7-133 in the Mood

348 名前:in the Mood 1/3 投稿日:2006/07/24(月) 22:32:50
夜になった。
交代で眠る。仲間に背を預け安心して眠れるというのは
本当にありがたく、また心強いものだ。

女性であるし、また姫君でもある尚香は皆の遠慮や気遣いから
最初見張りのローテーションから外されそうだった。
だが特別扱いはしないで欲しいと言い、彼女も見張りを引き受けた。
こんな世界で姫もなにもない。自分だってもう仲間の一人なのだから、と。
だが理由はそれだけではない。


尚香は眠っている皆からそっと離れ、
ぎりぎり仲間が視認できるくらいに距離をとった。
これくらいの距離なら見張りの任も果たせるし、
もし誰かが目覚めても、花を摘みに行った可能性を考えて
自分をすぐに探しにいったり、仲間を起こして大騒ぎになったりはしないだろう。
尚香は支給品をそっと手に取った。


349 名前:in the Mood 2/3 投稿日:2006/07/24(月) 22:33:55
劉備のことを思い出す。
かなり歳は離れていたが、幼い頃に父を亡くしている尚香にとっては
その優しさに甘えるのが心地よかったし、また不思議な魅力のある男だった。
父に甘えるように飛び込んでみたその腕は意外と逞しく、
この人は男なのだ、と今更に実感してどきどきしたことを今でもよく覚えている。
そのどきどきをなぞるように尚香は自らの身体をそっと抱きしめる。
細い自分の腕は劉備のそれとは似ても似つかない。
私は、女なんだ。
いくらお転婆と言われようと、自分は女なのだ。尚香は実感する。
この細腕と、火照る身体で。

勢いよく放たれた白い粘液に尚香はあ、と声をあげる。
思わず目をそらし、伏せる。頬が、身体が、どうしようもなく熱い。
好奇心からか、もっと違う何かが彼女を動かすのか、
おずおずとその白濁に触れてみる。
尚香の細い指先にまとわりついたそれはにちゃにちゃと粘つき、糸を引き、
その香りを辺りにまき散らす。
自分でもどうにもできない胸の高鳴りのままに尚香はその手をそっと
(省略されました・・全てを読むにはここじゃまずいよ全年齢板だし!PINKはだめ!)


350 名前:in the Mood 3/3 投稿日:2006/07/24(月) 22:34:37
「あーあ…」
尚香は自分の盛大な勘違いにため息をついた。
劉備に会いたい。
あの腕にもう一度抱きしめられたい。
会いたいな。

星空の下、尚香は少しだけ涙を滲ませた。



<<ふたりの詩人とひとりのアモーと弓腰姫>>
曹操[軽い打撲、睡眠中]【チロルチョコ(残り84個)】
陸機[頭部より少量の出血、睡眠中]【液体ムヒ】
呂蒙[鼻を負傷、睡眠中]【捻りはちまき】
孫尚香[かすり傷]【シャンプー】
※交代で睡眠中。現在地は淮南。
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最終更新:2007年04月07日 08:25
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