7-186 合肥新城は雨のち爆煙

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140 名前:合肥新城は雨のち爆煙1/4 投稿日:2006/08/11(金) 00:04:35 荊州へと歩を進める呂布一行は道中、合肥新城を通りがかった。 城門の近くに来た時、呂布は足を止め、辺りをうかがいはじめた。 「どうなされました?」 「微弱ながら、城門越しに殺気を感じる」 諸葛瑾の問いに、一言答え城門へと向かうと、その主は、呂布の気に戦慄したのかどんどん遠ざかっていくのが感じられた。殺気の主を一目見ておこうと、呂布が扉を開けると、一人の、丸腰の男が逃げているところだった。 「あれは…朱桓!」 走り去る男を見て叫ぶ諸葛瑾に呂布は問いかける。 「知り合いか?」 呂布の問いに諸葛瑾は、あの男が呉の武将である事。そしてこの殺し合いで自分を騙し討ちした事を呂布に伝えた。 「そうか」 それだけを言い、呂布は、朱桓が逃げた方向を見て。続けた。 「ならば殺しても構わんな。」 断っても俺はやらせてもらう。と、言わんばかりに呂布はずかずかと進んでいく。 「お待ちくだされ!」 諸葛瑾の叫びに、呂布は諸葛瑾の方向を向いた。 一方、こちらは合肥新城の通路の朱桓。 朱桓は何故か動きを止めている。そしてこちらに向かってくる呂布の気配を感じると、走り出す。それは、まるで呂布をどこかへ誘うような動きだった。 ---- 141 名前:合肥新城は雨のち爆煙2/4 投稿日:2006/08/11(金) 00:05:33 太史慈の無駄無駄ラッシュをくらった後、朱桓は、複雑に入り組んだ合肥新城へと辿り着いた。 そして朱桓はここに迷い込んできた者を狩るために、合肥新城内のいくつかのポイントに、地雷を仕掛け、自らを餌として、合肥新城の城門前で待ち受けていたのだった。 (しかし、あないな大物が掛かるとはなぁ…) 予想外の獲物が現れた事、そしてその獲物の尋常ではない覇気にあてられ、朱桓は内心戦慄していた。 「逃げるな腰抜けぇ!」 後ろから聞こえる怒号にしっかりとついてきている事を確認しつつ、朱桓は地雷の一つが仕掛けてあるポイントへとたどり着いた。 (よし、後は地雷の部分を飛び越えれば…) 地雷がある部分を飛び越えようとしたその時、軽い破裂音が響き朱桓はバランスを崩した。 「へ?」 自分に起こった事が理解できないまま、朱桓は地雷が設置されていた場所に倒れ、爆炎につつまれた。 「ふむ、貴様の策、成功したようだな」 ぶすぶすと煙の上がる爆心地を尻目に、少し離れた場所から、呂布がドラグノフを構えた諸葛瑾を見やった。 ---- 142 名前:合肥新城は雨のち爆煙3/4 投稿日:2006/08/11(金) 00:06:10 時間は諸葛瑾が呂布を呼び止めた時間に遡る 「なんだ?」 「これは罠の危険性があります」 殺気を放っていたにも拘らず、荷物も持たずにすぐ逃げ出した朱桓に、諸葛瑾は罠の気配を感じていた。諸葛瑾は続ける。 「荷物も持たない男が殺気を放つとは、あの男らしからぬ行為です。そして、あの男は私の支給品であった、地雷という、設置式の爆弾を所持しております。 恐らくこれは、追ってきた者を労せず殺す為の罠かと。」 諸葛瑾の進言に呂布は鼻を鳴らして答える 「ふん、そのような罠なぞ蹴散らしてくれる」 「呂布殿、あまり、自分の力を過信めされるな」 諸葛瑾の言葉に呂布の目が鋭くなり、諸葛瑾の喉元に、青龍偃月刀の切っ先が触れる。 「今、何と言った?」 怒気と殺気をはらんだ瞳に臆する事なく、諸葛瑾は答える。 「あの地雷というもの。私の弟も作成した事があります。故にその破壊力は私もよく知っております。あれを踏めば、最低でも片足を失います。 呂布殿。呂布殿はこの殺し合いでお亡くなりになられたお仲間の仇を討つ、という志を持っております。その志を、ここで潰えさせてしまうおつもりか? どのような策も蹴散らす。それが呂布殿の戦い方であろうと、むざむざ火に飛び込もうとする者を、この諸葛瑾、放っておく訳にはいきませぬ」 逆に、睨み返す諸葛瑾。沈黙が辺りを包む。 「…策を言え。驢馬」 沈黙をその一言が破る。 ---- 143 名前:合肥新城は雨のち爆煙4/4 投稿日:2006/08/11(金) 00:07:14 作戦は至って単純だった。朱桓の罠に掛かった振りをし、呂布が朱桓を追い、朱桓が呂布に地雷を踏ませる為に地雷を避けるような動きをした時に、諸葛瑾が狙撃する。ただそれだけだった。 「しかし、確かになかなかの威力だ」 地雷の跡を見ながら呂布が呟く。 「長居は無用ですぞ呂布殿。どこに地雷があるかわかりませぬ。ここは元来た道を辿り、直ちに合肥新城を抜けましょう」 「そうだな」 それだけを言うと呂布は諸葛瑾を担ぎ上げ、呂布は合肥新城を出た。 「驢馬」 道中、そっぽを向きながら呂布は諸葛瑾の呼んだ。 「…礼をいう」 それを聞いた諸葛瑾は笑って答える。 「いえいえ、武官を補佐するのが文官の務めですから」 諸葛瑾の答えに笑みを浮かべ、呂布は北へと歩を進める。 「ただ、感謝しているのであれば、驢馬は止めて欲しいですな。私には諸葛瑾という名が…」 「貴様は驢馬で充分だ」 「とほほ…」 苦笑を浮かべ、諸葛瑾は雨雲の広がる空を仰いだ。 【朱桓:死亡確認】 <<カミキリムシとオナモミ/2名>> @呂布[肩の物体により速度低下]【関羽の青龍偃月刀、ドラグノフ・スナイパーライフル】 @諸葛瑾【なし】 ※関羽達と戦う為、楊州を北上。幽州・桜桑村を目指します。現在地は合肥。 また、呂布は貂蝉と陳宮を殺した人間が判明した場合、優先的に狙います ※合肥新城は地雷が埋まっています。残り四個 ※朱桓の残りの支給品は合肥新城のどこかにあります

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