7-154

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433 名前:1/4 投稿日:2006/07/28(金) 18:28:46 「顔良…!それに顕甫まで…。つーか、なんで我が軍勢だけこんなに死んどんのじゃー!!!」 兗州の小屋の中怒声が木霊する。小屋の中には意識が戻らない曹彰、そして、今しがた放送を聞き、打ちひしがれている袁紹。 これで彼の陣営は、沮授と、自分を見限り、曹操についた張コウだけとなってしまった。 「えーい!劉備のとこだの孫家のとこだのはどーした!私のとこだけ集中打か!」 ここまで仲間が大量に死んだとあって、袁紹はやけ起こし回りに当り散らしている。 『だ、旦那ー!落ち着いてくれよ!誰かに見つかるだろ!!』 「これが落ち着いてられるかばっきゃろー!」 村正の制止も聞かず、大声で怒鳴り散らす袁紹。と、その時。 「誰だ?こんなとこで騒いでる阿呆は?」 バタン、と、扉が開く音と共に、曹洪と曹仁が現れた。 曹操の家に行っても曹操はおろか、誰も来る気配が無かったので、うろうろしていた所、袁紹の怒声が聞こえ、声の方向に、向かったのだった。 「お、袁紹」 「あ、曹彰!」 曹仁が袁紹を見つけ、声をかけるのとほぼ同時に、曹洪が気絶している曹彰を見つけ驚きの声をあげる。 (曹彰?孟徳の子倅か?しかし、何か嫌な予感…) ---- 434 名前:2/4 投稿日:2006/07/28(金) 18:29:49 曹彰にかけよった二人を見て、物凄い嫌な予感に襲われている袁紹を、二人が睨む。 「貴様、曹彰に何をした!?」 (やっぱり誤解されてるー!!) 嫌な予感、見事に的中。 「ま、待て、これは正当防衛であって…」 「言い訳など無用!」 (こいつら私の話聞く気、まったくねー!!) にじりにじりと詰め寄る二人に、袁紹は追い詰められていく。その時 「待ってくれ、叔父上。その人が俺に危害を加えた訳じゃない」 その声に、曹洪と曹仁が振りむくと、曹彰が上半身を起こし、こちらを見ていた。 「曹彰!」 「お前をやったのは袁紹じゃないのか?」 曹仁の問いに首を縦に振り、曹彰は袁紹の方を向いた。 「まず、礼を言わせてくれ。あんたが槍をぶっ壊してくれなかったら、俺は家族や仲間に手を出していたかもしれない。ありがとう」 「ふん、くるしゅうない。というか、お前、操られてる時に意識あったのか」 その問いに曹彰は自嘲しながら答える。 「ああ、からうじてだがな。意識の大半と体は、あの得体の知れない槍に乗っ取られちまっていたが。まったく情けないぜ」 そんな二人の会話を聞いても要領を得ない曹仁と曹洪は、首をかしげるばかりである。 ---- 435 名前:3/4 投稿日:2006/07/28(金) 18:30:34 「袁紹殿、それに叔父上も聞いてくれ。一つ、大変な事が起きてるみたいだ」 自嘲を浮かべていた顔を引き締め、自分の身の上に起こった事。 荀イクに襲われた事、妖槍に乗っ取られた事。袁紹と妖刀に助けられた事。そしてもしかしたら荀イクが自分のような人間を増やしているかもしれない事を語った。 「馬鹿な…文若がそんな事を…」 あの温厚な荀イクが、殺し合いに乗り、暗躍している。荀イクの事を知っている三人は、曹彰の話をにわかには信じられなかった。 「俺だって今でも信じられねぇ。でも、これは事実だ」 曹彰の言葉に一同は沈黙する。 「どうやら…奴を止めねばならぬようだな」 袁紹が沈黙を破る 「このままでは、奴のせいでこの殺し合いに抗おうとする者が、次々と殺されてしまう。それは何としても阻止せねばなるまい」 袁紹の言葉に三人は面を上げる。考えは同じのようだ。 「だがそなたらが孟徳を探したい気持ちもわかる。そこで我らの第一目標は孟徳の捜索、及び荀イクの捜索、及び目的の阻止、これで行こうと思うがどうだろうか」 誰も異論を出す者はいなかった。 「よし、では出発と参ろうか!」 ---- 436 名前:4/4 投稿日:2006/07/28(金) 18:31:06 威厳に満ちた袁紹を見て曹仁は、ふと考える (何か袁紹らしくないなぁ) 「ちょっと待て、行き先はどうするんだ?」 曹洪の問いに袁紹は動きを止め、どこに行こうか考え始める 「いや、行き先考えてから動くもんだろ普通」 曹洪の突っ込みに目を泳がせながら、おたおたし始める袁紹。先ほどの威厳もどこかへ消えていったようだ。 (よかった。いつもの袁紹だ) 『これがあるから旦那はいまいち決まらねぇんだよなぁ』 曹仁の安堵と村正のぼやきを他所に、行き先をしっかりと決め、武器の分配をし、一同は小屋を出た。 <<荀イク孟徳捜索隊/4名>> @袁紹【妖刀村正】@曹彰【双剣の片方(やや刃こぼれ)ごむ風船】@曹仁【双剣の片方(やや刃こぼれ)かみそり@曹洪【斧】 ※とりあえず兗州、豫州を順に捜索して行くつもりです。曹操他、仲間を探すと共に、荀イクを止める為、荀イクも探します。現在兗州 ※村正の声は所有者(ここでは袁紹)にしか聞こえません

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