絶望の末の行動はやはり絶望そのもの

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24話:絶望の末の行動はやはり絶望そのもの 「う…うぇ…え」 「……」 健康センター二階のトイレで、少女、平沢まりな(ひらさわ-)と、 青みがかった銀色と白の毛皮を持った巨躯の狼、セルゲイ・アナトーリエヴィチ・ルシコフは、 個室内で自殺したと思われる女性の死体を発見していた。 胸元に穴が空き、床に拳銃が転がっている。 「…こ、こんな…こんなのって…さっきまで…この人、生きてたんだよね…?」 「さっきの銃声が聞こえる、までは、ね…多分」 二人で健康センター内を探索していた時、突然銃声が響いた。 外からなどでは無くセンターの中からだった。 セルゲイが血の臭いを嗅ぎ取り、そしてそれを辿って行った結果、死体を発見した。 「…これは」 凄惨な死体に耐え切れず嘔吐するまりなに代わり、 セルゲイが女性の死体の傍に置かれたメモ帳を発見し近付く。 開いてみると、それは予想通り、遺書であった。 ---- 私は殺し合いなんて出来ない。この支給された銃で他人を殺して 生き延びるなんて真似とても出来そうに無い。 でも、殺されるのも嫌。脱出も望めないなら、 自分から自分の人生の幕を引く。 死ぬのは怖い。怖いけど、もうどうしようも無い。 お母さん、お父さん、今まで育ててくれてありがとうございました。 先立つ娘をお許し 下さい 美雪 俊哉 お姉ちゃんの こと  わすれないで ごめんね みんな さようなら ---- 最後の文の後には「水鏡名雪」と名前が書かれていた。 この女性の名前だろう。後半は泣きながら書いたのか、字が震え、 雫の跡が残っていた。 覚悟の上での自殺だった事は間違いないようだ。 美雪、俊哉とは妹、弟の名前だろう。 セルゲイは少し気が引けたが、女性が自殺に使ったと思われる自動拳銃、 FNブローニング・ハイパワーを拾い、また女性のデイパックから予備のマガジンも回収した。 「まりな」 「う…セルゲイ…」 「大丈夫かい…?」 「だ…大丈夫……」 「余り長居はしない方が良いね…早く出よう」 「し…死体はどうするの…?」 「…片付けている余裕も無いし、残念だけど放っておくしかないね…」 「…分かった」 後ろ髪を引かれる思いだったが、セルゲイとまりなはトイレから出た。 セルゲイは炸裂手榴弾3個、まりなは何と手持ち携帯扇風機が支給品だった。 「これ…さっきの女の人が持ってた銃…まりなにあげるよ」 「あ…ありがとう…」 セルゲイはブローニング・ハイパワーと予備マガジンをまりなに手渡す。 彼の体型では拳銃を扱うのは難しい。 それに、セルゲイは素手でも一応戦えるがまりなはそうは行かない。 武器がなければまともに戦う事も出来ないだろう。 「……もう少し、探索してみようか」 「そうだね……」 セルゲイとまりなは健康センター内の探索に戻った。 &color(red){【水鏡名雪    死亡】} &color(red){[残り36人]} 【一日目/早朝/A-5健康センター2階】 【平沢まりな】 [状態]死体を見て気分が悪い [装備]FNブローニング・ハイパワー(12/13) [持物]基本支給品一式、FNブローニング・ハイパワーマガジン(3)、手持ち携帯扇風機 [思考・行動]  基本:死にたくない。  1:セルゲイと行動。健康センター内の探索。 [備考]  ※特に無し。 【セルゲイ・ルシコフ】 [状態]良好 [装備]無し [持物]基本支給品一式、炸裂手榴弾(3) [思考・行動]  基本:殺し合いはしない。脱出手段を探す。  1:平沢まりなと行動。健康センター内の探索。 [備考]  ※特に無し。 ※A-5健康センター2階女子トイレに水鏡名雪の死体、水鏡名雪のデイパック (基本支給品一式入り)が放置されています。 ---- ≪支給品紹介≫ 【FNブローニング・ハイパワー】 水鏡名雪にマガジン3個とセットで支給。 天才銃工ジョン・ブローニングが晩年に設計し、 その死後FN社の技術陣によって1934年に完成した自動拳銃。 開発当時としては装弾数が13発と多かった事から「ハイパワー」と名付けられた。 【炸裂手榴弾】 セルゲイ・ルシコフに3個セットで支給。 普通の手榴弾。安全ピンを抜いて投げ付け爆発させる。 【手持ち携帯扇風機】 平沢まりなに支給。 小型の扇風機で持ち運び易いが余り涼しく無い。 ≪キャラ紹介≫ 【名前】平沢まりな(ひらさわ-) 【性別】女 【年齢】17 【職業】高校生 【身体的特徴】青髪サイドテールの美少女。胸はかなり大きい。  学校の制服である白と黒の可愛いデザインのセーラー服着用 【性格】臆病だがそれを無理して隠そうとする 【趣味】インターネット 【特技】ブラインドタッチ(かなり早い) 【経歴】中学生の時飼い犬を目の前でひき逃げされた事がある 【好きなもの・こと】シチュー 【苦手なもの・こと】体育 【特殊技能の有無】一般人 【備考】「パンツをはかない健康法」というものを行おうとしているらしい。  本ロワではちゃんとはいている 【名前】セルゲイ・ルシコフ(セルゲイ・アナトーリエヴィチ・ルシコフ) 【性別】雄 【年齢】23(妖狼は人間と年の取り方が同じ) 【職業】無職 【身体的特徴】青みがかった銀色と白の巨躯の狼、筋肉が引き締まり、  タテガミフサフサ 【性格】柔和 【趣味】これと言って無し 【特技】ある程度爪牙で戦える 【経歴】不明 【好きなもの・こと】鶏肉 【苦手なもの・こと】ハンター 【特殊技能の有無】人間より体力、生命力は強い 【備考】旧ソ連風国家から日本風国家に観光(密航で)に来ていた所、  今回の殺し合いに巻き込まれてしまった不幸な狼君。  日本語をほぼ完璧にマスターしている 【名前】水鏡名雪(みずかがみ・なゆき) 【性別】女 【年齢】25 【職業】通訳 【身体的特徴】茶色の長い髪の美人。私服の茶色いジャケットに濃い緑のスカート着用 【性格】穏やか 【趣味】朝風呂 【特技】英語、中国語、ロシア語など数ヶ国語に通ずる 【経歴】幼い頃から世界を旅したいという夢を持ち通訳になった 【好きなもの・こと】世界各地の名所見学 【苦手なもの・こと】飛行機(我慢して乗っている) 【特殊技能の有無】頭は良いがそれだけ 【備考】元はセルゲイの通訳要員だったが色々あり没になった ---- |[[立沢義の憂鬱]]|時系列順|[[酔っ払いはマジ勘弁]]| |[[立沢義の憂鬱]]|投下順|[[酔っ払いはマジ勘弁]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|平沢まりな|[[]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|セルゲイ・ルシコフ|[[]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|&color(red){水鏡名雪}|&color(red){死亡}|
24話:絶望の末の行動はやはり絶望そのもの 「う…うぇ…え」 「……」 健康センター二階のトイレで、少女、平沢まりな(ひらさわ-)と、 青みがかった銀色と白の毛皮を持った巨躯の狼、セルゲイ・アナトーリエヴィチ・ルシコフは、 個室内で自殺したと思われる女性の死体を発見していた。 胸元に穴が空き、床に拳銃が転がっている。 「…こ、こんな…こんなのって…さっきまで…この人、生きてたんだよね…?」 「さっきの銃声が聞こえる、までは、ね…多分」 二人で健康センター内を探索していた時、突然銃声が響いた。 外からなどでは無くセンターの中からだった。 セルゲイが血の臭いを嗅ぎ取り、そしてそれを辿って行った結果、死体を発見した。 「…これは」 凄惨な死体に耐え切れず嘔吐するまりなに代わり、 セルゲイが女性の死体の傍に置かれたメモ帳を発見し近付く。 開いてみると、それは予想通り、遺書であった。 ---- 私は殺し合いなんて出来ない。この支給された銃で他人を殺して 生き延びるなんて真似とても出来そうに無い。 でも、殺されるのも嫌。脱出も望めないなら、 自分から自分の人生の幕を引く。 死ぬのは怖い。怖いけど、もうどうしようも無い。 お母さん、お父さん、今まで育ててくれてありがとうございました。 先立つ娘をお許し 下さい 美雪 俊哉 お姉ちゃんの こと  わすれないで ごめんね みんな さようなら ---- 最後の文の後には「水鏡名雪」と名前が書かれていた。 この女性の名前だろう。後半は泣きながら書いたのか、字が震え、 雫の跡が残っていた。 覚悟の上での自殺だった事は間違いないようだ。 美雪、俊哉とは妹、弟の名前だろう。 セルゲイは少し気が引けたが、女性が自殺に使ったと思われる自動拳銃、 FNブローニング・ハイパワーを拾い、また女性のデイパックから予備のマガジンも回収した。 「まりな」 「う…セルゲイ…」 「大丈夫かい…?」 「だ…大丈夫……」 「余り長居はしない方が良いね…早く出よう」 「し…死体はどうするの…?」 「…片付けている余裕も無いし、残念だけど放っておくしかないね…」 「…分かった」 後ろ髪を引かれる思いだったが、セルゲイとまりなはトイレから出た。 セルゲイは炸裂手榴弾3個、まりなは何と手持ち携帯扇風機が支給品だった。 「これ…さっきの女の人が持ってた銃…まりなにあげるよ」 「あ…ありがとう…」 セルゲイはブローニング・ハイパワーと予備マガジンをまりなに手渡す。 彼の体型では拳銃を扱うのは難しい。 それに、セルゲイは素手でも一応戦えるがまりなはそうは行かない。 武器がなければまともに戦う事も出来ないだろう。 「……もう少し、探索してみようか」 「そうだね……」 セルゲイとまりなは健康センター内の探索に戻った。 &color(red){【水鏡名雪    死亡】} &color(red){[残り36人]} 【一日目/早朝/A-5健康センター2階】 【平沢まりな】 [状態]死体を見て気分が悪い [装備]FNブローニング・ハイパワー(12/13) [持物]基本支給品一式、FNブローニング・ハイパワーマガジン(3)、手持ち携帯扇風機 [思考・行動]  基本:死にたくない。  1:セルゲイと行動。健康センター内の探索。 [備考]  ※特に無し。 【セルゲイ・ルシコフ】 [状態]良好 [装備]無し [持物]基本支給品一式、炸裂手榴弾(3) [思考・行動]  基本:殺し合いはしない。脱出手段を探す。  1:平沢まりなと行動。健康センター内の探索。 [備考]  ※特に無し。 ※A-5健康センター2階女子トイレに水鏡名雪の死体、水鏡名雪のデイパック (基本支給品一式入り)が放置されています。 ---- ≪支給品紹介≫ 【FNブローニング・ハイパワー】 水鏡名雪にマガジン3個とセットで支給。 天才銃工ジョン・ブローニングが晩年に設計し、 その死後FN社の技術陣によって1934年に完成した自動拳銃。 開発当時としては装弾数が13発と多かった事から「ハイパワー」と名付けられた。 【炸裂手榴弾】 セルゲイ・ルシコフに3個セットで支給。 普通の手榴弾。安全ピンを抜いて投げ付け爆発させる。 【手持ち携帯扇風機】 平沢まりなに支給。 小型の扇風機で持ち運び易いが余り涼しく無い。 ≪キャラ紹介≫ 【名前】平沢まりな(ひらさわ-) 【性別】女 【年齢】17 【職業】高校生 【身体的特徴】青髪サイドテールの美少女。胸はかなり大きい。  学校の制服である白と黒の可愛いデザインのセーラー服着用 【性格】臆病だがそれを無理して隠そうとする 【趣味】インターネット 【特技】ブラインドタッチ(かなり早い) 【経歴】中学生の時飼い犬を目の前でひき逃げされた事がある 【好きなもの・こと】シチュー 【苦手なもの・こと】体育 【特殊技能の有無】一般人 【備考】「パンツをはかない健康法」というものを行おうとしているらしい。  本ロワではちゃんとはいている 【名前】セルゲイ・ルシコフ(セルゲイ・アナトーリエヴィチ・ルシコフ) 【性別】雄 【年齢】23(妖狼は人間と年の取り方が同じ) 【職業】無職 【身体的特徴】青みがかった銀色と白の巨躯の狼、筋肉が引き締まり、  タテガミフサフサ 【性格】柔和 【趣味】これと言って無し 【特技】ある程度爪牙で戦える 【経歴】不明 【好きなもの・こと】鶏肉 【苦手なもの・こと】ハンター 【特殊技能の有無】人間より体力、生命力は強い 【備考】旧ソ連風国家から日本風国家に観光(密航で)に来ていた所、  今回の殺し合いに巻き込まれてしまった不幸な狼君。  日本語をほぼ完璧にマスターしている 【名前】水鏡名雪(みずかがみ・なゆき) 【性別】女 【年齢】25 【職業】通訳 【身体的特徴】茶色の長い髪の美人。私服の茶色いジャケットに濃い緑のスカート着用 【性格】穏やか 【趣味】朝風呂 【特技】英語、中国語、ロシア語など数ヶ国語に通ずる 【経歴】幼い頃から世界を旅したいという夢を持ち通訳になった 【好きなもの・こと】世界各地の名所見学 【苦手なもの・こと】飛行機(我慢して乗っている) 【特殊技能の有無】頭は良いがそれだけ 【備考】元はセルゲイの通訳要員だったが色々あり没になった ---- |[[立沢義の憂鬱]]|時系列順|[[酔っ払いはマジ勘弁]]| |[[立沢義の憂鬱]]|投下順|[[酔っ払いはマジ勘弁]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|平沢まりな|[[ライフル持った狂牛娘]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|セルゲイ・ルシコフ|[[ライフル持った狂牛娘]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|&color(red){水鏡名雪}|&color(red){死亡}|

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