7-095

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225 名前:1/2 投稿日:2006/07/17(月) 20:43:03 「そりゃぁぁぁ!」 「くッ」 一方こちらは、照明弾が打ち上げられる直前の陳留。 「おのれ…往生際が悪いぞ…!」 「…ハァハァ…何度も言うが、私と貴殿は面識が無いはず!恨まれる覚えはない!」 「洒落臭いわ!!」 ヒュン! 再び刀が田疇に襲いかかる。 辛うじて避ける田疇。 潘璋は重い日本刀を振り回し、肩で息をしていた。 だが、その斬撃は次第に正確さを増していっている。 田疇にも切り傷やかすり傷が目立つようになった。 (…このままでは斬られる。かといってこんな本じゃ話にならん) こちらも疲労してきている。おそらく、遠からず一刀両断にされるだろう。 その時、背後で強烈な光を浴びた。思わず振り向いてしまったが、それがまずかった。 「しまっ…!」 眼がくらみ視界が奪われる。 彼が生きていた当時では考えられない光で、どこか禍々しいものを連想した。 後ろから地を蹴る音が聞こえた。 これまでか。聴力は奪われてなかったので、次に来るであろう斬撃と死を覚悟した―。 ---- 226 名前:2/2 投稿日:2006/07/17(月) 20:44:19 ―しかし、死神は田疇を冥府へは連れて行かなかった。 視力が回復する頃を待って、恐る恐る薄目を明けると、 潘璋は何事かを呟き、光の方を見ていた。 (…??) なぜそんな事をしているかはわからなかったが、逃げるために少しずつ距離を取ろうとした、その時―。 田疇にもっきりと聞き取れる声で彼はこう言った。 「誰かが…俺を必要としている…もう…護るべき者を…失うわけにはいかない…」 彼は、言うが早いが光の元へ駆けだしていた。 後に一人残された田疇。 逃げるなら絶好の機会。だが―。 放っておけない。かつての自分自身と似ている者は。放っておきたくなかった。 「ふぅ…私のお人好しにも程があるなぁ」 とため息を一つつき、彼は潘璋を追いかけた。 @潘璋【備前長船】 ※閃光弾の光で何かを思い出した様子。 満寵達の元へ。 @田疇【広辞苑】 ※潘璋を追いかけます。

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