7-204 Neko Mimi Mode


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249 名前:Neko Mimi Mode 1/4 投稿日:2006/08/24(木) 18:37:49
荊州の朝。
夏侯楙は逃げていた。わけのわからない未知の生物から、全身全霊をもって逃げていた
もともとは、夏侯楙が朝から酔っぱらって我を忘れ、通りがかりの男に突っかかったのが原因なのだが
「ふむ、お前は乗る気の人間なのか?」
と男は真顔で言って目をつむり、
「あん? なにわけわかんねーことを……」
「この状況をいいことに悪を成す者は
元 三 国 一 の 猫 耳 萌 え キ ャ ラ 代 表としてこの潘璋が斬ってくれる!」
刮目された男の目には、ただならぬ気配が生じていた。
なにこいつ、ちょっとやばいんじゃねーの? と少し我に返って、後ずさりする夏侯楙。一歩退けば男は一歩進み、大股で退けば男は大股で進む。
「さっきはちょっとふざけたけだよ! ジョーダンジョーダ……」
夏侯楙は男の変化に気付き、ハッとした。
男の顔の縁が、うっすらと、茶色がかっている。よく見れば、それは細かく軟らかい糸のようだった。
なんだ? ついさっきまでなかったはずだ。これはまさか、毛? 毛が生えてきたというのか?
それに、こいつ目が、瞳が、縦に細くなっていないか? さっきまでは人間らしくまん丸だったはずなのに……
ネ コ ミ ミ!
その奇声が、男の口から発されたものだと理解するのに数秒時間を要した。男の口も、なんだが奇妙な形となっていた。
まず周りに生えていた髭が、ほんのりと茶味がかかり、柔らかげになっていた。
唇はかなり小さくなっていて、口の線は、なんだか見覚えのある波状になっていた。
突然、男が夏侯楙の頬をはたくように手を振った。
夏侯楙は父から武術を習っていたので、一応戦闘の心得はわかっている。顔を反らして、振られる手の軌道から紙一重で出ていった――
はずだったのだが、顔の表面を、鋭い何かが直線に走った。
「いっでぇ!!」
見れば、男の中指の爪に、赤いものが付着している。自分の皮膚だとわかりぞっとしたが、問題はその爪の形状だ。
長く、鋭く尖った、かぎ爪だった。



250 名前:Neko Mimi Mode 2/4 投稿日:2006/08/24(木) 18:39:44















ネ コ ミ ミ モ ー ド♪



















251 名前:Neko Mimi Mode 3/4 投稿日:2006/08/24(木) 18:41:57
そんなわけで夏侯楙は逃げ出した。酔いはもう完全に冷めていた。
足の速さだけは自信があったので、逃げ切ることはできると思っていた。が、甘かった。先程から連発されている男の奇声のように甘かった。
わたしのしもべー♪
男は、奇声を発しながらとんでもないスピードで走っていた。しかも、四本で。なるほど、四本じゃ敵わないわな。こっちはたかが二本だ――
男は夏侯楙との距離を瞬く間に詰め、そのうち追い抜いて回り込んだ。慌てて夏侯楙は停止し、逆方向へ逃げようとした。
しかし、体を反転させる前に男は大きく跳躍していた。
その時には顔全体にも腕全体にも毛が生えていたし、鼻は低く黒くなっていたし、鼻の横からピンといくつかの髭が飛び出ていたし、
体は服が今にも千切れそうなくらい大きくなっていたし、かぎ爪もますます大きく凶悪な形になっていた。
空中で男の腕、というより前足が逃げようとする夏侯楙を捉え、夏侯楙は男に押されるがままに、地面に倒れた。
男の口が大きく開けられた。人の口より遙かに大きかった。中の犬歯は、人の皮膚くらい軽く刺し通せるに違いなかった。
ネ コ ミ ミ モ ー ドでーす♪
暗い口内から、相変わらず甘ったるい声が響いてくる。ただ奇妙にも、舌――やけにザラザラで、紙ヤスリのようだ――はまったく動いていなかった。
キス……したくなっちゃった……
「や、やめろ! まさか、そんな! なんてことを! 俺はしたいキスは、奥歯も凍るようなキスだ! 背筋が凍るようなキスじゃ……」
男の口が、夏侯楙の首にかぶりついた。その瞬間に、夏侯楙は決定的な物を見た。
男の登頂に、もはや髪の毛ではなく完全な獣毛が生え茂っているその頭頂の左右に、なにやら可愛らしいものが形を成していた。


……ネコミミだ。ネコミミだ! ネコミミだああああああ……



252 名前:Neko Mimi Mode 4/4 投稿日:2006/08/24(木) 18:43:46
気が付けば、自分に突っかかっていたはずの男が死んでいた。首に、大きな穴が四つ空いている。
これはどうしたものだろう? 記憶は、男を斬ろうと宣言した所で途切れている。
自分の刀の刺し傷ではなさそうだった。
周囲にはぱらぱらと、茶色の毛が落ちていた。もしや獣が来て、こいつをかみ殺したのか? いや、そんなことはあるまい。
まあ、どうせ乗っている奴だったんだし、別にいいか。天罰だな。
潘璋は過去の自分を棚に上げ、納得することにした。
さて、これからどうするか? 荊州には特に有益な情報は得られなかったな。強いて言えば、周瑜の死体が転がってたことくらいだ。
「これ以上田疇や周瑜のような犠牲者を出さないためにも
元 三 国 一 の 猫 耳 萌 え キ ャ ラ 代 表として速く情報を集めなければ!」
次は揚州だ、となんとなく決めて、潘璋は揚州に向かって突っ走っていった。

@潘璋【備前長船】
※現在地は荊州中部あたり。主催者の手がかりを探し、揚州へ向かいます。
※なんかいろいろとおかしいようです。

【夏侯楙 死亡確認】
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