ゆっくりいじめ系660 ゆっくりのいる街5


ゆっくりいじめ系643 ゆっくりのいる街4_1の続き。人物オリジナル注意。トンデモ理論注意。

前回のあらすじ

れいむは死んだ!もういない!だから何?

第五話「憎しみの炎(笑)マジで終幕」


「まりさ!!!いったんきょりをとるちーんぽ!!!さくせんどおりにやるちーんぽ!!!」

「ゆ…!!!わかったよ!!!」

ほう…怒りに任せて飛び込んで来るかと思ったらちっとは成長が見えるようだ。
ゆっくり達は俺から距離を取る。あれでは徒手空拳が届かない。

「いしでっぽうのじゅんびだちーんぽ!!!」

するとゆっくり達は筒のようなものから小石を出して口にくわえた。
どうやらあの石を飛ばすつもりらしい。あれは痛そうだ。
だが装填に時間がかかりすぎだろ。まぁいきなり予想外の事態が起こりまくりだったし動揺しているのだろう。
そのスキを突いてやってもよかったがそれではつまらないのでこちらも準備をすることにした。
リュックの中からビーダマのたっぷり詰まったペットボトルを取り出す。
そしてさらに取り出したものに取り付ける。
そうこうしているうちに向こうの準備が整ったようだ。

「いしでっぽう、うちかたよーいちーんぽ!!!」

「ふっ!!!」

石をくわえているためうまく発音できていない。

「うちかたはじめー!!!ちーんぽ!!!」

「ぷ「フルパワーショット連射ァ!!!」

そのかけ声と共に数匹のゆっくりが餡子を散らして倒れた。

「な、なにごとちーんぽ!!!」

「ゆぷっ!!!」
「ゆげっ!!!」
「ぽおおおおぉおお!!!」

驚いている間にもどんどん倒れていく仲間達。
死んではいないが体の傷は大きくかなりの量の餡子が漏れている。これでは戦えない。

「ぶげっ!!!」
「ゆぶうぅう!!!」

「ど、どう゛い゛う゛ごどな゛の゛お゛お゛ぉぉお゛ぉお゛お゛おお゛ぉお゛おお゛おお゛!!!!!!」

叫ぶまりさ。何が起こっているのかわからない。こんなはずじゃなかったはずなのに。
ゆっくり達が倒れたその理由は…ビーダマンだ。
虐待派ネットワークで子ゆっくりをビーダマンで殺したという情報を聞いたことがあった。
最初は信じられなかったが実際試してみるとほんとに死にやがったので驚いた。
だが成体のゆっくりにはタマがめり込むだけであまり効き目がないようだった。
理由はそのやわらかすぎる皮のせいで威力が殺され貫通しないからである。それでもすごく痛そうだったが。
だがこいつらにはちゃんと裂傷が生じている。中には身体が弾け飛んでいるものもいる。
その訳は体内の餡子容量である。普通のバカ饅頭は餡子量がたかが知れているためパンパンには詰まっていない。
だがドスクラスや体が大きいゆっくりにはパンパンに詰まっている。
餡子容量というのはゆっくりの知能に比例するらしく、研究所ではそれを利用した知能強化型というヤツの製造に成功したとか。
今回の戦闘に参加しているドスの里のゆっくり共は通常サイズだが普通のアホよりも知能が高いため餡子容量が大きい。
故にビーダマンによる攻撃が有効なのだ。
また、件の子ゆっくり殺害に使われたビーダマンはワイルドワイバーンだったという。
俺が今使っているのはその後継機であるバリアントワイバーン。片手撃ちでしめ撃ちが可能なため破壊力が数段上なのだ。
故に成体ゆっくりの体も易々と撃ち抜ける。威力が漫画基準な気がするが別にそんなことはなかったぜ!

俺がガンマン気分でゆっくりを撃ち続けていくうちに投石部隊が全滅したらしい。
他のゆっくり達はあまりのトンデモ光景に困惑するばかり。こうなってしまえばただの有象無象の集まりである。いや、元々そうな気がするが。

「ちーんぽ!!!こうなったらつぎのせんけいだみょん!!!そういんかまえるちーんぽ!!!」

みょんの合図で全員髪飾りに隠していたらしい武器を取り出す。おどおどしているゆっくりも落ち着きを取り戻しやがった。あのみょん、かなりの統率力の持ち主らしい。
武器と言っても木の棒やらさっきより大きめな石やらだ。だが中には刺さったら死にかねないほど鋭く尖ったヤツもある。ガラスの破片もあるじゃねーか。殺す気か。
特に眼帯まりさの持っている棒は一際鋭かった。そこから俺への憎しみがどれほどか伺える。

「むきゅ!!!しってるこもいるとおもうけどざんねんながらゆっくりのこうげきはにんげんにはきかないわ!!!
 そこでみんないつもかりにつかってるぶきをつかうの!!!
 ぶきによるこうげきはにんげんにもゆうこうだしさしたりきったりすればころすこともかのうなのよ!!!」

武器を用いた接近戦は片腕ぱちゅりーの案だった。ついでにさっきの投石作戦もぱちゅりーの案である。
投石作戦で怯んだとき、もしくは何らかの原因で失敗したときはすかさず接近戦に持ち込むよう指示していた。
ゆっくり達は武器を構え、ゆっくり同士で固まりなだれ込んで来た。
あれだけくっついているのに一匹も下敷きになっていないとは。大したチームワークだ。

「むきゅ!!!せっきんせんのときはかならずみんなくっついていっせいにおそいかかるのよ!!!
 くっつけばなぐられてもほかのゆっくりがしょうげきをやわらげてあげられるし、わきからべつのゆっくりがにんげんをこうげきできるわ!!!」

この一丸フォーメーションもぱちゅりーの案だった。
確かにあれだけ密集されては腕やビーダマンで薙ぎ払ってもくっついているゆっくりによって衝撃を殺され満足なダメージが与えられない。
さらにその隙を突かれ、脇から別のゆっくりにいいものをもらってしまいそうだ。
饅頭のクセによく考えられてやがる。でもこの作戦敵が刃物持ってたら全く意味ねーな。
俺は刃物など持ち合わせていない。だがこいつらを止める手段くらい知っている。俺を誰だと思ってやがる!!!




「ゆっくりしていってね!!!」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」



ゆっくりにとって「ゆっくりしていってね!!!」は挨拶のようなものである。
挨拶をされれば挨拶で返す習性がある。自身が「ゆっくりするため」だ。
さらにゆっくりには手がない。四肢のあるゆっくりもいるが、ドスの里には生憎そんな邪魔者はいない。
つまり武器を持っていても、口にくわえて使うしかないのだ。
当然、喋ったりして口を開けばくわえた武器は地面に落ちる。
物をくわえた状態でまともに喋れるのはどこぞの海賊狩りくらいのものである。


「み゛ん゛な゛な゛に゛や゛っ゛でる゛の゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉお゛おお゛ぉぉおぉ゛お゛ぉぉぉお゛お゛お゛おお゛おお゛!!!!!!」

はっとした感じで眼帯まりさが叫ぶ。お前もやってたじゃねーか。

「ちんっ!!?しまったみょん!!!ついへんじしてしまったちーんぽ!!!」
「ゆっ!!!うっかりゆっくりしちゃったよ!!!」
「はめられちゃったんだね、わかるよー!!!」

まりさの檄で覚醒したゆっくり共。すかさず武器を構え、戦闘態勢をとろうとするが、
飾りに隠していた武器を取るのとは違い、地面に落ちた武器を拾うのには時間がかかるようだ。

「ゆっ!!!とれたようぼお゛お゛ぉお゛ぉぉお゛おお゛!!!」
当然そんな絶好のチャンスを逃すわけがない。

「ゆっ!!!ゆっくりしてね!!!いまからひろうからねえ゛え゛えぇえ゛べぇえ゛え゛ええ゛えあ゛ああ゛ぁぁ!!!」

「ゆっ!!!はんげきかいしぎゃあ゛あ゛ああ゛ぁぁあ゛ぁあ゛あ!!!」

「ひろったよー!!!わかるう゛う゛ぅうう゛うべあ゛あ゛ぁぁ゛ぁぁあ゛ああ゛あ゛!!!」

必死に武器を拾おうとしているバカ饅頭共を踏み殺していく。

「ちんぽっ!!!ひろったみょん!!!すきありちーんぽ!!!」

里の中で最も狩りのうまいみょん種は素早く武器を拾えたようだ。ゆっくりを蹂躙している俺の隙を突こうとしている。
だがたった一匹で勝てると思っているのか。あと声上げたら不意打ちの意味ねーだろ。

「お前はいつもチンポチンポうるせーってばよ!!!」
「ぢんぼお゛おぉ゛ぉ゛ぉぉお゛お゛おお゛お゛ぉぉ゛お゛ぉお゛お゛お゛ぉお゛!!!!!!」
振り向きざまの一撃。
すぐさま他のみょんも加勢に入るが。

「ウゼぇ!!!」
「ぢんっっっ!!!」

「かっきり1ポンド頂戴するぜ!!!」
「う゛ぇにずっ!!!!!!」

向かってくるみょんはみな薙ぎ払った。気が付けばみょん種はもうリーダーしか残っていない。みょんって希少種だからな。
飛びかかってくるバカもいなくなったので蹂躙再開。
踏むだけで済むのでもの凄い早さで戦えるゆっくりがいなくなっていく。

「ゆっ!!!とれたよ!!!これでゆっくりたたかえるよ!!!」
そろそろ武器を拾い終わったゆっくりが増え始めた。

「かっ!!!かえして!!!まりさのぼうかえしてねぇ!!!」
近くのまりさから尖った木の棒を取り上げる。「かえして」とは悠長にも程がある。

「おまえのたましいいただくよ!!!」
「ま゛がぁあ゛あ゛ああ゛ぁあ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛ぁぁぁ゛ぁあ゛ああ゛!!!」
煩わしいので突き刺す。いい切れ味だ。少し借りるぞ。
俺はまりさから奪い取った棒で手当たり次第武器を拾い終わったゆっくりを刺し続けた。

「武器とはこうして使うものだ!!!」
「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛ぁあ゛あ゛ぁあ゛ああ゛!!!」

「つきーつきーつきー」
「い゛だっ!!!ゆ゛っくり゛や゛め゛てね゛!!!ゆ゛っくり゛や゛め゛でえ゛え゛ぇぇあ゛ああ゛あ゛あぁ゛あ゛あ゛ああ゛!!!」

「バルス!!!」
「あ゛あ゛ぁあ゛あ゛あぁぁ゛あ゛!!!め゛があ゛あ゛あ゛ぁあ゛あ゛あ゛ぁあ゛あ!!!でい゛ぶの゛お゛め゛め゛があ゛あ゛あぁあ゛あ゛ぁああ゛!!!」

「これで99個目のたましいー!!!」
「い゛だい゛いい゛い゛ぃい゛ぃ゛ぃい゛い゛いい゛!!!じん゛じゃう゛う゛う゛う゛ぅぅぅ゛う゛う゛うう゛う!!!」

99匹刺し終わったところで棒がポッキリと折れた。割と持ったなこれ。
そして周りを見渡してみる。

「ゆっゅぅぅぅぅぅ………」
「いだいよおおぉぉぉ……おがあざぁぁぁん……」
「おうぢ…がえりだいよぉぉおおおぉお………」
「しんじゃうんだね………わかるよ…………」
「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっ」
「ごん゛な゛ごど……あ゛り゛え゛な゛い゛ん゛だぜぇ゛…………」
「どうじでぇ……どうじでぇ………」
「みんな……どごなの……どうじでまっぐらなのぉぉぉおおぉお………」

惨状。その一言に尽きる。
五百近くいた軍勢はほとんどが戦闘不能になった。中には餡子の漏れすぎで死んだものも少なくなかった。
もう戦えるゆっくりは、数える程度しか残っていなかった。
それでもまだ、三十くらいはいるが。

「な゛ん゛でみ゛ん゛な゛じんでる゛の゛おお゛お゛ぉお゛おお゛お゛ぉ゛ぉお゛ぉお゛!!!ぢゃん゛どだだがっでよ゛お゛お゛おぉ゛お゛ぉぉお゛ぉお゛お゛おお゛!!!」

このひどい有様を見て絶叫するまりさ。つーかお前まだ何もしてなくね?何でそんな偉そうなんだよ。
だが他のゆっくりはそれを咎める様子がない。
何故なら、「ぱちゅりーの作戦に従っているから」である。

「ぱちゅりー!!!おねがいがるよ!!!とどめはまりさにささせてほしいよ!!!そうじゃないとゆっくりできそうにないよ!!!」

「むきゅー。わかってるわ。すべてはあなたたちをゆっくりさせてあげるためのさくせんだもの。
 みんなもよくききなさい。どんなことがあっても、とどめはまりさにやらせること。
 そしてまりさ。あなたはとどめをさせるそのときまで、ゆっくりちゃんすをまつのよ。ちゃんすはかならずなかまたちがつくってくれるわ」

「みょんたちにまかせるちーんぽ!!!」
「ぜったいまりさをゆっくりさせてあげるからね!!!」
「しんじてほしいよー、わかるよー!!!」
「まりささまにかかればらくしょうなんだぜ!!!まりさはじっとまってればいいんだぜ!!!」

「ゆっくりりかいしたよ!!!まりさはみんなをしんじてゆっくりまつよ!!!」



それがどうだ。仲間達はほぼ全滅し、とどめを刺すチャンスどころか攻撃する隙さえ見つからなかった。
まりさは憤慨した。少年への復讐心しかなかったまりさにとって、仲間は都合のいい駒でしかなかったのだ。
その駒が全く役立たずに終わった。と思っていたその時。

「だいじょうぶだみょん!!!まだとっておきのさくせんがあるちーんぽ!!!」
そう言ってまりさにウインクしてみせるみょん。キモい。
自信満々のみょんをもう一度信じることにしたまりさ。そうだ。あの作戦は絶対に避けられやしない。



少年の遙か上空には、うーパックの大群がいた。
普段は戦いを好まない種族だが、仲間を燃やされたうーパック達は自らこの作戦に志願した。

「ならうーパックにはばくげきぶたいのやくしょくをあたえるわ。あいずをしたらそのにんげんになかにつめておいたがらくたをおとしてやるの。
 かなりたかいところからものをおとされれば、にんげんでもひとたまりもないわ!!!あいずはみょんのういんくよ!!!」

うーパック爆撃部隊の中にはゆっくりではなくガラスの破片や生ゴミや空きビンやカンなど、ガラクタの山が詰まっている。
それらを上空から落とされれば、おそらく痛いでは済まないだろう。
みょんがウインクした瞬間、それらは投下された。
まりさは勝ち誇った顔で少年を見た。

(これでおまえはおわりだよ!!!ゆっくりこうかいしてね!!!)


ドガシャーーーーーーーン


少年のいた場所に大量のガラクタが落ちてきた。
土埃が巻き上げられ、少年の様子を見ることができない。

「ゆー。しんでないかな」
「しかたがないみょん!!!あいてはてごわすぎたみょん!!!もししんでてもさいごはまりさのすきにしたらいいちーんぽ!!!」
「そうだね!!!あいつのなきがらもれいむみたいにゆっくりできなくさせてやる!!!」

これはいわゆる「最後の手段」だった。
どうしても少年に勝つこと、とどめを刺すことが困難だった場合、「まりさにとどめを刺させる」目的を放棄し必殺の一撃を放つ。
まりさがゆっくりできない可能性があったものの、亡骸をゆっくりできなくすれば満足だったようだ。
「ゆー!!!やったよ!!れいむ!!!かたきはとったよ!!!」
喜びの声を上げる眼帯まりさ。周りのゆっくり達も喜びの声を上げる。
だがリーダーみょんはまた違和感を感じていた。声が小さい、少ない気がする。
土埃が消え始め、少年がいた場所の様子が鮮明になっていく。
そこに見えたのは…………
























目玉が飛び出し、餡子をぶちまけ、グシャグシャに潰れた仲間達だった。


「ど、ど、どうい゛う゛ごどお゛お゛ぉお゛お゛お゛ぉぉ゛お゛お!!!な゛ん゛でみ゛ん゛な゛じん゛でる゛の゛お゛お゛ぉお゛ぉお゛お゛ぉぉお゛お゛おお゛!!!!!!」
「どうなっでるぢんぼお゛おおお゛ぉお゛お゛お゛おおお゛!!!わがら゛な゛いよお゛おぉお゛おお゛ぉぉお゛ぉお゛おお゛おお゛お゛お!!!!!!」
「こういうことだよ」

その声に振り向くと、潰れたはずの少年がいた。
少年の足下にはやや斜めに傾いている筒。打ち上げ花火だ。すでに火がついている。

ヒュ~~~~~~

「うー!!!うー!!!」
「うー!!!うー!!!」
「う?うー???」

うーパックはまだ上空を旋回していた。そのうち一匹が近づいてくる光の球に気がついた。が時すでに遅し。


ドーーーーーーーン


「うあああぁぁぁあああ!!!うあぁぁあああぁぁあぁあああああああ!!!」
「うあー!!!うあー!!!うああああああぁぁあああああぁああああ!!!」

花火が破裂し、近くにいたうーパックは弾け飛び、その他のうーパック全てに火がついた。
完全に燃え尽きるまで時間はかからないだろう。


「た~まや~っと。きたねえ花火だ」
俺は一匹たりとも連中を生かしてやる気はない。例え空中にいようとも狙った獲物は逃さない。それが俺流。

「ぞん゛な゛っ!!!な゛ん゛でっ!!!な゛ん゛でな゛ん゛でな゛ん゛でな゛ん゛でな゛ん゛で!!!」
「まりさっ!!!いったんにげるみょん!!!」

みょんがまりさをくわえ一気に俺から間合いをとる。
そして俺に聞こえないように作戦会議を始めた。

「まりさ、よくきくみょん」
「うるざいっ!!!も゛う゛お゛ま゛え゛ら゛なんがじんじないっ!!!み゛ん゛な゛み゛ん゛なじんじゃっだ!!!ごのやぐだだずども!!!」
完全に錯乱しているまりさ。だがみょんはそんなまりさを咎める様子はない。
「すまないみょん。あのにんげんはつよすぎるみょん。まさかぱちゅりーのさくせんがぜんぶきかないなんて。しんじられないみょん。
 みょんはまりさへのつぐないとして、あのにんげんにとっこうするみょん」
「どういうごどおおぉおおぉおおお!!!」
「みょんどすのつぎにつよいみょん。ひとりでもひっしにあがいてみるみょん。なんとかがんばってすきをつくってみるみょん。
 そのすきにうしろからちかづいていって、ぶきをつきたててやるみょん。
 みょんをしんじてほしいみょん」
まりさはもう誰も信じるつもりはなかったが、みょんの真剣な眼差しを見つめ、我を取り戻した。
みんな自分の為に戦ってくれたのに、なんてひどいことを言ってしまったんだと反省した。
「ゆー、こめんね。やくたたずなんていったりして。みんなはまりさのためにたたかってくれたのに。
 まりさはみんなをゆっくりしんじるよ」
「ありがとう、まりさ。かえっていきのこったみんなでゆっくりしようね」

「作戦会議は終わったかー?早くしないと仲間達が死んじゃうよー」

少年の声を合図にみょんは特攻した。
このみょんは他のゆっくり達とは格が違った。
少年の攻撃をひらりひらりとかわし、攻撃を仕掛ける。死を覚悟した者が持つ力だ。
それもかわされてしまうが何度も何度も飛びかかった。
そのみょんの決死の行動の甲斐があり、ついに少年に隙が生まれた。
気付かれないように後ろから近づいたまりさは棒をくわえ、少年の首筋目がけて飛びかかった。

「ゆ゛っぐりじね゛え゛え゛え゛え゛ぇえ゛ぇえ゛ぇえ゛ええ゛ええ゛ぇ゛え゛え゛ぇぇえ゛え゛ぇえ゛!!!!!!」

ドシュ!!!












(やった…)

まりさは確かな手応えを感じた。
必死だったので目を瞑ってしまっていたが、確実に仕留めたと感じた。
さぁ、にっくきあいつの苦痛に歪んだ顔を見てやろう。
ゆっくりと目を開いたまりさ。その片眼に映ったのは………








































「れ゛い゛む゛う゛う゛う゛ぅぅう゛ぅぅう゛う゛ぅう゛ぅう゛ぅぅう゛う゛ぅうう゛う゛ぅう゛う゛ぅう゛ぅう゛う゛うう゛うう゛!!!!!!」

「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛」

まりさが貫いたのは少年の手に捕まれていた仲間のれいむだった。
貫かれたれいむは痙攣していたが、間もなく絶命した。ショック死だろう。

「な゛ん゛でっ!!!どう゛じでれ゛い゛むがああ゛あ゛ぁあ゛ぁぁぁあ!!!!!!」
先程大切なれいむの無惨な姿を見たまりさに取ってこのショックは大きかった。
なんでこんなことにと少年の足下に目をやる。
そこには踏み潰され中身をブチ撒けて死んだみょんの姿が。

「なかなか見上げた根性だなこいつも。悪くない悪知恵だぜ。思わず俺も一瞬マジになっちまったしな。そのせいであっという間に死んじまった」

そう言った少年はれいむを掴んだ手を捻った。ポッキリと棒が折れた。これでは使い物にならない。

「……残り十二匹。今のでネタも無くなったろう。…いや、もう一つだけあったな」
「ゆっ!!!?」

少年はポケットに手を入れ、「そっち」の方に目をやる。
そこにはまりさ以外の残り十一匹が一直線に並んでいた。

「むきゅー。「ゆっくりあろー」これがしんのきりふだよ。じゅっぴきいじょうのゆっくりがいっちょくせんにならんでいっきにたいあたりをしかけるの。
 しょうめんからのこうげきならうしろのゆっくりがやわらげてくれるしよこへこうげきされてふっとばされてものこりのゆっくりがかくじつに
 こうげきできるわ。ただしこのほうほうはぎせいしゃがでやすいからここぞというときにしかつかっちゃだめよ」

リーダーを殺され、全ての手を失ったゆっくりの最後の技、「ゆっくりアロー」。
まりさをゆっくりさせてあげるため、最後の希望が今、放たれた。

(まりさ、いまゆっくりさせてあげるね!!!)
(れいむたちはしぬかもしれないけど、どうせしぬならまりさをゆっくりさせてあげたいよ!!!)
(みんなのぶんまで、ゆっくりしていってね!!!)

それぞれの想いを乗せ、ゆっくりにしては猛スピードで少年に突っ込んでいくゆっくりアロー。
確かにあれは厄介かもしれない。前に殴っても横に殴っても無駄だからだ。
「ゆっくりしていってね」で止めようとしたが、ヤツらいつの間にか耳栓してやがる!!!

…よくやったよ、お前ら。まぁまぁ面白かったぜ。


命を賭し、みんなの想いを乗せ、突っ込んでいくゆっくりアロー。
だがポケットから取り出された、メタルフレームとメガキャノンウイングを装備したコンバットフェニックスの前に餡塊と化した。















「これで、一匹だ」

草原は餡子の海と化していた。
無事なゆっくりなど一匹もいない。生きていたとしてもみな今にも死にそうな声を上げている。
そこにただ一匹残されたまりさは呆然としていた。
完璧な作戦。
完璧な戦術。
完璧な戦力。
その全てが、たった一人の人間に打ち砕かれた。しかも人間は武器らしい武器も使っておらず、オモチャだけで五百の軍勢を全滅させてしまった。

「ようまりさ、気分はどうだ?」
まりさに語りかける少年。まりさは答えない。

「何だよ、もう壊れちまったのかよ、つまんねえの。
 これじゃ何のために家族を殺して子供を殺して仲間を殺してれいむを殺したのかわからないよー!!!」
まりさは答えない。

「そーいやあの巣にいたゆっくりもよくこんなやつに付き合ってやったよな。
 「まりさをゆっくりさせてあげよう!!!」「みんなでゆっくりしようね!!!」だの」
まりさは答え…

「一番傑作だったのはれいむだよな。最期には「マリサタスケテ」なんて変な呪文唱え始めるんだから。
 ったく、ほんとゆっくりってバカだよなー」


「だま゛れ゛え゛え゛え゛ぇぇえ゛ぇえ゛え゛ぇぇぇえ゛え゛えぇ゛ぇえ゛ええ゛ぇえ゛ぇえぇえ゛ぇぇえ゛えぇ゛え゛ぇえ!!!!!!!」

「なーんだ。まだ元気ありあまってんじゃん」

まりさは飛びかかろうとした。
でもできなかった。仲間達はみんな死んだ。怖かったのだ。
飛び出したい。喉笛に噛みついてやりたい。殺してやりたい。

(こんどこそみんなで、ゆっくりしようね!!!)

!?
まりさに声が聞こえた。
少年は何もしていない。録音された声ではないようだ。

(いまがんばればゆっくりできるよ!!!)

懐かしい、れいむの声だ。
まりさの瞳から、涙が溢れた。

(がんばってくれたみんなのために、ゆっくりがんばってね!!!)


れいむ……


(がんばってみんなで、ゆっくりしようね!!!)

(だから…)





(ゆっくりしていってね!!!)




まりさの心に、光が宿った。

気がつくと、自分でも驚きの早さで、少年の喉を捕らえていた。



「ごん゛どごぞみ゛ん゛な゛で、ゆ゛っぐり゛ずる゛ん゛だあ゛あ゛あ゛ぁぁぁ゛あ゛あ゛ぁあ゛ぁあ゛あぁ゛ぁあ゛あ゛ぁぁあ゛ああ!!!!!!」

必殺の一噛み。











































畜生に神はいない。世の中そんなに甘くない。現実は厳しいと人は言う。
いくら友から勇気や力を貰おうと、必死に努力を重ねようと、







ダメなものはダメなのである。
所詮はゆっくりなのだから。







































「は゛な゛ぜっ!!!ごごがら゛だぜえ゛え゛ぇ゛え゛え゛ぇぇえ゛ぇえ゛え゛ええ゛!!!!!!」

まりさは透明な箱に閉じこめられていた。
近くでは、ゆっくりだったものを風呂敷に詰めていく少年の姿。
少年の体には傷一つついていない。まりさが噛み付いた首には歯形すらついていない。

「よーし、あらかた片づいたな」
そう言うと少年は風呂敷とリュックをかかえ、箱を持って草原を後にした。

少年が家に帰ろうとしていることに気づいたまりさは、思い出したように笑いはじめた。

「ゆへへへへへ!!!おうちにかえるんだね!!!いまごろきっとおもしろいことになってるとおもうよ!!!」

「へー、どんな?」

「まりさたちのあかちゃんだべちゃったおんなのことちぇん、いたでしょ!!!あのこたちいまごろきっとしんでるよ!!!」


「ふーん」

少年はまるで意に介していないようだった。

しばらく歩いていくと、ようやくまりさは少年が家に帰っているのではないことに気がついた。

「ゆっ!!!どこいってるの!!!おうちにかえるんじゃないの!!!ばかなの!!?
 そうか!!!あのおんなのこがしんでるのがみたくないんでしょ!!!そうでしょ!!!」

「何勘違いしてるんだ、まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ」

少年がたどり着いたのは、五日前まりさを逃がしたあの森の入り口だった。

「さーて、久しぶりに会ってやるとするか。デカ饅頭に」

それを聞いたまりさは、少年がドスまりさに会いに行こうとしていることに気がついた。

「ゆへへへへへへへ!!!おまえなんかどすまりさにあえないよ!!!すのばしょしらないもんね!!!」

「知ってるよ。お前が教えてくれたもん」

「???なにいってるの???ばかなの???しぬの???まりさがおまえなんかにおしえるはずないでしょ!!!」





まだ負けを認めようとしないへっぽこ復讐鬼が少年の言葉の真意を知り驚愕するのはそれから数分後のことである。











作:TOSSY

思った以上に虐殺パートが長くなってしまいkonozamaです。
ビーダマンやりたかっただけです。ほんとすみません。
「ゆっくりフルフォース」でバトルフェニックスで赤ゆっくり一直線7匹殺せるならコンバットなら成体11匹いけるんじゃないかと思っただけなんです。
急いで書いたんで描写がおざなりになってる部分がありますがご容赦ください。
まりさがラストでノーマルになってるのはきがくるっとるからです。それにドスなら…ドスならなんとかしてくれるとでも思っているのでしょう。
次で今度こそラストになります。さてさてどうなるやら。
最後に補足。まりさは「右目」を失ったと書きましたがそれは「他人から見て右」なんです。すみません。
台湾版眼帯まりさと同じだと思ってください。



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  • お友達デストロイヤーなら生体も殺れるよ -- (名無しさん) 2020-04-03 20:01:54

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最終更新:2024年01月08日 17:54
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