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「終末に近付く物語」(2010/12/27 (月) 11:40:19) の最新版変更点
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46話:終末に近付く物語
「ねぇ…セルゲイ」
「…何、まりな」
エリアB-7のとある民家、居間にて、平沢まりなは顔を赤らめながら、
放送で得た情報を纏めている妖狼セルゲイ・ルシコフにある事を願おうとしていた。
勿論、既に参加者が半数以上命を落とした状況だと言うのに、
不謹慎極まりない事は重々理解はしていた。
だが、それでも、忘れる事が出来ない。
あの至高の、狂おしいまでの快楽を。
根元に瘤のある赤黒い狼の雄の――を、ねじ込まれた時の――。
まりなはパンツを下ろしたと思うと、四つん這いになり、
その綺麗な、可愛い尻を妖狼の前に突き出した。
「お願い!」
その一言で、セルゲイはまりなが自分にどうして欲しいのかを理解した。
「…良いの、かい」
「大丈夫…覚悟は、完了したよ」
「……」
セルゲイはまりなに覆い被さり、前足でまりなの身体をホールドした。
これでもうまりなは動く事は出来ない。
「ああ」
「もう、俺も抑えられないよ…今度は一緒に気持ち良くなろうね」
「セルゲイ……」
「<君を雌犬にしてあげるよ……>」
まりなの耳元で、ロシア語でセルゲイはそう呟いた。
「え…何て? あ、あぁあああああぁ――――――!!」
◆
平池さんが、死んだ。伊賀さんはまだ生きてるみたい。
でも、そんなのどうでも良い。
私が生きる事が、全て、何だから……。
……ここはどこだろう、あの健康センターからかなり歩いたけれど。
住宅街だって事は分かるけど、地図のどの辺りまでかは分からない。
健康センターで逃がしたあの大きな青みがかった銀色と白の狼と、
青髪の私とは別の学校の制服を着た女の子は…どうなったんだろう。
名前を知らないから、生きているのか死んでいるのか分からなかった。
「……!」
「え?」
ある民家の中から、少女と思しき喘ぎ声が聞こえたような気がした。
気のせいかと思ったが、やはり聞こえる。しかも、獣の荒い息遣いも聞こえる。
「……」
自動小銃SKSカービンを携えながら、私はその民家に入る事にした。
◆
「まりな…! あまり大きな声は駄目だよっ…!」
「ご、ごめん…だって、凄く、気持ち良いんだもん……! ああ…ん」
民家の中、いたいけな少女が巨躯の妖狼に蹂躙されていた。
否、少女が妖狼との交合を愉しんでいた。
四つん這いになったまりなにセルゲイが覆い被さり激しく腰を打ち付ける。
余りの快感にまりなはつい大きな嬌声を上げてしまった。
「凄いよぉ…セルゲイの―――――、すっごく――――くて…―――よぉ。
奥の――まで――――…いい~~気持ちいい~」
涎を垂らし、蕩け切った目で、もはや放送出来ない単語をまりなは連発する。
「ウ…ウウッ」
「あ……!」
妖狼が低い唸り声を上げ、身体を震わせる。
そして、まりなの中で、ぶわっと熱が広がった。
背中を反らし、必死に声を押し殺して、まりなは絶頂に達した。
「ハッ…ハッ…ハッ」
セルゲイはまりなの背中から離れ、身体を反転させ、自分の尻と、
まりなの尻を合わせるような体勢を取った。
「あ、あぐぅぅあぁあぁあ……熱い、熱いぃ……」
体内に注がれるセルゲイの熱に気が狂いそうになるまりな。
一方のセルゲイも舌を出し、目を閉じて遠吠えしたくなる衝動を押さえていた。
ダァン!!
「……え?」
突然、セルゲイの背後、まりながいる方向から銃声が響いた。
振り向くと、そこには、黒いブレザーを着た桃髪の半牛獣人の少女が立っていた。
その手には銃口から煙を出す自動小銃が握られている。
それは間違い無く、健康センターにて自分とまりなに襲い掛かった少女であった。
まりなは動く気配は無い――いや、青い髪が赤く染まっている。
頭骨の破片や脳漿らしき物も見えた。
牛娘は、今度は銃口をセルゲイに向けた。
「っ!」
セルゲイは逃れようとしたが、根元が膨らみまりなの体内から抜けなくなった
自身のそれにより出来なかった。
ダァン!!
「がっ…」
妖狼の胸元から血が噴き出し、まりなの死体に繋がったまま動かなくなった。
「……」
牛娘――中村アヤは、殺し合いの最中に淫らな行為を行っていた妖狼と少女に呆れつつ、
少し離れた場所に置いてあるまりなのデイパックに近寄った。
この時、アヤはセルゲイが完全に死んだものだと思っていたが――――。
アヤが気付いていない内に、虫の息のセルゲイは、近くの自分のデイパックから、
炸裂手榴弾を取り出し、ピンを抜いた。
その音にアヤの耳がピクリと動き、音のした方向に振り向いた。
「<…甘かったな>」
「……??」
ロシア語で話されたその言葉を、アヤは理解する事は出来なかった。
ドゴォォォォン……。
一軒の民家が、木端微塵に吹き飛んだ。
&color(red){【平沢まりな 死亡】}
&color(red){【中村アヤ 死亡】}
&color(red){【セルゲイ・ルシコフ 死亡】}
&color(red){[残り11人]}
|[[朱の色と空の色]]|時系列順|[[]]|
|[[朱の色と空の色]]|投下順|[[]]|
|[[ライフル持った狂牛娘]]|&color(red){セルゲイ・ルシコフ}|&color(red){死亡}|
|[[ライフル持った狂牛娘]]|&color(red){平沢まりな}|&color(red){死亡}|
|[[ライフル持った狂牛娘]]|&color(red){中村アヤ}|&color(red){死亡}|
46話:終末に近付く物語
「ねぇ…セルゲイ」
「…何、まりな」
エリアB-7のとある民家、居間にて、平沢まりなは顔を赤らめながら、
放送で得た情報を纏めている妖狼セルゲイ・ルシコフにある事を願おうとしていた。
勿論、既に参加者が半数以上命を落とした状況だと言うのに、
不謹慎極まりない事は重々理解はしていた。
だが、それでも、忘れる事が出来ない。
あの至高の、狂おしいまでの快楽を。
根元に瘤のある赤黒い狼の雄の――を、ねじ込まれた時の――。
まりなはパンツを下ろしたと思うと、四つん這いになり、
その綺麗な、可愛い尻を妖狼の前に突き出した。
「お願い!」
その一言で、セルゲイはまりなが自分にどうして欲しいのかを理解した。
「…良いの、かい」
「大丈夫…覚悟は、完了したよ」
「……」
セルゲイはまりなに覆い被さり、前足でまりなの身体をホールドした。
これでもうまりなは動く事は出来ない。
「ああ」
「もう、俺も抑えられないよ…今度は一緒に気持ち良くなろうね」
「セルゲイ……」
「<君を雌犬にしてあげるよ……>」
まりなの耳元で、ロシア語でセルゲイはそう呟いた。
「え…何て? あ、あぁあああああぁ――――――!!」
◆
平池さんが、死んだ。伊賀さんはまだ生きてるみたい。
でも、そんなのどうでも良い。
私が生きる事が、全て、何だから……。
……ここはどこだろう、あの健康センターからかなり歩いたけれど。
住宅街だって事は分かるけど、地図のどの辺りまでかは分からない。
健康センターで逃がしたあの大きな青みがかった銀色と白の狼と、
青髪の私とは別の学校の制服を着た女の子は…どうなったんだろう。
名前を知らないから、生きているのか死んでいるのか分からなかった。
「……!」
「え?」
ある民家の中から、少女と思しき喘ぎ声が聞こえたような気がした。
気のせいかと思ったが、やはり聞こえる。しかも、獣の荒い息遣いも聞こえる。
「……」
自動小銃SKSカービンを携えながら、私はその民家に入る事にした。
◆
「まりな…! あまり大きな声は駄目だよっ…!」
「ご、ごめん…だって、凄く、気持ち良いんだもん……! ああ…ん」
民家の中、いたいけな少女が巨躯の妖狼に蹂躙されていた。
否、少女が妖狼との交合を愉しんでいた。
四つん這いになったまりなにセルゲイが覆い被さり激しく腰を打ち付ける。
余りの快感にまりなはつい大きな嬌声を上げてしまった。
「凄いよぉ…セルゲイの―――――、すっごく――――くて…―――よぉ。
奥の――まで――――…いい~~気持ちいい~」
涎を垂らし、蕩け切った目で、もはや放送出来ない単語をまりなは連発する。
「ウ…ウウッ」
「あ……!」
妖狼が低い唸り声を上げ、身体を震わせる。
そして、まりなの中で、ぶわっと熱が広がった。
背中を反らし、必死に声を押し殺して、まりなは絶頂に達した。
「ハッ…ハッ…ハッ」
セルゲイはまりなの背中から離れ、身体を反転させ、自分の尻と、
まりなの尻を合わせるような体勢を取った。
「あ、あぐぅぅあぁあぁあ……熱い、熱いぃ……」
体内に注がれるセルゲイの熱に気が狂いそうになるまりな。
一方のセルゲイも舌を出し、目を閉じて遠吠えしたくなる衝動を押さえていた。
ダァン!!
「……え?」
突然、セルゲイの背後、まりながいる方向から銃声が響いた。
振り向くと、そこには、黒いブレザーを着た桃髪の半牛獣人の少女が立っていた。
その手には銃口から煙を出す自動小銃が握られている。
それは間違い無く、健康センターにて自分とまりなに襲い掛かった少女であった。
まりなは動く気配は無い――いや、青い髪が赤く染まっている。
頭骨の破片や脳漿らしき物も見えた。
牛娘は、今度は銃口をセルゲイに向けた。
「っ!」
セルゲイは逃れようとしたが、根元が膨らみまりなの体内から抜けなくなった
自身のそれにより出来なかった。
ダァン!!
「がっ…」
妖狼の胸元から血が噴き出し、まりなの死体に繋がったまま動かなくなった。
「……」
牛娘――中村アヤは、殺し合いの最中に淫らな行為を行っていた妖狼と少女に呆れつつ、
少し離れた場所に置いてあるまりなのデイパックに近寄った。
この時、アヤはセルゲイが完全に死んだものだと思っていたが――――。
アヤが気付いていない内に、虫の息のセルゲイは、近くの自分のデイパックから、
炸裂手榴弾を取り出し、ピンを抜いた。
その音にアヤの耳がピクリと動き、音のした方向に振り向いた。
「<…甘かったな>」
「……??」
ロシア語で話されたその言葉を、アヤは理解する事は出来なかった。
ドゴォォォォン……。
一軒の民家が、木端微塵に吹き飛んだ。
&color(red){【平沢まりな 死亡】}
&color(red){【中村アヤ 死亡】}
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|[[朱の色と空の色]]|投下順|[[光の途絶]]|
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|[[ライフル持った狂牛娘]]|&color(red){平沢まりな}|&color(red){死亡}|
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