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94 名前:1/4 投稿日:2006/07/11(火) 10:17:28
夏侯和は焦っていた。
あの会場で一枚の紙片が兄達から回ってきた。
『長安にて集合されたし 夏侯淵』
いかにも無駄のない親父らしい文面ではないか。
だが、スタートしてからが大変だった。
妙な2人組(馬忠と廖化)に追い回され、撒くのにだいぶ時間がかかった。
早いところ長安に着かないと、確実において行かれるだろう。

「あの低脳どもめ…」

舌打ちして思い出した。なにせこの訳のわからない状況下で、

「グループを 組 ま な い か?」

しかも大声でだ。他に参加者がいたら蜂の巣だろう。
まぁああいう連中は早晩死んでいくが。



95 名前:2/4 投稿日:2006/07/11(火) 10:19:40
ようやく長安に着いた頃には、燃えるような夕日が暮れようとしていた。
まるで血のような禍々しいオレンジだった。
しばらく城内を探した後、やっと城の玉座のあるところまで辿り着いた。
玉座には父、夏侯淵が座っていた―
―がそれだけではなかった。
何かの塊が二つ転がっている。
薄暗かったせいで、顔まではわからなかったが、明るいときならば緋色の水たまりも見えていただろう。

「お…親父だよな」
「ああ」
「そ、そいつらは?」
「季権と稚権だ。仲権は来なかったようだが」
夏侯和は絶句した。

「俺に襲いかかってきた。だから殺った」

まるで当然のように言った。
そう、きっとそうだ。集まったとたんに親父の実力を恐れ、殺そうとしたに違いない。
しかし、彼の思考は途中で遮られた。



96 名前:3/4 投稿日:2006/07/11(火) 10:21:37
「聞いてくれるか?」
「な…何だ?」
「俺は曹操様のため、漢王朝のためにずっと戦ってきた」

そう、そうなのだ。
父は、こと異民族に対しての戦闘では無敵に近い強さだった。
あの日、定軍山で戦死するまでは。

「最初、俺はもう一度曹操様と共に戦う気だった。だが、劉協の言葉を聞いて迷った」
「また、かつてのように戦うべきなのかを」

だが、それが何の関係がある?2人の兄が死んでいるのに?

「だから、俺はこうして決めた」

玉座から夏侯淵が立ち上がった。その瞳は、どんな闇よりも深い黒だった。
「矢を倒して、右に倒れれば、以前のように曹操様と共に戦い―」
まずい、やられる。そう思い、腰のベレッタを引き抜こうとしたが、遅かった。
一瞬早く、夏侯淵の矢が夏侯和の喉を喰い破っていた。




97 名前:4/4 投稿日:2006/07/11(火) 10:23:10
「―左に倒れればこのゲームに乗る、と」
その言葉を待っていたかのように、夏侯和は倒れた。
「容赦はせん。例え誰であろうとも」

三つの死体だけを残して、彼は長安の闇に消えた。


【夏侯和、夏侯恵、夏侯威 死亡確認】

@夏侯淵【ベレッタM92F、弓と矢、トンプソンM1A1、発煙手榴弾】
※ゲームに乗ります。長安付近です。ちなみに夏侯淵の支給武器は弓と矢。
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