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225 名前:1/2 投稿日:2006/07/17(月) 20:43:03
「そりゃぁぁぁ!」
「くッ」
一方こちらは、照明弾が打ち上げられる直前の陳留。
「おのれ…往生際が悪いぞ…!」
「…ハァハァ…何度も言うが、私と貴殿は面識が無いはず!恨まれる覚えはない!」
「洒落臭いわ!!」
ヒュン!
再び刀が田疇に襲いかかる。
辛うじて避ける田疇。
潘璋は重い日本刀を振り回し、肩で息をしていた。
だが、その斬撃は次第に正確さを増していっている。
田疇にも切り傷やかすり傷が目立つようになった。
(…このままでは斬られる。かといってこんな本じゃ話にならん)
こちらも疲労してきている。おそらく、遠からず一刀両断にされるだろう。
その時、背後で強烈な光を浴びた。思わず振り向いてしまったが、それがまずかった。
「しまっ…!」
眼がくらみ視界が奪われる。
彼が生きていた当時では考えられない光で、どこか禍々しいものを連想した。
後ろから地を蹴る音が聞こえた。
これまでか。聴力は奪われてなかったので、次に来るであろう斬撃と死を覚悟した―。
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226 名前:2/2 投稿日:2006/07/17(月) 20:44:19
―しかし、死神は田疇を冥府へは連れて行かなかった。
視力が回復する頃を待って、恐る恐る薄目を明けると、 潘璋は何事かを呟き、光の方を見ていた。
(…??)
なぜそんな事をしているかはわからなかったが、逃げるために少しずつ距離を取ろうとした、その時―。
田疇にもっきりと聞き取れる声で彼はこう言った。
「誰かが…俺を必要としている…もう…護るべき者を…失うわけにはいかない…」
彼は、言うが早いが光の元へ駆けだしていた。
後に一人残された田疇。
逃げるなら絶好の機会。だが―。
放っておけない。かつての自分自身と似ている者は。放っておきたくなかった。
「ふぅ…私のお人好しにも程があるなぁ」
とため息を一つつき、彼は潘璋を追いかけた。
@潘璋【備前長船】
※閃光弾の光で何かを思い出した様子。 満寵達の元へ。
@田疇【広辞苑】
※潘璋を追いかけます。