7-083 その虚ろを満たすものは

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194 名前:その虚ろを満たすものは 1/2 投稿日:2006/07/16(日) 09:17:02 「公達にも困ったものですね」 もう少しもの分かりが良いと思っていたのですが。 まあ、良いでしょう。 もし直接私に手を下せる機会があっても、あの様子ではきっと躊躇うでしょう。 その時に殺してしまっても良いし、可能ならばこちらから狙撃してもいい。 やはり、文官は危険です。 武官を血に狂わせるのは簡単だ。 だがそれなりに頭の良い連中は単純にゲームに乗ったりはしないし ゲームの裏であるとか真意だとか、余計なことを気にし過ぎる。 仮に乗ったとしても、直接的な戦闘力はあまりない。 せめて、派手に踊ってもらわなければ。 ただでさえ、今回は乗り気でない者が多すぎるようであるのに。 何かシステムに狂いがあったのか? 危機感のない、暢気な的を二つ見つけたので狙撃の練習台にすることにした。 とくにそのうちの一人は皇帝を名乗った逆臣の血族だ。 粛正せねばなるまい。 突然の灼熱に孫策は何をする暇もなかった。 弾丸は右目を貫き、脳に達している。致命傷だった。 弾が命中した箇所も、その弾の射手も 弟のそれと同じであったがそれを知る術は彼にはない。 鉛玉が孫策の脳をかき乱し、 丁度かつての死にざまと同じように狂乱の中を彼は堕ちる。 ---- 195 名前:その虚ろを満たすものは 2/2 投稿日:2006/07/16(日) 09:21:41 「うおあぁああぅうぁああ!!!」 痛みと狂気に暴れる孫策。文醜がようやく現状を把握したのは、その頃だった。 「こんばんわ。よい月夜ですね」 暗がりの中から、荀イクは涼やかな声でそう挨拶した。 孫策の狂乱と荀イクの不気味な冷静さが奏でる不協和音。 「だ、ど、だっ…誰だ!!」 上擦った声で叫ぶ文醜。BGMは孫策の叫び。 「お、俺の武器は火を噴くんだぞ!!」 ふふ、と唇だけで荀イクは微笑む。 「どうぞ」 まるで客人に茶でも勧めるような口調だった。 「殺さなければ」 構える。 「あなたが死にますよ」 文醜が初めて知った冷たい、絶対の恐怖。 文醜は何事かを喚きながら背を向けて駆け出した。 荀イクの唇からこぼれたのは、憂いのため息。 「…使えませんね」 引き金を引く。 一発目で体勢を崩し、二発目で弾み、三発目で動かなくなった。 出来の悪い玩具のように痙攣を繰り返しながら孫策が逝ったのも、その時だった。 こんなところも気の合う二人だったようだ。 荀イクは空っぽなのだ。 あの時からずっと。 私を満たしてくれるのは、ただ陛下の御言葉だけなのだ。 【孫策 死亡確認】 【文醜 死亡確認】 @荀イク[洗脳されている?]【ガリルAR(ワイヤーカッターと栓抜きつきのアサルトライフル)】 ※アイテムは放置。許昌へ
194 名前:その虚ろを満たすものは 1/2 投稿日:2006/07/16(日) 09:17:02 「公達にも困ったものですね」 もう少しもの分かりが良いと思っていたのですが。 まあ、良いでしょう。 もし直接私に手を下せる機会があっても、あの様子ではきっと躊躇うでしょう。 その時に殺してしまっても良いし、可能ならばこちらから狙撃してもいい。 やはり、文官は危険です。 武官を血に狂わせるのは簡単だ。 だがそれなりに頭の良い連中は単純にゲームに乗ったりはしないし ゲームの裏であるとか真意だとか、余計なことを気にし過ぎる。 仮に乗ったとしても、直接的な戦闘力はあまりない。 せめて、派手に踊ってもらわなければ。 ただでさえ、今回は乗り気でない者が多すぎるようであるのに。 何かシステムに狂いがあったのか? 危機感のない、暢気な的を二つ見つけたので狙撃の練習台にすることにした。 とくにそのうちの一人は皇帝を名乗った逆臣の血族だ。 粛正せねばなるまい。 突然の灼熱に孫策は何をする暇もなかった。 弾丸は右目を貫き、脳に達している。致命傷だった。 弾が命中した箇所も、その弾の射手も 弟のそれと同じであったがそれを知る術は彼にはない。 鉛玉が孫策の脳をかき乱し、 丁度かつての死にざまと同じように狂乱の中を彼は堕ちる。 ---- 195 名前:その虚ろを満たすものは 2/2 投稿日:2006/07/16(日) 09:21:41 「うおあぁああぅうぁああ!!!」 痛みと狂気に暴れる孫策。文醜がようやく現状を把握したのは、その頃だった。 「こんばんわ。よい月夜ですね」 暗がりの中から、荀イクは涼やかな声でそう挨拶した。 孫策の狂乱と荀イクの不気味な冷静さが奏でる不協和音。 「だ、ど、だっ…誰だ!!」 上擦った声で叫ぶ文醜。BGMは孫策の叫び。 「お、俺の武器は火を噴くんだぞ!!」 ふふ、と唇だけで荀イクは微笑む。 「どうぞ」 まるで客人に茶でも勧めるような口調だった。 「殺さなければ」 構える。 「あなたが死にますよ」 文醜が初めて知った冷たい、絶対の恐怖。 文醜は何事かを喚きながら背を向けて駆け出した。 荀イクの唇からこぼれたのは、憂いのため息。 「…使えませんね」 引き金を引く。 一発目で体勢を崩し、二発目で弾み、三発目で動かなくなった。 出来の悪い玩具のように痙攣を繰り返しながら孫策が逝ったのも、その時だった。 こんなところも気の合う二人だったようだ。 荀イクは空っぽなのだ。 あの時からずっと。 私を満たしてくれるのは、ただ陛下の御言葉だけなのだ。 【孫策、文醜 死亡確認】 @荀イク[洗脳されている?]【ガリルAR(ワイヤーカッターと栓抜きつきのアサルトライフル)】 ※アイテムは放置。許昌へ

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