|投下順|[[精神崩壊クラッシュミタル]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|伊東鴨太郎|[[The great friend of mine is where.]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|シルヴィア|[[海が見える、濁った水面が見える]]|

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