ライフル持った狂牛娘

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33話:ライフル持った狂牛娘 湯気立ち込める女湯。 今は客の姿は無いがその代わり、すすり泣く少女の声が響いていた。 「ごめん…本当にごめん…」 「うう…酷い、酷過ぎる…セルゲイがそんな人…いや狼だったなんて…うう」 土下座する妖狼の傍で、足の付け根の辺りを赤と白の液体で汚した、青髪の少女が泣いていた。 少女――平沢まりなはこの健康センターを探索途中、女湯に入りたくなったのだが、 少女の裸を見て欲情してしまった同行者の妖狼、セルゲイ・ルシコフに襲われ純潔を失ってしまった。 セルゲイの事を多少なりとも信頼していたまりなにとって悲しむべき裏切り行為であった。 セルゲイ自身も自分の欲求を抑えきれなかった事を陳謝するが失われた純潔は永遠に戻らない。 「……もういいよ。いつかは失う物だったもんね…でも、好きな人に奪われたかったよ…」 「う……」 「…あそこ洗うから、セルゲイ、脱衣所で待っててくれる?」 「分かった…」 罪悪感で押し潰されそうになっている妖狼は尻尾をだらりと下げながら脱衣所に向かった。 バシャバシャと局部を、痛みに耐えながら湯で洗うまりな。 「…でも、気持ち良かったなぁ…腰遣い凄かったし…背中に爪が食い込んで痛かったけど…。 前に飼い犬の交尾見た事あるけど…妖狼もあれが根元膨らんで抜けなくなるんだね…」 純潔を失った喪失感と同時に初めての獣との交わりの快感を思い起こし、 まりなの頬は風呂場の熱とは別に赤く熱くなっていた。 ◆ 「<何してんだよ俺…強姦なんて最低だ…>」 女湯脱衣所、まりなの衣服が脱いである椅子の傍で頭を前足で抱え自責の念に苦しむセルゲイ。 まりながいないため母国語であるロシア語で喋っていた。 「<嫌われちゃったな、きっと…もう駄目だ、一人でこの殺し合いを生きるなんて出来ないよ…>」 大切な純潔を奪った獣である自分と、少女がこれから共に行動してくれるとは考えにくい。 風呂から少女が出てきたらきっと手切れの話を持ち出されるだろう。 セルゲイはこの殺し合いを単独で行動する自信が無かった。 勿論、悪いのは自分だ。それは分かってはいたが。 「<…でも、気持ち良かったな凄く、まりなの中…おっぱいも凄く柔らかかったし…。 ……何言ってるんだよ俺……最低にも程が……>」 ガチャ。 「あ…」 浴場へと続く戸が開く音がセルゲイの耳に入る。 身体を洗い終わった青髪の美少女が脱衣所に足を踏み入れた。 湯気を立ち昇らせ、汗に塗れた肢体は、妖狼の本能を刺激した。 慌ててまりなから目を逸らすセルゲイだったが包皮内の分身は本人の意思とは無関係に脈打った。 「…セルゲイ」 ビクッと妖狼の身体が震える。 「…その、ね…これからも宜しく」 「…え?」 だが、まりなの口から出た言葉はセルゲイの予想を裏切っていた。 まりなは顔を赤らめながら、備え付けのバスタオルで体を拭き始める。 そして、吹き終えると自分の衣服を着始めた。 (<…宜しくって…え? 俺と一緒にいてくれるの? だって俺…君を…>) 「…正直、許せないけど」 「……」 「気持ち良かった…んだよね、すっごく」 「まりな…」 「…もしその…あれだったら…また、いい?」 制服のシャツまで着たまりながねだるような目で見ながらセルゲイに言う。 「……今度は、優しくするから」 セルゲイは恥ずかしげに目をそらしながら、言った。 そして衣服を着終えたまりなと、妖狼セルゲイは脱衣所の出口に向かおうとした。 だが、二人が脱衣所出口に辿り着く前に、黒いブレザー姿の桃髪の半牛獣人の少女が現れた。 「!」 「……ッ」 少女――中村アヤは青髪の少女と妖狼の姿を認めると、無言で持っていた自動小銃、 SKSカービンの銃口を二人に向けた。 「<危ないッ!>」 「ひっ!」 ダァン! 銃声が響き、二人の背後の壁に穴が空いた。 まだ会話も何もしていなかったがあの半牛獣人の少女が明確な殺意を持っていると言う事だけは、 まりなとセルゲイにも理解は出来た。 「逃げよう!」 「う、うん」 セルゲイはまりなを背中に乗せ、浴場に向かって走り出す。 その速さは風の如く。運動音痴なアヤに追い付けるレベルでは無い。 それでも獲物を逃さまいとアヤも浴場に向かって走り出す。 ガシャァン!! 「あ…!?」 アヤが驚きに目を見張る。浴場の大きなガラス窓の一部を突き破り、妖狼と少女は外へ逃げたのだ。 ガラス窓の向こうは高い柵のある露天風呂だったが柵をも飛び越えたらしい。 残念に思いつつも次の獲物を捜すためにアヤは健康センターの出口へ向かい始めた。 ◆ 「ハッ、ハッ、ハッ…ふぅ、ここまで来れば、大丈夫でしょ」 「はぁ、はぁ…」 住宅街の路地で、周囲の安全を確認した妖狼セルゲイは背中に乗せていたまりなを下ろす。 死の危険から取り敢えずは逃れられた安心感からかまりなはその場にへたり込んでしまった。 「…その辺の民家で休もうか。放送もあるし」 「そうだね…」 放送時刻である午前8時が迫っていたため、 まりなとセルゲイは一旦適当な民家で休息を取る事にした。 【一日目/朝方/B-7住宅街】 【平沢まりな】 [状態]処女喪失 [装備]FNブローニング・ハイパワー(12/13) [持物]基本支給品一式、FNブローニング・ハイパワーマガジン(3)、手持ち携帯扇風機 [思考・行動]  基本:死にたくない。  1:セルゲイと行動。 [備考]  ※中村アヤ(名前は知らない)の外見を記憶しました。 【セルゲイ・ルシコフ】 [状態]まりなに対する罪悪感 [装備]無し [持物]基本支給品一式、炸裂手榴弾(3) [思考・行動]  基本:殺し合いはしない。脱出手段を探す。  1:平沢まりなと行動。 [備考]  ※中村アヤ(名前は知らない)の外見を記憶しました。 【一日目/朝方/A-6健康センター一階】 【中村アヤ】 [状態]発狂寸前、死への恐怖 [装備]SKSカービン(4/10) [持物]基本支給品一式、SKSカービン装弾クリップ(5)、  参加者探知機(バッテリー残り90%) [思考・行動]  基本:殺される前に殺す。友人二人も同じ。  1:死にたくない。 [備考]  ※正常な判断力、思考力が低下しています。  ※セルゲイ・ルシコフ、平沢まりな(どちらも名前は知らない)の外見を記憶しました。 ※健康センター一階女湯の露天風呂側のガラス窓が割られました。 |[[Jam Cession]]|時系列順|[[第三者の介入]]| |[[Jam Cession]]|投下順|[[第三者の介入]]| |[[絶望の末の行動はやはり絶望そのもの]]|平沢まりな|[[]]| |[[絶望の末の行動はやはり絶望そのもの]]|セルゲイ・ルシコフ|[[]]| |[[トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険]]|中村アヤ|[[]]|
33話:ライフル持った狂牛娘 湯気立ち込める女湯。 今は客の姿は無いがその代わり、すすり泣く少女の声が響いていた。 「ごめん…本当にごめん…」 「うう…酷い、酷過ぎる…セルゲイがそんな人…いや狼だったなんて…うう」 土下座する妖狼の傍で、足の付け根の辺りを赤と白の液体で汚した、青髪の少女が泣いていた。 少女――平沢まりなはこの健康センターを探索途中、女湯に入りたくなったのだが、 少女の裸を見て欲情してしまった同行者の妖狼、セルゲイ・ルシコフに襲われ純潔を失ってしまった。 セルゲイの事を多少なりとも信頼していたまりなにとって悲しむべき裏切り行為であった。 セルゲイ自身も自分の欲求を抑えきれなかった事を陳謝するが失われた純潔は永遠に戻らない。 「……もういいよ。いつかは失う物だったもんね…でも、好きな人に奪われたかったよ…」 「う……」 「…あそこ洗うから、セルゲイ、脱衣所で待っててくれる?」 「分かった…」 罪悪感で押し潰されそうになっている妖狼は尻尾をだらりと下げながら脱衣所に向かった。 バシャバシャと局部を、痛みに耐えながら湯で洗うまりな。 「…でも、気持ち良かったなぁ…腰遣い凄かったし…背中に爪が食い込んで痛かったけど…。 前に飼い犬の交尾見た事あるけど…妖狼もあれが根元膨らんで抜けなくなるんだね…」 純潔を失った喪失感と同時に初めての獣との交わりの快感を思い起こし、 まりなの頬は風呂場の熱とは別に赤く熱くなっていた。 ◆ 「<何してんだよ俺…強姦なんて最低だ…>」 女湯脱衣所、まりなの衣服が脱いである椅子の傍で頭を前足で抱え自責の念に苦しむセルゲイ。 まりながいないため母国語であるロシア語で喋っていた。 「<嫌われちゃったな、きっと…もう駄目だ、一人でこの殺し合いを生きるなんて出来ないよ…>」 大切な純潔を奪った獣である自分と、少女がこれから共に行動してくれるとは考えにくい。 風呂から少女が出てきたらきっと手切れの話を持ち出されるだろう。 セルゲイはこの殺し合いを単独で行動する自信が無かった。 勿論、悪いのは自分だ。それは分かってはいたが。 「<…でも、気持ち良かったな凄く、まりなの中…おっぱいも凄く柔らかかったし…。 ……何言ってるんだよ俺……最低にも程が……>」 ガチャ。 「あ…」 浴場へと続く戸が開く音がセルゲイの耳に入る。 身体を洗い終わった青髪の美少女が脱衣所に足を踏み入れた。 湯気を立ち昇らせ、汗に塗れた肢体は、妖狼の本能を刺激した。 慌ててまりなから目を逸らすセルゲイだったが包皮内の分身は本人の意思とは無関係に脈打った。 「…セルゲイ」 ビクッと妖狼の身体が震える。 「…その、ね…これからも宜しく」 「…え?」 だが、まりなの口から出た言葉はセルゲイの予想を裏切っていた。 まりなは顔を赤らめながら、備え付けのバスタオルで体を拭き始める。 そして、吹き終えると自分の衣服を着始めた。 (<…宜しくって…え? 俺と一緒にいてくれるの? だって俺…君を…>) 「…正直、許せないけど」 「……」 「気持ち良かった…んだよね、すっごく」 「まりな…」 「…もしその…あれだったら…また、いい?」 制服のシャツまで着たまりながねだるような目で見ながらセルゲイに言う。 「……今度は、優しくするから」 セルゲイは恥ずかしげに目をそらしながら、言った。 そして衣服を着終えたまりなと、妖狼セルゲイは脱衣所の出口に向かおうとした。 だが、二人が脱衣所出口に辿り着く前に、黒いブレザー姿の桃髪の半牛獣人の少女が現れた。 「!」 「……ッ」 少女――中村アヤは青髪の少女と妖狼の姿を認めると、無言で持っていた自動小銃、 SKSカービンの銃口を二人に向けた。 「<危ないッ!>」 「ひっ!」 ダァン! 銃声が響き、二人の背後の壁に穴が空いた。 まだ会話も何もしていなかったがあの半牛獣人の少女が明確な殺意を持っていると言う事だけは、 まりなとセルゲイにも理解は出来た。 「逃げよう!」 「う、うん」 セルゲイはまりなを背中に乗せ、浴場に向かって走り出す。 その速さは風の如く。運動音痴なアヤに追い付けるレベルでは無い。 それでも獲物を逃さまいとアヤも浴場に向かって走り出す。 ガシャァン!! 「あ…!?」 アヤが驚きに目を見張る。浴場の大きなガラス窓の一部を突き破り、妖狼と少女は外へ逃げたのだ。 ガラス窓の向こうは高い柵のある露天風呂だったが柵をも飛び越えたらしい。 残念に思いつつも次の獲物を捜すためにアヤは健康センターの出口へ向かい始めた。 ◆ 「ハッ、ハッ、ハッ…ふぅ、ここまで来れば、大丈夫でしょ」 「はぁ、はぁ…」 住宅街の路地で、周囲の安全を確認した妖狼セルゲイは背中に乗せていたまりなを下ろす。 死の危険から取り敢えずは逃れられた安心感からかまりなはその場にへたり込んでしまった。 「…その辺の民家で休もうか。放送もあるし」 「そうだね…」 放送時刻である午前8時が迫っていたため、 まりなとセルゲイは一旦適当な民家で休息を取る事にした。 【一日目/朝方/B-7住宅街】 【平沢まりな】 [状態]処女喪失 [装備]FNブローニング・ハイパワー(12/13) [持物]基本支給品一式、FNブローニング・ハイパワーマガジン(3)、手持ち携帯扇風機 [思考・行動]  基本:死にたくない。  1:セルゲイと行動。 [備考]  ※中村アヤ(名前は知らない)の外見を記憶しました。 【セルゲイ・ルシコフ】 [状態]まりなに対する罪悪感 [装備]無し [持物]基本支給品一式、炸裂手榴弾(3) [思考・行動]  基本:殺し合いはしない。脱出手段を探す。  1:平沢まりなと行動。 [備考]  ※中村アヤ(名前は知らない)の外見を記憶しました。 【一日目/朝方/A-6健康センター一階】 【中村アヤ】 [状態]発狂寸前、死への恐怖 [装備]SKSカービン(4/10) [持物]基本支給品一式、SKSカービン装弾クリップ(5)、  参加者探知機(バッテリー残り90%) [思考・行動]  基本:殺される前に殺す。友人二人も同じ。  1:死にたくない。 [備考]  ※正常な判断力、思考力が低下しています。  ※セルゲイ・ルシコフ、平沢まりな(どちらも名前は知らない)の外見を記憶しました。 ※健康センター一階女湯の露天風呂側のガラス窓が割られました。 |[[Jam Cession]]|時系列順|[[第三者の介入]]| |[[Jam Cession]]|投下順|[[第三者の介入]]| |[[絶望の末の行動はやはり絶望そのもの]]|平沢まりな|[[終末に近付く物語]]| |[[絶望の末の行動はやはり絶望そのもの]]|セルゲイ・ルシコフ|[[終末に近付く物語]]| |[[トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険]]|中村アヤ|[[終末に近付く物語]]|

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