7-078 妖刀と名門


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185 名前:妖刀と名門1/3 投稿日:2006/07/15(土) 23:12:57
第一回放送の始まる少し前、袁紹は今後の方針について考えていた。
「…とりあえず、顔良や文醜達わが配下、それに孟徳やその配下なら、顔見知りを探すために、河北に向かう可能性が高い。ならば私は仲間を探すために河北一帯を周る事にするか」
そう言うと袁紹は洛陽にある、先ほど自分が出てきた城を見据える。
「…見ていろ、劉協。この袁紹本初が貴様に引導を渡してくれる!」
城を見据え、袁紹は啖呵を切る。
「む、いかんいかん、支給品の確認を忘れていた。」
そう言って、いそいそと自分の鞄を漁る。さっきまでの決めのシーンが台無しである。
「これが私の支給品か…あまり見ない剣だな」
そう言って袁紹は鞄から一振りの刀を持ち出し、鞘を抜いた。刀身が、鈍く、妖しい光を放つ。
「おお、これは何とも美しい刀身だ。まさにこの私の為にあるような剣ではないか…」
その刀が放つ光に魅入られる袁紹。
『殺せ』
「ん?」
どこからか声が聞こえる。
『俺を使って殺せ』
「…この剣が喋っているのか?」
袁紹には何故だかそう感じられた。
「いや、剣が喋るなど…」
『あんたの頭の中に語りかけてるのさ』
「ぎょぇぇぇぇぇ!」
刀からの返事にその場に刀を放り投げあとずさる。
『おいおい、こんな所で大声だしたら参加者に見つかるぜ?』
笑い混じりで聞こえてくる忠告に、袁紹は、内心怯えながらも正気に戻る。
「し、しまった。この私とした事が…!!」
『はっはっは、今頃、血に飢えた参加者がお前を探しているかもしれねぇなぁ』
それを聞いて袁紹は顔面蒼白になり、おろおろしはじめる。
『助かりたいか?』
その言葉に袁紹は反応した。この時、もしこの刀に表情があったとすれば悪魔の笑みを浮かべていただろう。
『お前が助かる方法は唯一つ。俺を手に、参加者を全て切り捨てていけばいい』
その発言に袁紹が異論を上げる
「全てだと?だが、ここには孟徳や私の配下が…」
『そいつらが乗ってないって保障はできるのか』


186 名前:妖刀と名門2/3 投稿日:2006/07/15(土) 23:16:00
その言葉に袁紹は言いよどむ。
『こんな異常な世界だ。忠実な部下だって、生き残るためにあんたを狙ってるかもしれないぜ?』
その言葉に言い返せないのか袁紹は黙り込む。
『この狂った世界じゃ信じられるのは自分一人だけだぜ?だからさ、あんたもこのゲームに乗ればいいのさ。それこそが、あんたの助かる唯一にして絶対の方法さ』
袁紹は黙ったまま俯いている。もう少しでこいつは堕ちるだろう。そう思い刀はほくそ笑む。
『さぁ、俺を使って目に映る者全てを殺していこうじゃないか、俺と共に血煙の中、修羅となり生き延びよう。その後、ついでに主催者も切り捨てればいい』
「…お前の言いたい事はわかった」
俯いたまま袁紹が答える。堕ちた。刀は勝ち誇る。
「だが断る」
俯いていた袁紹の顔が上がる、そこには狂気の欠片も感じられない、強い意志の光が宿っている。
『なっ!?』
予想外の反応に刀が驚愕する
「ふん、大方そう言って、動揺した私を殺戮の道具しようと画策していたのだろう」
図星をつかれ、刀は黙り込む。
「この私を舐めるな道具風情が!この袁紹本初、道具に使われる気などさらさらないわ!貴様は私の道具だ!故に貴様は私のやる事に従う他ないわ!」
そう啖呵を切る袁紹に刀はしばし沈黙した。
『ふっ、ははは、はははははは!』
その沈黙を破り刀が笑い声を上げる。


187 名前:妖刀と名門3/3 投稿日:2006/07/15(土) 23:16:54
『気に入ったぜ!過去俺に取り付かれて俺の道具になる奴はごまんといたが、あんたみたいに道具にならず、あまつさえ俺を道具として使おうとする奴なんざぁ初めてだ!いいだろう。俺はこのゲーム、あんたと共にあろう!』
「ふん、わかればよいのだ」
刀の服従宣言に胸を張り答える袁紹。
『これからよろしく頼むぜ旦那』
「そういえば、貴様の名前を聞いてなかったな。何と申す?」
『俺の名か?俺の名は…村正だ。よろしくたのむぜ旦那』
こうして、過去幾人の参加者の心を乗っ取り殺戮者へと変貌させた妖刀は、主催者打倒を志す一人の男に心酔し、服従した。

@袁紹【妖刀村正】
※河北一帯を捜索し仲間を集めます
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