7-086 董衡&董超&…?

「7-086 董衡&董超&…?」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

7-086 董衡&董超&…?」(2007/11/18 (日) 11:27:15) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

204 名前:董衡&董超&…? 1/3 投稿日:2006/07/16(日) 20:00:17 俺の名は董超。月の下でしか生きる事ができない男 (そして俺の名は董衡。太陽の下でしか生きる事ができない男) さて、夜になりようやく揚州に着いたところで、俺は気付いた。 そもそもこのゲームに仙人・医者はいるのか? (仙人つったら左慈に于吉、医者っつったら華陀やその弟子だろう?) そうそうそいつら、参加者リスト参加者リストっと。 え~っと、于禁、閻行……夏侯覇、華雄……黄忠、蔡文姫…… ……………なんたることだ…………… 俺達が入れたのが奇跡なような壮絶の顔ぶれの中に医者や仙人は存在していなかった! (于吉も華陀も左慈もいねー! どうするよ兄弟) どうするったって、どうしよもないだろ! 「動くな!」 背後から突然声が聞こえた。まるで脳髄まで響いてくるような、堂々たる音響だ。 首の背にチクリ、と冷たい感触があった。どうやら俺は刃物を当てられているようだ。 「自分の素性を明かし、荷物を地面に置け」 (ど、どうするよ兄弟!) どうするったって、従うしかないだろ… 「俺は元魏将の董超だ。ゲームに乗る気もねえし、ただちょっと訳ありで仙人や医者を探してただけだ。 荷物も下ろすから、その刃どけてくれよ……」 といいつつ、おれはこっそり偽造トカレフを抜き取って服に隠しつつ、ザックを地面に置いた。 実際には使えねえが、脅しには使えるだろう。 「…………抜き取ったもんも置け」 ばれた。 205 名前:董衡&董超&…? 2/3 投稿日:2006/07/16(日) 20:01:57 (ばっかやろう、お前のせいでますます相手の不信感が上がったじゃねえか!) うるせーよ! ちっくしょう、前世といい今生といい、俺の人生報われねぇ…… 「さっさと置け!」 「あいあい、わぁーったよ。ほれ、これでもう何もねえよ!」 偽造トレカフを地面に落とすと、相手はなお首の刃を当てつつ足で荷物を引き寄せた。 はあ、これで俺の人生も… (ついでに俺の人生も…) と、首に当てられていた冷たい感覚が不意になくなった。 「いいだろう。どこへでも行くがいい」 「へ? 殺さねえの?」 「だったら最初にお前の首を斬っている」 ……まあ、そりゃそうか。 俺はそのまま数歩歩いて、後ろに振り返った。自分から荷物を奪った男を、一目でも見ないと気が済まない。 その男は長刀を持った大丈夫だった。胴長短足であったが、その広い体からはただならぬ威圧感がにじみ出ている。 顔は千切った布で右目を多い隠しており、もう片方は見たこともない青い眼をしていた。その角張ったアゴから、赤紫色の髭が生えている。 なんかどこかで…… (なんかどこかで………) 俺達が気が抜けたように男を見ていると、男が大きな口を開いて問いかけてきた。 「なんだ? なにか言いたいことでも?」 男は柔らかな微笑を浮かべ、その宝玉のような瞳で見つめてきた。 高貴で、優雅で、神聖ですらあるその表情に、俺は戸惑いを覚えたが、同時にその正体がわかった。 206 名前:董衡&董超&…? 3/3 投稿日:2006/07/16(日) 20:03:43 「あんた、江東の隻眼児、揚州の孫権だろう?」 (え、孫権!?) 「ふむ……」 男は腕を組み、すこし考える素振りを見せた。 「たしかに私は孫権だが、なぜわかった?」 「その碧眼紫髯と高貴な相は中原にも有名だぞ。でも、隻眼とは聞いてねえな」 隻眼、と聞いて孫権の表情にやや影がささる。なにかあったのだろうか? が、その影はすぐに取り払われた。 「で、まだ私に何かあるのか?」 「あんたが孫権とわかれば、ちょっと聞きたいことがあんだ。」 (え!? 何かあんの!?) ばっかやろう。孫権といえば計略に長け知識もある。俺達を元に戻す方法も知ってるかもしんねぇだろ。 「まず俺の身の上を話そう。俺は実は、2人なんだが………」 董衡のこと、玉手箱の事、そして自分たちが二心同体であること、医者か仙人を探していることを話し、そのうえで孫権の見解を聞いた。 「で、この董衡って馬鹿と速く分離したいんですが、なにか知ってることとかは……」 (馬鹿はねえだろ! 俺一応上司だぞ!) うるせーよ。こんな世界に上司も糞もあるか。 「それはにわかに信じがたいが……もとよりこの世界が異常だからな」 孫権はしばらく顔をしかめ、 「私は解決法は知らんが、医者を探していると言ったな」 「まあ、医者に診て貰えばなにかわかるかな……と」 「医者というわけじゃあないが、医術や易に詳しく、大変博学な者が私の臣下にいる。 奴はひねくれてはいたが、忠義は深かった。きっとこの揚州にも来るはずだ」 と、孫権は憂愁のような、後悔のような、そんな表情を浮かべ、北の方へと向いた。 「えっと、じゃあ、ここで待っててもいいですか?」 「………荷物は渡さんぞ」 【虞翻 生存確認】 @董衡&董超[二心同体(朝昼夕方は董衡、夜は董超が活動)]【なし】 @孫権[右目失明]【防弾チョッキ・日本刀・空き箱・偽造トカレフ】 ※現在地は揚州。組んだわけではありませんが、一緒に虞翻(孫権は他呉臣も)を待ちます。
204 名前:董衡&董超&…? 1/3 投稿日:2006/07/16(日) 20:00:17 俺の名は董超。月の下でしか生きる事ができない男 (そして俺の名は董衡。太陽の下でしか生きる事ができない男) さて、夜になりようやく揚州に着いたところで、俺は気付いた。 そもそもこのゲームに仙人・医者はいるのか? (仙人つったら左慈に于吉、医者っつったら華陀やその弟子だろう?) そうそうそいつら、参加者リスト参加者リストっと。 え~っと、于禁、閻行……夏侯覇、華雄……黄忠、蔡文姫…… ……………なんたることだ…………… 俺達が入れたのが奇跡なような壮絶の顔ぶれの中に医者や仙人は存在していなかった! (于吉も華陀も左慈もいねー! どうするよ兄弟) どうするったって、どうしよもないだろ! 「動くな!」 背後から突然声が聞こえた。まるで脳髄まで響いてくるような、堂々たる音響だ。 首の背にチクリ、と冷たい感触があった。どうやら俺は刃物を当てられているようだ。 「自分の素性を明かし、荷物を地面に置け」 (ど、どうするよ兄弟!) どうするったって、従うしかないだろ… 「俺は元魏将の董超だ。ゲームに乗る気もねえし、ただちょっと訳ありで仙人や医者を探してただけだ。 荷物も下ろすから、その刃どけてくれよ……」 といいつつ、おれはこっそり偽造トカレフを抜き取って服に隠しつつ、ザックを地面に置いた。 実際には使えねえが、脅しには使えるだろう。 「…………抜き取ったもんも置け」 ばれた。 205 名前:董衡&董超&…? 2/3 投稿日:2006/07/16(日) 20:01:57 (ばっかやろう、お前のせいでますます相手の不信感が上がったじゃねえか!) うるせーよ! ちっくしょう、前世といい今生といい、俺の人生報われねぇ…… 「さっさと置け!」 「あいあい、わぁーったよ。ほれ、これでもう何もねえよ!」 偽造トレカフを地面に落とすと、相手はなお首の刃を当てつつ足で荷物を引き寄せた。 はあ、これで俺の人生も… (ついでに俺の人生も…) と、首に当てられていた冷たい感覚が不意になくなった。 「いいだろう。どこへでも行くがいい」 「へ? 殺さねえの?」 「だったら最初にお前の首を斬っている」 ……まあ、そりゃそうか。 俺はそのまま数歩歩いて、後ろに振り返った。自分から荷物を奪った男を、一目でも見ないと気が済まない。 その男は長刀を持った大丈夫だった。胴長短足であったが、その広い体からはただならぬ威圧感がにじみ出ている。 顔は千切った布で右目を多い隠しており、もう片方は見たこともない青い眼をしていた。その角張ったアゴから、赤紫色の髭が生えている。 なんかどこかで…… (なんかどこかで………) 俺達が気が抜けたように男を見ていると、男が大きな口を開いて問いかけてきた。 「なんだ? なにか言いたいことでも?」 男は柔らかな微笑を浮かべ、その宝玉のような瞳で見つめてきた。 高貴で、優雅で、神聖ですらあるその表情に、俺は戸惑いを覚えたが、同時にその正体がわかった。 206 名前:董衡&董超&…? 3/3 投稿日:2006/07/16(日) 20:03:43 「あんた、江東の隻眼児、揚州の孫権だろう?」 (え、孫権!?) 「ふむ……」 男は腕を組み、すこし考える素振りを見せた。 「たしかに私は孫権だが、なぜわかった?」 「その碧眼紫髯と高貴な相は中原にも有名だぞ。でも、隻眼とは聞いてねえな」 隻眼、と聞いて孫権の表情にやや影がささる。なにかあったのだろうか? が、その影はすぐに取り払われた。 「で、まだ私に何かあるのか?」 「あんたが孫権とわかれば、ちょっと聞きたいことがあんだ。」 (え!? 何かあんの!?) ばっかやろう。孫権といえば計略に長け知識もある。俺達を元に戻す方法も知ってるかもしんねぇだろ。 「まず俺の身の上を話そう。俺は実は、2人なんだが………」 董衡のこと、玉手箱の事、そして自分たちが二心同体であること、医者か仙人を探していることを話し、そのうえで孫権の見解を聞いた。 「で、この董衡って馬鹿と速く分離したいんですが、なにか知ってることとかは……」 (馬鹿はねえだろ! 俺一応上司だぞ!) うるせーよ。こんな世界に上司も糞もあるか。 「それはにわかに信じがたいが……もとよりこの世界が異常だからな」 孫権はしばらく顔をしかめ、 「私は解決法は知らんが、医者を探していると言ったな」 「まあ、医者に診て貰えばなにかわかるかな……と」 「医者というわけじゃあないが、医術や易に詳しく、大変博学な者が私の臣下にいる。 奴はひねくれてはいたが、忠義は深かった。きっとこの揚州にも来るはずだ」 と、孫権は憂愁のような、後悔のような、そんな表情を浮かべ、北の方へと向いた。 「えっと、じゃあ、ここで待っててもいいですか?」 「………荷物は渡さんぞ」 【虞翻 生存確認】 @董衡&董超[二心同体(朝昼夕方は董衡、夜は董超が活動)]【なし】 @孫権[右目失明]【防弾チョッキ・日本刀・空き箱・偽造トカレフ】 ※現在地は揚州。組んだわけではありませんが、一緒に虞翻(孫権は他呉臣も)を待ちます。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。