http://www.uploda.tv/v/uptv0074159.jpg 2010/06/05(土) 14:17:29
パクリ疑惑まとめ | |||
ページ | パクリ側(俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長) | パクラレ側(被害者多数) | ページ |
口絵 | 「ヘッドバッドではない。おはようのチューだ」 「よし。余計な動きを見せるな。手を頭の後ろに回して、何を企んでいるかゆっくり説明しろ」 |
「? じゃあなんだ? ヘッドバッドか?」 「……キス」 「よし。余計な動きを見せるな。手を頭の後ろに組んでからゆっくりとわかりやすく説明するんだ」 バカとテストと召喚獣より |
4巻 P5 |
P17 | 俺らが聖桐学園に通い始めて、二度目の春が訪れていた。 校舎に続く広い坂道の両脇には、風で花びらを鮮やかに舞わせる桜が咲き乱れている。 新入生ならばこの景色に何らかの感動を抱くのかもしれない。 しかし二年生である俺にとってはただの見慣れた登校風景だ。 これといって雅な考えも浮かばないまま、俺は桜並木から視線を切って坂道を上り始めた。 |
僕らがこの文月学園に入学してから二度目の春が訪れた。 校舎へと続く坂道の両脇には新入生を迎える為の桜が咲き誇っている。 別に花を愛でるほど雅な人間ではないけれど、その眺めには一瞬目を奪われる。 でも、それも一瞬のこと。 今僕の頭にあるのは春の風物詩ではあるけれど、桜の事じゃない。 バカとテストと召喚獣より |
1巻 P8 |
P27-28 | 「いや、そんなのはいらないんで。教室に入りたいからどいてもらえます?」 ……シン―― そして一気に静まりかえる場の空気。 あ、あれ。俺なんかまずいことでも言ったのか? ただ教室に入りたいって旨を伝えただけなんだが……。 |
「それに、吉井明久だっている」 ……シン―― そして一気に下がる。 ちぃっ! 僕の名前はオチ扱いか! というか、ここで僕の名前を挙げる必然性が感じられない! バカとテストと召喚獣より |
1巻 P42 |
P38 | ふむ。天才と並んで称されるわりには二人は仲が悪いようだ。 天才の二人なのに、どこがそんなに違うのだろうか。 アリスと鑑美を見比べてみる。すると、すぐに二人の違いを発見した。 「なるほど――胸か」 「……そこのボンクラ庶民、今とても不愉快なこと言わなかったかしら?」 |
ポニーテールを揺らしながら駆けてきたのは同じ部隊に配属された島田さん。 こうして改めて見ると、背は高くて脚も綺麗なのに、どこか女性としての魅力に欠ける。 一体何が足りないんだろう。 「ああ、胸か」 「アンタの指を折るわ。小指から順に、全部綺麗に」 バカとテストと召喚獣より |
1巻 P62 |
P42 | どうしたものか。リリィ先輩はまず間違いなく脳に重度の疾患を抱えているぞ。 (中略) 俺は脳に異常をきたしている彼女にもわかるように、要点だけ取って説明する。 「わかってるわ。安心して」 リリィ先輩は相変わらず椅子に座りながらふんぞり返っているが、こちらに安心感も与える柔らかい笑みも浮かべた。 (中略) 残念だ。リリィ先輩の脳はどんな凄腕の医者や治療師でも治せないほど末期らしい。 |
ああそっか。コイツきっと頭に重度の疾患を抱えてるんだ。 (中略) 障害を抱えてしまった悪友に親切に説明してあげていると、僕のそんな言葉に雄二は不敵な笑みを浮かべて答えた。 「バカ(ルビで「やる気」)だな明久。それだけじゃないさ」 (中略) 自信満々に取り出されるもう一本の輪ゴム。 残念だ、雄二の障害はきっともう現代医学じゃ治せないほど末期なんだろう。 バカとテストと召喚獣より |
4巻 P24 |
P44 | 「そう自分を卑下することはないわよ紅太郎君。アナはすべての能力値が平均ってことに目をつむれば、おおむね魔王になる障害は人間ってことだけだから」 「このやろーッ! よりにもよって俺は量産型とでも言いたいのか!?」 |
「まぁ、そう自分を卑下するな明久。確かにお前は容姿学力性格が最低だが、それらに目を瞑れば甲斐性と財力が皆無ということだけじゃないか」 「この野郎! 言うに事欠いて僕の取り得は肩たたきだけだと!?」 バカとテストと召喚獣より |
4巻 P16 |
P45 | 「立派な魔王になってくれると確信している。だから――紅太郎君?」 「服を脱いでくれないかしら」 「なぜにッ!?」 |
「……そういうわけですから、明久君」 「服を脱いでください」 「なにゆえっ!?」 バカとテストと召喚獣より |
2巻 P273 |
P53-55 | 別に悪いことをしているわけではなかったのだが、鑑美がこちらに送る視線が、明らかに不審者を見るそれだったからだ。 「貴方……何者ですの!? ここは魔王生徒会ですわよ! 人間の貴方が訪れていい場所ではありませんわ!」 「ああいや。俺はリリィ先輩に――」 「そういえば貴方、さっき伏城野さんと一緒にいたボンクラ庶民……なるほど。人間の貴方がここにいるということは、つまり……」 事の経緯を話す前に金髪お嬢様は俺の言葉を遮って、何やら思考に耽り始めた。 考え事をする彼女の姿は、芸術品のような美しさがある。 しかしだ……嫌な予感がしていた。 それを示すかのように鑑美は、ブツブツと呟いていた独り言を止め、弾かれたように顔を上げた。 そしてビシッ、とこちらに人差し指を突き付けてきたかと思うと、 「貴方、スパイですわね!!」 自分の名探偵っぷりに満足したように、活き活きとそう宣言してきた。 (中略) 俺は仮面を持ったまま、今夜の行動を模索する。よし。この金髪お嬢様はおそらく話が通じない。 ならば取る行動は一つだけだ。 俺は仮面を被ってから、手短にあったパイプイスに座る。 「……リリィ先輩はまだかな」 「ちょっと貴方! どうして何事もなかったかのようにわたくしを無視しますの!?」 |
だが縦ロールの方はそうではないらしく、こっちを凝視する目つきは明らかに不審者を見るそれだった。 「貴方、どこから入ってきましたの? ここは誉れ高き白麗陵の敷地内ですわよ」 「……あー、俺は、」 「――日曜の学園内に、貧相な顔の品のない服装の男……しかも手には小汚いバッグ……」 転校生だ、と秋晴が説明する前に、ぶつぶつと何やら呟き出す金髪のお嬢様。 独り言なんだろうが、バッチリ全部聞こえている。 しかし当人はそれに気付いていないっぽく、真剣な表情で足下へと視線を落とし――そして弾かれたように顔を上げ、ビシっとこちらへと人差し指を伸ばし、 「貴方、件の不審者ですわね!」 高らかに、断言した。 (中略) 指差されて叫ばれた秋晴は、小さく頷く。よし。こいつはきっと話が通じない。 なんか自分の名探偵っぷりに酔っているような爛々とした目をしてやがるし。 なので、取る行動はすぐに決まった。 彼女を無視して散策に―― 「ちょっ、ちょっとお待ちなさい! どうして何も言わずに立ち去るんですの!?」 れでぃ×ばと!より |
1巻 P71-72 |
P55-57 | 見とれてしまいそうなほど優雅な笑みを浮かべる鑑美。 (略) 人間では不可能なその脚力に驚き、無様にも悲鳴を上げてしまった。 (略) それを何とか横に跳んで避ける。 (略) 「待ちなさい!往生際が悪いですわよ!」 |
見る者を魅了する上品な微笑みと共に、そう言った。 (略) 無様に声を上げてしまったが、何とか避けることは出来た。 (略) 「ッ、このっ――往生際が悪いですわよ!?」 れでぃ×ばと!より |
1巻 P77-79 |
P63 | 『今B部隊とC部隊に連絡を入れてる! オレ達はこのまま魔王を追い詰めるんだ!』 『了解っ!』 (中略) 背後から聞こえてくるギャラリーと追跡者の声。もう部隊編成までしてるとは、負け犬だったとしてもさすがは先代勇者。統率力はあるようだ。 |
『了解だ! 見逃さないように追ってくれ! こっちは全部帯に連絡を取る!』 『オーケー! B部隊は正面から、C部隊は逆側から回って挟み撃ちにするんだ!』 『応っ!』 廊下を走っていると背中ごしにそんな会話が聞こえてくる。 まさかこんな短時間で部隊編成を終えるなんて。 どこまで無駄にスペックの高いクラスなんだ。 バカとテストと召喚獣より |
3.5巻 P65-66 |
P67 | 技術で負けていたとしても、経験則で逃げるくらいは―― ガッ!(俺の手首がアリスに掴まれた) ブン、ビタンッ!(俺がアリスに背負い投げされて、床に叩き付けられる) ギリギリ……ッ(背中に馬乗りしてきたアリスに、俺の片腕が捻り上げられる) |
姉さんにそんな荒っぽいまねができるわけが―― ガッ(足払いの音) ドスッ(姉さんが倒れた僕のマウントをとる音) ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ(姉さんがひたすら拳を振り下ろす音) バカとテストと召喚獣より |
5巻 P29-30 |
P78 | 晴れ渡る青空。澄んだ空気。暖かな日差し。 | 晴れ渡る空。澄んだ空気。暖かな日差し。 バカとテストと召喚獣より |
3.5巻 P53 |
P79 | 「まったく……淑女の話を聞かないというだけで紳士さに欠けるというのに。話の逸らし方も天気などというありふれたものを選択するなど、語彙力の貧困さが滲み出ていますわね。それで魔王の責務を果たせるとは到底思えませんわ」 スラスラと詩を朗読しているかのような響きだが、ボロクソに罵詈雑言を放ってくる麗しの金髪吸血鬼――。 |
「あら、それじゃあフレイムハートさんは食事前に欠食児童のように物欲しそうな顔でうろうろと彷徨っていたんですか? あまり行儀良いとは言えませんよ?」 すらすらと詩を朗読しているかのような響きだが、かなり酷いことを言っている。 れでぃ×ばと!より |
1巻 P150 |
P98 | 「なあ、アリス」 「何だ紅太郎?」 「今まで黙ってたけど。実は俺、ま――」 「裏切り行為は死罪です(ボソッ)」 「――ウントポジションを取られるのがたまらなく好きなんだ」 「何とか緊急回避に成功した。ふっ。危なかったぜ。 「兎沢様。それではただのドMになってしまいます」 |
「今だから言うけど、僕、初めて会う前から君のこと好き――」 「おい明久。今振られると弁当の話は無くなるぞ」 「――にしたいと思ってました」 フッ。失恋回避成功。 『君のこと好きです』と言い切る前だったからこそ取れる空前絶後の回避運動。 「明久。それでは欲望をカミングアウトした、只の変態じゃぞ」 バカとテストと召喚獣より |
1巻 P55 |
P119 | 「脳外科なら学園の正門を右へ行って、大通りに出たところを左に曲がって三軒目にある」 「……それだとまるで私がバカみたいに聞こえるのだが?」 くっ! 予想以上に冷たくあしらってくるな、アリスの奴!! そこまで言われるとは思ったなかったぞ!? |
「今から番号を教えるから、メモの準備はいい? 大丈夫、とっても腕の良い脳外科医だから」 「別に気が変になったわけじゃありません!」 そんな馬鹿な!? あんな性格をやさしいと評するなんて、姫路さんはどんな酷い環境にいたんだ!? バカとテストと召喚獣より |
1巻 P120 |
P142 | 『問答無用! まずは――指だ!』 『指っ!? 一体俺は何され、にぎゃあああ!!』 |
「いいからおとなしく指の骨を――じゃなくて、手紙を見せなさい」 なんだ!? 断れば僕の指の骨に一体何が起こるんだ!? バカとテストと召喚獣より |
3.5巻 P62 |
P151 | とある平日の朝。 ふと、妙な寝苦しさを感じて目を覚ますと、 「おはよう紅太郎」 ベッドに寝ている俺の上にアリスがいた。 「今日は良い天気だぞ」 起きたばかりでうまく開かない目で今朝も飽きずに俺を起こしに来た幼馴染の姿を観察する。 今日は平日なので、アリスは当然のように聖桐学園の制服を着ていた。黒いブレザーに純白のワイシャツ、濃い真紅のネクタイという抑えめの配色が、大和撫子的なアリスの容姿によく似合っていた。 |
とある休日の朝。 カーテンの隙間から差し込む陽の光と雀の鳴き声で目を覚ますと、 「……雄二、おはよう」 俺のベッド脇に翔子がいた。 「……今日はいい天気」 シャッとカーテンを開く翔子。陽光がさらに強く部屋の中に差し込んできた。 「ん? ああ、そうみたいだな」 強い光に目を細めながら、まじまじと幼なじみの姿を見る。 今日は休日だからか、いつもの制服姿ではないようだ。上は白い長袖のカーディガンで、その下に薄いピンクのカットソーを着ている。下は薄手の膝上程度のスカートで、下着が透けない為のインナーが中に見える。ペチコートとかいうヤツだったか? いつもはTシャツにジーンズやデニムのミニを合わせている格好なので、今日はこいつにしては気合いの入っている格好だと言えるだろう。 バカとテストと召喚獣より |
3.5巻 P95-96 |
P151 | 俺の視線がアリスのやけに膨らんでいる胸元をとらえる。 こうして下から見てみると、改めてすくすくと育ってきたアリスの成長具合が理解でき―― 強烈な違和感。 |
四方からの攻撃である以上、僕に逃げ場はない。 おのれ、流石は清水さんだ。 Dクラスに所属しているだけあって頭が良―― 痛烈な違和感。 バカとテストと召喚獣より |
4巻 P51 |
P153 | こうなっては仕方がない。 少々冷たく突き放すことになってしまうが 『俺の上からどけ』 と言うしかないだろう。 「アリス」 「断る」 「とりあえず俺の上から……」 早い、早すぎるぞ! まだ何を要求するかも言ってないのに! |
よし。こうなった以上は仕方ない。 今日こそはハッキリと 『翔子、俺のことは諦めてくれ』 と言ってやろう。大きく息を吸って―― 「翔子」 「イヤ」 「……俺のこと……」 早い! 早すぎる! まだ名前の部分しか言ってないというのに! バカとテストと召喚獣より |
3.5巻 P103 |
P165 | 「第一回っ!」(リリィ先輩の声) 「「イェーッ!」」(俺と夜依の合いの手) 「魔王就任を祝ってのっ!」(鑑美の声) 「「イェーッ!」」(俺と夜依の合いの手) |
「坂本雄二から始まるっ」(雄二のコール) 「「「イェーッ!」」」(僕と秀吉とムッツリーニの合いの手) 「古今東西っ」 「「「イェーッ!」」」 バカとテストと召喚獣より |
3巻 P131 |
P172 | 隣に座っていた鑑美に後押しされて、俺は仮面の下でなるべく爽やかな笑顔を浮かべる。見えないだろうけど。まあ、ここで和んだ雰囲気を壊すのもアレなので、俺も友好的な感じでいこうか。 「魔王生徒会、会長の魔王だ。私のことは気軽にまーちゃんとでも呼んでくれ」 |
さて、自己紹介だ。こういったものは出だしが肝心。沢山の仲間を作るためにも、僕が気さくで明るい好青年ということをアピールしないと。 一瞬考えて、軽いジョークを織り交ぜて自己紹介をすることに決定。努めておどけた声でクラスの皆に僕という人間を紹介する。 「――コホン。えーっと、吉井明久です。気軽に『ダーリン』って呼んで下さいね♪」 バカとテストと召喚獣より |
1巻 P22 |
P177 | 「大丈夫に決まっれる!」 そうか。アリスが大丈夫というのなら大丈夫なんだろ…… ん? ――決まっれる? ※飲んだのが「オレンジジュース」「アルコールが入ってる大人のジュース」 |
「あ、はい。大丈夫れす……」 「そっか。それじゃ掴まって」 うん? 大丈夫――れす? ※飲んだのが「オトナのオレンジジュース」 バカとテストと召喚獣より |
2巻 P269 |
P195-196 | 「やばいっ!追うぞ鑑美っ!」 「ちょ、ちょっと!どうしたんですの一体!?」 「勇者生徒会の誰かに、俺たちの会話を聞かれた可能性があるっ!――お前が俺の名前を呼んでいるところを!」 「何ですって!?」 |
「あいつら……!追うぞ明久!」 「ちょっ……雄二、どういうこと!?」 「盗聴だ!あの連中、この部屋に盗聴器を仕掛けてやがったんだ!」 「なんだって!?」 バカとテストと召喚獣より |
2巻 P249-250 |
P201 | カーテンの隙間から差し込んでくる目障りな太陽光と鬱陶しい雀の鳴き声で目を覚ました。 「……」 とりあえずベッドから上半身を起こす。と、朝からやけに体がだるかった。まだ寝ぼけているようだ。 眠気を振り払うように頭を振って俺はカーテンを開ける。瞬間、さらに強い太陽光が俺の眼球を刺激してきた。 |
とある休日の朝。 カーテンの隙間から差し込む陽の光と雀の鳴き声で目を覚ますと、 「……雄二、おはよう」 俺のベッド脇に翔子がいた。 「……今日はいい天気」 シャッとカーテンを開く翔子。陽光がさらに強く部屋の中に差し込んできた。 「ん? ああ、そうみたいだな」 強い光に目を細めながら、まじまじと幼なじみの姿を見る。 今日は休日だからか、いつもの制服姿ではないようだ。上は白い長袖のカーディガンで、その下に薄いピンクのカットソーを着ている。下は薄手の膝上程度のスカートで、下着が透けない為のインナーが中に見える。ペチコートとかいうヤツだったか? いつもはTシャツにジーンズやデニムのミニを合わせている格好なので、今日はこいつにしては気合いの入っている格好だと言えるだろう。 バカとテストと召喚獣より |
3.5巻 P95-96 |
P228 | 「なるほど。つまりその対策のために『吸血鬼にしろ』と頼んできたわけですの? そ、その……ぷ、プロポーズ的な意味合いはなく?」 「ああ、そのとおりだ」 「そうですの。わたくしもちょっとおかしいと思っていたのですわ。プロポーズにしては唐突すぎましたし、何よりわたくし達はまだ学生の身分ですわね」 「ははは、まったく。鑑美はそそっかしいな」 「うふふ、状況を説明しない貴方に言われたくないですわ」 あはははは、とお互いの勘違いに笑い合う。 そのまま二人で笑い続けてしばらく、 「死になさい、この色情魔王!」 「わ、わわわわ悪かった! すっかり忘れてた! 悪気はなかったんだ!」 「悪かったで済まされませんわ! 異性から告白を受けたと思って、わたくしは貴族にあるまじき醜態をさらしてしまったんですわよ!?」 「そ、それはほら! 俺も知らなかったとはいえ、告白じみたことを言ってしまったという醜態を晒したからおあいこってことには――」 |
「まぁとにかく、そんなワケで間違いメールだったんだよ」 「そっか。誤解だったのね。ウチもちょっとおかしいな、とは思っていたんだけど、やっと納得がいったわ」 「ははは。美波はそそっかしいなぁ」 「もうっ。送り先を間違えるアキには言われたくないわよ」 二人であっはっは、と楽しく笑う。 そのまま笑い続けることしばし。 「どうしてくれんのよー!? ウチのファーストキスーっ!?」 「ごごごごめんなさいっ! 僕も悪気はなかったんですっ! えっと――僕も初めてだったから、お相子ってことじゃ、ダメかな……?」 バカとテストと召喚獣より |
4巻 P68-70 |
P229 | 「死になさい、この色情悪魔!」 (中略) 「惨たらしく死になさい、この淫猥な色情悪魔っ!」 「罵倒がレベルアップした!?」 |
「死になさい」→僕 (中略) 「惨たらしく死になさい」→僕 (中略) 「ねぇ、僕の罵倒エスカレートしてなかった?」 バカとテストと召喚獣より |
3巻 P38-39 |
P234 | 「……なるほど。わざわざ不純異性交遊を自分どもに見せようという意図ですか。露出プレイとは、中々オツな趣向だと判断します」 「「言い訳をさせてくださいっ!!」」 |
「…………まぁ、女子に縁がないのはわかるが、そういったことは人目につかんようにだな」 「「先生!指導を受けるから言い訳をさせてください!」」 バカとテストと召喚獣より |
3巻 P189 |
P243 | 「私がよりにもよって人間だと? 兎沢紅太郎だと? 誰だそれは??? 的外れも甚だしいな。もういっぺん赤子からやり直すか、江戸川乱歩を読破した後に一度自分の推理が本当に正しいのかを熟考した上で今の発言を取り消した方がいいのではないか?」 | 「付き合ってられないっての。小学校からやり直すか、ミステリ小説百冊読んでからもう一遍今のセリフを吟味して己の馬鹿さ加減を理解した上で失せてくれると助かる」 れでぃ×ばと!より |
1巻 P72 |
P260-262(261はイラスト) | アリスは流れるような足さばきで俺の腕を掴みつつ、背後に回る。そのまま肩関節を固められてしまう。直立したままだというのに、あっという間に動きを封じられた。 | 流れるような足捌きで――確実にそれは武道のそれだ――ぼくの腕をつかみつつ背後に回り、そしてそのまま肩の関節を固めてしまう。直立したままだというのに、あっという間にぼくは動きを封じられてしまった。 クビツリハイスクールより |
新書版 P45 |
P263 | 俺の挑発にアリスは何かあると思ったのか、さらに強く腕を捻り上げて動きを拘束してくる。 俺は固められた腕とは逆方向に――わざと体を捻った。 ゴキン、と俺の肩から骨の抜ける大きな音が鳴る。 それと同時に、脱臼に伴う激痛が神経を通して全身に走り抜ける。 「――え?」 背後からは、戸惑った声。 俺は脱臼したことで逆に自由になった腕を翻し、驚きで動きを止めたアリスの背後に回る。 |
かぁ、という、頭に血が上る音が後ろから聞こえてきた気がする。次の瞬間子荻ちゃんがぼくの腕を更に四分の一回転ほど捻って――そして《ごきっ》と、肩の骨が抜ける音がした。 「――え?」 呆気にとられたとうな驚きの声は脱臼させた張本人、子荻ちゃんのもの。 ぼくは脱臼したことで逆に自由になった腕を翻し、そして子荻ちゃんに向かい、未だ混乱状態を脱しきれない子荻ちゃんの胸の辺りを、肩の外れていない方の腕を使って思いっきり、手加減抜きで突き飛ばした。 クビツリハイスクールより |
新書版P47 文庫版P59-60 |
P284-285 | 「は? は??? ちょっと待て。勇者生徒会の副会長って、それはつまり……」 「ああ。わたしの補佐役だな」 「ってオォイ! そんなサラっと言っちゃダメそーゆー大事なことは! つかそれは無理だって! ほ、ほら俺って部活とか家のこととかでイロイロ忙しいし!」 (中略) 「紅太郎」 ふと、真面目になったアリスに俺は押し黙ってしまった。 「わたしは何でもできるが、何もできない……今回の生徒会戦を通じて、それを痛感した」 (中略) だから、とアリスは俺の腰に手を回してくる。 そのまま顔を俺の胸にうずめ、ぎゅっ、と強く抱きしめてきた。 「な、おい……アリス?」 「だから紅太郎。わたしには紅太郎が必要だ――。わたしのことが嫌でなければ、これからもずっと一緒にいてほしい」 うっ、と言葉につまった。 |
善吉「ってオォイ! 何さりげなく腕章巻いてんだよ!!」 善吉「『副会長』!? ふざけんな! 手伝うのは今回だけっつったろ!!」 善吉「大体お前は一人で何でもできるだろうが! ずっと一人生徒会やってろよ!」 めだか「善吉」 めだか「…私は何でもできるが 何もできない」 めだか「私は何も好きになれない 私は何も楽しいと感じない」 めだか「今回の事とて 私がやっていたら何の効果もなかったであろう」 めだか「貴様がいなければ 私はただのくだらん人間だよ」 めだか「ありがとう善吉」 善吉「(抱きしめられてパニック。ぐちゃぐちゃの書き台詞)」 めだか「私には善吉が必要だ」 めだか「私の事が嫌でなければ これからもずっとそばにいてほしい」 善吉「…………」 善吉「う…うぐぐっ」 善吉「こっ ここここっ 今回だけからなっ!!」 めだかボックスより |
読切版 |
P286-287 | 「いや、俺まだやるって言ってないんだけど! つーか右手は引くな右手はまずい! 外れる外れる!!」 魔王という称号と、人間と人外の対立をなくすための小さなきっかけ。 (中略) それが今回の生徒会戦で得られたもの。俺の目標はまだ達成できてないし、あまり良い結果だとは思えない。 (中略) これはこれで、良かったのではなかろうか。 |
「あがぁっ! 美波、首は致命傷になるからやさしく――」 少しだけ得られたやる気に、大いに失われそうな僕の財産。 それがこの試召戦争の僕なりの結末。目標は達成できなかったけど、これはこれで良かったのかも知れない。 バカとテストと召喚獣より |
1巻 P280 |
あとがき | 皆さん、初めまして。本作で第16回電撃小説大賞の最終選考まで残り、何とかデビューする運びとなった哀川譲です。 デビューということなので、当然出版に携わるのは初めてです。 |
この本を手に取ってくれた皆さん、初めまして。本作で第8回えんため大賞編集部特別賞を頂戴し、なんとかデビューと相成った井上堅二といいます。よろしくお願いします。 本作でデビューということですから、当然本を出すのは初めてです。 バカとテストと召喚獣より |
1巻 あとがき |