7-155 続いては禰衡さんの天気予報です


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437 名前:続いては禰衡さんの天気予報です1/2 投稿日:2006/07/28(金) 19:02:26

耳の中に響く献帝の声。
「お前ももう一度朕の為に尽くしてもらえるかな」
五月蝿い程に響いているというのに、どこか心地よかった。
しかし――確か、拒否した。
あの心地よさに取り込まれてしまいそうな気になったからである。
微笑みながら返された「そうか」という言葉はもう響いていなかった気がする。

潘璋が何かを叫びながら荊州へ向かって突っ走っていたあと、孔融たちも
汝南に差し掛かり、無難なところで自分達も荊州に行こうかという話になっていた。
肩を貸しながらゆっくりと歩いていく。
明日はきっと晴れるぞ等と呟いて禰衡は項垂れていたが
項垂れた首を見た途端、孔融は妙な感覚に陥った。
―この首、絞めたらさぞ苦しんで――
ハッと眼を見開いて立ち止まる。
「どうした?」
混乱した様子の孔融が頭を振りながら禰衡に言う。
「私にはそんなことは出来ない。」


438 名前:続いては禰衡さんの天気予報です2/2 投稿日:2006/07/28(金) 19:04:05
孔融は只ならぬ様子だった満寵のことを思い出し、考えをまとめる。
「主催者はきっと何人かに洗脳を施したんだ。
私はそれを拒否したから正気でいられるのだが、何のために…?」
禰衡は黙ってそれを聞いていたが、すぐに口を挟む。
「殺し合いを円滑に進める為だろ」
奇人扱いされていたとはいえそれなりの頭はある。答えは容易に浮かんだ。
孔融がその場に頭を抱えてしゃがみこむ。
「もう嫌だ。あれはもう帝なんかじゃない…
…只の主催者だ。狂っている!こんな状況を楽しんでいるなんて!」

それを聞いて禰衡は口を歪めて笑う。
「正しいぞ、君は。
だからこそこんな世界で死んで欲しくない。わしはそう思ってる」
孔融の襟を掴んで立ち上がらせようとする。
「行けば何か変わるかもしれんじゃろ、ほら、晴れる予定だから大丈夫だ。」

狂いきった世界の中で何がどう変わるかはわからない。
だが、友は厭くまでも正常なのだと知り禰衡はこの世界に少し希望を見出した。

@潘璋【備前長船】
※荊州へ向かって爆走中

<<現在工事中/2名>>
禰衡[脇腹負傷]【農業用スコップ】 孔融[こめかみかすり傷]【農業用ショベル、刺身包丁】
※現在陳留から南下中。荊州へ向かっています
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