7-214 沈没

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291 名前:沈没1/5 投稿日:2006/09/01(金) 12:54:24 いつからが基準で「ようやく」と思うのかはわからなかったが ようやく感情が目を覚ましたような気分になっていた。 放置しておいた服に腕を通して、血溜まりの中の孔融に目を落とす。 ショベルは放置されている。が、彼が袖で磨いていた包丁はそこに無かった。 身体には穴が二つ。そこから血が大量に流れ出していた。 「随分綺麗に死ねたものだ」 死体に呟いてみたがどこか自嘲のようにも感じられて、禰衡は脱力した。 …浮かれてた。 急に脇腹が痛み出してくる。 悲しいのに涙は出ない。 感情はまたどこかへ沈んでいくのだろう。 彼の死体を埋葬するのが目的だった頃を思い出した。 「悔しくないのですか?」 荀イクがふっと、禰衡の背後に現れた。 ---- 292 名前:沈没2/5 投稿日:2006/09/01(金) 12:55:12 「別に」 素っ気無い返事を聞いて、荀イクの中で苛立ちが沸く が、それを押し殺して微笑を浮かべる。 「この遊戯に乗らない狂った人間は直ぐに死んでしまうのです。」 「私は自分が死んでも何とも思わないし、こんな遊戯に洗脳されるほど薄弱では無い。」 洗脳と聞いた荀イクはうふふと嬉しそうに笑った。 笑っている。微笑んでいる。なのに、どこか違和感がある表情で。 「貴方には素質があります。」 何の素質だ、と不満そうな顔がこちらを見据える。 「文挙殿を殺したのは曹操様です。…正平殿」 曹操という名前を聞けば乗るかもしれないと思ったが反応は無い。 しかし、禰衡は血溜まりから距離を置いて スコップに手を伸ばしていた。 ---- 293 名前:沈没3/5 投稿日:2006/09/01(金) 12:56:36 乗りましたか。 「うふふ、そんな鉄の塊でも貴方なら上手く使えそうですしね。 こんな狂った世界はもっと掻き回した方が面白そうでしょう。」 ガコン!! 荀イクの冠の紐が切れて、後ろへ吹っ飛ぶ。 突然頭を殴られた荀イクはよろけてその場に倒れこんだ。 額から血が一筋流れ落ちる。 「狂ってるのは貴様の方だ。どうせ殺したのも貴様だろう?」 …ああ、貴方は役に立ちそうだったのに。 荀イクはにこりと微笑み直して銃口を向けた。 銃声を聞きつけた張コウがそこへ踏み入れると 死体二つが転がる中に―血溜まりの中に荀イクが居た。 もうここには留まっていないと思っていたのに。 ---- 294 名前:沈没4/5 投稿日:2006/09/01(金) 12:57:23 「おや、張将軍」 振り向いた顔が相変わらず涼しげで、どこか憂いを帯びていた。が、 「感情というのは難しいものです。 いっその事彼のように無くした方が楽かもしれませんね。」 やはり荀イクは 冷静に 狂っている。 「文若殿がやったのか…? …まあいい、文若殿。知っていることを教えてくれ。」 荀イクの顔から憂いが消え、微笑が浮かぶ。 「張将軍が私に協力してくれるのならば」 【禰衡 死亡確認】 ---- 295 名前:沈没5/5 投稿日:2006/09/01(金) 12:58:49 @荀イク[洗脳されている?、額に切り傷] 現在地 豫州 【ガリルAR(ワイヤーカッターと栓抜きつきのアサルトライフル)、刺身包丁】 ※劉備、曹操、孫権を中心に、無差別に殺戮を望んでいます。 ※また、ゲームに乗らない者を狙います。  積極的にゲームに参加している者は殺しません。  殺意はありますが冷静です。 ※取りあえずは呉に向かうようです。 ※農業用ショベル、スコップはその場に放置しました。 @張コウ[顔面負傷、全身軽傷]【斬鉄剣(腰伸び)、デリンジャー、首輪解体新書?、DEATH NOTE】 ※荀イクに洗脳されそう? ※DEATH NOTEに参加者の名前を綴った場合、その人物を殺さなければならないという激しい強迫観念に囚われ、身体能力は大幅に増加します。 ※DEATH NOTEの持ち主でなくなったあとも影響は継続します。 ※一度誰かが書いたあとに、他の誰かが拾っても影響はありません。 ※ただ新たに名前を書き込むか、もう一つのノートに名前を書き込まれれば、持ち主に同上の影響が出ます。

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