The future

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35話 The future 森の中を歩いていた小野妹子と女遊び人ことミルカの二人は、 廃墟と化した木造の校舎を発見する。 地図にエリアB-4に廃分校とあるので、恐らくこの木造校舎がそうだろう。 「一旦ここで休んでいきましょう」 「はい……ふぅ」 長い事山道を歩き続け、二人の足を疲労し棒のようになりつつあった。 休息を取ろうと、壊れた窓から二人は校舎の中に侵入した。 埃とカビの臭いが鼻粘膜を刺激する。 老朽化した床は歩く度にギシギシと軋んだ音を立てる。 砕けた窓ガラスの破片や天井から降ってきた瓦礫、空き缶などのゴミが 散乱し使われていた頃の面影は感じられない。 「誰もいないかどうか見てみましょう……」 もしかしたら既に他参加者がいる可能性もある。 その参加者が殺し合いに乗っているかどうかはさておき、 突然遭遇、という事は出来れば避けたい。 心臓にも悪い上、万一襲われた際に咄嗟に行動しにくいからだ。 教室を一つ一つ見て回る妹子とミルカ。 「……! 誰!?」 そして、ある教室で、学生服姿の狐獣人の少女と遭遇する。 狐の少女――フラウは、持っていた自動拳銃スタームルガーP85を構え、 銃口を妹子とミルカに向けた。 妹子もミルカも向けられた物が何であるかよく知らなかったが、 下手に逆らえば何らかの危害が及ぶ事は容易に想像がついた。 「ま、待って下さい、僕達は怪しい者じゃありません」 「そ、そうです、怪しくは無いです」 「……」 そうは言われてもノースリーブの赤いジャージ、青っぽいバニーガールの衣装、 殺し合いという殺伐とした状況に似つかわしく無い格好の二人は、 傍から見れば怪しく無いとも言い切れない。 「……殺し合いには乗っていないのね?」 フラウの問いに妹子とミルカはすぐさま肯定の意を示す。 「分かったわ……ごめんなさい」 フラウは構えていたスタームルガーを下ろした。 「……私はフラウ。あなた達は……」 「僕は小野妹子です」 「私はミルカです、あ、でも名簿には女遊び人で登録されています」 「小野妹子さんに……ミルカさん……ね」 小野妹子という名前にフラウは引っ掛かるものがあった。 大昔、飛鳥時代の時の遣隋使と同じ名前なのだ。 しかし、目の前の青年はどう見てもノースリーブのジャージを着た現代人にしか見えない。 同姓同名なのか、それとも偽名なのか、少なくとも、 歴史上の小野妹子と同一人物とは考えにくい。 そう言えば名簿には同じく飛鳥時代の重要人物「聖徳太子」の名前もあったが……? 「どうか、しましたか? フラウさん」 「ん? いや、別に何でも無いわ。えと、妹子さんにミルカさん、 殺し合いに乗っていないなら、一緒に行動しても良いかな?」 フラウの申し出を、妹子とミルカは喜んで受け入れた。 その後、分校内を探索していた三人は、ある教室で、 首を斬られ血を流して死んでいる、黒いブレザー姿の狐獣人の少女の死体を発見した。 殺し合いの犠牲者を目の当たりにし、三人は沈痛な表情を浮かべる。 殺されてから数時間が経過しているようなので恐らく犯人はもう この近くにはいないだろう。 埋葬してやりたかったがそのための道具は持ち合わせていない。 それに体力を無駄に消費する訳にもいかないため、三人は近くに落ちていた 薄汚れたシーツを死体に掛け、埋葬の代わりとした。 元講堂と思われる広い部屋で、妹子、ミルカ、フラウの三人は情報交換を行う。 主にそれぞれの知り合いや支給品についてだが、 既に襲撃を経験したフラウはその過程についても話した。 「青いドラゴンですか……そんな奴も参加させられてたんですね」 妹子が少し驚いた様子で言う。 「だけど、自滅しちゃった。これが、そのドラゴンが持っていた機関銃……だけど」 そう言ってフラウは自分のデイパックからやや重たそうに、 青いドラゴンの持っていた九九式軽機関銃を取り出し妹子とミルカに見せた。 「重くてね、私には扱えそうにないわ……妹子さん、どう?」 「い、いや、僕もそんな力無いんで……多分無理だと思います」 試しに唯一の男である妹子が九六式軽機関銃を持ってみるが、 持つ事が精一杯でとても持ちながら歩いたり射撃する事は不可能のようだ。 九六式軽機関銃をフラウのデイパックに戻し、妹子は椅子に座り疲れた様子で溜息をつく。 「取り敢えず、もう少しここで休んで……近くのエリアに教会があるみたいだから、 そこに向かってみましょう」 フラウは現在位置であるエリアB-4の廃分校から比較的程近い、 エリアA-2に存在するらしい教会を次の目的地に提案する。 他に特に行く宛ても無かった妹子とミルカはフラウの提案に賛同した。 しばらくこの廃分校にて休息を取った後、教会へ向かう事になった。 【一日目/午前/B-4南部分校跡】 【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]健康 [装備]スタームルガーP85(10/15) [所持品]基本支給品一式、スタームルガーP85予備マガジン(15×3)、  九六式軽機関銃(5/30、不具合を起こす可能性有)、九六式軽機関銃予備マガジン(30×5) [思考・行動]  基本:殺し合いはしない。脱出方法及び首輪の解除方法を探す。  1:小野妹子、ミルカ(女遊び人)と行動を共にする。しばらく休んだ後教会へ向かう。  2:クラスメイトに会いたい。だがもし殺し合いに乗っていたら……。  3:自己防衛のためなら戦う。  4:小野妹子に聖徳太子……? まさか……。 [備考]  ※自作ロワ本編開始前からの参戦です。  ※小野妹子と聖徳太子を歴史上の人物と同姓同名の別人と考えています。 【小野妹子@ギャグマンガ日和】 [状態]健康 [装備]ドス [所持品]基本支給品一式、競馬用鞭 [思考・行動]  基本:聖徳太子を捜す。殺し合いから脱出する方法を捜す。しばらく休んだ後教会へ向かう。  1:ミルカ(女遊び人)、フラウと行動する。 [備考]  ※ミルカ(女遊び人)から仲間二人の情報を得ました。  ※フラウからクラスメイトについての情報を得ました。 【女遊び人@ドラゴンクエストⅢ】 [状態]健康 [装備]無し [所持品]基本支給品一式、木製ハンガー(2)、使用済みコンドーム詰め合わせ [思考・行動]  基本:生き残る。仲間と会いたい。しばらく休んだ後教会へ向かう。  1:小野妹子、フラウと行動する。  2:まともな武器が欲しい。 [備考]  ※ゾーマ討伐以降の参戦です。  ※使用済みコンドーム詰め合わせの事を隠そうと思っています。  ※小野妹子から聖徳太子の情報を得ました。  ※フラウからクラスメイトについての情報を得ました。 ※B-4南部分校跡内の伊賀榛名の死体にシーツが被せられました。 |[[足軽の如く]]|時系列順|[[]]| |[[足軽の如く]]|投下順|[[]]| |[[遣隋使と遊び人]]|小野妹子|[[]]| |[[遣隋使と遊び人]]|女遊び人|[[]]| |[[ボウソウ、ジメツ]]|フラウ|[[]]|
35話 The future 森の中を歩いていた小野妹子と女遊び人ことミルカの二人は、 廃墟と化した木造の校舎を発見する。 地図にエリアB-4に廃分校とあるので、恐らくこの木造校舎がそうだろう。 「一旦ここで休んでいきましょう」 「はい……ふぅ」 長い事山道を歩き続け、二人の足を疲労し棒のようになりつつあった。 休息を取ろうと、壊れた窓から二人は校舎の中に侵入した。 埃とカビの臭いが鼻粘膜を刺激する。 老朽化した床は歩く度にギシギシと軋んだ音を立てる。 砕けた窓ガラスの破片や天井から降ってきた瓦礫、空き缶などのゴミが 散乱し使われていた頃の面影は感じられない。 「誰もいないかどうか見てみましょう……」 もしかしたら既に他参加者がいる可能性もある。 その参加者が殺し合いに乗っているかどうかはさておき、 突然遭遇、という事は出来れば避けたい。 心臓にも悪い上、万一襲われた際に咄嗟に行動しにくいからだ。 教室を一つ一つ見て回る妹子とミルカ。 「……! 誰!?」 そして、ある教室で、学生服姿の狐獣人の少女と遭遇する。 狐の少女――フラウは、持っていた自動拳銃スタームルガーP85を構え、 銃口を妹子とミルカに向けた。 妹子もミルカも向けられた物が何であるかよく知らなかったが、 下手に逆らえば何らかの危害が及ぶ事は容易に想像がついた。 「ま、待って下さい、僕達は怪しい者じゃありません」 「そ、そうです、怪しくは無いです」 「……」 そうは言われてもノースリーブの赤いジャージ、青っぽいバニーガールの衣装、 殺し合いという殺伐とした状況に似つかわしく無い格好の二人は、 傍から見れば怪しく無いとも言い切れない。 「……殺し合いには乗っていないのね?」 フラウの問いに妹子とミルカはすぐさま肯定の意を示す。 「分かったわ……ごめんなさい」 フラウは構えていたスタームルガーを下ろした。 「……私はフラウ。あなた達は……」 「僕は小野妹子です」 「私はミルカです、あ、でも名簿には女遊び人で登録されています」 「小野妹子さんに……ミルカさん……ね」 小野妹子という名前にフラウは引っ掛かるものがあった。 大昔、飛鳥時代の時の遣隋使と同じ名前なのだ。 しかし、目の前の青年はどう見てもノースリーブのジャージを着た現代人にしか見えない。 同姓同名なのか、それとも偽名なのか、少なくとも、 歴史上の小野妹子と同一人物とは考えにくい。 そう言えば名簿には同じく飛鳥時代の重要人物「聖徳太子」の名前もあったが……? 「どうか、しましたか? フラウさん」 「ん? いや、別に何でも無いわ。えと、妹子さんにミルカさん、 殺し合いに乗っていないなら、一緒に行動しても良いかな?」 フラウの申し出を、妹子とミルカは喜んで受け入れた。 その後、分校内を探索していた三人は、ある教室で、 首を斬られ血を流して死んでいる、黒いブレザー姿の狐獣人の少女の死体を発見した。 殺し合いの犠牲者を目の当たりにし、三人は沈痛な表情を浮かべる。 殺されてから数時間が経過しているようなので恐らく犯人はもう この近くにはいないだろう。 埋葬してやりたかったがそのための道具は持ち合わせていない。 それに体力を無駄に消費する訳にもいかないため、三人は近くに落ちていた 薄汚れたシーツを死体に掛け、埋葬の代わりとした。 元講堂と思われる広い部屋で、妹子、ミルカ、フラウの三人は情報交換を行う。 主にそれぞれの知り合いや支給品についてだが、 既に襲撃を経験したフラウはその過程についても話した。 「青いドラゴンですか……そんな奴も参加させられてたんですね」 妹子が少し驚いた様子で言う。 「だけど、自滅しちゃった。これが、そのドラゴンが持っていた機関銃……だけど」 そう言ってフラウは自分のデイパックからやや重たそうに、 青いドラゴンの持っていた九九式軽機関銃を取り出し妹子とミルカに見せた。 「重くてね、私には扱えそうにないわ……妹子さん、どう?」 「い、いや、僕もそんな力無いんで……多分無理だと思います」 試しに唯一の男である妹子が九六式軽機関銃を持ってみるが、 持つ事が精一杯でとても持ちながら歩いたり射撃する事は不可能のようだ。 九六式軽機関銃をフラウのデイパックに戻し、妹子は椅子に座り疲れた様子で溜息をつく。 「取り敢えず、もう少しここで休んで……近くのエリアに教会があるみたいだから、 そこに向かってみましょう」 フラウは現在位置であるエリアB-4の廃分校から比較的程近い、 エリアA-2に存在するらしい教会を次の目的地に提案する。 他に特に行く宛ても無かった妹子とミルカはフラウの提案に賛同した。 しばらくこの廃分校にて休息を取った後、教会へ向かう事になった。 【一日目/午前/B-4南部分校跡】 【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]健康 [装備]スタームルガーP85(10/15) [所持品]基本支給品一式、スタームルガーP85予備マガジン(15×3)、  九六式軽機関銃(5/30、不具合を起こす可能性有)、九六式軽機関銃予備マガジン(30×5) [思考・行動]  基本:殺し合いはしない。脱出方法及び首輪の解除方法を探す。  1:小野妹子、ミルカ(女遊び人)と行動を共にする。しばらく休んだ後教会へ向かう。  2:クラスメイトに会いたい。だがもし殺し合いに乗っていたら……。  3:自己防衛のためなら戦う。  4:小野妹子に聖徳太子……? まさか……。 [備考]  ※自作ロワ本編開始前からの参戦です。  ※小野妹子と聖徳太子を歴史上の人物と同姓同名の別人と考えています。 【小野妹子@ギャグマンガ日和】 [状態]健康 [装備]ドス [所持品]基本支給品一式、競馬用鞭 [思考・行動]  基本:聖徳太子を捜す。殺し合いから脱出する方法を捜す。しばらく休んだ後教会へ向かう。  1:ミルカ(女遊び人)、フラウと行動する。 [備考]  ※ミルカ(女遊び人)から仲間二人の情報を得ました。  ※フラウからクラスメイトについての情報を得ました。 【女遊び人@ドラゴンクエストⅢ】 [状態]健康 [装備]無し [所持品]基本支給品一式、木製ハンガー(2)、使用済みコンドーム詰め合わせ [思考・行動]  基本:生き残る。仲間と会いたい。しばらく休んだ後教会へ向かう。  1:小野妹子、フラウと行動する。  2:まともな武器が欲しい。 [備考]  ※ゾーマ討伐以降の参戦です。  ※使用済みコンドーム詰め合わせの事を隠そうと思っています。  ※小野妹子から聖徳太子の情報を得ました。  ※フラウからクラスメイトについての情報を得ました。 ※B-4南部分校跡内の伊賀榛名の死体にシーツが被せられました。 |[[足軽の如く]]|時系列順|[[過ちを過ちにしたくないのが僕らだろう]]| |[[足軽の如く]]|投下順|[[過ちを過ちにしたくないのが僕らだろう]]| |[[遣隋使と遊び人]]|小野妹子|[[]]| |[[遣隋使と遊び人]]|女遊び人|[[]]| |[[ボウソウ、ジメツ]]|フラウ|[[]]|

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