女の子って怖いね

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14話:女の子って怖いね 森の中にある高台の上から、警官、朝倉清幸(あさくら・きよゆき)と、 セーラー服を着た金髪のハーフ狐獣人の少女、志水セナ(しすい-)は、遠方に見える、 この殺し合いの始まりの地とも言うべき小学校を見下ろしていた。 「あそこに主催者達がいるんですかねぇ」 「多分な……」 この殺し合いの主催者、柴田行隆とセイファート。 恐らくはあの学校にいるのだろうが、近付く事は出来ない。 学校のあるエリアはこの殺し合いが始まってすぐに禁止エリアになってしまったためだ。 近付けば首にはめられた忌々しい首輪が作動する。 「元凶が目の前にいるのに何も出来ないとは…くそっ」 「朝倉さん…」 悔しげな表情を浮かべる清幸と心配そうに見詰めるセナ。 「こんな殺し合い、ふざけてる。許しちゃいけない。絶対止めてみせる!」 警官として、朝倉清幸はこの殺し合いを潰すつもりでいた。 首に爆弾付きの首輪をはめ一方的に殺し合わせるなど理不尽にも程がある。 同僚である須牙襲禅、一色利香もどこかにいる。 襲禅は性格的に問題はあるが殺し合いに乗るような奴では無い(と思いたい)。 利香は間違い無くこんな殺し合いなどしないだろう。何とか二人と合流したいと清幸は考える。 そのためには途中で出会った少女――志水セナにも協力して貰いたかった。 「セナちゃん、協力してくれるか?」 清幸がそう言おうと、後ろにいるセナの方を振り向いた。 ドンッ。 「――――え?」 直後、セナが自分の懐に入り込み、腹に何かがぶつかった。 ぶつかった? いや、腹が妙に熱い、喉の奥から何かが込み上げてくる。 セナが懐から出て後ろに下がった。その手には血に染まったコンバットナイフが握られていた。 「せ、セナちゃん、な、何を、してるん、だ?」 鮮血が溢れる腹を抱えながら、脂汗を顔に浮かべ清幸がセナに尋ねる。 だが狐耳尻尾の少女は無言のまま。 「あ……ぐぁ、あああぁああ、ああぁああああぁあぁああ」 熱が激痛へと変わる。知らず知らずの内に清幸は後ろへ――崖の方へ後ずさりしていた。 すると、セナが歩み寄ってきた。 「朝倉さん、こんな状況で初対面の人をそう簡単に信用するものじゃないと思いますよ…」 「? ……!?」 「こうなりますから!」 セナが足を振り上げ、清幸を思い切り蹴飛ばした。 「あ」 清幸の身体は宙へと舞った。否、飛ぶ訳では無い。そのまま、落ちる。 「わあああぁあぁあぁあああああああぁああ!!!」 男の断末魔が森に響いた。 ◆ しばらくして、セナが崖下を覗き込んだ。 「あら…酷い事になってる」 木の先端に、青色の制服の男の死体が突き刺さっていた。 ここからでは良く見えないが苦悶と無念の表情を浮かべていると思われる。 崖から離れ、セナは清幸が残したデイパックを漁る。 先程清幸を刺すのに使ったナイフはセナの支給品の一つで、 もう一つは折込鋸であった(作りが弱いので武器としては使えそうに無い)。 そして清幸のデイパックから出てきた物は鞘に収められた刀、 もう一つが不思議な装飾の施された指輪だった。 「剣は分かるけど指輪…説明書、説明書」 指輪の説明書を見ると、指輪は「パワーリング」という物で、はめると力が上がる、との事だ。 試しにはめると、心無しか力が湧き起こる気がした。 「本当かなこの指輪…まあいいか」 元々、セナは殺し合いをする気でいたが、武器が貧弱過ぎた。 そこで、途中遭遇した殺し合いに乗っていない警官、朝倉清幸の支給品を奪う事にした。 勿論清幸が自分より良い支給品を持っているとは限らなかったが、結果的に、 ナイフより遥かに上等な武器は手に入った。 「川田さんもいるっぽいけど…でもそんなの関係ねぇ。私は私のために戦うのみ」 ナイフを自分のデイパックにしまい、刀――エイミス・フロリッヒャーの刀と、 パワーリングを装備し、セナは崖に背を向けて歩き出した。 &color(red){【朝倉清幸    死亡】} &color(red){[残り45人]} 【一日目/早朝/E-7森西部】 【志水セナ】 [状態]良好 [装備]エイミス・フロリッヒャーの刀、パワーリング [持物]基本支給品一式、コンバットナイフ、折込鋸 [思考・行動]  基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。  1:川田喜雄は放置。会ったら殺す。 [備考]  ※特に無し。 ※E-7森西部の崖下に朝倉清幸の死体が木の先端に刺さったまま放置されています。 また、崖の上に朝倉清幸のデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。 ※E-7西部周辺に朝倉清幸の断末魔が響きました。 ---- ≪支給品紹介≫ 【コンバットナイフ】 志水セナに支給。 軍用ナイフ。切れ味が鋭く頑丈。 【折込鋸】 志水セナに支給。 折畳式の小型の鋸。 【エイミス・フロリッヒャーの刀】 朝倉清幸に支給。 女獣人剣士、エイミス・フロリッヒャーの愛用する大振りの刀。 【パワーリング】 朝倉清幸に支給。 はめると力が上がる魔法が施された指輪。 某ゲームのアイテムが元ネタ。 ≪キャラ紹介≫ 【名前】朝倉清幸(あさくら・きよゆき) 【性別】男 【年齢】27 【職業】警察官 【身体的特徴】端麗と言えなくもない整った顔立ち、黒髪で体格は平均的。  警官の青い制服を着ている 【性格】正義感が強い 【趣味】映画観賞 【特技】足が速い 【経歴】元陸上選手 【好きなもの・こと】犯人逮捕の瞬間 【苦手なもの・こと】須牙襲禅 【特殊技能の有無】射撃能力、運動能力が高い 【備考】須牙襲禅、一色利香は同じ警察署の同僚 【名前】志水セナ(しすい-) 【性別】女 【年齢】18 【職業】高校三年生 【身体的特徴】ハーフ狐獣人。金髪で狐の耳と尻尾を持っている。巨乳。  学校の制服であるセーラー服着用 【性格】冷静 【趣味】読書、パソコン 【特技】パソコンに詳しい 【経歴】両親がいる普通の家庭で育つ 【好きなもの・こと】肉まん 【苦手なもの・こと】ジャガイモ 【特殊技能の有無】運動能力、推理力、洞察力、状況判断能力が高い 【備考】川田喜雄は行き付けの食堂の店主 ---- |[[トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険]]|時系列順|[[とあるガンナーの少女]]| |[[トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険]]|投下順|[[とあるガンナーの少女]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|&color(red){朝倉清幸}|&color(red){死亡}| |&color(aqua){ゲーム開始}|志水セナ|[[]]|
14話:女の子って怖いね 森の中にある高台の上から、警官、朝倉清幸(あさくら・きよゆき)と、 セーラー服を着た金髪のハーフ狐獣人の少女、志水セナ(しすい-)は、遠方に見える、 この殺し合いの始まりの地とも言うべき小学校を見下ろしていた。 「あそこに主催者達がいるんですかねぇ」 「多分な……」 この殺し合いの主催者、柴田行隆とセイファート。 恐らくはあの学校にいるのだろうが、近付く事は出来ない。 学校のあるエリアはこの殺し合いが始まってすぐに禁止エリアになってしまったためだ。 近付けば首にはめられた忌々しい首輪が作動する。 「元凶が目の前にいるのに何も出来ないとは…くそっ」 「朝倉さん…」 悔しげな表情を浮かべる清幸と心配そうに見詰めるセナ。 「こんな殺し合い、ふざけてる。許しちゃいけない。絶対止めてみせる!」 警官として、朝倉清幸はこの殺し合いを潰すつもりでいた。 首に爆弾付きの首輪をはめ一方的に殺し合わせるなど理不尽にも程がある。 同僚である須牙襲禅、一色利香もどこかにいる。 襲禅は性格的に問題はあるが殺し合いに乗るような奴では無い(と思いたい)。 利香は間違い無くこんな殺し合いなどしないだろう。何とか二人と合流したいと清幸は考える。 そのためには途中で出会った少女――志水セナにも協力して貰いたかった。 「セナちゃん、協力してくれるか?」 清幸がそう言おうと、後ろにいるセナの方を振り向いた。 ドンッ。 「――――え?」 直後、セナが自分の懐に入り込み、腹に何かがぶつかった。 ぶつかった? いや、腹が妙に熱い、喉の奥から何かが込み上げてくる。 セナが懐から出て後ろに下がった。その手には血に染まったコンバットナイフが握られていた。 「せ、セナちゃん、な、何を、してるん、だ?」 鮮血が溢れる腹を抱えながら、脂汗を顔に浮かべ清幸がセナに尋ねる。 だが狐耳尻尾の少女は無言のまま。 「あ……ぐぁ、あああぁああ、ああぁああああぁあぁああ」 熱が激痛へと変わる。知らず知らずの内に清幸は後ろへ――崖の方へ後ずさりしていた。 すると、セナが歩み寄ってきた。 「朝倉さん、こんな状況で初対面の人をそう簡単に信用するものじゃないと思いますよ…」 「? ……!?」 「こうなりますから!」 セナが足を振り上げ、清幸を思い切り蹴飛ばした。 「あ」 清幸の身体は宙へと舞った。否、飛ぶ訳では無い。そのまま、落ちる。 「わあああぁあぁあぁあああああああぁああ!!!」 男の断末魔が森に響いた。 ◆ しばらくして、セナが崖下を覗き込んだ。 「あら…酷い事になってる」 木の先端に、青色の制服の男の死体が突き刺さっていた。 ここからでは良く見えないが苦悶と無念の表情を浮かべていると思われる。 崖から離れ、セナは清幸が残したデイパックを漁る。 先程清幸を刺すのに使ったナイフはセナの支給品の一つで、 もう一つは折込鋸であった(作りが弱いので武器としては使えそうに無い)。 そして清幸のデイパックから出てきた物は鞘に収められた刀、 もう一つが不思議な装飾の施された指輪だった。 「剣は分かるけど指輪…説明書、説明書」 指輪の説明書を見ると、指輪は「パワーリング」という物で、はめると力が上がる、との事だ。 試しにはめると、心無しか力が湧き起こる気がした。 「本当かなこの指輪…まあいいか」 元々、セナは殺し合いをする気でいたが、武器が貧弱過ぎた。 そこで、途中遭遇した殺し合いに乗っていない警官、朝倉清幸の支給品を奪う事にした。 勿論清幸が自分より良い支給品を持っているとは限らなかったが、結果的に、 ナイフより遥かに上等な武器は手に入った。 「川田さんもいるっぽいけど…でもそんなの関係ねぇ。私は私のために戦うのみ」 ナイフを自分のデイパックにしまい、刀――エイミス・フロリッヒャーの刀と、 パワーリングを装備し、セナは崖に背を向けて歩き出した。 &color(red){【朝倉清幸    死亡】} &color(red){[残り45人]} 【一日目/早朝/E-7森西部】 【志水セナ】 [状態]良好 [装備]エイミス・フロリッヒャーの刀、パワーリング [持物]基本支給品一式、コンバットナイフ、折込鋸 [思考・行動]  基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。  1:川田喜雄は放置。会ったら殺す。 [備考]  ※特に無し。 ※E-7森西部の崖下に朝倉清幸の死体が木の先端に刺さったまま放置されています。 また、崖の上に朝倉清幸のデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。 ※E-7西部周辺に朝倉清幸の断末魔が響きました。 ---- ≪支給品紹介≫ 【コンバットナイフ】 志水セナに支給。 軍用ナイフ。切れ味が鋭く頑丈。 【折込鋸】 志水セナに支給。 折畳式の小型の鋸。 【エイミス・フロリッヒャーの刀】 朝倉清幸に支給。 女獣人剣士、エイミス・フロリッヒャーの愛用する大振りの刀。 【パワーリング】 朝倉清幸に支給。 はめると力が上がる魔法が施された指輪。 某ゲームのアイテムが元ネタ。 ≪キャラ紹介≫ 【名前】朝倉清幸(あさくら・きよゆき) 【性別】男 【年齢】27 【職業】警察官 【身体的特徴】端麗と言えなくもない整った顔立ち、黒髪で体格は平均的。  警官の青い制服を着ている 【性格】正義感が強い 【趣味】映画観賞 【特技】足が速い 【経歴】元陸上選手 【好きなもの・こと】犯人逮捕の瞬間 【苦手なもの・こと】須牙襲禅 【特殊技能の有無】射撃能力、運動能力が高い 【備考】須牙襲禅、一色利香は同じ警察署の同僚 【名前】志水セナ(しすい-) 【性別】女 【年齢】18 【職業】高校三年生 【身体的特徴】ハーフ狐獣人。金髪で狐の耳と尻尾を持っている。巨乳。  学校の制服であるセーラー服着用 【性格】冷静 【趣味】読書、パソコン 【特技】パソコンに詳しい 【経歴】両親がいる普通の家庭で育つ 【好きなもの・こと】肉まん 【苦手なもの・こと】ジャガイモ 【特殊技能の有無】運動能力、推理力、洞察力、状況判断能力が高い 【備考】川田喜雄は行き付けの食堂の店主 ---- |[[トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険]]|時系列順|[[とあるガンナーの少女]]| |[[トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険]]|投下順|[[とあるガンナーの少女]]| |&color(aqua){ゲーム開始}|&color(red){朝倉清幸}|&color(red){死亡}| |&color(aqua){ゲーム開始}|志水セナ|[[EVE~逃亡劇~]]|

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