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331 名前:于禁 1/4 投稿日:2006/07/24(月) 01:36:20
剣戟の音が止んだ。
と、同時に于禁の脚は、地に伏せる韓遂の亡骸を越えて、
前方で戦っていた四人とは全くの逆方向へ駆け出していた。
――状況が変わってたのかもな。
と理解できたのは、誰も居ない場所まで逃れてからのことだった。
戦場では、このような事が度々あった。頭で理解するより先に、躯が動く。
…自分の生存本能とやらには本当に呆れる。
この執着が後の嘲りに繋がったというのに…。
----
332 名前:于禁 2/4 投稿日:2006/07/24(月) 01:37:06
于禁は忠臣だった。
将の層の厚い魏国の中でも、その冷静さと統率力を買われて、誇り高き五大将
に任命されたほどの、名将中の名将だった。
―――それなのに。
(雨だ。あの雨がすべて悪い。すべて。)
体中の熱が沸騰するような感覚に襲われた。
(雨。水…漢水の氾濫。そう雨だ。全部雨が悪い。全部全部全部。)
あの時、于禁が負ける要素など何一つ無かった。
兵卒たちの怯えた顔。傲慢な態度の関羽。
『降れ。』
と。
そう言った。
----
333 名前:于禁 3/4 投稿日:2006/07/24(月) 01:37:42
あの時、降伏以外に何が出来たと言うのだ。
怯えた顔の将兵を巻き込んで戦えばよかったのか。
―――そんな馬鹿らしいことが出来るか。
于禁は成り上がりの将だった。元は、鮑信配下の一兵卒だ。
好かれてはいなかったけれど、兵士の心境なら痛いほど分かる。
彼らは、帰りたかったのだ。
自分だって、帰りたかった。
生きて、魏に帰りたかった。
関羽の元で縄目の恥にあい、呉で髪が白くなるほど責められて、
それでも都へ帰る道は、どれほど希望と安らぎに満ち溢れていただろうか。
それなのに。
それなのに!!!!!!!!
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341 名前:334の訂正 投稿日:2006/07/24(月) 17:08:48
再び、血が沸き立つのを感じた。
―――そうとも。
折角の機会なんだ。こんなところで何もせずに、殺されるのなんざ御免被る。
曹丕。虞翻。
最低でもこの二人だけは殺さなければ。
于禁は、前方に眼を向けた。
≫かつての主の幻影が、闇の中で道を指し示した。
≫……気がした。
@于禁【AK47カラシニコフ】
※北へ転進しました。
※曹丕、虞翻を中心に、恨みのある将を狙います。
※曹操と残りの五大将相手には友好的です。
≫変更箇所
お騒がせしました(´・ω・`) ノシ
----
335 名前:おまけ 投稿日:2006/07/24(月) 01:40:32
「逃げたか。」
閻行―――いや、項羽はうっそりと呟いた。
先ほどまで凄まじいほどの悪意が渦巻いていた場所には、
今や血を流して横たわる韓遂の亡骸の他、何者も存在していなかった。
「距離はあったといえど、まさか逃げられるとは…。」
「素晴らしい反射神経の持ち主だな」
四人が一時休戦し、手を組んで殺しに来る――この状況の変化を、
どれだけ素早く察知すれば、離脱が可能になるだろうか。
それとも悪意の持ち主は今地に伏しているこの男で、
我々が来る前に殺されたとでも言うのだろうか。
――銃声はしなかったが。
「いずれにせよ、邪魔者は居なくなったではないか。
これで再び我らの武、躍らせることもできよう。」
そう、邪魔者は消えた。
ならば、剣は再び、天地を切り取って舞うのだ。
<<二本刀と錆びた刀/3名>>
孫堅【七星宝刀】華雄【吹毛剣】黄忠【サバイバルナイフ】
vs
@項羽(閻行)【項王の剣】
※同盟解消しました。再び戦闘状態に入ります。
331 名前:于禁 1/4 投稿日:2006/07/24(月) 01:36:20
剣戟の音が止んだ。
と、同時に于禁の脚は、地に伏せる韓遂の亡骸を越えて、
前方で戦っていた四人とは全くの逆方向へ駆け出していた。
――状況が変わってたのかもな。
と理解できたのは、誰も居ない場所まで逃れてからのことだった。
戦場では、このような事が度々あった。頭で理解するより先に、躯が動く。
…自分の生存本能とやらには本当に呆れる。
この執着が後の嘲りに繋がったというのに…。
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332 名前:于禁 2/4 投稿日:2006/07/24(月) 01:37:06
于禁は忠臣だった。
将の層の厚い魏国の中でも、その冷静さと統率力を買われて、誇り高き五大将
に任命されたほどの、名将中の名将だった。
―――それなのに。
(雨だ。あの雨がすべて悪い。すべて。)
体中の熱が沸騰するような感覚に襲われた。
(雨。水…漢水の氾濫。そう雨だ。全部雨が悪い。全部全部全部。)
あの時、于禁が負ける要素など何一つ無かった。
兵卒たちの怯えた顔。傲慢な態度の関羽。
『降れ。』
と。
そう言った。
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333 名前:于禁 3/4 投稿日:2006/07/24(月) 01:37:42
あの時、降伏以外に何が出来たと言うのだ。
怯えた顔の将兵を巻き込んで戦えばよかったのか。
―――そんな馬鹿らしいことが出来るか。
于禁は成り上がりの将だった。元は、鮑信配下の一兵卒だ。
好かれてはいなかったけれど、兵士の心境なら痛いほど分かる。
彼らは、帰りたかったのだ。
自分だって、帰りたかった。
生きて、魏に帰りたかった。
関羽の元で縄目の恥にあい、呉で髪が白くなるほど責められて、
それでも都へ帰る道は、どれほど希望と安らぎに満ち溢れていただろうか。
それなのに。
それなのに!!!!!!!!
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341 名前:334の訂正 投稿日:2006/07/24(月) 17:08:48
再び、血が沸き立つのを感じた。
―――そうとも。
折角の機会なんだ。こんなところで何もせずに、殺されるのなんざ御免被る。
曹丕。虞翻。
最低でもこの二人だけは殺さなければ。
于禁は、前方に眼を向けた。
≫かつての主の幻影が、闇の中で道を指し示した。
≫……気がした。
@于禁【AK47カラシニコフ】
※北へ転進しました。
※曹丕、虞翻を中心に、恨みのある将を狙います。
※曹操と残りの五大将相手には友好的です。
≫変更箇所
お騒がせしました(´・ω・`) ノシ
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335 名前:おまけ 投稿日:2006/07/24(月) 01:40:32
「逃げたか。」
閻行―――いや、項羽はうっそりと呟いた。
先ほどまで凄まじいほどの悪意が渦巻いていた場所には、
今や血を流して横たわる韓遂の亡骸の他、何者も存在していなかった。
「距離はあったといえど、まさか逃げられるとは…。」
「素晴らしい反射神経の持ち主だな」
四人が一時休戦し、手を組んで殺しに来る――この状況の変化を、
どれだけ素早く察知すれば、離脱が可能になるだろうか。
それとも悪意の持ち主は今地に伏しているこの男で、
我々が来る前に殺されたとでも言うのだろうか。
――銃声はしなかったが。
「いずれにせよ、邪魔者は居なくなったではないか。
これで再び我らの武、躍らせることもできよう。」
そう、邪魔者は消えた。
ならば、剣は再び、天地を切り取って舞うのだ。
<<二本刀と錆びた刀/3名>>
孫堅【七星宝刀】華雄【吹毛剣】黄忠【サバイバルナイフ】
vs
@項羽(閻行)【項王の剣】
※同盟解消しました。再び戦闘状態に入ります。