7-063 益徳の泣く頃に


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

150 名前:益徳の泣く頃にA1/2 投稿日:2006/07/14(金) 01:57:23
荊州の林の中を張飛は座り込んでいた。
「しかし、劉備の兄者はどっちにいったんだ?」
益州と幽州、劉備はきっとどちらかに向かっただろう。だがどちらに行っただろうか?
ゲームが始まって一時間弱、ずっとここで座り込んでそれを考えていたのだ。
だが、もともと張飛という人間は一箇所に留まって長時間物事を考えるような人物ではない。
「ええい!難しい考えはやめだ!まずは幽州だ!劉備の兄者はいなくても関羽の兄者はいるかもしれねぇ!」
頭を掻きながら、そう結論付け、張飛は幽州へと歩みを進めた。
歩くこと数十分、突然、張飛は何者かの気配を感じ、振り返った。
その場は開けた土地であったが特に人影は無かった。
「…気のせいか」
それだけ言うと張飛はまた歩きだした。が、人の気配は消えていない。
おかしい、そう思い、急に停止した張飛の耳はある音を感知した。
ぺた
自分以外の足音がした。やはり後ろに誰かいる。
「どこのどいつだ!こそこそ隠れやがって!」
憤怒の形相で後ろを向く、が、やはりそこには人影はない。張飛の頭は混乱した。
(どうなってやがんだ?足音はしたのに肝心の主がいねぇ…これはまさか…幽霊?)
そんな思考が頭をよぎった瞬間張飛の顔は真っ青になった。
(どうする?いくらこの張飛様でも、幽霊なんかとはやりあった試しはねぇ、しかもこんなのが聞くとも思えねぇ)
自分の支給品の鉈を見ながらそんなこと考える。しかし、気配はしても殺気などは微塵も感じられない。
(…もしかしたら、このゲームのせいで緊張で感覚が異常に反応してるのかもしれねぇ。いや、きっとそうだ!」
幽霊という考えを、頭の片隅においやり、張飛は小走りでその場を後にする。人の気配を背後に感じながら。


151 名前:益徳の泣く頃に2/2 投稿日:2006/07/14(金) 01:58:31
そして、その張飛の真後ろから張飛は追跡している気配の主、賈クは安堵の溜息をついた。
賈クの装備品は光学迷彩スーツ、これが張飛が後ろを向いても誰もいなかった理由である。
(ふぅ、猪武者めあんな所で急停止するとは、これがなかったらばれる所だったぞ)
賈クは開始早々に支給品を装備し使えそうな武将を探し徘徊していた。そのとき丁度、座り込んでいる張飛を見つけたのだった。
(あれは、蜀の…。奴の事だ、必ず義兄弟と合流するだろう。ならばその後をつけ、奴等の武器を奪い、あわよくば冥土に送ってやるとしよう)
そして賈クの張飛に対するストーキングが開始されたのだった。
(このゲーム、勝つのは劉備でも曹操でも孫家の者達でもない!この賈文和よ!)

@張飛[後ろの気配に内心怯えています]【鉈】
※幽州を目指します。現在荊州

@賈ク【光学迷彩スーツ】
※張飛のストーキングをします
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。