7-046


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106 名前:1/5 投稿日:2006/07/11(火) 23:07:54
「殺し合い、かぁ…」
益州のある小屋で劉備がぼやいていた。
「まさか劉章のおっさんまで乗ってたとはなぁ…」
劉備はこの小屋に来る前に蜀の武将がここを目指すとふんで成都へと向かっていた。そしてその途中で劉章、張任、王累、の一団と遭遇していた。
その時劉備はあまりよく考えずに劉章に声をかけた。
「おお、劉章のおっさん、あんたも成都を目指しているみていだな。どうだ?ここは一つ…」
一つの銃声が聞こえ、劉備の頬を何かがかすめた。劉章の持っていた銃から煙が上がっているのが見える。
「失せろ劉備!この益州は私の物だ!同じ劉性のよしみ、ここは逃がしてやる!だが今度会った時には命は無いと思え!貴様の部下も同様だ!」
全員から発せられる殺気に劉備は慌ててその場を逃げ出したのだった。
「蜀の皇帝、劉備玄徳ともあろう男が格好悪いぜ」
そう言って窓から見える満月を見て溜息を吐く。
「でも、支給品がこんなのじゃあなぁ…それにあれじゃぁ多勢に無勢だぜ」
そう言って自分の支給品である胡椒一缶を見て、また溜息を吐いた。と、その時、劉備は近くに人の気配を感じ取った。
(一人、いや、二人か…近くに夜露を凌げそうな場所は見あたらねぇからここに来る可能性が高い)
蜀漢の武将ならまだいいが、もし他の国の武将や劉章の配下だったら…。劉備の頬を冷や汗が流れる。
劉備は頭をフル回転させる。どうすればこの状況を打開できるだろうか。そうこうしている内に気配は近づいてくる。



107 名前:2/5 投稿日:2006/07/11(火) 23:08:42
「おいおい、俺はこんな所で終わるのかよ?雲長~、益徳~」
泣き言を言いながら自分の支給品を見ていた劉備は、その時、一つの作戦が浮かんだ。
「成功するかはわかんねぇが…いや、俺は運だけはいい!なんとかなる筈だ!」
そう言うと劉備は入り口の横へと移動し息を潜めた。しばらくして足音が聞こえてくる。やはりここに入るようだ。
劉備の心臓が激しく波を打っている。足音がすぐ前に聞こえ、そして扉が開いた。
(今だ!)
その瞬間、劉備は入ってきた人影に飛び掛り家へと引き込んだ。そしてできるだけ威圧的な声色に変えて間髪入れずに外にいるもう一人に脅しをかける。
「動くんじゃねぇ!俺の手には爆弾がある!」
そう入って引きずりこんだ相手を捕らえていない手にラベルが見えないよう胡椒の缶を持ち、外に見せる。
「仲間を助けたきゃ武器を置いていきな!じゃなきゃ、この武器で俺ごとこいつは吹き飛ぶぜ!こんな事はしたくないが、殺されるよりはましだからな!」
そこまで言うと捕らえていた人影が叫ぶ。
「蔡文姫殿!僕に構わず早く逃げてください!」
その声を聞いた瞬間、劉備は眉を潜めた。どこかで聞いた声だそして捕らえている人間を初めて確認する。それは自分がよく知っている人物だった。
「劉封!」
「義父上!?」
「り、劉封殿を離してください!」
意外な再開をして固まる劉備と劉封、そこに劉封を助ける為に意を決して突入してきた蔡分姫、蔡文姫の予想外の行動に蔡文姫を見て固まる劉義親子と、状況が理解できず固まる蔡文姫。奇妙な沈黙がその場を支配した。



108 名前:3/5 投稿日:2006/07/11(火) 23:09:24
「本当にすまなかった!」
そう言って土下座する劉備に劉封が苦笑して答える。
「もう、大丈夫ですから、面を上げてください義父上」
その後、少々場が混乱しながらも一通り落ち着いた。ちなみに蔡文姫にはもう夜の事もあって別室で寝てもらうよう頼み、別室に行ってもらっている。
「ところで義父上も成都に?」
「ああ、それなんだがな」
頭をぽりぽりと掻きながら劉備は劉章との出来事を話した。
「そうですか…それで、この後は?」
「そうだな~、とりあえず幽州に行ってみようかと思ってんだ。あそこに雲長と益徳が来てるかもしれねぇ。ただ…」
そう言ってどこかうかない顔をする劉備の考えている事に劉封は大体察しがついた。
「こっちに来ているかもしれない皆が気になっている。違いますか?」
図星のようで劉備はばつの悪そうな顔をしながら一言「そうだよ」と言った。
「でもお前が連れてきた姫さんを危険な目に会わせる訳にもいかねぇからなぁ」
「ではしばらくはここを拠点にして周りを探してみては?雲長殿も益徳殿も幽州に義父上がいないとわかればこちらにくるのでは?」
「うーん…」
難しい顔をして寝そべる劉備。決して武勇だけならば二人が他の参加者に倒されるとは思っていない。
だが、今回は銃器という未知の武器に加えあの呂布がいる。いくら義弟達といえど一対一では無事ではすまないだろう。
放送でも自軍の王平や魏の楽進と言った名うての武将も既に亡くなっている。不安は募るばかりであった。



109 名前:4/5 投稿日:2006/07/11(火) 23:11:03
と、その時、蔡文姫の部屋から綺麗な歌声が聞こえてきたそれは優しく、そしてどこか悲しげな歌だった。
「…綺麗な歌声だな…」
「…はい…」
聞きほれている劉封を見ると、劉備はついからかってみたくなった。
「惚れたか?」
「なっ、何言ってるんですか!そんなのじゃありませんよ!!」
「じゃあどんなのだ?」
劉備の顔に嫌な笑顔が浮かんでいる。そんな劉備を少し恨めしげな顔で睨んだ後。目を逸らしながら答える。
「その、母親みたいな感じと言いますか…」
その瞬間、劉備の顔から笑みが消え、かわりに後悔の色が現れた。
(…忘れていた訳じゃあなかったが)
劉封の母親、それを奪ったのは自分のような物だった。あの時、自分が来なければ劉封の母は死ぬ事は無かっただろう。あの時…
「義父上?」
劉封に呼ばれて劉備はふと我に返った。
「…すまなかったな」
劉封はその言葉の意味にすぐ気づいた。だが劉封は笑って答える。
「…昔の事です、ひきずらないでください。それにあの時義父上が来なければ、僕はその後、義父上を手助けする事ができなかったのですから」
そう言って笑う劉封の顔を見ていると申し訳ない気持ちでいっぱいになってくる。
「それだけじゃねぇ」
「え?」
劉備の言葉に劉封は首を傾げる。そう、劉備はもう一つ、劉封に謝罪してもしきれない事があった。
(どうして今の今まで思い出さなかったんだ…)
「俺は…俺は…雲長が死んだ後にお前を…あそこまで尽くしてくれたお前を…」
劉備の声は途中から涙声になっていた。
あの時、諸葛亮の進言で我に返ったときにはもう遅かった。最後まで自分を慕ってくれた義理の息子は首だけになっていた。
「義父上」
劉封が話しかける。
「先ほども、申しました、昔の事です、ひきずらないでいただきたい。それに、その謝罪だけで僕は充分です。」
「劉封、悪かった、悪かったなぁ…」



110 名前:5/5 投稿日:2006/07/11(火) 23:11:38
そう言ってむせび泣く劉備を劉封が慰めていたその時
「きゃあぁぁぁっ!」
隣の部屋から蔡文姫の悲鳴が聞こえてきた。
「蔡文姫殿!?」
劉封は急いで扉を開けた。すると、そこには壁にもたれかかり窓を指しながら震えている蔡文姫がいた。
「どうした!?」
遅れて劉備が部屋に入る。
「おや、劉備殿もいらっしゃられたか」
窓から声が聞こえ、劉封と劉備が身構える。すると窓の方から溜息がもれる
「やれやれ、某の事をお忘れか?」
その声、その振る舞いに劉備の記憶がだんだんと甦っていく。
「ま、まさか…」
「やっと思い出されたか」
劉備に呆れながら答える男を月の光が照らしていくよりも早く劉備の声が上がった
「龐統!」
「やれやれ、あいかわらずですな」
そう言って驚喜する劉備に龐統は笑いかけた。

【劉章、張任、王累 生存確認】

≪親子の面影+α/4名≫
劉封【李典棍】&蔡文姫【ボウガン・矢×20】&劉備【胡椒一缶】&龐統【ワイヤーギミック搭載手袋】
※朝になってから行動方針を決める模様。現在益州
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