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9話:消えゆく命の灯
「はぁ、はぁ、はぁ」
赤いブレザーが更に濃く、赤く染まり、アスファルトの上にポタポタと赤黒く染みを作る。
「い、痛い……お腹が凄く痛いよ……」
灰色の竜人の少年、本庄忠朝(ほんじょう・ただとも)は、
住宅街の路地を、壁に身を引き摺るようにして歩いていた。
口からは血が垂れ、背中から腹にかけて貫通した穴が空きそこから血が出続けていた。
左手で腹側の傷口を押さえてはいたが背中の方にも穴は空いている上、
その程度で出血は止まらない。
この傷は銃で撃たれた事によって出来た。撃たれたのは公民館付近。
そこからどうやってここまで、襲撃者から逃げてきたのかはよく思い出せない。
ただ、襲撃者の顔と名前ははっきりと覚えていた。
自身も持っていたリボルバー拳銃、コルトパイソンで応戦したが、結果は敗走。
あの場で殺されなかっただけでも奇跡と言えた。
「げほっ! お゛ぇ……う………」
大量に吐血し、遂に忠朝は地面に前から倒れてしまった。
(…た…倒れちゃった………早く起き上がらないと……)
両手に力を入れ忠朝は何とか立ち上がろうとしたが。
「ギャアアッ……!」
傷口に激痛が走り、そこから鮮血が噴き出す。
「た……立てない………そんな……はぁ……はぁ」
もはや自力で起き上がる事すら出来ない。忠朝は仰向けになり空を見上げた。
自分はここで死ぬのだろうか。
「…嫌だ…死にたくない……伊藤さん、伊藤さん……助けて………」
次第に朦朧としてくる意識の中、竜人の少年は、この殺し合いに呼ばれている
金髪のバニーガールの女性の名前を呟き続ける。
死の影は確実に少年に迫っていた。
◆
公民館の内部、多目的ホールにて、蝙蝠のような翼の生えた、青と白の毛皮の人狼
――ウルフデビルの男、マティアスは先刻の戦闘で負った傷の手当てをしていた。
「逃げられたのは悔しいけど…まあ、あの傷なら助からないだろ」
右脇腹の銃創に包帯を巻き付けながらマティアスが言う。
ここ公民館にて先刻襲撃した灰色の竜人の少年――最初殺し合いに乗っている事を
隠して接触した時は本庄忠朝と名乗っていた――に反撃され、
右脇腹に被弾したものの、生命力が並の人狼や獣人より強いウルフデビルのマティアスに
とってはそれ程大した傷でも無い。
「それにしてもこいつは中々、使えるな」
傍に立て掛けておいた自分の支給品の一つであり、
先刻の戦闘にて灰色竜人少年を撃った、レイ・ブランチャードなる人物の
半自動小銃を手に取る。
レイ・ブランチャードという人物はこの殺し合いの参加者名簿にも名前が載っていた。
「……ふふっ、殺し合い……か……面白そうだ……」
ペロリと舌なめずりをし、牙を剥き出してマティアスは笑った。
【一日目/早朝/D-5住宅街北部】
【本庄忠朝】
[状態]背中から腹にかけて貫通銃創、出血多量、瀕死
[装備]コルトパイソン(1/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)
[思考・行動]
基本:死にたくない。伊藤文子に会いたい。
1:……もう駄目なんだろうか。
[備考]
※マティアスの外見と名前を記憶しました。
※このままだと死にます。
【一日目/早朝/D-4公民館多目的ホール】
【マティアス】
[状態]右脇腹から背中に掛け貫通銃創(処置済)
[装備]レイ・ブランチャードの半自動小銃(4/10)
[持物]基本支給品一式、レイ半自動小銃装弾クリップ(5)、???
[思考・行動]
基本:殺し合いを楽しむ。
1:獲物を捜す。
[備考]
※本庄忠朝の外見と名前を記憶しました。
※魔法等が使えますが現時点では制限については不明です。
※D-4公民館周辺に銃声が響きました。
----
≪支給品紹介≫
【コルトパイソン】
本庄忠朝に.357マグナム弾18発とセットで支給。
1955年に登場した.357マグナム弾を使用するリボルバー拳銃。
芸術品を思わせる形状ながら協力な.357マグナム弾の発射に耐えうる剛性を持ち、
「リボルバーのロールスロイス」と呼ばれている。
【レイ・ブランチャードの半自動小銃】
マティアスに装弾クリップ(弾薬10発)5個とセットで支給。
ガンナーのレイ・ブランチャードが製作した半自動小銃で、
7.92㎜マウザー弾に酷似した強力なライフル弾を10発連続でセミオート射撃出来る。
固定式弾倉で装弾にはクリップを用いる。一発ずつ手で込める事も可能。
外見的にはトカレフSVT-40半自動小銃に似ているが、信頼性はこちらの方が断然上。
≪キャラ紹介≫
【名前】本庄忠朝(ほんじょう・ただとも)
【性別】男
【年齢】16
【職業】高校一年生
【身体的特徴】 灰色の竜人。顎から腹にかけて白、低身長で童顔。
翼はあるが退化しており僅かな時間低空飛行するぐらいしか出来ない
【性格】心優しいが、ビビリ
【趣味】パソコン
【特技】パソコンに詳しい
【経歴】物心つく前に母親が亡くなり、父親と一歳年上の兄の三人家族。
中学二年の時から近所に住むバニーガールの女性とお付き合いしている。
既に童貞は卒業したのだよ
【好きなもの・こと】パソコン、唐揚げ、伊藤さん
【苦手なもの・こと】古典、漬物
【特殊技能の有無】翼を使い数分程度低空飛行する事が出来る
【備考】伊藤文子は身体を重ねる仲。神山アキナは伊藤文子の後輩だがほとんど面識無し
【名前】マティアス
【性別】男
【年齢】17
【職業】とある塔に住むウルフデビル
【身体的特徴】青と白の毛皮の人狼に蝙蝠のような翼を付けた外見、赤い瞳、
実年齢と対比して大人びている(20代後半のような感じ)
【性格】温厚だが、残虐
【趣味】人体破壊、人間への拷問、強姦
【特技】翼を使っての飛翔
【経歴】詳細不明
【好きなもの・こと】性的な快楽、猟奇面での快楽
【苦手なもの・こと】これと言って無し
【特殊技能の有無】攻撃魔法や状態異常魔法を使えるが、普通の魔法と異なる、
体力を消費するタイプの魔法なので余り使わない
【備考】美形(ウルフデビル種の中では)
----
|[[近頃の若い奴はとよく言うけれど]]|時系列順|[[For the appearance of the loved elder sister]]|
|[[近頃の若い奴はとよく言うけれど]]|投下順|[[For the appearance of the loved elder sister]]|
|&color(aqua){ゲーム開始}|本庄忠朝|[[私の殲滅華]]|
|&color(aqua){ゲーム開始}|マティアス|[[]]|
9話:消えゆく命の灯
「はぁ、はぁ、はぁ」
赤いブレザーが更に濃く、赤く染まり、アスファルトの上にポタポタと赤黒く染みを作る。
「い、痛い……お腹が凄く痛いよ……」
灰色の竜人の少年、本庄忠朝(ほんじょう・ただとも)は、
住宅街の路地を、壁に身を引き摺るようにして歩いていた。
口からは血が垂れ、背中から腹にかけて貫通した穴が空きそこから血が出続けていた。
左手で腹側の傷口を押さえてはいたが背中の方にも穴は空いている上、
その程度で出血は止まらない。
この傷は銃で撃たれた事によって出来た。撃たれたのは公民館付近。
そこからどうやってここまで、襲撃者から逃げてきたのかはよく思い出せない。
ただ、襲撃者の顔と名前ははっきりと覚えていた。
自身も持っていたリボルバー拳銃、コルトパイソンで応戦したが、結果は敗走。
あの場で殺されなかっただけでも奇跡と言えた。
「げほっ! お゛ぇ……う………」
大量に吐血し、遂に忠朝は地面に前から倒れてしまった。
(…た…倒れちゃった………早く起き上がらないと……)
両手に力を入れ忠朝は何とか立ち上がろうとしたが。
「ギャアアッ……!」
傷口に激痛が走り、そこから鮮血が噴き出す。
「た……立てない………そんな……はぁ……はぁ」
もはや自力で起き上がる事すら出来ない。忠朝は仰向けになり空を見上げた。
自分はここで死ぬのだろうか。
「…嫌だ…死にたくない……伊藤さん、伊藤さん……助けて………」
次第に朦朧としてくる意識の中、竜人の少年は、この殺し合いに呼ばれている
金髪のバニーガールの女性の名前を呟き続ける。
死の影は確実に少年に迫っていた。
◆
公民館の内部、多目的ホールにて、蝙蝠のような翼の生えた、青と白の毛皮の人狼
――ウルフデビルの男、マティアスは先刻の戦闘で負った傷の手当てをしていた。
「逃げられたのは悔しいけど…まあ、あの傷なら助からないだろ」
右脇腹の銃創に包帯を巻き付けながらマティアスが言う。
ここ公民館にて先刻襲撃した灰色の竜人の少年――最初殺し合いに乗っている事を
隠して接触した時は本庄忠朝と名乗っていた――に反撃され、
右脇腹に被弾したものの、生命力が並の人狼や獣人より強いウルフデビルのマティアスに
とってはそれ程大した傷でも無い。
「それにしてもこいつは中々、使えるな」
傍に立て掛けておいた自分の支給品の一つであり、
先刻の戦闘にて灰色竜人少年を撃った、レイ・ブランチャードなる人物の
半自動小銃を手に取る。
レイ・ブランチャードという人物はこの殺し合いの参加者名簿にも名前が載っていた。
「……ふふっ、殺し合い……か……面白そうだ……」
ペロリと舌なめずりをし、牙を剥き出してマティアスは笑った。
【一日目/早朝/D-5住宅街北部】
【本庄忠朝】
[状態]背中から腹にかけて貫通銃創、出血多量、瀕死
[装備]コルトパイソン(1/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)
[思考・行動]
基本:死にたくない。伊藤文子に会いたい。
1:……もう駄目なんだろうか。
[備考]
※マティアスの外見と名前を記憶しました。
※このままだと死にます。
【一日目/早朝/D-4公民館多目的ホール】
【マティアス】
[状態]右脇腹から背中に掛け貫通銃創(処置済)
[装備]レイ・ブランチャードの半自動小銃(4/10)
[持物]基本支給品一式、レイ半自動小銃装弾クリップ(5)、???
[思考・行動]
基本:殺し合いを楽しむ。
1:獲物を捜す。
[備考]
※本庄忠朝の外見と名前を記憶しました。
※魔法等が使えますが現時点では制限については不明です。
※D-4公民館周辺に銃声が響きました。
----
≪支給品紹介≫
【コルトパイソン】
本庄忠朝に.357マグナム弾18発とセットで支給。
1955年に登場した.357マグナム弾を使用するリボルバー拳銃。
芸術品を思わせる形状ながら協力な.357マグナム弾の発射に耐えうる剛性を持ち、
「リボルバーのロールスロイス」と呼ばれている。
【レイ・ブランチャードの半自動小銃】
マティアスに装弾クリップ(弾薬10発)5個とセットで支給。
ガンナーのレイ・ブランチャードが製作した半自動小銃で、
7.92㎜マウザー弾に酷似した強力なライフル弾を10発連続でセミオート射撃出来る。
固定式弾倉で装弾にはクリップを用いる。一発ずつ手で込める事も可能。
外見的にはトカレフSVT-40半自動小銃に似ているが、信頼性はこちらの方が断然上。
≪キャラ紹介≫
【名前】本庄忠朝(ほんじょう・ただとも)
【性別】男
【年齢】16
【職業】高校一年生
【身体的特徴】 灰色の竜人。顎から腹にかけて白、低身長で童顔。
翼はあるが退化しており僅かな時間低空飛行するぐらいしか出来ない
【性格】心優しいが、ビビリ
【趣味】パソコン
【特技】パソコンに詳しい
【経歴】物心つく前に母親が亡くなり、父親と一歳年上の兄の三人家族。
中学二年の時から近所に住むバニーガールの女性とお付き合いしている。
既に童貞は卒業したのだよ
【好きなもの・こと】パソコン、唐揚げ、伊藤さん
【苦手なもの・こと】古典、漬物
【特殊技能の有無】翼を使い数分程度低空飛行する事が出来る
【備考】伊藤文子は身体を重ねる仲。神山アキナは伊藤文子の後輩だがほとんど面識無し
【名前】マティアス
【性別】男
【年齢】17
【職業】とある塔に住むウルフデビル
【身体的特徴】青と白の毛皮の人狼に蝙蝠のような翼を付けた外見、赤い瞳、
実年齢と対比して大人びている(20代後半のような感じ)
【性格】温厚だが、残虐
【趣味】人体破壊、人間への拷問、強姦
【特技】翼を使っての飛翔
【経歴】詳細不明
【好きなもの・こと】性的な快楽、猟奇面での快楽
【苦手なもの・こと】これと言って無し
【特殊技能の有無】攻撃魔法や状態異常魔法を使えるが、普通の魔法と異なる、
体力を消費するタイプの魔法なので余り使わない
【備考】美形(ウルフデビル種の中では)
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|[[近頃の若い奴はとよく言うけれど]]|時系列順|[[For the appearance of the loved elder sister]]|
|[[近頃の若い奴はとよく言うけれど]]|投下順|[[For the appearance of the loved elder sister]]|
|&color(aqua){ゲーム開始}|本庄忠朝|[[私の殲滅華]]|
|&color(aqua){ゲーム開始}|マティアス|[[救いなど無い]]|