7-255 魏延と尚香とヒナたちの華麗なるスレ保守

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185 名前:魏延と尚香とヒナたちの華麗なるスレ保守 1/2 投稿日:2007/01/10(水) 03:29:45 「ねぇ、もう桂陽……入ってるわよね?」 「……と、思うがな」 荊州南部に広がる鬱蒼とした森を歩きながら、魏延と孫尚香は幾度目とも付かない溜息をついた。 まっすぐ桂陽方面を目指したはずなのだが、未だに曹操たちと合流できない。 荀イクもこの森に惑わされたあたり、後の世なら磁場が狂っていると表現される場所なのかもしれない。 「少し休まれるか、奥方」 魏延自身は疲れなどまるでないようだが、女性で怪我も負っている尚香はそうもいかない。 ありがたくその言葉に甘える事にした。 手ごろな岩に腰を下ろし、尚香はヒナたちの入った巣を膝の上に置いた。 くったりとした一匹、バタイを手の上に乗せて、ちいさな体をせめて温めようとする。 何とか息はあるようだが、それを失うのもそう遠くはないだろう。 「他の子たちは元気なのにね……」 魏延の頭の上で一際元気にぴよぴよとさえずるバショクを横目に尚香は呟いた。 ちなみにバショクはどうやら高い所が好きらしい。頭頂に布陣しているのかもしれない。 コウメイがぱたぱたと小さな翼を動かして巣から転がり出た。 よちよちと歩いていくのを見守ると、その先にはもふもふした奇妙な塊。   ,,,,.,.,,,,  ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!   """" 謎の鳴き声を上げるその緑の毛玉にコウメイが乗っかった。 ふわふわの毛の上で、心持ちふんぞり返りつつご休憩のご様子だ。 「くっ、何の罪もない鳥の子とは分かっているが、コウメイの名を持つだけあってなんとも小憎らしい……」 ぼやく魏延に尚香はこっそり苦笑した。 ---- 186 名前:魏延と尚香とヒナたちの華麗なるスレ保守 2/2 投稿日:2007/01/10(水) 03:38:45 巣の中に残るのは2匹。くぅくぅと気持ち良さそうにお昼寝中のヨウギと、 「ねぇ、この子ちょっとハゲてない?」 キョウイのふわふわの羽毛が、尻あたりでちょっとハゲている。ストレスかもしれない。 どことなくだるそうだ。だるいというよりかったるい、だろうか。雰囲気が心持ちやさぐれている。 「何か嫌な事でもあったのかしらね」 返答がないので魏延を見ると、彼は一心に菜をすり潰していた。 なんとしてでもバタイに食事を取らせたいらしい。真剣そのものだ。 だがそんな魏延の努力の結晶も、バタイはちらりと横目で見ただけで相手にしようとしなかった。 「なぜ食わんのだ……」 ふと思いつき、尚香は手近な小枝を取った。すり餌をその細い先端に絡ませる。 「ほら、口を開けて……ね?」 雛鳥の小さなくちばしにそれを近づける。柔らかな胸に抱かれ、ヒナは少しだけ口を開けた。 すかさず軽く突っ込んでみる。いったん嘴が閉じ、次に開かれたとき、小枝の先端には何も付いていなかった。 「食べた……?」 とりあえず、吐き出す様子はない。 「食べたぁ……この子食べたわよ、魏延さん!」 「ふんっ、食うなら初めから食えばよいものを!」 吐き捨てるように言い魏延は顔を背けたが、その唇は隠しようもなく笑みを浮かべていた。 心なしか嬉し涙が浮かんでいるようにさえ見える。 素直じゃない人ね、と尚香は再び苦笑した。 <<どさくさまぎれに姫と騎士/2名>> 魏延【ハルバード(少々溶解)、鳥のヒナ(5羽)】 孫尚香[切り傷]【シャンプー(残り26回分)、薬草、ちろるちょこきなこ味】 ※現在地不明(荊州南部のどこか)、道に迷っている様子? 禁止エリアからは出ています。 ※バタイが持ち直すかどうかは不明。 ※ただの保守なので、動いたばかりだから投下しにくいなどの対象には含めないでもらえると幸い。  1レスに収めるつもりだったのですが……

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