7-045 臥龍もいろいろ

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104 名前:臥竜もいろいろ 1/2 投稿日:2006/07/11(火) 22:22:16 放送を聞くとはなしに聞きながら、諸葛亮は鞄に入っていた本に目を走らせていた。 彼にとってこの状況はさして異様と思えるものでもなかった。 暴徒から逃れあちこちを彷徨い、こうして月明かりの下書に親しむ。 とりあえずどこか落ち着ける家を見つけ畑でも持てばまったく彼の日常そのものだった。 彼が読んでいる本には『諸葛亮伝』とあった。 最初の章には『三国志正史』と銘打たれている。 自分の生まれや今の状況が淡々と記されている。さらにその先まで。 それによると、自分は群雄の一人である劉備に仕えたようだ。 少々意外だったが、意外すぎるというほどでもなかった。まあ、有りうる選択肢だと思った。 次の章は『三国志演義』。 こちらはなかなか愉快だ。炎を呼び風を起こして大活躍。 少々気恥ずかしいが、まあ悪い気はしない。 さらに『三国志平話』『世説新語』などなど。 それらの話は皆微妙に似通っていて微妙に違っていた。 自分の今までの経歴を正確に記しているものもある。 作り話としか思えない大仰なものもある。 だがこれらの話が事実かどうかは大した問題ではない。 どのみち今の自分に、ここに記されている未来が事実なのかなんて確認する術はないのだ。 ---- 105 名前:臥竜もいろいろ 2/2 投稿日:2006/07/11(火) 22:24:35 だがそれがどんな内容であれ、書物というものには真実の一片が含まれている。 諸葛亮はそう考えている。 様々に描かれた自身の生き様を読み進めていた諸葛亮の指が止まる。 後半はほとんど読めない。恐らく異国の言葉だ。 表題だけならいくつか読める。『三國志?』と書かれた章はかなり数がある。“?”は読めない文字だ。 ただその『三國志?』の章は一章がやけに短かった。 “武力”“政治”といった単語の後ろに読めない文字(あるいは記号?)。それで終わりである。 『三國志孔明伝』『三國志曹操伝』なんて章もあった。 孔明伝はともかく何故諸葛亮伝の中に曹操伝が?“魔王”なんて物騒な単語も気になる。 他にも『泣?虫弱虫諸葛孔明』なんて表題にムッとしてみたり 『真・三國無双』『一騎当千』といった表題にいやそれほどでも、なんて照れてみたり。 挿絵も結構ある。 似ているもの、似ていないもの、美形なもの、変態っぽいものなど多種多様。 可愛らしい幼女の絵もあった。これはいったい誰の絵だろう?はわわ。 @諸葛亮【諸葛亮伝(色んな諸葛亮が満載。諸葛亮と直接関係ない事柄については書かれていない)】 ※本にざっと目を通したら隆中の自宅へ。そこでゆっくりこの本を読み解くつもりです

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