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<p><font face="DF平成明朝体W3">菊地 翔太(<font color= "#009900">南北海道</font>・駒大苫小牧)投手 180/70  </font><font face="DF平成明朝体W3">右/右</font></p> <p><br> 2年生ながら田中に継ぐ二番手投手として投げていた右腕。2年生ながら最速140キロに迫るストレートを投げ込む右腕。一度、彼をじっくりチェックしてみたいなと思い、寸評を作りたいと思った。<br> 今回のサンプルは今夏甲子園準決勝の智弁和歌山戦。<br> <br> <span style="FONT-WEIGHT: bold">(投球スタイル)</span></p> <p><br> まず彼の持ち球は<br> <span style= "FONT-WEIGHT: bold">ストレート</span> 131キロ~139キロ<br> <span style= "FONT-WEIGHT: bold">スライダー</span> 121キロ~125キロ<br> <span style= "FONT-WEIGHT: bold">縦のスライダー</span> 110キロ~115キロ<br> と3球種のみで、スライダーの割合が多いことからスライダーピッチャーということが分かる。<br> ストレートの伸びは非常に好い選手で、香田監督曰く「球の伸びは田中将大(楽天)よりもいい。」と。<br> ストレートには非凡なものをもっていると投手だといっていいいだろう。<br> ストレートを活かし、さらに彼の武器となっているのは110キロ台の縦のスライダーである。縦のスライダーは本家の田中から教えてもらったもので、まだマスターはしていないが実戦で使える段階にあるという。彼の縦のスライダーは遅いが、よく落ちる。<br> これに伸びのある130キロ後半のストレートを混じらせて、打ち取っていくのが彼の長所であるだろう。ただ彼は1回もたずで降板したように、いろいろな課題がありそうだ。今回はそれを探ってみた。<br> まずは右打者の攻め、左打者の攻めから考察していこう。<br> <br> (<span style="FONT-WEIGHT: bold">右打者の攻め</span>)</p> <p><br> 外角から縦のスライダーから入っていく。この時はまず「カウント」を稼ぐ球として使っている。それからはストレート、スライダーで追い込んでいき、最後は「縦のスライダー」で空振り三振に打ち取っていく。<br> 右打者には「縦のスライダー」をカウントを整える、決め球と二種類の役割があり、彼は効果的にスライダーを投げているとことが分かる。<br> ただ落ちるスライダーだけではなく、もう少しストレートで三振を奪えるぐらいの威力は身に付けてもらいたいものだ。<br> <br> <span style="FONT-WEIGHT: bold">(左打者の攻め)</span></p> <p><br> 左打者には外角高めに速球を集めることが多いのだが、この試合では球が上吊り、右打者には威力を発揮していた「縦のスライダー」が全くコントロールできていない。<br> 智弁和歌山の選手はそれを見逃さず、きっちりと打っていた。<br> 左打者の攻めにまだ課題を抱えるようである。<br> <br> <span style="FONT-WEIGHT: bold">(総括)</span></p> <p><br> 彼はストレートの伸び、縦のスライダーの威力には目を見張るものがある。だが、制球力に課題を抱えており、それをうまく活かせていない。縦のスライダーも110キロ台と遅い。<br> 120キロ台まで上乗せしないと上の世界では苦しい。<br> 将来的には110キロ台、120キロ台を投げ分けられるようになると面白い。左打者の攻めにも課題を抱えており、課題が多い投手だなと思う。<br> <br> 甲子園という大舞台というのもあるが、彼の弱点を一気に露呈したのが今大会だったのではないか。そのためには大舞台でも試合を作れる能力、制球力向上、縦のスライダーをさらにマスターするのが彼の成長の近道ではないか。<br> 駒大苫小牧の浮沈にかかっているのは間違いなく彼である。一冬越えて、どこまで解消しているかだ。</p> <p><br> <!-- __entry_body_end__ --><strong>(2007年2月9日千葉県民・昨年全国選手権準決勝・智弁和歌山対駒大苫小牧にて)</strong></p>
<p><font face="DF平成明朝体W3">菊地 翔太(<font color="#009900">南北海道</font>・駒大苫小牧)投手 180/70  </font><font face="DF平成明朝体W3">右/右</font></p> <p><br /> 2年生ながら田中に継ぐ二番手投手として投げていた右腕。2年生ながら最速140キロに迫るストレートを投げ込む右腕。一度、彼をじっくりチェックしてみたいなと思い、寸評を作りたいと思った。<br /> 今回のサンプルは今夏甲子園準決勝の智弁和歌山戦。<br /> <br /> <span style="font-weight: bold">(投球スタイル)</span></p> <p><br /> まず彼の持ち球は<br /> <span style="font-weight: bold">ストレート</span> 131キロ~139キロ<br /> <span style="font-weight: bold">スライダー</span> 121キロ~125キロ<br /> <span style="font-weight: bold">縦のスライダー</span> 110キロ~115キロ<br /> と3球種のみで、スライダーの割合が多いことからスライダーピッチャーということが分かる。<br /> ストレートの伸びは非常に好い選手で、香田監督曰く「球の伸びは田中将大(楽天)よりもいい。」と。<br /> ストレートには非凡なものをもっていると投手だといっていいいだろう。<br /> ストレートを活かし、さらに彼の武器となっているのは110キロ台の縦のスライダーである。縦のスライダーは本家の田中から教えてもらったもので、まだマスターはしていないが実戦で使える段階にあるという。彼の縦のスライダーは遅いが、よく落ちる。<br /> これに伸びのある130キロ後半のストレートを混じらせて、打ち取っていくのが彼の長所であるだろう。ただ彼は1回もたずで降板したように、いろいろな課題がありそうだ。今回はそれを探ってみた。<br /> まずは右打者の攻め、左打者の攻めから考察していこう。<br /> <br /> (<span style="font-weight: bold">右打者の攻め</span>)</p> <p><br /> 外角から縦のスライダーから入っていく。この時はまず「カウント」を稼ぐ球として使っている。それからはストレート、スライダーで追い込んでいき、最後は「縦のスライダー」で空振り三振に打ち取っていく。<br /> 右打者には「縦のスライダー」をカウントを整える、決め球と二種類の役割があり、彼は効果的にスライダーを投げているとことが分かる。<br /> ただ落ちるスライダーだけではなく、もう少しストレートで三振を奪えるぐらいの威力は身に付けてもらいたいものだ。<br /> <br /> <span style="font-weight: bold">(左打者の攻め)</span></p> <p><br /> 左打者には外角高めに速球を集めることが多いのだが、この試合では球が上吊り、右打者には威力を発揮していた「縦のスライダー」が全くコントロールできていない。<br /> 智弁和歌山の選手はそれを見逃さず、きっちりと打っていた。<br /> 左打者の攻めにまだ課題を抱えるようである。<br /> <br /> <span style="font-weight: bold">(総括)</span></p> <p><br /> 彼はストレートの伸び、縦のスライダーの威力には目を見張るものがある。だが、制球力に課題を抱えており、それをうまく活かせていない。縦のスライダーも110キロ台と遅い。<br /> 120キロ台まで上乗せしないと上の世界では苦しい。<br /> 将来的には110キロ台、120キロ台を投げ分けられるようになると面白い。左打者の攻めにも課題を抱えており、課題が多い投手だなと思う。<br /> <br /> 甲子園という大舞台というのもあるが、彼の弱点を一気に露呈したのが今大会だったのではないか。そのためには大舞台でも試合を作れる能力、制球力向上、縦のスライダーをさらにマスターするのが彼の成長の近道ではないか。<br /> 駒大苫小牧の浮沈にかかっているのは間違いなく彼である。一冬越えて、どこまで解消しているかだ。</p> <p><br /> <!-- __entry_body_end__ --><strong>(2007年2月9日千葉県民・昨年全国選手権準決勝・智弁和歌山対駒大苫小牧にて)</strong></p>

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