繰り返される銃声と流血

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47話 繰り返される銃声と流血 14人分の名前とが消された参加者名簿と、 禁止エリアの詳細が書き込まれた地図をデイパックにしまい込み、 まだ痛む身体を起こすフラウ。 保健室の手洗い場には血を洗い流した跡があった。 クラスメイトの名前は呼ばれはしなかったが、そんな事はどうでも良かった。 どっちにしろ、全員殺すつもりなのだから。 先刻戦って殺した、金髪の女性や兎耳の少女のように。 「……」 デイパックの中に入っていた食糧で軽く食事を取り始める。 放送後、黒崎奈桜は学校を訪れていた。 どれくらい前になるだろうか、森の中で青と白の人狼を追撃していたが見失い、 それ以後、森を出て参加者を捜して回っていたが、見付からない。 どういう訳か、神様の悪戯か、数時間近く他参加者と会わなかった。 「誰かの意図を感じるのは気のせいかしら…」 つまらない事を口走りながら、奈桜は学校の門をくぐる。 右手には奈桜のような少女の手にはやや大きい自動拳銃、 シグザウアーP226が握られていた。 (それにしてもたった四時間で14人も死んじゃうなんて…。 私以外にも、殺し合いをする気になっている人は大勢いるみたいね) 拳銃で警戒しつつ、昇降口まで一気に近付きノブに手を掛ける。 鍵は掛かっておらず、何の抵抗も無く扉は開いた。 自分が通う学校でも見慣れた靴箱の並ぶ昇降口の風景が目に入って来る。 部活動で土日の学校に来た時と同じような静けさがあった。 もっとも、時折外から銃声が聞こえたりはするのだが。 ガチャ。 「え?」 その時、昇降口のすぐ近くにあった保健室の扉が開いた。 「あ……」 中から出て来たのは、所々に包帯を巻いた、血塗れの制服を着た、 自分とは別の学校に通っていると思われる狐獣人の少女。 向こうも奈桜に驚いた様子で、互いにしばらく見詰め合っていた。 「……えーと、あれ? 殺し合いに乗ってる? 狐さん」 「あれ? 乗ってるけど、え? 乗ってるの? あなた?」 「うーん、あなた名前は? 私は黒崎奈桜」 「私はフラウよ…あなた、乗ってるのね…そうか、私もなの」 「やっぱり乗ってる人多いみたい、たった四時間で14人も死んじゃうんだから」 「そうねぇ……今もリアルタイムで死人が出てるんだろうね」 「……」 「……」 しばらくの沈黙の後に、狐の少女――フラウと奈桜は互いの武器を抜いた。 ダァン!! 「うぐぁっ!」 だがフラウの散弾銃レミントンM870よりも、奈桜のシグザウアーの方が先に火を噴いた。 銃弾はフラウの右脇腹を撃ち抜き、フラウは顔を歪めてM870を床の上に落とし、 傷口を押さえて片膝を突いた。 銃口を向けながら奈桜が一気に距離を詰める。 引き金を引けばフラウの頭を撃ち抜ける至近距離に。 「あなたに恨みは無いけど、死んで貰うよ」 「……」 フラウはスカートの裾に挟んでいた、何やら懐中電灯のような物を抜き、 それを奈桜に向けた。 「? 何それ」 「これはね…」 カチ。 フラウが円筒に付いていたスイッチを押した。 ザクッ。 その直後、光の刃が奈桜の胸を刺し貫いた。 奈桜は一瞬何が起きたのか分からなかったが、身動きが取れなくなっているのと、 喉の奥から熱い鉄錆の味の液体が溢れ出ている事を確認し、 ようやく自分が光の刃によって貫かれていると分かった。 「ええー…こんなのあり?」 自分が追い詰めていたはずなのにあっさり逆転されてしまった。 薄れ行く意識の中、もはや奈桜は笑うしか無かった。 「また怪我が増えた…しかも脇腹…大丈夫かな…うう…」 ビームサーベルの刃をしまい、柄をスカートに挟み、 撃たれた脇腹を押さえ苦痛に顔を歪めるフラウ。 「でも助かっただけマシか…もう駄目かと思った……。 とりあえず消毒して包帯でも巻いて……ん?」 外から何かが聞こえてくる。方角的に、どうやら市役所の方向からのようだが。 「……?」 聞こえてきた何かに、フラウは耳を澄ます。 &color(red){【黒崎奈桜@オリキャラ  死亡】} &color(red){【残り32人】} 【一日目/早朝/E-5学校一階昇降口付近】 【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]肉体的疲労(中)、身体中に打撲痕、左肩裂傷(軽度・応急処置済)、  口の中を切っている、全体的に血塗れ(胸元、口元は洗った)、  衣服が乱れボロボロ(下着が見える)、左脇腹に銃創(命に別条は無いが出血多し) [装備]無し [所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、レミントンM870(3/4)、  12ゲージショットシェル(12)、ビームサーベル [思考・行動]  基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。  1:……何?  2:参加者は発見次第始末していきたい。 [備考]  ※本編死亡後からの参戦です。 ※銃声は外には漏れていないようです。 ※市役所方面から何かが聞こえてくるようです。 ※E-5学校一階昇降口付近に黒崎奈桜の死体、シグザウアーP226(14/15)、 黒崎奈桜のデイパック(基本支給品一式、シグザウアーP226マガジン(15×2)、  ダイナマイト(3)、百円ライター入り)が放置されています。 |[[Great elder brother]]|時系列順|[[]]| |[[Great elder brother]]|投下順|[[]]| |[[血に塗れた優しい彼女]]|フラウ|[[]]| |[[追って追われて美女と野獣]]|&color(red){黒崎奈桜}|&color(red){死亡}|
47話 繰り返される銃声と流血 14人分の名前とが消された参加者名簿と、 禁止エリアの詳細が書き込まれた地図をデイパックにしまい込み、 まだ痛む身体を起こすフラウ。 保健室の手洗い場には血を洗い流した跡があった。 クラスメイトの名前は呼ばれはしなかったが、そんな事はどうでも良かった。 どっちにしろ、全員殺すつもりなのだから。 先刻戦って殺した、金髪の女性や兎耳の少女のように。 「……」 デイパックの中に入っていた食糧で軽く食事を取り始める。 放送後、黒崎奈桜は学校を訪れていた。 どれくらい前になるだろうか、森の中で青と白の人狼を追撃していたが見失い、 それ以後、森を出て参加者を捜して回っていたが、見付からない。 どういう訳か、神様の悪戯か、数時間近く他参加者と会わなかった。 「誰かの意図を感じるのは気のせいかしら…」 つまらない事を口走りながら、奈桜は学校の門をくぐる。 右手には奈桜のような少女の手にはやや大きい自動拳銃、 シグザウアーP226が握られていた。 (それにしてもたった四時間で14人も死んじゃうなんて…。 私以外にも、殺し合いをする気になっている人は大勢いるみたいね) 拳銃で警戒しつつ、昇降口まで一気に近付きノブに手を掛ける。 鍵は掛かっておらず、何の抵抗も無く扉は開いた。 自分が通う学校でも見慣れた靴箱の並ぶ昇降口の風景が目に入って来る。 部活動で土日の学校に来た時と同じような静けさがあった。 もっとも、時折外から銃声が聞こえたりはするのだが。 ガチャ。 「え?」 その時、昇降口のすぐ近くにあった保健室の扉が開いた。 「あ……」 中から出て来たのは、所々に包帯を巻いた、血塗れの制服を着た、 自分とは別の学校に通っていると思われる狐獣人の少女。 向こうも奈桜に驚いた様子で、互いにしばらく見詰め合っていた。 「……えーと、あれ? 殺し合いに乗ってる? 狐さん」 「あれ? 乗ってるけど、え? 乗ってるの? あなた?」 「うーん、あなた名前は? 私は黒崎奈桜」 「私はフラウよ…あなた、乗ってるのね…そうか、私もなの」 「やっぱり乗ってる人多いみたい、たった四時間で14人も死んじゃうんだから」 「そうねぇ……今もリアルタイムで死人が出てるんだろうね」 「……」 「……」 しばらくの沈黙の後に、狐の少女――フラウと奈桜は互いの武器を抜いた。 ダァン!! 「うぐぁっ!」 だがフラウの散弾銃レミントンM870よりも、奈桜のシグザウアーの方が先に火を噴いた。 銃弾はフラウの右脇腹を撃ち抜き、フラウは顔を歪めてM870を床の上に落とし、 傷口を押さえて片膝を突いた。 銃口を向けながら奈桜が一気に距離を詰める。 引き金を引けばフラウの頭を撃ち抜ける至近距離に。 「あなたに恨みは無いけど、死んで貰うよ」 「……」 フラウはスカートの裾に挟んでいた、何やら懐中電灯のような物を抜き、 それを奈桜に向けた。 「? 何それ」 「これはね…」 カチ。 フラウが円筒に付いていたスイッチを押した。 ザクッ。 その直後、光の刃が奈桜の胸を刺し貫いた。 奈桜は一瞬何が起きたのか分からなかったが、身動きが取れなくなっているのと、 喉の奥から熱い鉄錆の味の液体が溢れ出ている事を確認し、 ようやく自分が光の刃によって貫かれていると分かった。 「ええー…こんなのあり?」 自分が追い詰めていたはずなのにあっさり逆転されてしまった。 薄れ行く意識の中、もはや奈桜は笑うしか無かった。 「また怪我が増えた…しかも脇腹…大丈夫かな…うう…」 ビームサーベルの刃をしまい、柄をスカートに挟み、 撃たれた脇腹を押さえ苦痛に顔を歪めるフラウ。 「でも助かっただけマシか…もう駄目かと思った……。 とりあえず消毒して包帯でも巻いて……ん?」 外から何かが聞こえてくる。方角的に、どうやら市役所の方向からのようだが。 「……?」 聞こえてきた何かに、フラウは耳を澄ます。 &color(red){【黒崎奈桜@オリキャラ  死亡】} &color(red){【残り32人】} 【一日目/早朝/E-5学校一階昇降口付近】 【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]肉体的疲労(中)、身体中に打撲痕、左肩裂傷(軽度・応急処置済)、  口の中を切っている、全体的に血塗れ(胸元、口元は洗った)、  衣服が乱れボロボロ(下着が見える)、左脇腹に銃創(命に別条は無いが出血多し) [装備]無し [所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、レミントンM870(3/4)、  12ゲージショットシェル(12)、ビームサーベル [思考・行動]  基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。  1:……何?  2:参加者は発見次第始末していきたい。 [備考]  ※本編死亡後からの参戦です。 ※銃声は外には漏れていないようです。 ※市役所方面から何かが聞こえてくるようです。 ※E-5学校一階昇降口付近に黒崎奈桜の死体、シグザウアーP226(14/15)、 黒崎奈桜のデイパック(基本支給品一式、シグザウアーP226マガジン(15×2)、  ダイナマイト(3)、百円ライター入り)が放置されています。 |[[Great elder brother]]|時系列順|[[もしもフラグを踏んだら]]| |[[Great elder brother]]|投下順|[[もしもフラグを踏んだら]]| |[[血に塗れた優しい彼女]]|フラウ|[[もしもフラグを踏んだら]]| |[[追って追われて美女と野獣]]|&color(red){黒崎奈桜}|&color(red){死亡}|

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