7-054 夜の帳にふたり立つ


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127 名前:夜の帳にふたり立つ 1/2 投稿日:2006/07/13(木) 04:11:30
夜の帳は何もかも総てを覆ってしまうものと思っていたが、
不安と狂気だけは覆い隠せないどころか尚一層煽るものだと、ある時気付いた。
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 ……そろそろ雍州に入ったあたりでしょうか……?
 まさか夜の間も移動し続けるとは思いもしませんでした……

諸葛亮を捜す何らかの手掛かりになるかもと思って司馬懿を付けていた姜維だったが(7-041)、
今はすっかり日が暮れてしまい、最早気配だけを頼りに追跡している状況だ。
というのも、司馬懿は何かを確信しているところがあるようで、夜になってもどんどん進んで行って
しまうものだから何かと困る。いや、困るのは専ら姜維だが敢えて突っ込むまい。


――さて、実は今しがた最初の死亡者放送があった訳だが(7-044)、それを聞いて姜維はふと考えた。そして気付いた。
『魏延より先に出た者』で『魏延が追いかけて行ってぬっ殺しそうな奴』に該当するのが王平しかいないことに。

 ということは、ですよ。えーと……お、か、き……(と指を折って数えている)
 ……実は、案外近くに居たり……いや、走ったり停まられたりすればそれまでですし、
 第一私も結構ゆっくりと移動してきたので、当てになりませんね。

と、魏延の現在位置について思案していたとき、不意に別の気配に気付いた。斜め右後方。
「……え、走ってくる!?」
正気か、と思った。この真夜中に、夜目でも利かなければ普通に歩くのでさえ苦心する筈なのに、
その人物と来たら、明らかに“走っている”速度で、しかし極めて静かに近づいて来る。何故あの速さで足音ひとつ出ない?


128 名前:夜の帳にふたり立つ 2/2 投稿日:2006/07/13(木) 04:13:00
警戒して木の陰に隠れて気配を殺す。
が、あろうことか、迷いなく真っ直ぐに近づいて来たのだ! こちらの姿が見えているとしか思えない。
万事休すかッ!? といよいよ身構えた時、これまた予想外に向こうはこう言ったのだ。
「よっ、やっと追いついたぞっと」
聞き覚えのある声に驚き、良く良く目を凝らしてみると、目の辺りを楕円形に近い物体で覆っている人物がいる。
彼には姜維が一瞬ぽかんとした顔をしたのが見えているらしい。顔の上半分を覆っていたものを外して、笑った。
いくら真夜中でも、これだけ至近距離でなら見知った人間の顔ぐらい判別できる。
「……馬岱?」
「どうやらアンタがこっちに行ったらしいって情報があってね。追いかけるの大変だったんだぜ?」

先程馬岱が着けていたのは、暗いところでも温度を察知して周りが見えるようになるものらしい。
彼は再びそれを装着しながら、便利は便利だけど、やっぱ武器がないとなぁ、と言ってまた笑った。
何故彼が姜維を追いかけてきたのかについては、やはり魏延がらみの件で、根本的な考えは姜維と同じ処――
先ず誰かと合流しないと危険――にあるようだ。
「どう考えても、一番恨まれてんのオレじゃん。……で、アンタはここで何を?」
「ああ、私はですね……って、あー!」
……司馬懿のことを忘れていた。思いっきり見失った気がする。
「ぐすん。私は丞相を捜しているんですけど……手掛かりを今まさに見失ったような」
「何もそんなに項垂れなくたってなぁ……悪かったよ、というかオレも捜したい……ん?」
馬岱が暗闇の中で蠢く人影を見つけた。指差して姜維に耳打ちする。
「あそこに誰かいる」
「……司馬懿どのでしょうか?」
「いや、何か違う気がする……もっとヤバそうな感じ……」

≪丞相を捜せ!/2名≫
姜維【謎の液体が入った小瓶】&馬岱【赤外線ゴーグル】
※司馬懿を見失いました(まだそれほど離れていません。ゴーグル越しなら見つかるかも……)。
 雍州にいると思われます。(正確に把握出来てないようですが、禁止エリアからは抜けています)。
 基本的に諸葛亮を捜すつもりですが、先ずは当面の問題を片付けるのが先決です。
 (注:馬岱が見つけた『誰か』は司馬懿以外の既出の誰かです)
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