7-187 長者の風とか多分嘘

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144 名前:長者の風とか多分嘘 1/3 投稿日:2006/08/11(金) 03:21:30 「と、言う訳で道に迷ったわけなのだが。」 「何が『と、言う訳』なのかまるでさっぱり分からないのですが。  ・・・ここ、何処ですか?何処なんですか?ねえ太史慈殿!!?」 太史慈。字は子義。 李典。字は曼成。 曹魏、そして孫呉が誇る名将中の名将二名は今、何故か益州に居た。 ---- 145 名前:長者の風とか多分嘘 2/3 投稿日:2006/08/11(金) 03:22:12 益州は成都。 かつては、劉備玄徳という男がその徳と力を持って蜀漢を立ち上げた天命の地である。 道々には活気に満ちた町人の声が響き渡り、貧しくも、その正当性を信じた義士たちが集う街。 その都も今では、静かに鳥の声が囁くのみである。・・・はずだったのだが。 「言いましたよね私言いましたよねちょっと前に言ったばっかですよね私!?  取りあえず呉郡周辺で貴公のお知り合いを探しましょうって!」 ・・・・・・成都には李典の悲壮な声が響き渡っていた。 そう。それは二日目の夜の事だ。 現在地は楊州。ならば、しばらくはこの辺で探索し、太史慈の知る信頼できる将を探して 主催者に対抗する為の仲間になってくれるよう説得する。 それが、二人が立てた作戦であった。 なのに。なのに、気づいたら。 「何処なんだろうなぁ此処。」 「落ち着いてる場合かァこの張遼ォオ!!とっとと現在地を確認して作戦を立て直しますぞ!」 「あ、ああ・・・分かった。その辺回ってくる・・・(って、なぜ張遼・・・?)」 張遼、字は文遠。魏の名将であり、誉れ高き五大将の筆頭格である。 それは即ち、外性武官筆頭ということでも有り、その勇名は他国にも響き渡っていた。 合肥においては呉軍をメタくそに打ち破り、お陰で孫権は張遼恐怖症になり。 兎角、呉の鬼門とも言うべき男である。 しかし何故今その名を口にされたのか。太史慈には、さっぱり理解できなかったわけで。 「おい、あっちに『おいでませ!成都』って書いてあったぞ。  ・・・・・・なぁ。ところでお前さっきは何で張りょ、」 「え?生ゴミが何か?」 地図から眼を上げた彼の顔は、驚くほど輝かしかった。 「な、なま・・・?」 「あ、申し訳御座らん・・・あんなのと一緒にされちゃあ生ゴミが可哀想ですな。  汚物!汚物でいいですあれは。ああでもそれでは汚物に失礼か・・・。」 (・・・取りあえず、『張遼』という単語が彼にとって最高の悪口なのだという事は把握した。) 呉将にも、色々居たのだ。魏将もまた色々。こんな奴も居ておかしくは無い。 それにこう言いながらも、張遼が放送にのればまた、この男は嘆くのだろう。 未だ『張遼を何に例えるか脳内会議』の結論が出ぬらしい李典の横顔を見て、太史慈は微笑んだ。 まったく、やれやれだぜ。 ---- 146 名前:長者の風とか多分嘘 3/3 投稿日:2006/08/11(金) 03:23:01 張遼・楽進・李典。 俗に『合肥守将トリオ』と呼ばれる三将は、互いに凄まじく仲が悪かった。 魏志には堂々と、そう記されている。 <<子義マンセー/2名>> 『現在地 益州・成都』 太史慈[スタンド使い]【ジョジョの奇妙な冒険全巻】李典【SPAS12】 ※太史慈は全ての言語を理解できるスタンド能力(名称募集中)を得ています。  ですが理解した内容を翻訳して他者に伝えるのは困難なようです。 ※成都の民家内で今後どうするのかを相談中。 ※協力できる仲間を探しています。

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