腥納豆(なまぐさなっとう)とは、『
心臓を食べる太陽』の
信奉者が造り始めたと伝えられる邪悪なる
納豆である。
その名は、肉なる
月に
星をまぶしたさまを表している。
製造過程に納豆に血を含ませるという工程が含まれているとのことだが、
中でも抉り出された心臓から流れ出る血には特別な効用があると見なされているらしい。
その匂いは血生臭く、纏わりつく業によって霊的な嗅覚すらつぶしてしまうこともあるという。
納豆魔術のなかには腥納豆を用いるものがあるが、邪道とされる。
腥納豆を使う術者は鼻栓を装着して鼻が霊肉両方の理由で害されることを防ぐが、
達人の域に達した者は、鼻栓をせず逆に腥の香りを力に変えてしまう、との噂である。
最終更新:2007年12月05日 23:42